空と星と雲
私の名前は、空。私には、双子がいる。私の双子の男子は、星。
「おはよ 空 起きて、もう4時半なった」
星は早めに起きて、私を起こしてくれたようだった。布団の中でぐずっていると、布団を無理やり剥がされた。
「さむうぃ」
「じゃあ起きな」
はーぁ、と心の中でため息をついて、むくりと起き上がる。二段ベットの上から、星の顔がのぞいた。
そして、2人同時に にやっ、と笑い合う。お互いの意思を確認するように。
「「行こ」」
完璧なシンクロだ。
「待って着替えるから」
慌てて服をクローゼットから引っ張り出す。私が引っ張り出したのは、半袖のtシャツ。
「いっそげ」
そして着替え終わり、いつものように星が「14秒」といった。着替えた時間だ。
「パジャマ畳めよ」
「だいじょぶ いつも畳んでない」
そして、お母さんとお父さんにバレぬよう、そっとベランダからサンダルを履いて脱出。そして私たちは、冬の冷たい風が吹き、まだまだ暗闇の中、半袖で山を駆けた。本当に真っ暗だが、私たちにはこの暗闇にあるものが見える。猫の目を持っているのだ。暗がりの中では、青色に光る。星もそうだから、私はそのことをよく知っている。
走り続け、10分ほど経った。私たちの目の前には、大きな気があり、大きく枝分かれしたところには、布が貼られ、複雑な形になっている。
そう。ここは、“星空基地”!2人の秘密基地だ。名前は私と星で付けた。12歳2人が作っているので、あまり見つからないし、クオリティーも高い。
「ちょっと壊れてるな 昨日風が強かったからか 空、なおしとく?」
「あーまぁこんくらい大丈夫でしょ」
「ハシゴおろそー」
ぴ、と電子音。ハシゴは自動で下ろせるのだ。
「あれ」
「うん?」
星は、星空基地の中を示した。
「何?どこ?」
「中だよ、中」
「あぁっ…!」
ようやく見つけ、私は驚きの声を漏らす。
「「鳥」っ!!!」
私だけ妙に興奮していたが、ここもシンクロだった。
「かわいいね あの鳥」
星がそんなことを言い出すから、私は慌てて、「いやいや」という視線を送った。
「どうすんの」
「名前つけよ 何がいいかなぁ」
名前…ね。でも知らない鳥に名前つけてどうするんだろう。そう思ったけど、私も考えてみることにした。
「雲っていうのはどう?」
「空、星、雲? はははっ、いんじゃない?」
そういって私は笑った。
「じゃあ、雲にしよ 白い鳥だしさ」
で、鳥の名前は決定した。
からん、と乾いた音を立てて、ハシゴがやっと到着した。
「登ろ」
星のワクワクした声。
「お先にどうぞー」
「じゃあお先に!」
といって星が登り始める。
私は…。木の後ろ側から登ることにした。きっと星より速く登れる。
ちょっと手が痛かったけど、星より先に着いた。
「雲ー…。」
と、ちょっと名前を呼んであげたりしていた。
登ってきた星は、
「うわぁっ、なんで?」
と、混乱していた。
「「雲ー」」
2人で名前を呼ぶ。
「あ、見て 日の出だ」
「ほんとだ いいね」
「ピィーッ、チュチュチュ」
雲が鳴いた。
「綺麗だっていってるんじゃない?」
私がそういうと、
「俺もそうだと思う」
と、星。
私たちは顔を見合わせて笑った。 そらるさん(大阪・12さい)からの相談
とうこう日:2024年1月24日みんなの答え:1件
「おはよ 空 起きて、もう4時半なった」
星は早めに起きて、私を起こしてくれたようだった。布団の中でぐずっていると、布団を無理やり剥がされた。
「さむうぃ」
「じゃあ起きな」
はーぁ、と心の中でため息をついて、むくりと起き上がる。二段ベットの上から、星の顔がのぞいた。
そして、2人同時に にやっ、と笑い合う。お互いの意思を確認するように。
「「行こ」」
完璧なシンクロだ。
「待って着替えるから」
慌てて服をクローゼットから引っ張り出す。私が引っ張り出したのは、半袖のtシャツ。
「いっそげ」
そして着替え終わり、いつものように星が「14秒」といった。着替えた時間だ。
「パジャマ畳めよ」
「だいじょぶ いつも畳んでない」
そして、お母さんとお父さんにバレぬよう、そっとベランダからサンダルを履いて脱出。そして私たちは、冬の冷たい風が吹き、まだまだ暗闇の中、半袖で山を駆けた。本当に真っ暗だが、私たちにはこの暗闇にあるものが見える。猫の目を持っているのだ。暗がりの中では、青色に光る。星もそうだから、私はそのことをよく知っている。
走り続け、10分ほど経った。私たちの目の前には、大きな気があり、大きく枝分かれしたところには、布が貼られ、複雑な形になっている。
そう。ここは、“星空基地”!2人の秘密基地だ。名前は私と星で付けた。12歳2人が作っているので、あまり見つからないし、クオリティーも高い。
「ちょっと壊れてるな 昨日風が強かったからか 空、なおしとく?」
「あーまぁこんくらい大丈夫でしょ」
「ハシゴおろそー」
ぴ、と電子音。ハシゴは自動で下ろせるのだ。
「あれ」
「うん?」
星は、星空基地の中を示した。
「何?どこ?」
「中だよ、中」
「あぁっ…!」
ようやく見つけ、私は驚きの声を漏らす。
「「鳥」っ!!!」
私だけ妙に興奮していたが、ここもシンクロだった。
「かわいいね あの鳥」
星がそんなことを言い出すから、私は慌てて、「いやいや」という視線を送った。
「どうすんの」
「名前つけよ 何がいいかなぁ」
名前…ね。でも知らない鳥に名前つけてどうするんだろう。そう思ったけど、私も考えてみることにした。
「雲っていうのはどう?」
「空、星、雲? はははっ、いんじゃない?」
そういって私は笑った。
「じゃあ、雲にしよ 白い鳥だしさ」
で、鳥の名前は決定した。
からん、と乾いた音を立てて、ハシゴがやっと到着した。
「登ろ」
星のワクワクした声。
「お先にどうぞー」
「じゃあお先に!」
といって星が登り始める。
私は…。木の後ろ側から登ることにした。きっと星より速く登れる。
ちょっと手が痛かったけど、星より先に着いた。
「雲ー…。」
と、ちょっと名前を呼んであげたりしていた。
登ってきた星は、
「うわぁっ、なんで?」
と、混乱していた。
「「雲ー」」
2人で名前を呼ぶ。
「あ、見て 日の出だ」
「ほんとだ いいね」
「ピィーッ、チュチュチュ」
雲が鳴いた。
「綺麗だっていってるんじゃない?」
私がそういうと、
「俺もそうだと思う」
と、星。
私たちは顔を見合わせて笑った。 そらるさん(大阪・12さい)からの相談
とうこう日:2024年1月24日みんなの答え:1件
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いいねー! 双子どうしの会話って感じ!リアル!あとかわいい!
深夜4時ってのも、二人丈の秘密の時間って感じでエモい!(あんまりエモいって言いたくないけど言葉がでてこなかった…)
星空基地いいな、うちも呼んでほしい…って、それじゃ秘密基地じゃないかw
めちゃいい話しだった!また書いてね〜 みるみるぽんぽんさん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2024年3月27日
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