キセキ
私は喪花(そうか)。保育園の頃、事故でトラックにひかれててから、何かを忘れている気がする。あたまは打ってなかったし、骨折したのは足だけだ。でも、なにか忘れている気がする。それがなにか全く思い出せない。でもそれは、とても大切なもので、すぐそばにある気がする・・。
そんな悩みを抱えながら私は誰にも相談せず中学校生活を送っている。
今日は転校生が来た。背がとてもデカかったけど、とろくて声も小さかった。転校生は、その小さな声で、藤高慶(ふじたかけい)と名乗った。
私は、慶(けい)を知っているような気がした。でも、そんなことはどうでもよかった。私はそれよりも親友の聖菜(せいな)に会いたかった。聖菜は保育園のときからの親友で、今日は聖菜の誕生日。だから聖菜にプレゼントを渡しに行くのだ。家に帰り、プレゼントを持って聖菜の家へ向かった。ところが、私はまたトラックにひかれてしまった。
私は泣いた。聖菜にプレゼントを渡したかった。
「・・・花・・」
「・・・花!起きて!」
「喪花!起きて!」
気がついたら病院のベットに寝ていた。聖菜がお見舞いに来てくれていた。「喪花!よかった・・!」聖菜は泣いていた。
聖菜が泣き止んだころ、保育園のときの話をした。好きな人の話もして、保育園のころに好きな人がいたことを思い出した。私の好きな人は陰キャで人とかかわるのが苦手だけど、私を守ってくれて、一緒にいて楽しい。そんな人だった。
「誰だっけ?」聖菜が言った。私も考えた。
「藤高慶じゃね?」その言葉を聖菜が口にした瞬間、私の事故で失った記憶がすべてよみがえった。
私の好きだった人の名前は藤高慶。あの転校生。
事故の骨折が治って保育園に復帰したとき、知らない男子がめちゃくちゃ話しかけてきていやだった記憶も、数日話しかけてきてそのあとふとその後不登校になってもう保育園に来なくなった男子の記憶も、全部思い出した。私はいそいで布団からでて、靴もはかずに病院を出た。向かっている先はもちろん、藤高慶の家。慶のことが好きになって、仲良くなり、一緒に家で遊んだことがある。記憶を取り戻したから、家も覚えている。
私は走って、走って、走って、走って、走った。聖菜がなにか言っていたけれど、気にせず振り向かず走りつづけた。周りの声は気にならなかった。とにかく走った。嬉しいことに、事故の怪我はもう全治していた。私は3ヶ月間目を覚まさなかったらしい。
気がついたらもう慶の家の前だった。 ピーンポーン。私はインターホンを押した。
「はーい」と、返事が帰ってきた。どうやら親らしい。
「こんにちは。慶さんと同じクラスの喪花です。慶さんいらっしゃいますか?」
「ええ。いますよ。」
「慶さんと話したいんです!」
「はい。今慶を呼びますね。」
「はい。慶です。」
「喪花だよ!慶!話そう!」
「・・・うん!」
慶は嬉しそうだった。 1分もたたないうちに慶は出てきた。
「慶!」
「・・・そ、喪花ちゃん、・・・お、思い出してくれたの?」
「うん!慶!すべて思い出したよ!」
「だから、・・・もう一回付き合ってください!」
私は恐る恐る顔を上げた。慶は少し潤んだ瞳で喜びの笑みを浮かべていた。
「・・・はい。」「つ、付き合いましょう。」
「そ、喪花ちゃん。これはキセキだね。」慶が言った。「ぼ、ぼくは、喪花ちゃんが記憶をなくしてしまったあの日から、ずっと願ってたんだ。喪花ちゃんとまた付き合えますようにって。」
「うん。キセキだね。」「これからはずっと、一緒だからね。」
ーー次の日
私は、学校についてから真っ先に聖菜に、病院から出てからのことや、慶と付き合ったことを言った。そしたら、聖菜が「よかったじゃん!」といってくれた。
これからは学校生活がもっとバラ色だ。
ーーーーーーーあとがきーーーーーーー
こんにちは。
初めて小説を書きました。変な表現などあったらごめんなさい。感想やアドバイスをお待ちしております。
ありおんあな子さん(東京・10さい)からの相談
とうこう日:2024年4月10日みんなの答え:2件
私は喪花(そうか)。保育園の頃、事故でトラックにひかれててから、何かを忘れている気がする。あたまは打ってなかったし、骨折したのは足だけだ。でも、なにか忘れている気がする。それがなにか全く思い出せない。でもそれは、とても大切なもので、すぐそばにある気がする・・。
そんな悩みを抱えながら私は誰にも相談せず中学校生活を送っている。
今日は転校生が来た。背がとてもデカかったけど、とろくて声も小さかった。転校生は、その小さな声で、藤高慶(ふじたかけい)と名乗った。
私は、慶(けい)を知っているような気がした。でも、そんなことはどうでもよかった。私はそれよりも親友の聖菜(せいな)に会いたかった。聖菜は保育園のときからの親友で、今日は聖菜の誕生日。だから聖菜にプレゼントを渡しに行くのだ。家に帰り、プレゼントを持って聖菜の家へ向かった。ところが、私はまたトラックにひかれてしまった。
私は泣いた。聖菜にプレゼントを渡したかった。
「・・・花・・」
「・・・花!起きて!」
「喪花!起きて!」
気がついたら病院のベットに寝ていた。聖菜がお見舞いに来てくれていた。「喪花!よかった・・!」聖菜は泣いていた。
聖菜が泣き止んだころ、保育園のときの話をした。好きな人の話もして、保育園のころに好きな人がいたことを思い出した。私の好きな人は陰キャで人とかかわるのが苦手だけど、私を守ってくれて、一緒にいて楽しい。そんな人だった。
「誰だっけ?」聖菜が言った。私も考えた。
「藤高慶じゃね?」その言葉を聖菜が口にした瞬間、私の事故で失った記憶がすべてよみがえった。
私の好きだった人の名前は藤高慶。あの転校生。
事故の骨折が治って保育園に復帰したとき、知らない男子がめちゃくちゃ話しかけてきていやだった記憶も、数日話しかけてきてそのあとふとその後不登校になってもう保育園に来なくなった男子の記憶も、全部思い出した。私はいそいで布団からでて、靴もはかずに病院を出た。向かっている先はもちろん、藤高慶の家。慶のことが好きになって、仲良くなり、一緒に家で遊んだことがある。記憶を取り戻したから、家も覚えている。
私は走って、走って、走って、走って、走った。聖菜がなにか言っていたけれど、気にせず振り向かず走りつづけた。周りの声は気にならなかった。とにかく走った。嬉しいことに、事故の怪我はもう全治していた。私は3ヶ月間目を覚まさなかったらしい。
気がついたらもう慶の家の前だった。 ピーンポーン。私はインターホンを押した。
「はーい」と、返事が帰ってきた。どうやら親らしい。
「こんにちは。慶さんと同じクラスの喪花です。慶さんいらっしゃいますか?」
「ええ。いますよ。」
「慶さんと話したいんです!」
「はい。今慶を呼びますね。」
「はい。慶です。」
「喪花だよ!慶!話そう!」
「・・・うん!」
慶は嬉しそうだった。 1分もたたないうちに慶は出てきた。
「慶!」
「・・・そ、喪花ちゃん、・・・お、思い出してくれたの?」
「うん!慶!すべて思い出したよ!」
「だから、・・・もう一回付き合ってください!」
私は恐る恐る顔を上げた。慶は少し潤んだ瞳で喜びの笑みを浮かべていた。
「・・・はい。」「つ、付き合いましょう。」
「そ、喪花ちゃん。これはキセキだね。」慶が言った。「ぼ、ぼくは、喪花ちゃんが記憶をなくしてしまったあの日から、ずっと願ってたんだ。喪花ちゃんとまた付き合えますようにって。」
「うん。キセキだね。」「これからはずっと、一緒だからね。」
ーー次の日
私は、学校についてから真っ先に聖菜に、病院から出てからのことや、慶と付き合ったことを言った。そしたら、聖菜が「よかったじゃん!」といってくれた。
これからは学校生活がもっとバラ色だ。
ーーーーーーーあとがきーーーーーーー
こんにちは。
初めて小説を書きました。変な表現などあったらごめんなさい。感想やアドバイスをお待ちしております。
ありおんあな子さん(東京・10さい)からの相談
とうこう日:2024年4月10日みんなの答え:2件
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普通にいい とても面白い作品です
小説書くって言葉の一つ一つがこの後の印象に関わってくるので
語彙があっていいなと思いました
また書いてくださいね にゃまさん(埼玉・14さい)からの答え
とうこう日:2024年6月30日 -
上手…! ど-も、星依菜です!
× × × ーーー × × ×
とっても上手だね…!
あと関係ないけど親友ちゃんと
キズなんのニクネ同じだ−っ!
ちょっと運命感じた(
また小説書いてほしい!
× × × ーーー × × ×
ばいせな~! 星依菜/せいな #修学旅行もうすぐっ!!さん(兵庫・11さい)からの答え
とうこう日:2024年6月30日
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