クラスのぶりっ子は恋のキュービット!?
鈴原真彩(すずはらまや)です。高校2年生。
よろしく。
ー授業中ー
「それでは、班でリーダーを決めてください。リーダーになった人は、前に来てください」
先生の指示があり、私は移動した。
同じ班の、愛川美華(あいかわみか)さんがしきっている。
「4班、揃った?おっけー。リーダー、誰にする?私やりたいな」
私は手を挙げる。
「私もやりたいです。どう決めますか?」
「うーん」
考えていると、もう1人の班のメンバー、井田綾芽(いだあやめ)が言った。
彼女は私の友達。
「真彩がいいと思う。美華はこういうの真面目にやらないでしょ」
「井田さん、ひどいよ!」
愛川さんがそう言うと、クラスの男子が私達の方を向く。
「真面目にやらないって、、、美華ちゃん悲しむよ」
「井田、ひどいな」
「鈴原も、譲ってやればいいのに」
「美華ちゃん可哀想」
そうだ、忘れてた、、、。
愛川美華さんは、ファンクラブができるほど美人で人気者。
今まで注意してたのに、、、でも、こうなったからには負けない!
リーダーになりたいっ。
「ねえ、鈴原さん。私、ほんっとうにやりたいのっ。譲って?」
自分から言うんかい。
「ごめんなさい。愛川さん。その気持ちは私も同じです」
負けないもん。
「美華。考えてみて。こういう仕事、いっつも譲られて、、、。今の美華はやり過ぎだよ。そのせいで一つ一つの作業がどんどん雑になっていって、、、。最近は全然やらないじゃない」
綾芽がそう言うと、愛川さんは図星だと言うように下を向いた。
「やり過ぎなのは鈴原さんも同じじゃん」
「確かにたくさんやってるよ。でも、真彩は丁寧にやってる。見て。知らないかもしれないけど、あの掲示物、美華、素敵って言ってたよね?あれも、生徒会のお知らせも、真彩が書いたんだよ。終わらないときは、持って帰って、きちんと仕上げてるんだよ。それに比べて、美華は?生徒会に入ってるよね?1回もお知らせ書いてないじゃない。今まで、真彩がどんだけ美華に仕事を譲ってきたと思ってんの?それに、今回のリーダーは、重い責任を背負うんだよ。はっきり言って、美華には任せられない」
綾芽は、私の言いたかったことを愛川さんに言ってくれた。
言い終わると、愛川さんは泣き出したようだった。
「美華ちゃん!」
「何してんだ!みーちゃんを泣かせて!」
クラスの男子は黙ってられなかった。
1人の男子は、綾芽を殴ろうとした。
私のせいで、綾芽に怪我をさせることはできない。
そう考えて、私が彼女の前に立つと、拳が顔に当たり、意識を失った。
チャイムの音で目が覚めたのは、それから10分ほどたったときだった。
私は保健室にいた。そばには、人がいた。
私を殴った男子かと思って警戒したが、違うとすぐに分かった。
その人は、幼馴染の男子、杉本雄星(すぎもとゆうせい)だった。
「真彩!目が覚めたか、、、良かった、、、」
「雄星くん。綾芽は?大丈夫?」
「綾芽?あー、井田さんか。俺が止めに入って、、、間一髪だった」
「良かった」
雄星くんは、呆れたようにため息をついた。
「真彩さあ。人の心配より、まずは自分の心配しなよ」
「あ、、、ごめん」
「俺、めっちゃ心配したんだからなー」
「、、、あのさ。雄星くん。その、、、ありがと」
わー、なんか照れる、、、。
「、、、好きだわあ、、、」
「えっ?」
「好きだって、言ってんの」
「え?え?えーっ!」
「どんだけ驚くんだよ」
雄星くんは少し笑った。
「それで、付き合って、ください」
「ひゃ、は、はいっ!」
雄星くんは満面の笑みを浮かべ、私をぎゅーってした。
「もう大丈夫か?」
「うん」
「じゃ、戻ろ」
教室の前まで来ると、なぜか雄星くんが止まった。
「腕くんで。見せびらかしてやろう」
「えー、恥ずかしいけど、まあいいよ」
私はしがみついた。
彼はドアを開け、堂々と教室に入っていた。
愛川さんが駆け寄ってきた。
実は、これは私と雄星くんだけが知っている話なんだけど、愛川さんって雄星くんのことが好きなんだよねー。告られてフッたって雄星くんが話してた。
「雄星くん、鈴原さん。帰ってきたんだ。、、、って、なんで腕組んでるの?教えてほしいな」
「付き合ったんだよ」
「、、、は?」
愛川さんのオーラが変わった。
「何でお前みたいなブスが雄星くんと付き合ってるんだよ。雄星くんは私みたいな美少女と付き合うべきなんだよ。何ベタベタしてんだよ。別れろ」
私は驚き、声も出せなくなってしまった。雄星くんも同じだろう。
「みーちゃんって、あんな子だったの?」
「美華ちゃん、自分のこと美少女だって言ってた、、、」
「雄星のこと好きだったのかよ」
それに気づいた愛川さんは、慌てて振り返った。
「違うの!みんな!誤解しないで!」
誰も反応をしなかった。
夢羅(ゆら)さん(東京・11さい)からの相談
とうこう日:2024年6月17日みんなの答え:3件
よろしく。
ー授業中ー
「それでは、班でリーダーを決めてください。リーダーになった人は、前に来てください」
先生の指示があり、私は移動した。
同じ班の、愛川美華(あいかわみか)さんがしきっている。
「4班、揃った?おっけー。リーダー、誰にする?私やりたいな」
私は手を挙げる。
「私もやりたいです。どう決めますか?」
「うーん」
考えていると、もう1人の班のメンバー、井田綾芽(いだあやめ)が言った。
彼女は私の友達。
「真彩がいいと思う。美華はこういうの真面目にやらないでしょ」
「井田さん、ひどいよ!」
愛川さんがそう言うと、クラスの男子が私達の方を向く。
「真面目にやらないって、、、美華ちゃん悲しむよ」
「井田、ひどいな」
「鈴原も、譲ってやればいいのに」
「美華ちゃん可哀想」
そうだ、忘れてた、、、。
愛川美華さんは、ファンクラブができるほど美人で人気者。
今まで注意してたのに、、、でも、こうなったからには負けない!
リーダーになりたいっ。
「ねえ、鈴原さん。私、ほんっとうにやりたいのっ。譲って?」
自分から言うんかい。
「ごめんなさい。愛川さん。その気持ちは私も同じです」
負けないもん。
「美華。考えてみて。こういう仕事、いっつも譲られて、、、。今の美華はやり過ぎだよ。そのせいで一つ一つの作業がどんどん雑になっていって、、、。最近は全然やらないじゃない」
綾芽がそう言うと、愛川さんは図星だと言うように下を向いた。
「やり過ぎなのは鈴原さんも同じじゃん」
「確かにたくさんやってるよ。でも、真彩は丁寧にやってる。見て。知らないかもしれないけど、あの掲示物、美華、素敵って言ってたよね?あれも、生徒会のお知らせも、真彩が書いたんだよ。終わらないときは、持って帰って、きちんと仕上げてるんだよ。それに比べて、美華は?生徒会に入ってるよね?1回もお知らせ書いてないじゃない。今まで、真彩がどんだけ美華に仕事を譲ってきたと思ってんの?それに、今回のリーダーは、重い責任を背負うんだよ。はっきり言って、美華には任せられない」
綾芽は、私の言いたかったことを愛川さんに言ってくれた。
言い終わると、愛川さんは泣き出したようだった。
「美華ちゃん!」
「何してんだ!みーちゃんを泣かせて!」
クラスの男子は黙ってられなかった。
1人の男子は、綾芽を殴ろうとした。
私のせいで、綾芽に怪我をさせることはできない。
そう考えて、私が彼女の前に立つと、拳が顔に当たり、意識を失った。
チャイムの音で目が覚めたのは、それから10分ほどたったときだった。
私は保健室にいた。そばには、人がいた。
私を殴った男子かと思って警戒したが、違うとすぐに分かった。
その人は、幼馴染の男子、杉本雄星(すぎもとゆうせい)だった。
「真彩!目が覚めたか、、、良かった、、、」
「雄星くん。綾芽は?大丈夫?」
「綾芽?あー、井田さんか。俺が止めに入って、、、間一髪だった」
「良かった」
雄星くんは、呆れたようにため息をついた。
「真彩さあ。人の心配より、まずは自分の心配しなよ」
「あ、、、ごめん」
「俺、めっちゃ心配したんだからなー」
「、、、あのさ。雄星くん。その、、、ありがと」
わー、なんか照れる、、、。
「、、、好きだわあ、、、」
「えっ?」
「好きだって、言ってんの」
「え?え?えーっ!」
「どんだけ驚くんだよ」
雄星くんは少し笑った。
「それで、付き合って、ください」
「ひゃ、は、はいっ!」
雄星くんは満面の笑みを浮かべ、私をぎゅーってした。
「もう大丈夫か?」
「うん」
「じゃ、戻ろ」
教室の前まで来ると、なぜか雄星くんが止まった。
「腕くんで。見せびらかしてやろう」
「えー、恥ずかしいけど、まあいいよ」
私はしがみついた。
彼はドアを開け、堂々と教室に入っていた。
愛川さんが駆け寄ってきた。
実は、これは私と雄星くんだけが知っている話なんだけど、愛川さんって雄星くんのことが好きなんだよねー。告られてフッたって雄星くんが話してた。
「雄星くん、鈴原さん。帰ってきたんだ。、、、って、なんで腕組んでるの?教えてほしいな」
「付き合ったんだよ」
「、、、は?」
愛川さんのオーラが変わった。
「何でお前みたいなブスが雄星くんと付き合ってるんだよ。雄星くんは私みたいな美少女と付き合うべきなんだよ。何ベタベタしてんだよ。別れろ」
私は驚き、声も出せなくなってしまった。雄星くんも同じだろう。
「みーちゃんって、あんな子だったの?」
「美華ちゃん、自分のこと美少女だって言ってた、、、」
「雄星のこと好きだったのかよ」
それに気づいた愛川さんは、慌てて振り返った。
「違うの!みんな!誤解しないで!」
誰も反応をしなかった。
夢羅(ゆら)さん(東京・11さい)からの相談
とうこう日:2024年6月17日みんなの答え:3件
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3件中 1 〜 3件を表示
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ぶりっ子って苦手だなー... すっごい面白かった!
愛川美華さん、いっちゃったね...その後どうなったんだろ...
緑猫さん(静岡・11さい)からの答え
とうこう日:2024年9月25日 -
うーん、やっぱぶりっ子きらi((殴 どもっ!ちーやんです!
題名からしてとても気になり読んでみました!
とっても素敵でした!!
題名でも言った通り
改めてぶりっ子が嫌いだなぁって思って
本性がバレたのならそれでいいですけどね…
まぁ、とっても面白かったです!
ではでは ちーやんさん(三重・12さい)からの答え
とうこう日:2024年9月24日 -
面白い! お日様だよ★( `・∀・´)ノヨロシク
面白いし読みやすい!
タイトルに惹かれる〜!
内容も、詳しいけど長すぎないからちょうどいい!
じゃね☆彡 お日様さん(埼玉・12さい)からの答え
とうこう日:2024年9月23日
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