短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:4

教科書

私は斉藤明梨(さいとうあかり)。中1。 私には好きな人がいる。その人の名前は 高橋翔(たかはししょう)。 面白くて頼りになる人。 そして高橋とは席が隣だ。 (あ、理科の教科書忘れた、ヤバイ!) 理教科書を忘れたら隣に借りる。 それが理科の授業のルールだ。 それを思い出したらドキドキしてきた。 でもだらしない女子だと思われるかも。 そんなことを考えてたら理科の時間だ。 「あ、ねぇ高橋、教科書忘れたんだよね  見せてくれないかな?」 『斉藤も忘れることあるんだな。いいよ  一緒に見ようぜ。』 「ありがとう!」 そして授業が始まった。先生が言った。 『高橋と斉藤はどっちが教科書一緒に  見てるけどどっちが忘れたの?』 あーあ、忘れたことバレるじゃん。 手を挙げようとしたら。 『はい!僕が忘れました。』 と、高橋が手を挙げた。 え?私をかばってくれたの? 私は何も言えなかった。嬉しかった。 そして放課後。部活の準備をしている 高橋に声をかけた。 「あぁ、あのさ!高橋、理科の時、  ありがと。かばってくれて。」 今私、顔真っ赤だと思う。 『あぁ、いいよ。別に。斉藤には笑って  ほしいからさ。』 えー!何でそんなこと言うの? もっと好きになっちゃうじゃん! 私が色々考えていると...。 『あ、あのさ。俺、斉藤の事、前から  好きだったんだ。』 「え?嘘...。」 『だから、付き合ってくれないか?』 「私も高橋のこと好きだったの!」 『え?!』 「だから付き合いたい!」 嘘...。こんな展開あり?! 高橋は私を抱きしめた。そして言った。 『大好きだよ、明梨。』 「私も大好き。翔くん。」 『あ、俺部活だった!また明日!』 「バイバーイ!」 私は翔くんの背中を見ていた。 まさか下の名前で呼んでくれるなんて。 ずっと大好きだよ。翔くん。

短編小説みんなの答え:10

新しいお家 【短編小説】

ここ、どこ? 私はどこに連れて行かれるの? 「ふう、やっとついた~」 知らない声。 私はさっきまで狭いお部屋にいて、知らない人間に小さな箱に入れられた。 そのあと、大きな箱……じゃないけど、物の中に入った。 ずっと揺れていて、どこかに向かっている様子。 「さて!ほらおいで~お家に着いたよ~」 知らない人間が私が入っている小さな箱を持つ。 壁を開けて、建物の中に入った。 どこなの? これから、何をされるの? 『あ、来た来た!お~いテト~新入り来たよ~!』 『おともだち!』 『何で増えるのよ……メスは私だけでいいのに。』 知らない人間は私を床に置く。 扉を開けてくれたけど、私はここから出たくない。 だって……この子達のナワバリに入っちゃったんだから。 きっとボコボコにされる。 『おい新入り』 ビクッ あぁ、この子がボスか…… ボコボコにされるんだ……私………。 『ようこそ、オレたちの家に』 『怖がらなくていいよ~』 『こっちおいで!いっしょにあそぼ~』 優しそうな猫たち…… 大丈夫なのかな? 「あーこらテト~怖がらせたらダメって……お!やっと出てきた」 私はそーっと箱から出てきた。 すると、さっきのボスっぽい猫が私に向かって言った。 『オレはテトだ。この家のボス。』 やっぱりボスだったんだ。 カッコイイ…… 『僕はソラだよ。よろしくね』 すごく優しそう。 ソラくんの声を聞いてると、落ち着くな~ 『リリだよー!これから……』 『私はココよ。私に従いなさい。』 『ちょっと!いま、リリがいってたのにー!それに……』 可愛い子と綺麗な子……。 うーん……綺麗な子、ココちゃんは苦手かもしれない……。 「この子の名前はもう決まってる。」 男の人間と女の人間が、何か話している。 「お!なになに~また二文字?」 「うん。ルルちゃんよ。」 『あれが飼い主たちだ。』 飼い主? 『お前の名前は今日から、ルルだってよ。』 ルル……私の名前……。 私は生まれてから一回もお母さんに会っていない。 覚えているのは、茶色い箱に入れられていたこと。 寒くて……怖くて……。 そしたら、人間が私を捕まえた。 気づけば狭い部屋の中。 狭すぎて、歩くことすらできない。 「この子、なかなか買ってくれる人、いませんね。」 「仕方ない。明日で最期だ。」 怖い人間…… そんな中、優しそうな人間が私を狭い部屋から出してくれた。 『ルルちゃん?』 『あ、ごめんね。ちょっといろいろ思い出してて……』 リリちゃんが心配そうに見つめていた。 私……リリちゃんの話、聞いてなかったから嫌われたかも…… 『ここは安全だよ!』 『よかったな。』 『よくありませんわ!!あのままこ……』 『なんでココちゃんはそういうこというの?!』 リリちゃんとココちゃんが喧嘩しだした! ど、どうしよう……私のせいだ……。 『あールルちゃん?あの二人は仲悪いだけだから、気にしないでね?』 ソラくん…… 私はこれから、この子達と暮らしていく、んだよね? どんな生活が待っているか、今からワクワクです! ーあとがきー ゆるるーん♪ども!ゆるれんです(`・∀・´) 久しぶりの短編小説! 猫目線のお話です! 楽しんでくれると嬉しいです♪ ルルちゃんは保健所にいて、殺処分の前日にテトたちの飼い主さんが引き取ってくれました。 感想、待ってます♪ それでは~

短編小説みんなの答え:8

ただの柴犬「コロ」

僕は柴犬。ただの柴犬。耳の切れた薄汚い犬だ。飼い主に飽きられた。そして保健所に入れられた。 ある日、僕には新しい飼い主が見つかった。12歳の男の子の家族だ。男の子の名前は「奏斗」というらしい。 家に着いた。僕はシャンプーされた。その間ずっと唸ってた。信用できない。奏斗の家ではすでにラブラドールレトリバーを飼ってるらしい。デカくて黒くて超美人だった。そいつは名前を教えてくれた。「真奈」というらしい。 「なんであんたはいつも唸ってんねや?」 「アイツらが信用できないからだ。アイツらはどうせすぐ俺に飽きるだろう。お前もそろそろ飽きられるんじゃないか?」 「あんた、もしかして前の飼い主に飽きられたん?その飼い主はめっちゃ可哀想な人やなあ。私ら犬と暮らすのはめっちゃ楽しいねんで!散歩は運動になるし、私らを世話すると生活リズムも身につく!良いことずくめやのにそのことに気づく前に飽きてもうてんなあ。勿体無いわあ」 「お前の飼い主は俺らと暮らす楽しみを知っているのか?」 「もっちのろん!」 「俺、ちょっと信用してみようかな。…でも!お前みたいに飼い主について行ったり喜んで変な芸したりは絶対しねえかんな!」 「ハイハイ」 3日後、「真奈」と「コロ」と名付けられた柴犬は、奏斗の隣で寝るという貴重な権利を、必死で奪い合っていた。

短編小説みんなの答え:2

光る鱗粉

いつも通りの道、いつも通りの寄り道。毎回毎回同じことの繰り返しの日々。そんな毎日に一筋の光が差し込んできた、、、 なぜだかわからない。いま振り返っても分からないがもしかしたらこれは運命だったのかもしれない。 俺はいつも通りの帰り道の途中、なぜか寄り道をしたくなった。足を進めた先はカフェ。いつもはこんなところ入る気もわかないのに、、、とりあえず飲み物を頼み、席に着く。ひとまずレポートでも仕上げようとパソコンを広げる。いつもなら家で細々とやるのに。そんなとき、隣の席の女の子が目に入った。いかにも「光」って感じで自分とは真反対の雰囲気だった。脳というのは思ってる以上に単純なのに複雑なものなのかもしれない。わざわざ入ってきたカフェで絶対に関われない、手が届かないような人間に惹かれてしまう。ただ、自分でもそれを認めたくないし、第一認めるような人間も周りにはいない。ただその瞬間、脳でなにかシナプスが繋がったような気がした。 毎日毎日学校に通う日々、そしてコマを入れていない時間はスマホ。こんな毎日にたった一筋の「輝き」が舞い込んできた。まさかまた会うなんて思ってもなかった。ただただそのひとつの願いとか希望とかその類として考えていた。でもその瞬間悟った。その「輝き」の周辺にはたくさんの人がいる。それに対して自分は1人でコンビニに向かって足を進めようとしている。 次の週、夏休み前のこと。もう夏休みで忘れようと思っていた時、休憩時間にふと声をかけられた。 「なんで毎回こっち見てるの?もしかしてこのペン?オシャレだよね~ってあれ?!」 なにが起こったかわからなくて一瞬パニックになった。まさか声をかけられるなんて、、、 その翌日からそのペンを必死に探し続けた。あった!次の日からそのペンを使い始めた。いままで筆箱が真っ黒だった自分にとって新鮮でもあり申し訳なさも感じた。そのとき目が合ったのを感じた。気づいてくれたんだなと喜んだ。 そんな関係からすこし仲良くなってからかなり経つ。もうそろそろ卒業。留年せずにお互い来れた。でもずっと頭に思い浮かばなかった大切なことがあった。それはあの子が地元なのか遠くから来ているのかだ。わざわざ今になって聞くなんて愚かだと思い、そこには恥ずかしさが大半を占めていたが半ば諦めて卒業した。やっぱり推測通り全くその子を見かけることは無くなった。 就職先で異動が決まった。その時になってふと頭に思い浮かんだ。またどこかで会えるかな、、、と。 引越し先に荷物が移動し終わり、散歩がてら地形把握でもしようと歩いていると、視界になにか一輪の「華」が咲いたのがわかった。雰囲気も全く違うが確実にわかった。その瞬間、手を思いっきり振った。あっちも気づき、一瞬「誰?」というような表情をしたがその時のペンを取り出して見せると手を振り返してくれた。 あのいろんなことの時にいつも傍にいたペンを今度はオソロでってことで買いに来た。もちろん隣は空いてない。なぜならいつも傍に今度は人がいてくれるから。その瞬間空を飛ぶ蝶の鱗粉が朝の光に反射した。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 自分で書いてて恥ずかしくなりました。初めてのだったので汗 10分クオリティなんで許してください、、、 by.名無し

短編小説みんなの答え:4

初日の出の恋

「すまねぇ、待ったか?」 「ううん。私もさっき来たばかりだから」 「じゃぁ、行こうか」 私は、中1の三日月珠璃。今から、幼なじみの神月剣斗。実は…私は剣斗のことが好きなんだ。 「寒みぃな。三日月は平気か?」 「うん。これ、いる?」 私は剣斗にレモンティーを渡す。 「ありがとな三日月!助かるよ」 ~近くの高台にのぼる~ 「結構いるね。初日の出見れるかなぁ」 「これくらいなら、平気だな。俺、ここの秘密スポット知ってるぞ。行くか!」 「日の出まで、あと3分だね。見れるといいな」 「……嗚呼。初日の出、今年で何回目だろ」 「そんなに見たんだ。剣斗はスゴいなぁ」 ~初日の出が始まる~ 「キレイだなぁ。私、初めて見たよ」 「三日月!実は俺…三日月のことが好きなんだ!俺と付き合ってくれないか?」 剣斗が太陽でふちが光っている。剣斗も同じこと思ってたんだ。 「うん。私も剣斗のことが好き。私でいいなら…お願いします!」 私が始めてみた初日の出。そして、一年の始まりに恋。今年は、きっといいことがあるはず。そう信じる。 ~作者から~ こんにちは!天魔です(*・ω・)ノアケオメー! 初めて短編小説を作ってみましたが、どうでしたか?こんな恋があったら素敵ですね~

短編小説みんなの答え:5

人の不幸は蜜の味。

知人の恋人を奪う、友人の人生での相棒を奪う、憎い人を孤立させる。 私のしてきたことは実に不快だろう。 それは知ってる。 私の私利私欲で行っているから自覚済みだ。 他人が幸せそうにしていると自分が情けなく感じる、私は周りよりも先を歩くべき存在。 だから周りに不幸を招き入れ、私より下だと思わせ私が幸を得る。 それが私の至福の時。 私ってそんな奴だ。 「…別れよう。」 そう言われたときは、相手を呪い殺してやりたいと思った。それほど憎かったからだ。 人に良い顔して株も上げておきたい。だから私は笑顔で分かったと頷いておいた。 「…あの方と幸せになるんです。」 別れた彼奴と末永く幸せになろうとしている友人。正直ウザかったけど奪おうとも思わなかった。だって相手は彼奴だったから。 いつも一歩、いや二歩先を歩いていて、私を不幸に陥らせる。下に見られているように感じた。 皆上を向き星と太陽を見ている。 私は下を向に土と泥を見ている。 自分が惨めに思える。 人の不幸は蜜の味、という言葉をよく聞くが、私の今口に広がっている味は………まるで、まるで… 人の幸は泥の味。 嗚呼可笑しい。 人はこんな私を見て嗤うだろう。 上には立てない、私は薄々気付いていた。

短編小説みんなの答え:2

【感動】忘れない一曲

俺はともき。小学一年生の子供、 研磨の父親だ。妻は、四年前、 余命が3ヶ月と医者に告げられ 入院と退院をくり返していた。 そんなある時、研磨が映画を観にいきたいと言った。その時研磨は3歳だった。妻が亡くなる前に俺と妻と研磨で映画を観に行くことにした。 これが、家族そろっていく最後の映画だった。 その 2週間後、妻の病状が悪化した。もう間も無く亡くなると医者に言われた。俺はもう何も考えられなかった。この世から妻がいなくなることが信じられなかった。 その時、研磨は妻の手を強く握り 『ママ、パパより早く死んじゃダメだよ。』と言った。 その時、妻の目からは、涙があふれていた。 その数時間後、妻は死んだ。 もう、立ち直ることはできない。 数年前 出会い、今まで楽しく過ごしてきた最愛の妻が 今 届かないところへ行ってしまった。 だが、俺にはまだ子供がいる。 目からあふれる涙をぬぐって前だけを向いた。 そして今小学一年生になった研磨はたまにさびしいというけれど、 我慢強い子に育ったと思う。 研磨を学校に送る車の中でそうほこらしげにそう思うと、車のラジオから、ある曲が流れた。子供向けの曲だ。多分アニメの主題歌だと思う。でもどこかで聞いたことがある曲だった。 俺は疑問に思った。 その瞬間、四年前の家族最後の映画を思い出した。 ああ、あの時の曲だ。家族3人で見た最後の映画。 俺の目からは気づいたら涙がたくさんたくさんあふれていた。 研磨はまだ小さかったら覚えていないのかもしれない。だが俺の心にその一曲は深く刻まれていた。 「パパ?どうしたの?」 研磨が聞いた。 俺はずっと泣いたままだ。 その時、隣で優しい、声が聞こえた。 『お父さん。しっかりね。私の分まで。』その声は小さかったが、俺を包み込むような温かい声。太陽ような。 俺はそっと涙をぬぐった。

短編小説みんなの答え:2

茜色に光る夕日

「ねえ、か、カナ先輩と…つ、付き合ってるって…本当?」 公園で、最近付き合い始めた彼氏、ハヤト先輩を呼び出し、そう聞いた。 実は、美人で人気者のカナ先輩がハヤトが好きで、今も彼にアタックしていると聞いたのだ。 さらに詳しく聞いてみると、カナ先輩とハヤトの二人が一緒に仲良くしているところを見た人が多数いるという。 これを知った時、とてもショックだった。 私はハヤトの方から告白された。 学校中が知っている人気者で、私にとって高嶺の花で、私の初恋であったハヤトからの告白… 当時、私には、「生きがい」というものや、「特別なモノ」がないと感じ、落ち込んでいた。 そんな時、私に「生きる意味」を与えてくれたのが、ハヤトだった。 私はハヤトに対して、確かな想いがあったのに、それを口にできなくて、一人で抱え込んでいた時に、そっと、手を差し伸べてくれたのがハヤト先輩だった。 私が苦しんでいる時に、ふっと、優しく抱きしめてくれたのが、ハヤトだった。 だから、ハヤトを、大事にしたい、ハヤトから大事にされたい、と心から思った。 今回のカナ先輩とのことは、信じたくなかった。 でも、不安で不安で、私、飽きられちゃったのかな、とか、一人で悩んで… ハヤトの顔を見上げると、彼は怒ったような、悲しそうな表情をしていた。 「んなことするわけないじゃん!」 「でも…」 「俺のこと、信じられないんだな…」 「違う!そういうわけじゃなくて…」 「がっかりだよ」 ハヤト先輩のその一言で、私は膝から崩れ落ち、涙を流した。 嗚咽をもらしながら泣く私を振り返ることもなく、ハヤトは行ってしまった。 ~ハヤト~ ーあ~何だろう?楽しみ~ 「放課後、話があるんだけど、いいかな?」とアヤから言われてから、俺はずっとそわそわしていた。 何だ、何だろうって、落ち着かなくって、授業も上の空で… でも、公園に着くと、アヤは泣いていたのか、目が赤く充血していて、 どうした?大丈夫?って聞いてみると、アヤは突然、俺とカナが付き合ってるのか、とか言い出して… 俺のこと、そんなに信じられないか…って、ついカッとなって、ひどいことを言ってしまったと今、後悔してる。 でも、俺もすごく傷ついた。 俺にはアヤだけだったのに、俺が他の子と付き合ってるのかって。 次の日から、アヤは俺を避けてきた。 だいぶ落ち込んだ。 でも、謝ることもできなくて、もう一週間。 「おいおい、お前の顔、ガチでゾンビだぞ」 親友のケンにそう言われ、今までのことを話すと、 「はあ、お前、ほんと分かってないな」 とため息をつかれた。 「アヤちゃんは不安だったんだよ。嫌われちゃったんじゃないかって」 「え…いや、でも…」 「ほら、自分の好きな人が他の人と仲良くしてる、なんて言われたら、不安になるだろ」 「確かに…そうだったのか…」 アヤのこと、ほんと分かってあげれてない… 自分自身にすごく落胆した。 「ハヤト。ちゃんと謝って、誤解、とけよ。じゃないと」 自然崩壊だ、なんて言われて、寒気が俺の中を走った。 それだけはだめだ、絶対! 俺は昼休み、教室を出て行こうとするアヤを呼び止め、話があるから、と公園で待ち合わせをする約束をした。 ーよし… ~アヤ~ 話があるって… もしかして、別れよう、とか… ひやっとした冷たいものが体を駆け巡るのを感じる。 どうしよう… 約束時間の五分前に公園に着いた私は浮き足立つ。 ふと、どこか寂しげだったハヤトの後ろ姿が頭に浮んだ。 ~ハヤト~ 「アヤ、待った?」 出来るだけ普通を装って言う。 「あ、ううん。大丈夫」 アヤも少し気まずそうに返す。 「前はごめん。ひどいこと言って」 そう切り出し、俺は深くお辞儀した。 「え?」 「ついカッとなっちゃって、泣かせちゃって…」 「…ごめん。私のこと、飽きたのかなって…」 ケンの言う通り… 「違う!俺、アヤ以外の女子と付き合うなんて、絶対ない!」 「うん。私もハヤトを信じようって…でも不安で…」 「…俺、ずっとアヤだけだから」 お互いの顔が赤く火照る。 夕日のせいだと君が笑う。 ** 読んでくれてありがとう!みんなのコメント待ってます!字数が…では!

短編小説みんなの答え:3

俺は彼女を笑わせたい

俺は宮下優斗。 俺には彼女がいる。 高木真美という、学年一、いや学校一の美人と言ってもいいくらいかわいい子だ。 だからよく、なぜ俺のような無ロの陰キャと付き合ってくれたのかが分からなくなる。 そして、真美はいつも笑っている。 でも俺にとってその笑顏は、とりあえず笑っているだけの薄っぺらいものにしか感じられない。 なんとかして、真美を心から笑わせたいと思っているのだが…… 「……事故。」 「ハイ。事故です。」 真美は9歳のとき交通事故により両親を失った。 完全に相手側の過失だったそうだ。 その後、残された真美と真美の姉は親切な夫婦に引き取られた。 夫婦は優しく、しばらく二人は幸せに暮らしていたのだが、 真美が12歳のとき、真美の姉がいじめにより自殺した。 その後3年ほど真美は、ほぼノイロ-ゼの状態で学校に通っていた。 だが、高校に入り、変わらなくてはと思い、姉や両親のためにいつも笑顔でいることに決めたそうだ。 今も真美の心には、深くて黒い傷がある。 俺は真美を笑わせたい。 それから俺は色々なことをした。 真美の好きなプリンをあげたり、 真美が笑いそうな、芸人のネタを見せたりしたが、 全然ダメで、 「何かありましたか?亅 とまで言われてしまった。 どうしたものだろうか。 一週間後。 「優斗さん、最近ちょっと、いえ、かなり変ですよ。 私を笑わせるようなことばかりしてきますよね?」 何故分かるんだ!? とにかく、ここは嘘を…… 「そんな事はない。」 「嘘をついてもムダです。」 ハァ…… 俺は全て正直に話した。 「だから、俺は真美を笑わせたかったんだ。」 真美を見た俺はギョッとした。 真美の目に少し涙がたまっていたから。 「何なんですか。優斗さんのくせに!」 「いや、その……すまなかった。」 「うれしくなっちゃったじゃないですか……」 え。 「優斗さん。ありがとうございます。」 真美はそう言って笑った。 今まで見たどの笑顏よりもかわいい、本当の笑顏だった。

短編小説みんなの答え:3

失恋は始まりです

私の幸せの時間は、もう終わったんですよね。はい。 だってさ。自分の彼氏が他の女子高生とイチャイチャしてるんだよ?終わったも同然。 信じられないけどさ。泣くわけにはいかない。ほら、雪乃杏奈!17歳で泣くのはヤバいよ! 私、今まで、名前も顔もスタイルも、全てトップクラスだと思ってきました。 今ならわかります。彼氏取られたんで。ふう、、、違かったんですね⁉ バカだった。 あ、頭の中ではこんな考えしてますけど、見た目は清楚なお姉さんですよ。 でも、本気で彼氏を失うのはツライ。泣くな。泣くな、、、。 そう思えば思うほど、溢れてくるんですよね、虹色に光る雫が。学校に行く気力もない。 だって、この真実を1人で抱えて、隠したまま彼氏とご対面? 「本当はもう好きじゃない」って思いながら私に微笑みかけてくるんでしょ?  いずれは、「別れよ」で終わりなんでしょ? なら、さっさと言っちゃってください。 そしたら私、切り替えます。でもね、 ウソの気持ちで私につきまとわってくるのは、1番つらいんだよ、、、。 上を向く。その理由は自分でもわかる。涙を隠したいんだよね。 1人なのに。そう。彼氏に捨てられて、1人なのに。部屋で。 本当は綺麗に淡い光が灯るライトが見えるはずなのに、今は ボンヤリとしか見えない。涙が溢れる。最初は好きでもないのに告白にOKした。 なのに、こんなにも好きになっていたなんて。 優しくしてくれる彼が。 私が大好きだと、春の暖かい風のように言ってくれた彼が。 いつでも私を守ってくれた彼が。   大好きだった。 私、このまま終わりたくない。彼氏に聞かなくては。そして、、、 もう私のことを好きじゃないとしても。 そして絶対に、「私、レンのこと、本当に好きになった。」って伝える。 そして、もしいいなら。私のことをまだ好きになってくれるなら。 言うわ。 「あの時はレンから言われたけど。はい、としか言えなかったけど。私も言う」 叫んで、私。もうレンが私を好きじゃなくても。 「私は本当にレンが好きになった! もしいいなら、もう一度、、、  付き合ってください!」 あとがき 作者amiami ☆どうだったでしょう、、、。いや、自分でもちょっと、展開早すぎたか?  って思ってたんですけど、頑張ってみました。小説書くのは好きなので!  短編小説は初めて書きました。まとめるの難しくて、ちょっと展開  早くなっちゃうのが私のクセですが、コメントお願いしますね!

短編小説みんなの答え:4

スマホを手にしただけなのに

いつから?そんなのは分かりきったこと。みんなが変わったのは、 スマホを手にしたときからだ。 私は親戚のなかで末っ子。小さい頃は、親戚の兄さん姉さんみんなに可愛いがってもらった。 婆ちゃん家に盆と正月集まりゃ、みんなで夏は水遊び、冬は雪遊び。季節関係なく、かくれんぼや皿洗い。 だけど、 スマホを手にしただけで 遊ぶこともなくなった。食べた後も、寝転んでスマホ。 私とスマホ。対決したら、知ってる情報量も計算の速さも全てスマホの勝ち。ただ、画面より、私の心の方が もろくて壊れやすい。 寂しい、悔しい、悲しい。って言葉じゃ足りないくらいの感情が湧いてくる。いつもみんなのそばにいるスマホは、心さえ読んでいる気がする。 もう遊ぶことなんてないまま、私も大人になるのかな? その画面ロックを解除する前にさ みんなで遊ぼう

短編小説みんなの答え:4

夜の光

日が落ちて真っ暗になった頃、空は雲に覆われていた。そんな道を歩いていた青香は夜空を見上げていった。「光はないのかな」青香は光を探していたのだ。こんなに暗い道この街は田舎町、夜になったら人なんて誰もいない落ち込んで歩いていたら隣の家の黒猫コンが顔を出していた 「コンは何も気にしなくていいな」この田舎町には家は5件だけ友達もいないし、私は一人っ子。自分に自身が持てなくて学校にも行ってない いつも青香は兄弟がほしいと言っていた。それでも生まれない。「学校はどんなの?友だちがいるの?遊ぶ人がいるの?」とお母さんに聞いても「そうかもね」しか答えない夜の十一時になった「家に帰ろう」そう言ったら走って帰った。 次の日の夜、また外に行くと雲に覆われていた。青香は「光はないの?」と言いながら走っていた。雲は動いている。そのことを初めて知った青香は雲のないところへはやく行こうとしていた。天気予報で明日はこの田舎村初めてのはれの日だと言っていたからだ、走っていくと、雲の間から光が一つまた一つと出てきたからだ近所のおばちゃんも出てきて「まぁ!珍しい星じゃないの!」といっていた。「星?」と聞くとおばちゃんは「そう星よ。宇宙で光り輝いている星ははれの日に姿を出すんだ」と言っていた。青香は思った、明るい希望を見つけた。この星という存在が・・・ 次の日青香はお母さんに「ママ!明日、青香学校行く!」お母さんはニコッと笑った。 そして、小学校に行ったんだよ  友達もいた! 優しくしてくれた! 学校楽しい!

短編小説みんなの答え:4

幸せは近くに。

俺は加賀谷司。高校2年生。 生まれつき人の幸せを壊す能力がある。 自分の嫌いな人ならまだしも、 自分を大切に思ってくれる人の 幸せも自分の意志に関わらず 壊してしまうので、周りの人は 俺から離れていった。 そのせいでうちの母は早くに病死して、 父は酒に酔ってしまった。 今は直接的に関わらない祖父から 金銭的な面を支えてもらい、 一人暮らしをしている。 「お前がいるだけで不幸になるんだ!」 父は俺によくそう叫んだ。 幸せを壊すボーダーラインは俺が その人と関わることで感情を抱くか。 だから俺は何も感じなくなった。 そんなつまらない人生のある日だった。 体育の授業を終え、帰ろうとしたとき 視界がぐらりと歪んだ。え…? 何か騒がしい…?いや、静か? 「大丈夫?加賀谷君?」 目が覚めると保健室のベッドにいた。 目の前には学級委員で美少女の 花籠雫が座っていた。かっ、可愛い! 「あなた、倒れたの。覚えてる?」 でも駄目だ。関わりたくない。 人気者の彼女に関わったら、 病気にさせてしまうかもしれない。 心を傷つけてしまうかもしれない。 さっと黙ってベッドから出ようとする。 すると花籠さんは俺を手で制止した。 「これ、お水。お腹は?空いた?」 …いい人過ぎる。優しすぎる。だから 「もうこれ以上関わらないでくれ!」 はっ!しまった。言っちゃった…。 「…疲れてるのに、ごめんね。 ここに飲み物、置いていくから。」 にこりと花籠さんが笑って去っていく。 少し寂しそうな傷ついたような。 でも優しい笑顔。ドキッ。 あ、ああ、そうか。俺は─ 花籠さんを小走りで追いかける。 花籠さんは歩いてい…って、 「花籠さん、危ない!」 つまづきかけた花籠さんを支える。 抱きしめるような形になっていたので 慌てて、でもそっと離す。 驚いたように花籠さんは振り返った。 「あ、ありがとう。転ぶとこだった。」 花籠さんは照れたようにうつむいた。 「お、俺も…ありがとう。 あと…さっきはごめん。 キツいこと言って。」 何故か顔が赤くなってしまう。 でも彼女はまたにっこりと笑って、 「お、お大事にね。」 と言った。 俺は人の優しさに ずっと触れていなかったんだ。 心が氷のように冷たくて悲しかったけど 花籠さんのお陰で少し溶けた気がする。 いや、この呪いが“解けた”のかな。 それに俺は花籠さんに対して、 何か今までとは 違う感情を抱いた気がする。 そのせいか、花籠さんと 目がよく合うようになったような… これが何かはまだ分からないけど─ これから少しずつでいいから 色んな人と話して、仲良くなりたい。 冷たい心を溶かせるようにしたいな。 ────────────────── こんにちは!もふもふのもふのすけデス お話かくのは好きですが 上手ではないです。 でも読んでくださって嬉しいです。 ありがとうございます。 このお話を読んで、少しでも 前を向ける人が増えると嬉しいです。 感想、よろしくお願いします。

短編小説みんなの答え:29

そのおみくじは、恋を叶えるか?

「お待たせ、待った?」 「ううん、全然!」 「そっか。あーえと、あけおめ?」 「ん! あけおめー!」 些細なデート気分を味わい、現実では違うんだよなぁと悲しくなる。滅多に見れない私服姿の彼女は、俺の恋人ではない。ただの、俺の片思い。 もともと、俺と彼女とそれぞれの友達、四人で初詣に行こうという話になっていた。でも残り二人はここには来ない。 「ビックリだよね、まさかカップルになるとは……」 彼女の発言に、ホントになぁ、と返す。 二人はクリスマス直前、ギリギリセーフでリア充になりやがったのである。驚いている俺達に 『じゃ、そういうことだから初詣は二人でいってら~!』 とリア充は言い放った。そして付き合いたて特有の初々しさもなくいちゃつき始めたのは、今でも鮮明に思い出せる。爆発しろ、お幸せに。 鳥居をくぐって石畳を歩いて、本殿へと向かう。 本殿へと続く道には、順番待ちの人だかりができていた。割と大きい寺院だから、初詣の時期は混み合うのが常。毎年やっているように、人だかりの後ろにつく。 「わっ……」 横から小さな声がしたと思ったら、彼女が人だかりに押し流されてしまいそうになっていた。 「え、宮代さん!?」 みやしろ、と彼女の名を呼びながら、彼女の腕を掴んで引き寄せる。 「っと、危な……大丈夫?」 彼女の顔を覗き込むと、彼女はコクコクと頷いた。 なんだか顔が赤くて不思議に思っていると、 「谷知くん、腕……」 と言われてはっとする。やち、は俺の名である。 パッと手を離し、 「ごめん、痛かった?」 と声をかけると、また彼女はコクンと頷いた。にしては顔赤くない? と思いながらも、人だかりについて前に進む。 本殿の階段を上り、賽銭箱に小銭を入れる。何円入れようか毎回悩むのだけれど、とりあえず財布に入っていた十円玉を全部入れた。六十円だった。 合掌して目をつむり、 (宮代さんと付き合えるように頑張ります。よろしくお願いします) と自分にしては真面目なことを思って、一礼をする。 隣を見ると彼女がまだ目をつむっていた。相変わらず可愛いな、なんて不謹慎なことを思う。やべ、仏様に怒られるかな。許してください。 おみくじを引かないか、という彼女の提案に乗り、二百円のおみくじを引く。 財布に入っている百円玉は二つだけで、さっき賽銭にしなくて良かったと心底思った。 「あ、大吉」 という彼女の言葉を耳にしながら、自分もおみくじを開く。 「あっ、俺もだ」 「大吉?」 うん、と返しながら、1番に恋愛の欄を見る。 今の人が最上。迷うな。 ん? と思っていると、 「谷知くんっ」 と声をかけられる。 顔をあげて彼女の顔を見ると、なんだか緊張したような顔をしていた。 「私、恋愛の欄に『積極的にせよ』って書いてあったの」 だからね、と彼女は続けて 「私、好きな人に告白しようと思う」 と宣言した。 (……え) 好きな人いたの? 誰? 告白? いつ? いろんな疑問が一斉に押し寄せて、頭が使い物にならなくなっている間に、彼女は俺に言った。 「私、谷知くんが好きです。付き合ってもらえませんかっ」 と。 (……へっ?) さらに頭がパンクして、キャパオーバーってこれだわ、なんて関係のないことしか考えられなくなる。 そして1番最初に理解できたこと。 ──宮代さんと、両思いだって、こと。 自分のおみくじの『逃すな』の文字に背中を押される。 「告白してくれて、ありがとう。俺も宮代さんが」 好きです、と噛み締めるように言った。 「宮代さんから告白させちゃってごめん。俺と付き合ってくれる?」 そう聞くと、彼女は真っ赤な顔でコクコクと頷いた。 二人で真っ赤な顔をしていると、近くを通りすぎた外国人の男性に 「Happy ever after!」 と言われた。ハッピー? ハッピーニューイヤー? と思ってとりあえずサンキューと返すと、彼女がふっと吹き出した。 「意味、わかった?」 と笑う彼女に問われて、正直に首を振る。 「末永くお幸せにーって言われたんだよ」 「え」 「告白、聞かれてたみたい」 へへ、と笑う彼女。 「末永くお幸せにいよーね」 と言った彼女に、もちろん、と答えて。 彼女につられて、笑みを浮かべた。 END 読んでくださりありがとうございます!楽しんでいただけたら幸いです。 臣です。おみ、と読みます。お寺のイメージは善光寺です。毎年大勢いる外国人の方も、今年はいないのかなぁと思って登場させた外国人。宮代さんはリスニングが得意です(謎設定)。 感想やアドバイス、お待ちしています。応援してくださる皆さん、大好きです! ※自分がされて傷つくことは、絶対にしないでください。

短編小説みんなの答え:4

僕の彼女は背後霊

先日、彼女が死んだ。大きな交通事故に巻き込まれたらしい。しかも死んだのは彼女一人 だけ。他の人はかすり傷で済んだ。なのになんで、彼女だけが…よりによって…。 僕はあの時こうしておけば良かったという後悔の嵐に押しつぶされながら月日を過ごした。 彼女の死から数ヶ月たったある日。ここ最近思うことがある。誰かにつけられている気がするのだ。こんなブスをつけまわしてくるやつなんてどこにいるんだ。 いるとしたら相当気色悪い。そんなことを思いながら自販機のコーラのボタンを押した。 一つため息をついてから出てきたコーラを取り出す。すると突然、 「私のは…?」 そう、後ろから聞き覚えのある声で問いかけられた。まさかと思い僕が恐る恐る後ろを振り返るとそこには死んだはずの彼女がいた。僕は口をアングリ開いた。開いた口が閉じてくれない。そんな僕を気にすることもなく彼女はキョトンとした顔で僕を見つめている。 「…あれ?、もしかして今まで見えてなかった?」 6秒置いてから彼女は言った。僕は思わずうなずく。 「ええ!!マジかー!だから何回もシカトしてたのね~」 成る程!と言うように彼女は唸った。僕はまだ現状が理解できていない。そんな僕に気付いたのか彼女は言った。 「んーとね。ビックリするかもしれないけど私、幽霊です。」 唐突にそんなことを言われても更に首を傾げるだけである。 「あははっ。そんなに強張った顔しないでよー。幽霊って言ってもね、いい幽霊と悪い幽霊がいるの。そんで私はいい幽霊の方。だからつまりー、背後霊かな?」 得意げに彼女は言う。 「…守護霊とかじゃなくて…?」 「私ねー守護霊資格ってのが貰えなかったの。だから何かと理由をつけていろんな人の背後をさまよって監視してるんだー。気持ち悪いでしょ?笑」 彼女は笑ってそう言った。僕はと言うと黙っていた。 「…普通ね、守護霊や背後霊になるには地上を去ってから50年~1000年しないとなれないんだけど私は内緒で抜け出してきちゃった笑」 「…未練が残ってるの…?」 「痛いとこつくねー笑…まあ色々あるよ勿論。」 「…そんなに生き生き喋ってるけど成仏してるの?」 「してるわけないよ笑てかしてなかったら背後霊になってないし、未練とやらも残ってるしね…」そう言いながら彼女は電柱のポスターに目をやった。そこには夏祭りと書いてある。 「…行こ!今日じゃん!」 僕が意見を言う暇もなく僕の手をつかんで走り出した。 「あーやっぱり最高!」胡瓜を食べながら彼女は言った。 「…お金…後で請求しとくからね…」 「無駄無駄!私もう成仏するからさ!」 「…未練ってこのことだったの?夏祭りに行きたいって言う…」 「まあね、まだ不完全だけど」 「…成仏しても輪廻転生とかするんじゃないの…」 「ええ!?しないよー笑私来世は動物なんだー」 何を言うんだこの人は。 「人ってね今世で前世の因果を果たしてやり残したことを来世に託すの。でも生まれ変わるには条件があってそれは'絶対幸せになること'なんだ。でも私には相当無理だからさー」 平気そうに彼女は言った。 「そんな…僕が…」 ドォーーーーーーーン 僕の声は花火の音にかき消された。 「…今日はありがとう!私の未練、もうやりきったから!」 「未練って…」 「好きな人と一緒に花火を見ること」 彼女は笑った。

短編小説みんなの答え:3

猫の踊場【短編小説】

踊場。そこは昔ながらの小さな町であり、猫が毎晩踊るという言い伝えがある。 昼間は日向ぼっこしているのにも関わらず、夜に踊る?嘘だ。そんなもの。 どこを歩いても、猫の群れ。 家にいても庭には猫。 猫ってどうしてここにいるんだろ。 話せる力があれば、猫の気持ちも、世界も、わかるのにな。 そんな考えでぼーっとしてしまっていた。 ニャーッ。ニャーッ。...「ぉぃ。おい。おいったら。おい!」 「え?誰?どこ?」 「誰とかどことかじゃないわ!した!下見ろ!」 恐る恐る下を向いた。 「お前、俺たちの心情を読むたいなんて気持ちが丸見えだぞ!」 うわあああッッッ!!!なんなのこの猫! 「ちょ、ちょっといい?」 「? なんだ。」 「なんでそんなことがわかるの...?」 「大概ここのとこの猫は気持ちがわかるんだよ。昔から言い伝えあるだろ?猫がこう...踊るって!その血筋なんだよ。 俺たちはな。随分昔のことだけど、今でも野良猫飼い猫問わず踊ってんだぜ?それに、俺たちは君の目を見つめるだけで心情が読み取れるんだぜ。すごいだろ?」 え? 「...すごッッッ!!!」 「だろ?あ、自己紹介遅れた。この地域のボスのミゴ。」 「私は、えっと、モカ。よろしくね...!」 「ヘヘッ。」 ミゴはかっこいい笑みを浮かべた。 その後は猫たちはモカのところによく集まるようになった。 猫は鬱陶しい。寝転がるだけ。けれども、 人の心もきっとわかってくれる猫もいる。 踊場の猫たちは今日の夜も踊り続ける。 暗い夜を明るく照らす、そんな踊りが私たちには見えないけれど、 踊場の猫たちはきっと、楽しんでいることだろう。 おしまい どうも。ICHIです! 結構前に私の庭に猫が来たことがあったので、 その猫を思い出したら、なんだか恋しくなったので、書きました。 こういう出会いも、なんだか不思議ですね。 また次の機会に会いましょう!

短編小説みんなの答え:3

良い夜ですね。

星を数えていた。苦しさから逃れるために。 花が咲く丘の上に座りこむ美しい少女は、透き通った白色の長い髪を風になびかせ、空を見上げる。 そこに1人の少年がやってくる。 「ねえ、君?こんな時間に何をしているんだい?」 少女は、突然した声に一瞬驚いたが、にこりと笑みを浮かべて 「星を数えていたのよ。あなたこそ何をしにここに?」 「僕は散歩だよ。大して理由もないさ。僕はジスタ。君の名前は?」 ジスタと名乗る少年は、夜空色の瞳で少女を見つめた。 「私はルエノア。話し相手がいなくて寂しかったの。少し話していかない?」 ジスタは、もちろん、と言って頷いた。 ルエノアの柔らかい優しい声と、ジスタのよく通る声が星の綺麗な花咲く丘に響いた。 それから2人は、星が見える夜は言葉を交わした。季節の話、天気の話。二人の会話が途切れることは無かった。話していくうちに、2人は恋に落ちた。 だが、ルエノアにとって恐れていた日が来てしまった。 いつものように花咲く丘で軽く話したあと、ルエノアは声音を変えずに笑顔で話し出した。 「ねえジスタ。私達、もう会えないわ。」 ジスタの柔らかい笑顔は、その言葉を聞いた瞬間凍りついた。 「なんで……?」 さ ルエノアは、涙をこらえながら笑顔で続けた。 「もう街から出られないのよ。この丘にだって来れないわ。私だってこんなこと望んでいないのよ。でも、きっともうどうにかするなんて無理だわ。」 『━━私、王族に生まれてしまったのよ。もう国を治めるんですって。きっと私にはまだ早いと思うの。』 ジスタは少し考え、真剣な面持ちで言った。 「逃げよう。どこか遠くへ。僕達以外誰もいない、星が綺麗なところはどうかな?海が近くて、暖かい所もいいね。」 ジスタは涙を堪えて話し続ける。 「雪が綺麗なところも悪くないかな。でもやっぱり、花が綺麗なところも捨て難いな。ねぇルエノア、君はどこがいい?」 「ジスタ…」 『僕、君を迎えに行くよ。何があっても。』 ルエノアは驚いた顔をしたが、すぐに笑って 「そうね。待っているわ。」 と言った。 数日がたち、ルエノアは国を治める姫となった。 ルエノアが自室で本を読んでいると、バルコニーの窓が開いた気がした。 ━━そこには、ジスタの姿があった。 「ジスタ…?!」 「来たよ、ルエノア。」 ジスタは優しく微笑む。 「ジスタ!」 ルエノアはジスタに駆け寄る。 「会いたかったわ、ジスタ。」 ルエノアを見て、ジスタは言う。 「ルエノアは、どこに行きたい?」 「私、どこまでも行くわ。」 (あぁ、でも) 「ジスタはどこへ行きたい?」 (ルエノアとは) 「ジスタ?」 「あぁ、ごめん!なんでもないよ。とにかく遠くへ行こう。」 「ふふ、そうね。」 二人は森の奥へ来た。 「これで追ってはこないだろうね。」 「ええ、ジスタ。」 「…ねぇルエノア。」 「なぁに?」 「君は、僕のために死ねる?」 (ルエノアといるには) 「面白いことを言うのね。…そうね、勿論死ねるわ。」 (この方が) 「そうか、なら━━」 「ジスタ…?」 ルエノアの楽しげな笑顔が崩れる。 「大丈夫。僕と一緒になるだけだ。」 「ジスタ?何を言っているの?」 「今思えば、これが確実なんだ。君は王族、すぐに家来が追いかけてくるだろう。でも、君と一緒になったら?君が僕の一部になったらどうだろう。痕跡もなく、追いかけられることもない。」 「え?」 『一緒になろう。』 血に染った白いワンピースを纏う彼女を抱きしめてジスタは言う。 「これで一緒になれるね、ルエノア。」 「眼球から、骨まで。 君の全てが僕の一部だ。」

短編小説みんなの答え:1

誰にも評価されない

人は孤独か、と言われたら私は即答する。 誰にも認められない挙げ句、見向きもされない。 今日、孤独じゃない人は孤独な人同士で集まれるだけ。 それができない人に、差し伸べられる手はない。 分かりきったことだ__ コンビニから、1人の女が出てきた。 年は三十代頃のように見えるが、確かではない。 後ろで一つに結んだ髪。 疲れたような眠そうな眼差し。 グレーのスーツを纏った姿は、仕事帰りであることを告げていた。 女は独りだった。 どれだけ仕事に精を出しても、認められない。 愚痴をネットで呟いたりしても、いいねもコメントもゼロ。 自分の才能を発揮できることを見つけても、反響はない。 そこで、女は気づいたのだ。 自分みたいな孤独な人間、評価してくれる人なんていない。 だから、こうやって退屈な毎日を繰り返すのだ。 女は何かを見つけて立ち止まった。 手に持っているビニール袋の中の酒の缶が乾いた音を立てた。 薄暗い道端にはダンボールが静かに佇んでいた。 それに毛布がかけられていることから、 女はその中身を悟ってしまった。 女の気配に気づいたのか、その中の者は仔猫特有のみゅー、という鳴き声をたてた。 女は溜息をついた。 いたたまれない。そう思い、ダンボールを開けた。 中にいたのは、一匹の黒い仔猫だ。 黒い毛並みに黄色い目は、見たのが夜なこと有り、ぞっと指せる何かがある。 ぼさぼさの毛はどこか鬣を思わせた。 目は開いているが、見えてはいないのだろうか。 気配だけで顔を上げて、女の手に自信の鼻面を擦りつけた。 その冷たい鼻面の感触に、女はヒヤッとした。 ただでさえ、夜気は衣の隙間から入り込むというのに。 この仔猫の体は、はっとするほど冷たかった。 立川凪咲は大層な大義を抱えるほどの人間じゃないし、特別お人好しでもない。 ただ、この境遇に置かれた仔猫が哀れだった。 同情心も感じていたのかもしれない。 育てるのは大変だぞ。病院代、餌代、おもちゃやトイレまで。 どれだけ費用がかかることやら。 仔猫を捨てた主人も、それが分かってたんだぞ。 凪咲に語りかける誰かの声。 すると、もう一人の声が聞こえてきたかのように、心に浮かび上がった。 今日、孤独じゃない人は孤独な人同士で集まれるだけなんだろ。 私もこの仔猫も。孤独じゃないか。 いや、違う。私は違う。 評価されないだけ。大体、猫と人間は違う。 本当にそう思ってる?そうなの? 今私が見捨てれば、この子は死ぬ。 それでいいの? もういいよ。 心の中で荒々しく呟いて、心境とは真逆にそっと仔猫を掬いあげる。 毛布に包み、抱きしめると、凪咲は全力で家を目指した。 いいよ。飼えないなら、里親を探せばいい。 無理に飼う必要はないだろう。 凪咲の頭から、ビールの存在は消えていた。 家につくと凪咲は、猫の食べそうなものを探した。 仔猫だから肉は食えないかもしれない、と気づいたのは、魚肉ソーセージを取り出したときだ。 要領の悪い自分に心の中で舌打ちをして、牛乳をタッパーに注ぐ。 そして、ヒーターの前に毛布に包んで置いた仔猫の元へ歩み寄った。 猫に皿を差し出すも、食べない。 焦ってネットで調べてみると、どうやら子猫用ミルクというものを哺乳瓶で飲ませなければならないそうだ。 凪咲は迷った。仔猫を置いていくべきだろうか。 家の中で死んでいた、なんてことがあれば拾わなければ良かったかもしれない。 そんな凪咲の頭に、名案が思いついた。 そうだ、動物病院へ行けばいいんだ。 そうすれば、必要なものは全て手に入る。 凪咲は衰弱した仔猫を何故か持っていた百均で売っているレベルのバスケットに入れた。 小さなバスケットだったが、それよりも小さな仔猫はすっぽり収まった。 申し訳程度に入れたカイロと毛布で、体を温めてくれればいいのに。 そう思いつつも、凪咲はアパートの階段を駆け足で降り、白塗りの車へ乗り込んだ。 シートベルトをしてアクセルを踏むと、ハイブリッドカーである車は静かに進みだした。 夜でも開いている動物病院だが、人影はまばらだった。 蛍光灯に照らされて、仔猫が身動ぎをした。 「衰弱していますね。病気の予防の注射と、検査をします。 一時間ほどかかりますので、待合室でお待ちください」 少し眠そうな若い医者に言われ、凪咲は待ったが告げられたのは驚くべき事実。 「感染症などにはかかっていませんね。 ただ、生まれつき目が見えない病気にかかっているようです」 だから、あんなに頼りなさげだったんだ。 凪咲は合点が行き、ふっと息を吐いた。 こうやって、捨てられたのも。そのせいなのかもしれない。 三十代に見えた顔は、笑うと若く見えた。 案外、20代くらいかもしれない。 そして、孤独な女と孤独な仔猫の物語が幕を開けた。

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