短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
普通ってなんですか?
「普通ってなんですか」 そう聞かれて、皆さんは答えることができるでしょうか。 私は、普通じゃないのかもしれません。 この世界は、発展しすぎています。 ちなみに地球ではありません。地球からはるか遠く、多分 何百年たったとしても、地球の人々はその惑星にたどり着くことはできないでしょう。 私は、その世界に連れて行かれました。 どうやら、その惑星に住んでいる生き物は、地球の人間よりも賢いらしく、たまに地球へ来ては、地球の人間の発展具合を調査しているようでした。人間そっくりに変装して。 その惑星では、地球の研究が行われているらしく、地球の人間をその惑星で育てるというプロジェクトが行われていました。 地球の人間をその惑星へ連れて帰り、地球での生活はどんなふうにしているのかを24時間観察するのです。その実験台になったのが私でした。 寝ている間に連れて行かれたようで、起きたときにはすでに見たことのない光景が広がっていました。機械だらけの世界。空飛ぶ車は当たり前。でも地球の車と形は全然違う。AIなんかは当たり前。宇宙に行くのも当たり前。すべてが機械。私は帰りたかった。地球に。でも、地球は本当に遠かった。私が想像しているよりも遠かった。 そして、その惑星での生活が始まった。 「この部屋でいつも通りに生活してください」と、謎の生き物に言われました。人間よりも少し頭が大きくて、少し気持ちが悪い生き物です。ですが、日本語は話せるようです。私が案内された部屋は、地球の人間が住むような部屋ととても似ていました。さすがよく研究している、などと感心しながら、私は部屋の中を探検することにしました。小型カメラが仕掛けられていると思うのですが、多分これだけ発展している惑星なので、見つけることは不可能でしょう。一人で、早く帰りたい、嫌だなぁと文句をブツブツ言いながら、普段の生活を始めました。 1日3食、食べます。朝食、昼食、夕食。 夜になったら寝て、朝になったら起きる。 服は普通に布のものを着て、1日たったら着替える。 普段の生活を3日ほど続けました。 3日がたち変な生き物が部屋に入ってきました。 「あなたは不思議な生活をしますね。これからここに住んでいる生き物たちと同じような生活に慣れてもらいます」と言われました。なんの目的がありそんなことを言ったのかは分かりませんが。 その日から、1日6食、食べるように指示されました。食べるものも指定されています。今まで食べたことのないような、野菜を毎日食べました。暗くなったら活動し、明るくなったら寝るという、本当にこの惑星は発展しているのか?と疑問に思いながらも、どれだけその生活を続けたでしょうか。はじめは普通の生活に戻りたいと思っていましたが、もう慣れてしまいました。変な生物を見るのも変だと思わないようになったし、知らない味の見たことのない野菜を食べるのも"普通"になりました。 そしてある日、地球に帰されました。あの惑星についてから何年たったのかは全くわかりませんでしたが、地球は2030年になっていました。あれから10年もあの惑星で生活していたのかと驚きつつも、これで日本での"普通"の生活に戻ることができると、とても嬉しかったです。 ですが、周りを歩いている人の顔は少し変な感じがします。 頭が小さいです。自分と同じような顔の形状なはずなのになぜか、少し変に感じます。1日3食だけだとお腹が空きます。 2030年になっても、日本はあの惑星に比べたら全然発展していませんでした。久しぶりに見た地球の野菜も変な感じがします。夜になったら寝るのも、朝になったら起きるのも、私はなれることができませんでした。もとの生活に戻りたい。毎日そう思いました。 結局、あの惑星にいたときの普通の生活に戻りたいという願いは何だったのでしょうか。地球に戻ったら違和感しかありませんでした。私が考える"普通"は何だったのでしょうか。 周りが"普通"じゃないのか。 それとも、 私が"普通"じゃないのか。 "普通"ってなんですか? おわり
今日もまた君をみる。
真っ黒い瞳に。栗色でサラサラの髪。 白いシャツに茶色のベスト。 「凛人くん…」思わず名前を呟く。 そんな君にはいつも周りに女子がいる。 ニコニコしていて輝いていてまるで宝石のよう。 そんな君に私は恋をしてしまいました。 “バタ 「ユナ?ゆーなーちゃーんー?おい?」 友達に声をかけられやっと意識が戻った。どうやら貧血で倒れてたそう。 「まさかね…あの王子が由奈を運ぶとはwww奇跡だよ奇跡」と1人でボソボソ呟く友人。 「ん?なに?」私は聞く。 「いやー…これ言ったら由奈また気絶するよ?言うよ?」 くっ…もったいぶって… 「実はね…由奈が貧血で倒れたあとにね…凛人様が☆!なんと!由奈を…」 まさかお姫様抱っこされた… 「おんぶして保健室に連れて行ってくれましたー!」 あ、あ…おんぶね? おんぶ…おんぶ?おんぶ!!? 「え?え?待って…うん落ち着こ。 私があの 凛人 様におんぶされたわけ?」 「いや、お前が落ち着け…由奈…お前徳を積んだな」 _____ 「由奈…また妄想してんの?」 目が覚めるといつもの席といつもの景色。 「夢?これ夢じゃないよね…」 「何が?」 「凛人様が私をおんぶしたって」 「何それ…夢だよ夢。現実を見ろ」 まぁそうだよね。期待をした私が馬鹿だった。 あーあ。残念… 今日もまた君をみる。 ーEND
なのとはる
私は南なの。事故でお父さんを亡くして、お母さんは小さいころに離婚して、一人ぼっちになった私を引き取ってくれたのは、寮の管理をしている叔母さんと、いとこのここ。ある夜のこと、 「ひなき、スマホ鳴ってる。」 「あ、お父さん。もしもし~?」 ひなきちゃんは楽しそうにお父さんとしゃべっている。それを見て、なんだかさみしく、泣きたくなってきた。 私は、部屋に駆け込んだ。涙が溢れてきた。 「うう、うっ・・・」 誰かが部屋のドアをノックした。 「なの。入るぞ。」 それは、隣の部屋で、中1のはるくん。涙を止めなきゃ。でも無理。もっとあふれてくる。 「なの、大丈夫だ。もう一人ぼっちにはさせない。俺たちが。つらいよな。11歳で天涯孤独なんて。」 「うわあああああん!」 これまでこらえていた分の涙があふれた。 はるくんは正直言って、ちょっと冷たそうな印象だった。でもガラッと変わった。 背中をさすってくれて、なぐさめてくれるとっても優しい男の子。 「あじがど・・・」 「はは。まともにしゃべれてねーって。」 私の気持ちをわかってくれた。私的にはこれより嬉しいことはない。 「なの、お風呂・・・はる?」 「しー。」 眠っていたなのの頭は、はるの膝の上。その寝顔をみて、はるはほほえんだ。
ピアス
ピアスホールをあける時に伴うその痛みは、何かを心に刻まれる感覚。 『朱里、』 「何」 毎朝、私に話しかけてくる航平。幼なじみで、小中高ずっと一緒といういわゆる腐れ縁。 『お前、好きな奴とかいんの?』 「いないけど、」 『ふーん、俺とかは?』 「論外ですが何か(笑)」 『はいはい(笑)』 あー、うぜ。自分に腹が立つ。航平の事が好きなのにそんなことも素直に言えない私。全く可愛くない。 『え、じゃあ、俺に好きな人いるって言ったらどうすんの??』 「素直に応援するけど?」 『そっかー。ありがと(笑)』 「うん」 応援なんか出来るわけないじゃんか。 目まぐるしく時間が過ぎるせいで、時刻は放課後になってた。 気づいたら私は走り出していた。 素直に気持ち言わなきゃだめだから。 昔からずっと好きだって。 「航平!」 そう大きな声で叫ぼうとして、私は辞めた。着いたタイミング悪すぎじゃん。 『好きです。付き合ってください。』 (私でよければ。) 航平と告白された子は笑顔で手を繋ぐ。私はそれをただ見てる。 ねぇ、航平?航平にとって私はただの友達だった?いつも話して笑って、その笑顔が私は大好きだったんだ。朱里って呼んでくれる声も匂いも全て。 素直じゃない私。気持ちを伝えれなかった私。馬鹿みたい。 ーピアスホールあけたい。直感で思った。 今までの自分を変えたい。 強くなれそうな気がした。 ピアスホールをあけた時の痛みは、失恋の痛みなんかよりずっと痛かった。 その痛みは、私を強くする。 私の心に「強くなれ」と刻む。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ユキチャンです。私が『ピアスホールをあけて強くなりたい』と思っている思いを、書かせていただきました。 少しでも多くの人の心を動かすことが出来たとしたら嬉しいです。
キモチだけは、分かっていてね。
もうイヤ。すべて投げすてられたらどんなにいいんだろう… 私は有川 理音(ありかわ りおん) 区立中学2年。 恋をしていた…少し前まではね。 私立中学に通ってる港道 空君。(みなみち そら) たまたま同じ電車に乗って、たまたま色々しゃべって。 君はイケメンで。私が近づける人じゃない事もすべて知ってた。 でも…それでも好きだったんだよ… だけど後日伝えられたのは、君にかの女が出来た事だった。 涙が止まらない。 雪がつもってる。冬。 世界が私をおきざりにしていく。涙があふれる。 この雪がとけて、涙が止まったら、君をわすれられるかな。 それでもやっぱり好き。 どれだけ遠くても、愛していたいから、伝えに行くんだ。 へんじが分かっていても、かの女になれなくても。 このままとなりにいれたらそれで。 だからこそ、伝えに行くんだ。 私は雪のつもる12月、私は君に向かって走った。 涙と白い世界の先にあったのは、私が君を愛する事。 世界に追いつくように、走った。 そして言うんだ。 「かの女がいるのを知ってても、ずっとずっと好きでした。」 どうかこのキモチだけは、分かっていてね。 END みんなの困り事かいけつします*季(あん)です! 短編小説はむずかしい… 楽しんでいただけたらさいわいです! 感想、よろこんで読みます。まってます! じゃあね~
夏の君と冬の僕
君はまるで夏みたいだ。 いつも二コ二コ笑っていて。 みんなに優しくて。 僕が手袋をなくしたとき、休み時間になるたび、探してくれたこともあったね。 いつの間にか、僕は君を目で追うようになってて。 始めはなんでか分からなかったけど、そのうち、これが「恋」だと分かったんだ。 ……でも、僕は冬だ。 必要最低限の言葉しかしゃべらない。 誰かを助けたり、優しくしたこともない。 笑ったりすることも、泣くことも、怒ることも、喜ぶこともない。 無理だと分かっていたけど。 それでも少し期待していたんだ。 あの日まで。 君が、他校の男とうでを組んで楽しそうに歩いてて。 後で彼氏だと分かったんだ。 僕はその曰、人生で初めて泣いた。 生まれたときですらほとんど泣かなかった僕は、泣いた。 つらいってこういうことなんだな。 なら僕は、気付きたくなんてなかったよ…… 夏と冬が、決して一緒に来ることがないように、 夏の君と、冬の僕は、一緒にはなれない。 君は夏 たとえどんなに 願っても 冬の僕とは 巡り合えない
完璧な人間とは....
私は華夏(かな)。中学2年生。 私は、完璧な人間を演じてきた。 いろんな人と仲良くして、みんなに優しく振る舞った。 積極的に声をかけて、どんなこともやってあげた。 だから、「すっごい優しい子」って言われたし、「いっぱい声をかけてくれる」って言われたりする。しかも「お願いしたらなんでもやってくれるすごい子」とも言われている。 学校では、学級委員などのリーダー仕事をいっぱいした。そしたら、「すごい責任感のある子」って認められた。 家族の前では、お手伝いをいっぱいいて、言うことをなんでも聞いて、親の期待に応えて、いい子を演じた。親からは「急にお利口さんになったよね。」と褒められた。 部活にも一生懸命取り組んで、先輩にはすごくいい人を演じ、後輩には、優しい先輩を演じた。だからみんなに「すごい頑張ってるね」と言われた。 流行にも必死についていこうとして、ファッション雑誌や流行サイトなどをチェックした。おかげで、ファッションに詳しくなったし、流行の話にもついていけるようになり、「さすが華夏だね~やっぱり今どき女子~」とまで言われるようになった。 男子からもモテるようになった。知らないうちに。それで、何回も告白された。そして、彼氏もできた。 おしゃれにも気を使うようになり、今どきのファッションとか組み合わせ方とかもいっぱい勉強した。 私は、理想の完璧な人を演じていた。 勉強も沢山して、天才を目指してきた。 それは、間違っていたんだ。 どれだけ完璧な人を演じても、自分の精神が壊れていくだけだった。 完璧な人を演じてできた友達とは、なぜか気が合わない。 何か違和感を感じるんだ。 学級委員を務めたりして、みんなに認められたけど、私はなぜか納得できない。 親にいい子を演じてきたけど、何かの感情が私の心にひびを入れている感覚になる。 部活にも一生懸命取り組んだし、本当の自分を押し殺してまでいい人を演じたけど、もう私の精神は限界に近かった。 流行にもついていこうとして、いろいろ調べたけど、疲れた。 彼氏ができたけど、その人といても楽しくない。 勉強も倒れるまでやって、天才を目指したけど、私には無理だ。 私は偽の自分を演じていた。 いろんな人から好かれるし、褒めてもらえた。 だけど、自分の精神は限界。 自分を大切にすることが大事なんだ。 自分のために、自分のありのままの姿でいる。 そっちの方が良いはずだった。 私は間違っていた。 自分の感情を押し殺してまで、偽の自分を演じ、みんなの理想の完璧な人になろうとした。 なればなるほど、みんなに褒められた。 それは確かだった。 だけど、自分の本当の性格を失ってしまった。 本当の自分とは、なんだったんだろうか....。 本当の友達関係とは、恋愛関係とは、家族関係とは....。 自分を偽にすれば、友達関係も恋愛関係も家族関係も人間関係も、全部偽の関係になってしまうんじゃないか。 私は気づいた。 こんにちは。作者のキッズ短編小説家です!今回は、偽の自分を演じている主人公の気持ちの変化を書きました。感想、感じたことなど教えてください。
一日遅れのクリスマスプレゼント【初登校】
(嘘だ…嘘だ…) 私は、思わず目を疑う。 だが、何回も確認しても変わらない。 (こんなの酷すぎるよ!) そう思ったって、何も変わりはしない。 (そんな…) 私は途方にくれた。 ショックが大きすぎて、立ち直ることも出来ない。 私は暗い気持ちのまま、学校に向かった。 通学路は、普段よりどんよりして見えた。 軽いはずのランドセルも、10キロの鉄のように思えた。 (ああ、何でこんな気持ちにならなきゃいけないのだろう) (今日は、クリスマスなのに…) そう、何を隠そう今日はクリスマスなのだ。 だからこそ、今日はテンションが高いはずなのに… (ああ、悲劇だ…) そう思いながら、学校へ向かった。 「それでは出席をとりますよー」 ああ、辛い。 ああ、悲しい。 ああ、泣きたい。 (ああ、ああ、ああ…) 「…ん?ーさん?桃川由紀さん?」 「は、はい!」 「ったく…返事は一回でして下さい!」 「す、すみません」 「もう…」 「お前、今日どうした?」 「藍樹…」 今話しているのは、川園 藍樹。 同い年で、友達。 「なんか、おかしいぞ?」 「…実はー」 「はっはっは!やべえ、腹いてぇw」 「もう、笑い事じゃないんだけど!?」 「だって、小6にもなってサンタしんじてるとかw」 「しかも、今日プレゼントが届かなくて、やっと現実みたとかw」 「プレゼント来たし!」 「なんだよ、それ?」 「…し、鹿の被り物と『サンタはいない』とかかれた母の手紙…」 「www、なんだよそれwやっばw!?」 「もう笑わないで!?」 そうだ。 端からみたら笑い事でも、此方からすると一大事なのだ。 「笑わないでよ…」 「わ、悪かったよ」 「藍樹…」 「ーじゃあさ、明日公園で待ってくれない?」 「え?」 「明日から冬休みなんだし、いいだろ?」 「…いいけど」 「じゃ、明日の14時に公園で!」 「ちょ、藍樹!?」 …行ってしまった。 (まあ、しょうがないか) 次の日、私は14時に公園についた。 (藍樹まだかな…?) しばらくすると、藍樹が来た。 「ごめん、待った?」 「大丈夫だけど、」 「良かった」 「ねえ、藍樹私になんのようで…」 「これ!」 「へ?」 「やるよ!」 藍樹の手には、小さなプレゼントがあった 「これ…」 「開けてみて」 「うん……………わあ!スノードームだ!」 なかには、スノードームが入っていた。 小さな雪だるまがいて、とても可愛い。 だけど、 「いいの、これ?」 「いいんだよ」 「でも」 「お前、昨日すっごい悲しんでたろ?」 「それに、俺はお前の笑顔が見れてじゅーぶん!」 「藍樹…ありがとう!」 「おう!」 次の日から、私のベットの横には小さなスノードームが飾っていた。 《 END 》
勇気を出して…。
今日、私は好きな人(幼馴染)に告白する。いつもいつも、今度でいいやって先延ばしにしていた自分と、勇気を出して告白していくたくさんの友達たち。そんな友達を見て、告白しようと思たんだ。でも、告白した友達の中には、成功した人もいれば、もちろん、失敗した人もいる。 『用事があるんだけど、今空いてる?空いてるなら、校庭の桜の木の下のところに来てー。』 そう携帯のメールに書いて、送信ボタンを押す。すると、ちょうど携帯を見ていたのか、すぐ返事が来た。 『オッケー、今からそっち行くわー。』 ふう、と一息ついて心を落ち着かせた。もうすぐだ。ガンバレ、私。すると、もう来た。まだ完全に心が落ち着いてないのに。 「お待たせー。用事って何?」 「あ、あのさ…。用事っていうか話なんだけど…。」 「うん」 「…ずっと好きだったの!」 「エ…?」 自分でも分かるぐらい、顔が熱い。絶対、顔は真っ赤で、声も高くなってる…。しばらくの間沈黙が続く。すると、 「…ありがとう。お前のこと、そんな風に考えたことなかった…。でも、ごめん。オレ、お前を幸せにできる気がしなくて…。今の関係のままでいたいんだけど…。」 そっか…。そうだよね。 「…そっか。ごめんね。聞いてくれてありがとう。これからも仲良い友達としてよろしくね。」 涙声になりながらも、必死に涙をこらえながら話す。 「うん。これからもよろしく。…じゃあ。」 そう言って彼は帰って行った。こらえていた涙が溢れ出す。誰にも気づかれないように、かがんで声を出さずにたくさん泣いた。 (あーあ、振られちゃった…。ずっと恋してきた人だったのに…。新しい恋に踏み出さなくちゃ。) 桜の木がゆさゆさと、私を慰めてくれている気がした。 こんにちは(こんばんは)!小6のヒナピーですm(__)m よろしければ、感想お願いします!!
【短編小説】魔女に食われたい
「魂はおいしいのですか」 「ええ。 魂とは、それはそれはうまいモノよ」 白いテーブルクロスを黒く汚しながら、魔女は妖艶に微笑んだ。 魂の血は、人間や畜生たちの色のそれではなく、黒くどろどろと鉄臭い。この世で魂の血ほど、どす黒いものはない。ベッドの下の闇も、光を失ったかのような森林の夜も、魂を貪る魔女の腹の中でさえも、その黒々と澱んだ色にのみ込まれてしまうだろう。 「……私はね、幼い頃から墓地が大好きだったの」 ぐちゃぐちゃと生々しい音が聴こえる。しかしそれとは反対に、鈴の音を転がしたような魔女の笑い声が、部屋中に響きわたる。 「死霊の苦しそうにあえぐあの声が大好きだったわ」 窓もない部屋で、テーブルの真ん中に置かれたろうそくが、一瞬フッと揺らいだ。 しかし魔女は気にせず、魂を食らいながら話を続ける。 「けれど、今は二度と聴きたくないほど、大ッキライ。 だって、食事が騒々しくわめいていたら、食欲がなくなるでしょ?」 フォークとナイフがカチャカチャと音をたてる。絶え間ない食欲と永遠の命を手にしたとき、魔女は一体何を思ったのだろうか? 「……いつになったら、あなたは僕を食べてくれるのです」 「言ったでしょ?お前みたいなマズそうな魂を食っても、私の食欲を満たすことは叶わないわ」 ため息混じりに、魔女は答える。 きっと僕の魂は、僕の想像以上においしくはないのだろう。どんなに不幸な目に遭っていようと、魔女は僕を食ってくれやしないのだから。どんなに魔女に話しかけても、どんなに僕が何かを失っても、魔女は他の魂は食ってやるくせに、僕の魂は受け付けなかった。 食われることのないまま、僕の幸せは満たされずにいた。 僕は満たされに来たと言うのに、一向に満たされない。誰かに何かを満たしてやることすら、できない。 沈黙が落ちる部屋に、魔女はクスクスと微笑をこぼし、初めて食べ進める手を止めた。 「……私は、魔女になってから老いもしないし、死を経験したことすらないの。 けれど、毎日毎日ずっとずーっと、腹が減ってしょうがないの」 魔女の顔は、暗がりでよく見えない。首元の白いナフキンに黒いシミが目立つ。深紅のドレスは見るからちに高価そうだ。魔女は一息つくと、おもむろに肘掛け椅子にもたれる。 「私は今まで満たされていた欲望を代償に、この不老不死を手に入れたのかしらね」 彼女はどこか遠くを見やると、また背筋を伸ばしてフォークとナイフを手に取る。どこか妖しい雰囲気を纏った彼女の声はどこか美しくて、惹かれるものがあった。 「そう、お前は何故私に食われたいのかしら」 魔女の言葉に、僕は言葉を無くす。 ……僕は、今まで十数年としか生きてきてこなかったけれど、この十数年、一体何が僕を満たしてくれたろう? 魔女が誰かを満たすことはできないと、知っていた。 だからこそ、僕は、僕は……。 「僕は最初、あなたに自分を満たしてほしくて来たつもりだった。 けれど違った」 魔女は手にしたナイフを口元にやり、僕を一心に見つめる。 「僕は満たされることを諦めてしまいたいんだ」 満たされないと心の中で嘆きながら、愛せる人も探さず、満たされるための努力なんて行わず、考えもしない。そんな僕には、諦めることのみが頭から離れなかった。 「僕は、満たされたいんじゃない。 もう全部諦めて、楽になって自由になりたいんだ」 語るうちに、思わず自分の口元が緩んでいることに気がつき、慌てて手で隠す。しかし、何故か僕の気分はすっとして、胃にたまった毒を引きずり出して、吐き出したような清々しさすら感じていた。 僕の答えに、魔女は失笑する。食べることも忘れて、幼い少女のようにケラケラと笑う。 「アハハ、ハハ、お前はつまらないことを言うのね。 言っておくけれど、死んだって自由にはならないのよ。 死霊となって魂まで苦しみ続けるの。 永遠にね」 悪魔のような邪悪な笑みを称えた彼女の姿に、僕は何一つ怖じ気づかなかった。今まで生きていて、初めてどこか満たされたような気がする。胸の中の空虚に、何かが埋まっていく感覚がした。僕はおもむろに口を開く。 「ぼくの魂は、おいしいのですか」 「ああ、今のお前ならきっと、うまいでしょうね」 乾いた笑みがこぼれる。豪華な燭台にのったロウソクは、今も溶け続けており、白いテーブルクロスを暖かい光で照らす。彼女の顔は少し暗がりで見えにくいが、生き物の赤い血の色をしたその瞳はロウソクの灯りで輝いて見え、艶かしく花も恥じらう美しさを持っていた。 その瞬間、フッとロウソクの火が消え、かすかな煙が立ち上る。 ああ、まるで魂の血のような暗闇だな、と漆黒の世界で、僕はくだらないことを考える。 おやすみなさい、と言う声がして、ゆっくりと目を閉じた。
上を見上げると、救いの光が見える
上を見上げる。いつもと変わらない空。 そう思ってた。 でも、あの日だけは違って見えた。 あの頃は、笑顔でいることだけが私の生きる糧(かて)だった。 笑顔でいることでみんなが自然に笑顔でいられるから。 笑顔じゃないと本当の自分を失ってしまうから。 「碧?あ~お~い!聞いてる?」 「....え?ご、ごめん聞いてなかったww」 中学から付き合ってる萌香は、親友。 だと、思っているらしい。 「はぁ~、だから今日転校生が来るんだって!しかも男子だって!!」 転校生?どうだっていい。私には関係ないことだから。 「そう、萌香イケメン好きだもんねww」 「ま、イケメンかどうかわからないけど」 キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン♪ 「お前ら席につけ~、転校生を紹介する」 「...渡辺悠斗です」 ...え、それだけ? 「よし!じゃあ~、葵の隣に座れ」 うわ、めんどくさい。 「よ、よろしくね!www」 「なんで笑ってんの、きもい」 はぁ?初対面できもいってひどくない。 まぁいいけど、 「ねぇ、渡辺君学校案内してあげるよ」 笑顔に、笑顔に 「いい、話しかけんな」 な、なんだこいつ、めんどくさい こいつと話さないで一ヶ月がたった。 渡辺君は、みんなと仲良くしてる。女子とも男子とも、 でも私はなぜか嫌われてる。 「おい、お前ちょっと来い」 え?なんでいきなり? 「碧、行ってきなよ!告白じゃない?」 「wwwwそんなわけないじゃん」 嫌われてんのに告白なんてふざけるな。 「わたし、何かしたっけ?」 「なんで無理して笑ってんだよ。」 「え?ど、どういうこと?」 ...やばい、やばいやばいやばいなんでばれたの 誰にもばれたことないのに、どうして 「分かりやすい。ここに来た時見たんだよ。お前が公園で泣きながら、もう無理死にたいって言ってるとこ」 ばれた。 隠してたのに、終わりだ。 「それなのに学校でお前を見てると、いつもいつもニヤニヤ笑って、きもい」 「君にはわかんないよ」 「はぁ?」 「わかるわけないじゃん!私はこれしかできないんだよ!頑張って勉強しても、運動しても全然できない、笑顔じゃないとみんな心配する!これしか方法がないんだよ!お母さんもお父さんも友達も私が笑顔じゃなきゃ悲しむの、 笑顔じゃないと、笑顔でいなきゃ...何がわかるの君に」 「何もわからない、何も知らないでも、お前が一生懸命なのは今わかった。」 なんで、なんで一か月しか来てない君に言われるの。 今まで一緒だった人がわからないで君がわかるの、 「もう無理すんな、お前の悩んでること全部聞かせろ」 私の悩んでること? 「一生懸命のお前にこの俺が一つだけ願いをかなえてやる」 私の願い、 「星が見たい。満天の星空が見たい」 「じゃあ、今から見に行くぞ」 「え、今から!!」 「もちろんだ、早くしろ」 「わ、分かった。」 いつもと変わらない星 いつもと変わらない空 でも違う、今日の星空は見たことがないほど綺麗 君が隣にいる。私を自由にしてくれた君が隣にいる。 「ねぇ、悠斗。本当の自分ってなんだと思う?」 「そんなの、自分自身のことだろ。本当の自分なんてこの世にないんだ。自分で見つけるんだよ」 「ははっそうだね。」 上を見上げると救いの光が見える。 少しずつ、本当の私を見つけよう。 少しずつ。 碧でーす。
芸能人との恋
私のスマホに電話がかかってきた。 友Γもしもし~由菜(ゆな)~ねえ、知ってる?同級生の速斗(はやと)がドラマに出るんだってよ~」 由Γまじで!?」 友Γ主役らしいよ」 由Γ主役!?」 あの速斗が役者ねぇ~ 学生の時ボケてばっかだったのに。今だと人気な役者さんか~ ある曰のこと Γピンポ一ン」 由「はい。どうしましたか?」 相手「○○放送局の者なのですが、イン夕ビュ一よろしいですか?」 由Γどんな内容ですか?」 相手Γ速斗さんについてです。よろしいですか?。」 由Γあっ速斗ですか。どうぞ。」 相手「学生時代はどのような感じでしたか?」 由Γ速斗は、馬鹿のような感じでしたが困っていた時は、笑顏にしてくれる子でした。」 相手Γ学力は?」 由Γ意外に良いですよ。良い大学に行ってましたし。」 相手「ありがとうございました。」 次の日に、イン夕ビュ一を受けた時の様子がうつっていた。その番組には速斗もいた。 速斗は、「はず~」とぼそっと言っていた。同じ番組に出演していた人が「速斗ってどれくらい前からこの人と付き合ってるん?」と言った。 速斗は「つ、付き合ってないです。でも、いつか告白しようと思ってるんです。」 出演者Γまじか~どんな感じで?」 速「同じ学校になった時から好きだったんだ!付き合ってくれ!って」 この番組の放送後私は速斗に電話した。 由「もしもし~速斗~○○番組の告白の話って本当なの?」 速「本当だよ。後でやるのもめんどいから今言うね。」 速Γ由菜!同じ学校になった時から好きだったんだ!付き合ってくれ!」 由Γうん!」 END どうでしたでしょうか?感想よろです! 追加のスト一リ一は自分で考えてみてください!
題名つけてください!
私は未来。末期の白血病を患っている。余命は一週間ってところ。 「未来。いつ退院できるの?」 私の彼氏の流星。犬みたいに聞いてきて…かわいいな! 「どうだろう!あと少しじゃない?」 もう私は長くない。でも、流星に心配かけたくないし嘘つくしかない。 「そっかー」 「うん。てか、もう外暗いよ!帰りなさい!」 「はーい。じゃあね、未来!」 ーー次の日ーー 今日は私の体調が思わしくない。死ぬのも時間の問題だ。私は、ある決意をした。 「未来!来たよー」 「流星…話がある。」 なんとなくわかったのだろう。流星のテンションが下がった。 「あのさ…わたしと別れてくれる?」 「はぁ!なんでだよ!」 「他に好きな人ができたから…」 嘘だよ。私の好きな人は、流星、君だけだから。 「…いいよ、それが未来の望むことなんだろ」 そう言って病室から出ていった。 「流星へ 私は、末期の白血病でした。でも、流星に心配かけたくなくて、黙っていました。ほんとにごめんなさい。好きな人ができたっていうのも嘘です。私の好きな人は、生涯君だけです。今までありがとう。」 私は流星に手紙を残した。 そしてその夜、私は永遠の眠りについた どうもー飛鳥です。どうでしたか?アドバイスいただけたら嬉しいです。
狸のなんでも屋
俺は小山秀夫。20代後半の社会人だ。今日は、仕事の休みを使って群馬に来ている。友人からもらった群馬の宿泊券があったからだ。宿に行く前に少し群馬を見て回ろうと思い足を踏み出した。私は商店街を抜けお寺を通るとその隣に「なんでも屋」と書いてある店を見つけた。少し古いような気がした。「なんでも屋」に入ると、ちいさい男の子が出てきた。「こんにちは!何をご所望ですか?」「この店は君がやってるのか?」「はい、そうです。」「じゃあ、何かに変身できるものってあるか?」俺は子供相手に何やってんのかと思いながら聞いてみた。「えぇ、あります!」「嘘じゃなくて?」「そうです!」と答えると部屋奥に走って行った。3分ほど経つと戻ってきて、「この葉をどうぞ!」「これで?」「はい!その葉を頭に乗せてください。」鏡の前でその葉を頭に乗せると会社の社長になっていた。「思い浮かべた人に変身てきるんですよ!」と得意げに言う男の子をよく見てみると狸の尻尾が生えていた。
あの人のために、夢をかなえる。 意味怖
「ピアノコンクール、頑張れよ。果歩。俺の代わりに、勝つんだぞ。」 勇樹君は、そう言って目をつぶった。 病室に、ピーって言う音が響く。 勇樹君が亡くなった。 血液のがんだった。 ピアノコンクールのよきライバルであり、少し前には告白された。 いつも、勇樹君がいて勝てないんだ。勇樹君が1位で、いつも私が2位。 正直言って、邪魔な存在だった。 だけど、何で死ぬの?私は、静かになった病室で泣いていた。 どうして、勇樹君は、自分ががんということを隠していたの? まあ、私に心配かけたくなかったんだろうけど。 前、意味不明なことを言われた。 「俺、野村勇樹、です。」 私は、その言葉が耳に深く残っている。 コンクール当日。手が緊張で震える。絶対、勝たなきゃ。 勇樹君との約束を果たさなきゃ。 「1位、、、」 お願い!手を合わせてひたすら祈る。コンクールの神様、どうか、どうか…。 「24番、酒井果歩さん!おめでとうございます!」 えっ、信じられない。嬉し過ぎて、目の前の現実を受け止められていない。 私は、表彰台に上った。まだ、現実がどうなっているか理解できていない。 でも、トロフィーの冷たい感触は感じられる。 あの感触は、今でも忘れられない。 勇樹君、私、勝てたよ! 遺影の前で私は、伝えた。 写真の中の勇樹君が、何でだかわからないけど笑ったような気がした。 気のせいだと思うけど…。写真が動くわけないし。 おめでとう、って聞こえるような気もした…! みなさん、読んでいただきありがとうございました! 初登場の、私。です! 正直言って、ニックネーム思いつきませんでした…。 意味怖と感動をまぜてみました! 解説 「野村勇樹です。」野村勇樹death 死ぬということをさりげなく伝えている。 自由にコメントお願いします!
夜の神社で人探し
とある肌寒い冬の夜。 私は古びた地元の神社の前に立っていた。 その神社はとても古く、何代も前からこの土地に暮らしている私の家族ですらいつからここに建っているのか分からないと言う。 そんな少し不気味な神社になぜ私が建っているのかと言うと。 さっき私の隣の家に住むまだ小学1年生の女の子である梨狐ちゃんがここに入っていくのが家の窓から見えたからだ。 つまり、何故まだ小さな梨狐ちゃんが普通は怖がるはずの夜の不気味な神社に吸い込まれるかの様に入ったのかが気になったということだ。 夜って言ってもほぼ深夜みたいなものだし、高校生の私はまだしも梨狐ちゃんがいなくなったことに気づいた彼女の保護者は取り乱すに違いない。 たまたま目撃したのも何かの縁だろう。 (怖いけど探すか…) すぅ、と息を吸って私は神社に向かって梨狐ちゃんの名前を呼び、その中に入って行った。 まだ明るい昼でも乱雑に貼られたお札などが変に際立つ不気味な神社なのに、深夜にもなるとかなり恐ろしい。 実際私の肌はもう鳥肌になり、体は寒さと恐怖で震えていた。 段々と体温が抜き取られていく感覚がする。 「梨狐ちゃーん、いるー?梨狐ちゃん!!」 ひたすらに名前を呼ぶが梨狐ちゃんの気配はない。 次第に更に暗くなり、ほぼ辺りが見えなくなっていた。 これ、私もかなりまずい状況ではないだろうか?? もう駄目だ、また明日大人を呼んで探そう、このままだと私も迷ってしまう。 そう思いもと来た道を戻ろうとしたその時。 「水月ちゃん…??」 「!?」 慌てて振り返ると、暗闇の中に小さな女の子が立っていた。 よく見えないが、梨狐ちゃんだろう。 「梨狐ちゃんだよね??」 「うん…水月ちゃんでしょ!?やっぱり怖い。帰りたいよぉ…」 「うん、帰ろう?ほら、私の手握って」 梨狐ちゃんは頷いて私の手を握った。 幽霊などとは程遠い、ちゃんとした人間の温もりがある温かい小さな手だった。 小説などだと梨狐ちゃんではなく顔が無い化け物だった、とか梨狐ちゃんはそもそも神社に来ておらず全て私の幻覚だった…などのオチがあるがこれは現実だ。 ちゃんと梨狐ちゃんがいる。 でもそこで1つ気がかりなところがある。 「ねぇ、梨狐ちゃん?」 「なに…?」 「なんで神社にいたの?」 「…え」 そこで梨狐ちゃんがいたずらっぽく笑ったのを感じた。 「んーとね…神社に行きたくなっちゃったから」 「…」 梨狐ちゃんの考えていることが分からなかった。 行きたくなって家を抜け出して神社に向かったが怖くなってしまい迷い、私が来るまで彷徨っていた、ということなのは分かるが…どこか腑に落ちない。 もやもやしながらも私は梨狐ちゃんと家に戻った。 背後で神社が不気味に笑っている様な気がした。 その後梨狐ちゃんはしっかり怒られ、私は褒められた。 梨狐ちゃんの両親に礼を言われながら私は考えていた。 1番不気味なのは、人間かもしれない、と。 完 はじめまして、白鷺です。 初めて書いた様なものなので全然意味不明な作品ですが、最後まで読んでくださってありがとうございました! また次回も是非!では!
意味が分かると怖いかもしれない話
胸が痛い。俺はフラれたんだ。 俺の名前は優樹(ゆうき)。好きな人がいる。俺は好きな人がいる。好きすぎて俺はいつもアイツしか見ていない。そこまではまだいいんだ。俺はそこで止まっていればよかった。止まっていたらこんな事態にはならなかっただろう。俺はアイツのことをもっと知りたくなって後をつけるようになっていた。いわゆる『ストーカー』ってやつだ。家までついていき、家を特定。誕生日、好きな食べ物はもちろん、好きな男のタイプも知っている。俺はそのタイプの男に少しでも近づこうとすればよかったものの、俺はそのタイプの男を『排除』していった。少しでもアイツに近づこうとするやつを怪我させたんだ。足を折ったり、カッターで切ったり、最悪の場合、『殺し』もした。アイツは、少しづつ気付いていったようだ。 俺 『優樹が怪しい』 と。そりゃそうだよな。俺はいつもアイツを見ていて、アイツに近づこうとした奴を怪我させる。怪しさMAXだよな。でも俺はその時、アイツのことでいっぱいで、そんなこと気にしていなかった。 「後で屋上に来てよ。話したいことがある。」 俺はアイツにそう言われた。アイツはとても冷たい声で顔もとても暗かったので、普通な『おかしい』と分かるはずだろう。でも俺はその時、アイツから初めて話し掛けられたのでとてもドキドキしていた。もしかしたら告白かも、と調子に乗っていたんだ。俺はアイツに言われた通り、屋上に向かった。 屋上には誰もいなかった。俺が屋上に着いてから5分くらい経ってからアイツが来た。俺にとっては1時間ほどに感じた。来てすぐにアイツはとても冷たい声で言った。 「あんたなんでしょ」 俺にはその言葉が理解できなかった。何が?何が「あんたなんでしょ」なんだ?俺が黙っているとアイツは言った。 「私に近づく男を怪我させて、私の『春馬』を殺した!!!」 「私の『春馬』」?殺した?俺の中で点と点が繋がった。俺はアイツに近づく男を怪我させて、殺した。殺した男の名は『春馬』。私の?春馬はアイツの?・・・ 「もうこれ以上何も言うことはない?」 冷たい声で、でも少し笑ったようにつぶやいた。 「やっと私の呪いはとけるのね。そもそも、あんたがいなければ私はこんな思いをせずにすんだ。春馬と一緒に楽しい人生を歩めたのよ。全部、全部!!あんたのせいよ!!ーーーーーさようなら。」 その瞬間、ナイフが見えて、意識がなくなった。最後に見えた景色は、真っ赤な空と、君の笑顔だった。 END
見捨てられ人形
私は人形。見捨てられ人形。 私は、いつも女の子と一緒に寝ていた。でも、幸せな日々はあのぬいぐるみのせいで壊れた。 私にはあの子しかいない。絶対に引き離してまた私が女の子と寝るんだ。 そしてその夜、あのぬいぐるみの所へ近寄った。 女の子は私と寝ていた時より幸せそうに寝ていた。 あのぬいぐるみが私に気付いて、 「あら?見捨てられ人形ちゃんじゃない。あなたの幸せ壊しちゃってごめんね~。あ、でももう直ぐ捨てられるからいっか。」 そう言った後、私は窓から道路へ投げた。 朝になると女の子は泣いていた。でも私はそれで良いと思った。 その夜は久しぶりに女の子と寝た。とっても幸せだった。 でもやっぱり何か違うのだ。私は買ってくれた人を喜ばせる為に作られた。なのに私はあのぬいぐるみを壊して女の子を泣かせた。私は涙が出た。 そして自ら窓から落ちて誰にも知られず静かに消えていった。