魔法の時を授けましょう
下校中、私は公園に寄り道をしていた。秋が近づいてきている。まだ夏の少し暖かい、でもジメジメと執念深く嫉妬をするような空気を吸いたくない。だけど私はめいいっぱいに吸い込んだ。
私の名前は天音 麗花(あまねれいか)。中学二年生。こう見えて、一人前の魔法使い。最初は人間だった・・・気がする。でも多分違う。だって私には生まれつき魔法界生まれの人についている独特の模様が手にあるから。10羽の鳥が真ん中囲い何かを守っているよう。それが私にもよく分からないんだけどね・・・。私は魔法使いの中でも上級の魔法使い。魔法界のお偉いさんだ。
人間と魔法界の人々は対立している。と言っても、人間と魔法使い、対立してるのはどちらもお偉い方々のみ。もちろん私も対立中。他の中級、初級の魔法使いやお偉い人以外の人間は知らない。何が起きるかも知らずに、呑気に暮らしているのだ。
「ただいまー」ただいま、と言ってもただの独り言になる。だってこの家は本当の家じゃないから。私が暮らしている家は魔法界にある。だから、ここから魔法界に行かなくちゃならない。ここはいわゆる隠れ家であり、緊急用の家。私は靴を履いたまま、そのまま廊下の一番奥にある鏡に向かう。鏡の前で私は深呼吸する。ここからは猫をかぶらなくちゃいけない。素直で、明るく行儀の良い、完璧な自分を演じなければならない。私は呪文を唱える、と途端に不思議な浮遊感に包まれた。
「麗花さま、緊急事態でございます」浮遊感は中級魔法使い、静亜(しずあ)の焦ったような声によって消えた。声が大きい。いくら焦っていると言っても取り乱してはならない、それが素顔を出さない理想の魔法使い。「声の大き・・・」私の文句はその後の静亜の声によって引っ込んだ。「人間が本格的に対立を始めたようです・・・!他の人間に被害を与えてでも私たちの考えを壊そうとしているようで・・・!」なんだ、、と!?あの間違った考えを貫き私たちに攻撃しようとしているのか!?「他の上級魔法使いには伝えたのか!?」「い、いえ、、、申し訳ございません。他の上級魔法使い様は朝出かけたまま帰ってこないのです・・・!我々も見つかるように力を尽くしているのですが・・・。このままでは人間が魔法界にくる時間は一時間も持ちません!」・・・となると、指示を出して人間を魔法界に連れて来ないように尽くせるのは私だけ。私がしっかりしなくては・・・!完璧な考えを導き出さなければ・・・!ぐるぐる悩んでいると、後ろで大きな雄叫びが聞こえた。見るとそこには人間の大軍。どうやって魔法界に来た・・・!?大軍の先を辿ると私が魔法界にきた鏡に繋がっていた。「も、もしやあの鏡から・・・!?麗花さま、誰かに見張られていましたか?」静亜も気づいたようだ。うかつだった・・・!鏡に入る前、周りを徹底して確認したはずだったのだが・・・!「麗華さま、“あれ“を使いましょう。リバーティション グリモヴェータ」「ッ!」静亜の口からその言葉が出てくるなんて・・・。あ、あれ?なぜか頭がふわふわして・・・。「わかった。あれを使おうではないか、静華」静華?「かしこまりました、玲奈さま」
気づいた時には対立が終わっていた。何が起きたかは分からない。だけど今、私は公園にいる。どこかで見たことあるような、懐かしい公園だ。頭が痛い。ズキズキしている。「どうしたの?大丈夫、玲奈?」心配そうに覗き込んでくる顔には見覚えがあった。「静亜?」「ねぇ、誰?それ。玲奈の友達?私の名前に似た友達がもう一人いるの?」この声をもう聞きたくない。思い出したくない辛い、悲しい思い出が蘇ってくる。「違う!もういいから黙ってて。私にはまだ上級魔法使いとしての大事な仕事が残っているから!」私の手を静華が握りしめる。「大丈夫だよ。もう何にもとらわれないで。玲奈は絶対私が守る」その言葉には不思議と説得力があった。私はなぜか静華の言葉にほっとして握り返した。そして、2人で軽く、澄んだ春の空気を吸って、懐かしい公園で笑い合うのだった。
以上でーす!みんな気づいたかな?ちょっとだけ謎解き要素あるよ!色々変化してるんだけど、まず最初と最後の文を見てみて!最初は秋に入りかけている夏だったけど、“あれ“を使った後の季節は春になってるよね?ってことは!“あれ“は時間を進める能力がある!だから、時間を進めて無理やり対立を終わらせた。“あれ“を使うため、静亜は麗花に操れる呪文をかけて“あれ“を一緒に使ったってこと。ちなみに設定だと、“あれ“で時間を進めている間に対立は引き分けになり、麗花は人間に戻った(元々は麗花は人間)ってことにしてる!
感想とかアドバイスとかあったら教えてください!特に名前とか終わってるので・・・! もあさん(群馬・12さい)からの相談
とうこう日:2024年1月22日みんなの答え:1件
私の名前は天音 麗花(あまねれいか)。中学二年生。こう見えて、一人前の魔法使い。最初は人間だった・・・気がする。でも多分違う。だって私には生まれつき魔法界生まれの人についている独特の模様が手にあるから。10羽の鳥が真ん中囲い何かを守っているよう。それが私にもよく分からないんだけどね・・・。私は魔法使いの中でも上級の魔法使い。魔法界のお偉いさんだ。
人間と魔法界の人々は対立している。と言っても、人間と魔法使い、対立してるのはどちらもお偉い方々のみ。もちろん私も対立中。他の中級、初級の魔法使いやお偉い人以外の人間は知らない。何が起きるかも知らずに、呑気に暮らしているのだ。
「ただいまー」ただいま、と言ってもただの独り言になる。だってこの家は本当の家じゃないから。私が暮らしている家は魔法界にある。だから、ここから魔法界に行かなくちゃならない。ここはいわゆる隠れ家であり、緊急用の家。私は靴を履いたまま、そのまま廊下の一番奥にある鏡に向かう。鏡の前で私は深呼吸する。ここからは猫をかぶらなくちゃいけない。素直で、明るく行儀の良い、完璧な自分を演じなければならない。私は呪文を唱える、と途端に不思議な浮遊感に包まれた。
「麗花さま、緊急事態でございます」浮遊感は中級魔法使い、静亜(しずあ)の焦ったような声によって消えた。声が大きい。いくら焦っていると言っても取り乱してはならない、それが素顔を出さない理想の魔法使い。「声の大き・・・」私の文句はその後の静亜の声によって引っ込んだ。「人間が本格的に対立を始めたようです・・・!他の人間に被害を与えてでも私たちの考えを壊そうとしているようで・・・!」なんだ、、と!?あの間違った考えを貫き私たちに攻撃しようとしているのか!?「他の上級魔法使いには伝えたのか!?」「い、いえ、、、申し訳ございません。他の上級魔法使い様は朝出かけたまま帰ってこないのです・・・!我々も見つかるように力を尽くしているのですが・・・。このままでは人間が魔法界にくる時間は一時間も持ちません!」・・・となると、指示を出して人間を魔法界に連れて来ないように尽くせるのは私だけ。私がしっかりしなくては・・・!完璧な考えを導き出さなければ・・・!ぐるぐる悩んでいると、後ろで大きな雄叫びが聞こえた。見るとそこには人間の大軍。どうやって魔法界に来た・・・!?大軍の先を辿ると私が魔法界にきた鏡に繋がっていた。「も、もしやあの鏡から・・・!?麗花さま、誰かに見張られていましたか?」静亜も気づいたようだ。うかつだった・・・!鏡に入る前、周りを徹底して確認したはずだったのだが・・・!「麗華さま、“あれ“を使いましょう。リバーティション グリモヴェータ」「ッ!」静亜の口からその言葉が出てくるなんて・・・。あ、あれ?なぜか頭がふわふわして・・・。「わかった。あれを使おうではないか、静華」静華?「かしこまりました、玲奈さま」
気づいた時には対立が終わっていた。何が起きたかは分からない。だけど今、私は公園にいる。どこかで見たことあるような、懐かしい公園だ。頭が痛い。ズキズキしている。「どうしたの?大丈夫、玲奈?」心配そうに覗き込んでくる顔には見覚えがあった。「静亜?」「ねぇ、誰?それ。玲奈の友達?私の名前に似た友達がもう一人いるの?」この声をもう聞きたくない。思い出したくない辛い、悲しい思い出が蘇ってくる。「違う!もういいから黙ってて。私にはまだ上級魔法使いとしての大事な仕事が残っているから!」私の手を静華が握りしめる。「大丈夫だよ。もう何にもとらわれないで。玲奈は絶対私が守る」その言葉には不思議と説得力があった。私はなぜか静華の言葉にほっとして握り返した。そして、2人で軽く、澄んだ春の空気を吸って、懐かしい公園で笑い合うのだった。
以上でーす!みんな気づいたかな?ちょっとだけ謎解き要素あるよ!色々変化してるんだけど、まず最初と最後の文を見てみて!最初は秋に入りかけている夏だったけど、“あれ“を使った後の季節は春になってるよね?ってことは!“あれ“は時間を進める能力がある!だから、時間を進めて無理やり対立を終わらせた。“あれ“を使うため、静亜は麗花に操れる呪文をかけて“あれ“を一緒に使ったってこと。ちなみに設定だと、“あれ“で時間を進めている間に対立は引き分けになり、麗花は人間に戻った(元々は麗花は人間)ってことにしてる!
感想とかアドバイスとかあったら教えてください!特に名前とか終わってるので・・・! もあさん(群馬・12さい)からの相談
とうこう日:2024年1月22日みんなの答え:1件
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いいね! 「表の顔は中学生、裏の顔は上級魔法使い」という設定が面白かったです。
少し気になったのは
・「麗華」が「玲奈」、「静亜」が「静華」になったのはなぜか。魔法のどんなはたらきなのか。
・人間と魔法界はどのような対立をしてきたのか。
という部分。細かいですが、世界観をもっと広げられ、読み手にもわかりやすくなると思います。
人物の気持ちの描写がすごく上手いですね。私は心理描写を書くのが苦手なので尊敬します…!
ぜひまた書いてほしいです! ぴいやさん(選択なし・15さい)からの答え
とうこう日:2024年3月27日
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