短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
春佳の人生計画書 【怖いかも】
【春佳(はるか)の人生計画書】 「は……?」 私は、兄の引き出しからそんな題名の 分厚い本を見つけた。 私の全身には鳥肌がたった。 人生の計画?たまったもんじゃない。 早く、この家から出て行かなきゃ。 私は家での準備をして、 カバンの中に荷物を詰め込んでいった。 カバンの中に入れたのは 私の貯金箱の全財産と、 1ヶ月は耐えられる量の服、食料と 思い出が残った子猫のぬいぐるみ。 3月18日、私はそれを持って家を出た。 兄に見つからないほど、遠い場所まで。 三日目は大した問題もなく、 温かい草むらの中で寝た。 四日目の天気は、雨だった。 たくさんの食料が無駄になった。 私は山の中で見つけた洞窟に入った。 そこまではいいものの、 食べられる物が少なくて 節約してきたのもあって、 私は目がくらくらとするほど疲れ切っていた。 五日目、私は街へ降りて、家に向かった。 歩ける気力はほとんどないが、 このまま死ぬのは何よりも 嫌だった。だけど、私の足は とうとうガクンと力を抜かして、 私はたおれた。 目が覚めると、病室だった。 病室の向こうからは、 「いえ、本当にあなたはいいお兄さんですわ」 「全く、あんな妹さんを持ってお兄さんも 大変ですね。」 「いえいえ、俺は春佳が大好きなので、 別にこのくらい許しますよ」 と、そんな声が聞こえてきた。 私はまた、どうしようかと思ったが、 ひとまずは自分の命があったことを、 兄に感謝した。 そして、私は家に帰った。 その時には、 「もしかしたら 人生計画書の本は私が見た夢だったのかもしれない」 と、考えるようになった。 だって、あんなに優しい兄が私に そんなことをするはずがないんだから。 「もう家出なんてしちゃダメだよ」 「はぁい。もうしないったら」 そう言って兄が家から出て行った隙に、 私はまた兄の引き出しを探った。 「あ……」 やっぱり、人生計画書は夢じゃなかった。 あの日は読む前に家を出たけど、 今日はちゃんと読んでみよう。 私はそう思って、 その本を開いた。 そこには、目を疑うことが書かれていた。 「三月十八日 春佳が人生計画書を見て 家出する」 「三月二十二日 雨が降り、春佳の食料が無駄になる。 猫のぬいぐるみの中に入れたGPSをたどり、 俺が春佳を助ける。春佳は一命を取り留める」 GPS、という言葉は引っかかったけど、 ここまではただの日記かもしれないと思って またページを開いた時。 今日、三月二十七日のことが書かれていた。 「三月二十七日 春佳がこの人生計画書を読む。 春佳が絶望して全て諦める。春佳が俺のものになる」 私は声が出なかった。 もう、涙も出なかった。私が兄に敵うわけがないのだ。 私が今日知ったのは、これまでの全てが 兄の計画通りになっていたこと。 そして、私は一生兄の手のひらの 上で生きていくということだ。 「だよね、お兄ちゃん」 私のすぐ後ろにいる兄に話しかけた。 はは。 【end】
「もう会えない」なんて言葉は、告げないで。
「もう会えない」って言われたら、辛すぎるじゃん。 君に会えない日常なんて、考えられないよ――。 私は紺(こん)。中学1年生だ。 今私は、病室にいる。 なぜなら、彼氏に会いに来ているからだ。 彼氏の名前は碧衣(あおい)。同い年だ。 碧衣は心臓の病気で、中学に入学するタイミングで入院し始めた。 私は毎日、碧衣に会いに行っている。 結構ヤバい病状らしいけど、碧衣は普通に元気だ。 今日は、部活の話をしていた。 「あのね、私バスケ部なんだけど、シュート5回も決めちゃったんだ!!」 「え、すご!!・・・・・いいなぁ、僕も部活やりたいなぁ」 私を褒めた後、碧衣は少し残念そうな表情をする。 私は言った。 「大丈夫だよ!きっと病気も治るよ!一緒に部活やろう!!」 そう励ますと、碧衣は笑った。 次の日。 私は学校を休んだ。 「学校なんて行ってる場合じゃない!!」 碧衣の病状が急に悪くなったらしい。 命の危機だそうだ。 ダッシュで病院につくと、碧衣がベッドに横になっていた。 すごく苦しそうで、息が荒い・・・・。 「碧衣!碧衣!大丈夫!?」と私が叫ぶ。 「・・・・紺・・・大丈夫・・・・・・・ごめん」 「碧衣!絶対大丈夫じゃないでしょそれ!」 私が真面目に叫ぶと、碧衣はフッと笑った。笑ってる場合じゃないんですけど!? すると碧衣が言った。 「ごめん紺・・・・・もう会えない・・・・・会えなくなる」 私の頬に、一筋の涙が流れた。 碧衣は、今までで見たことがないくらいの優しい笑顔を見せた。 そして、静かにその息をとめた。 碧衣が、瞳の光を失った。 「碧衣・・・?碧衣!?死なないでよ!!嫌だ嫌だ!!死なないで!!」 私は必死に呼びかけるけど、碧衣は反応してくれない。 そっと碧衣の手に触れると、脈がなかった。彼の手は冷たかった。 ――なんで、死んじゃったの? 「もう会えない」って言い残して、碧衣は去った。 そんな苦しい言葉を残していかないでよ、碧衣――!! 「もう会えない」なんて言葉は、告げないで。 君に会えない日常なんて、考えられないから。 君が大好きだったから。 今だって、ずっと大好きだから。
大好きなお姉ちゃんへ メリークリスマス
拝啓 お姉ちゃんへ 時期はもうクリスマス。 私は、寒い冬を穏やかに過ごしています。 お姉ちゃんにこんなにかしこまって手紙を書くのは、なんか変な感じがします(笑) 文がおかしくても、見逃してください。 まずは、いつもお姉ちゃんの物を盗っていたのを、許してください。 お姉ちゃんが持っている物が可愛くて、羨ましくて、つい盗んでしまいました。 お父さんとお母さんは「お姉ちゃんだから譲りなさい」なんて言っていました。 私もその言葉に甘えてお姉ちゃんの物をもらっていましたが、今となっては猛反省中です。 ごめんなさい。 私たちは、たくさん喧嘩をしました。その数だけ、仲直りしました。 いつも、一緒に遊んで、一緒に笑って、一緒に頑張ってくれて、ありがとうございました。 そんなお姉ちゃんが大好きです。 お姉ちゃんはやりたいこと、叶えられていますか? 医者になれてますか? 自分の車、買いましたか? 彼氏はできましたか?早くお姉ちゃんの子供、見たいです。 そして、お父さんとお母さんと仲良く出来ていますか? 反抗期の時に家を出て行ったお姉ちゃんが、お父さんとお母さんと仲良く話しているのは想像しがたいですけれど(笑) 成人式の時、お父さんとお母さんと和解できましたか? 私のせいで不仲になってしまったのはごめんなさい。 でも、お父さんとお母さんとお姉ちゃんで、仲良くしてほしいと心から願っています。 私と会った時、まだ不仲のままだったら怒りますからね。 お姉ちゃん、大好きです。これからも、頑張ってください。 ………メリークリスマス。 敬具 天国にいる私より
【短編小説】”真白”な雪景色
「ひゃぁ~。また雪降ってるよっ…。さんむっ」 この地域では、雪がよく降る。 寒い中、頑張って布団から出ようとしている私__冬崎 真白(ふゆさき ましろ)は、 部屋の窓から見える外の景色を見ながら落ち込んでいた。 私は寒いのが苦手。今着ているパジャマだって、もっこもこであったかい(ほかの人の感想)らしいのに、 全然あったかくない。 だから下着を何枚も重ね着したりして寝ている。 でも、外のあの真っ白な景色は、悪くない。 というより、大好きだ。 なぜか。 それは、この景色が私の名前の由来になっているからだ。 私が生まれたときも、 今日のような、雪の降る日だった。 その時、窓から見えた雪景色がとってもきれいだったからと、 私の名前が「まっしろ→ましろ→真白」 となった。 この名前は、お母さんがつけてくれた名前。 しかし_。 私の名前を付けてすぐ、亡くなってしまったらしい。 だからお父さんは、 「真白の名前が、お母さんの形見なんだよ」 と言っている。 お母さん、か__。 ふと、外を見た。 なぜか、見たこともないのに、お母さんがすぐ近くにいるような気がした。 今日の雪景色は、いつもの何百倍も__。 ”真白(まっしろ)”でとってもきれいな気がしたんだ。 ~END~ どうでしたか? 感想やアドバイス、いろいろ書いてくれると嬉しいな♪ それじゃあ、またどこかで! しーゆーアゲイン♪
「夕日がきれいですね」
私は蓮に片思い中♪でも絶対にその夢はかなわない!! なぜなら蓮君は大人気だから。しかも彼女もいるって言う噂!! そして今日 「・・・乃愛。今日午後5時に屋上に来て。」 って!!緊張してきた!! ー午後5時ー そこにはもう一人、学年の中で一番美人なにあがいた。実は従姉妹なんだ。 「ねぇ、蓮。」 「・・・なに?」 「夕日、綺麗ねぇ。」 「・・・そろそろ帰る?」 「じゃあ、乃愛。私は帰るわ。」 あーーーーーーーー行かないでぇーーーーーーーーーーにあーーーーーーーーーーーーーー 「・・・乃愛。」 「?!」 「・・・夕日が綺麗だね。」 えと、これって普通に返す系?!それとも愛の告白? えとにあが使ってたのいいっていう返事は・・・た、多分これだぁ(記憶の中に) 友達が合っていれば・・・ ー数日前ー 友「ねー知ってる?」 私「?」 友「愛の告白。”夕日が綺麗ですね”何だって!!いい返事はこのあとにみえる月も綺麗ですよなんだよ!!」 ー今に至るー 「こ、このあとみえる月も綺麗ですよ・・・」 むぎゅ 「・・・本当?」 「ほ、本当だよっ」 チュッ 「///」 「///」 「・・・帰ろう///」 「うん。///」 ≪あとがき≫ 月が綺麗ですねの次は夕日が綺麗ですねですっ!! 自分も好きな人にこんな風に告白されたら嬉しいな・・・(*´▽`*) 感想送ってね!!( `・∀・´)ノヨロシク
ユ キ ゲ シ キ
雪は全てを消してしまう そのへんに生えていた草も 落ちていた石も 誰かの手袋も 何もかも、消してしまう 『疲れた』 何度そう思った? 『消えたい』 何度そう願った? 『消えてしまえたら』 その思いは誰にでもあるのかな、? ただただ苦しくて、 けど、どうしようもできなくて、 逃げたい 逃げたくない 逃げたい 逃げたくない この苦しみから開放されたい 逃げずに向き合わなければ 一瞬のことだから、 未来はあるのかもしれない 今何もかも終わらせれば 頑張れば幸せは訪れるから もう、… 雪は全てを消してしまう けれど、消してくれないものもある 雑草と同じで存在価値のない私も、 消してくれたらいいのにな
両片思い
「両片思いとは?」って検索してみた。帰ってきたのはこれ。 「お互いがお互いのことを片思いだと感じていること」なんか難しい。 先週同じ学年で初めてのカレカノが誕生した。二人はラブラブで誕生日には「ハグ」もしたらしい。すごい。 私の好きな人は、初恋の人は、両片思いらしい。 私じゃなくて「りあちゃん」と。 物を取り合っているとはやし立てられるのは私じゃなくてりあちゃん。 「耳赤いよー」、「お・に・あ・い」 なんだそれ。ふざけんな。 席替えで隣になった。嬉しかった。 「よろしく!」 「よろしくね」 1か月で席は変わる。1か月は早い。「席替え、めっちゃいやなんだけどー」あいつに言った。でもあいつは違って、「がんば」だけ。 そのあとあいつは笑顔になった。恐る恐る見ると、あいつとは一番離れた席で、あいつの隣はりあちゃんだった。 家庭科の時間にあいつは告ったらしい。「好き」って。 終わった。思ったよりあっけなく終わった。私の恋。さよなら、私の初恋の人。文字がよく見えなかった。熱いものが流れた気がした。いやっきっと気のせいだ。気のせいであってほしい。 この物語の主人公は私じゃない。私は、彼のことが好きなモブだったんだろう。 もうこの物語に私はいらない。次は両想いってやつになれますように。
【短編小説】7月の花
夏めいた空は、あの人を連れ去った。 7月、私の好きな人が死んだ。 私の好きな人は政治家だった。 社会のためにと 自分の時間を削ってまでも働き抜いた。 あんなに世界を愛していたのに、 なぜ殺されてしまうの? 愛していたものに殺されてしまうの? あなたの愛したものなのに、 私は憎らしくてたまらない。 こんな世界を私はどう見ればいい? どんな顔をして生きればいい? あなたの咲かせた花で溢れる今日は とても綺麗、なのに 神様も綺麗な花ほど摘んでいくってことだね。 8月はすぐそこ、 だけど一生来る気がしない。 ーーーー ぴょこです。 好きな人が死んで立ち直れない様子を書きました。 感想・アドバイス等お願いします。
乙女心をのぞかせて
私は、一ノ瀬由良!高校一年生! 私は同じクラスの高田永太に恋をしているの! 永太は、イケメンでー、足が速くて―、頭がよくて―、愛想がよくて―… で今日は、永太に食事を誘おうと思うの! 「え、永太ッ!今日、一緒にご飯食べない?」 「うん、いいけど、どこにする?」 そちらはもう確認済み~! 「サイエリアとかは?!」 「お~!俺そこ好きだよ!じゃぁ、そこ集合な!」 食事してる時に、告ろうと思う! ん~、けど手紙で伝えたほうがいいかな~?や、メールで? けどやっぱ、実際に言ったほうがいいよね! 確か永太は茶色とか白とかが好きだから~、 白いインナーを中に着てぇ、その上から茶色のカーディガンを羽織ってぇ、黒いスカートとレギンスに足を通したらっ あざてぇぇとかわえぇ 「じゃ、行ってきまーす!」 ふんふんふん♪ふふん♪ 「あっ、永太~!」 「お、由良!俺、予約しといたから、めっちゃ混んでた笑」 「ありがと~!」 ここはぁ、何を注文すべき? 甘味チキンはぁ、手がべとべとになるから、なし!小食を見せつけたいからぁ… 小魚のサラダとぉ、コーンクリームスープとぉ、ドリンクッ!これでいいっしょ! 「じゃぁ、私書くね!」 「うん、ありがとな!」 いや~、スマイル笑顔!神!神!神! カキカキ… 「えっ、それだけでいいのか?」 きた! 「うん、私すぐおなか一杯になっちゃうから、残すともったいないでしょ?」 ここはぁ、わざと小食という言葉を使わずにぃ 「ぴんぽ~ん!」 「ご注文のご確認お願いします、小魚の―」 永太はかわいいし、かっこいいなぁ 「由良?」 「はっ!」 永太をニマニマ見ていたらしい。 「え、えとジュースとってくるね!永太は水とかいる?」 「ありがと、おれじゃぁ、お茶で」 「はいはーい!」 ここは、水一択! そろそろ、話そうかな? 「永太、」 「どしたー?」 「わたし、永太のことが好き。」 ―――――――――――――――――― どうでしたか? 乙女の心を再現してみました! 乙女の心は不思議ばっかり… それじゃ、ばいちゃ(^^)
ヒーローだった彼女はもういない。
「頑張ろうね。いつも任せてごめん。」 私はもうあなたと一緒にはいられない。たとえそこにどんな思いがあろうとも。 私は英莉。私には相棒がいる。優しくて美人でみんなから好かれて宇宙と言う女の子だ。 彼女はみんなのヒーローだった。いじめをしている女の子に立ち向かって代わりに殴られても何も言わなかった。 それどころかその子を更生させみんなに誤らせた。 でもそんな宇宙はもうー 「大丈夫?なんで泣いてるの?私でよかったら話してみて。真白ちゃん」 真白ちゃん…。彼女は泣いていた。 ずっと孤独でみんなから人気があっても心の底ではいろいろな感情があると言うことを知っていた。結局は嫉妬と憎しみと妬みでまみれていると言うことを。 自分は存在意義がない大切にされないと言う思いから彼女は泣いていた。 「もう死にたい。」彼女は言った。 「大丈夫だよ生きてればきっといいことあるから!必ず私が何とかするよ。だって真白ちゃんのこと大好きだもん」 彼女は光のない瞳をしていた。 「いやー大変だねぇみんなもう。まぁ人間なんてそんなもんだよ。でも生きてればいいことあるから必ず彼女を救うよ」 そんな彼女が私はまぶしかった。相棒で尊敬できる人間でこの人の隣で私は生きていていいのだろうかそう思った。 何日か経ったある日彼女は私に明日真白ちゃんと話してくる。と電話で言った。打開策を思いついたと。彼女は言った5時に○▲公園集合ね。そう言った。私は習い事からあるから後から行くね。そう言って電話を切った。 えっとこうやってこうで。うん。これできっと大丈夫。このメモっと。真白ちゃんは救える。 ルンルン気分で家を出た気づいたら4時55分だった。どうしよう時間がない。走らないと。 その横断歩道で周りを見ずに走ったら。 キキキィィーーー えっ?そ ん な。うそ で しょ 。 タッタッタ。 「宇宙ちゃん宇宙ちゃん!なんで?ごめんね。大事なときに一緒にいられなくて」 「いいよ そんなことっそれより も 彼女を 救って あげ て このメモ でごめん ね 最後まで でき なく て。」 最後まで彼女はヒーローだった。たった1人の少女を助けようとして命を落とした。 彼女の意思は私がつかなければそう思った。 そうでなければもう私は彼女にもう二度と会う事はできないだろう。 『ありがとう宇宙。大好きだよ』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー END ありがとうございました。 感想お願いします。
殺して生きる
「ちょっ、テストの40点なの!?バカすぎない?」 私の机に置いたテストを見て、大笑いしながら言う。 隣の席にいる梨奈だ。 「ね、ほら見てよ!優衣の点数バカみたいに低くない?」 そういって梨奈は隣の席に私のテストを回した。 いつもの流れだ。 私のテストの点数はこうやって、クラス全員にバラされる。 別にいじめじゃない。 ただのみんなの悪ノリだ。 悪ノリでバカって言っているだけだし、悪ノリで私のテストを回しているだけだし、悪ノリで私のことを大笑いするだけだし── 「優衣って勉強も運動もできないし、ほんとなんもできないよね!逆に天才だわ」 そう言いながら、梨奈とは反対の隣の席にいる美香が私のテストを返してくれた。 笑いながら、私バカだからー、と返すと、またみんな笑った。 もう一度言うけれど、別にこれはいじめじゃない。 ただの悪ノリだ。 だから私も、悪ノリで返さないといけない。 そうしないと、空気が悪くなって、またハブられるから。 もう小学生の時の私とは違うんだ。 だからみんなにバカって言われればバカのフリをするし、わざと勉強も運動も出来ないフリをする。 みんな“バカな優衣”を求めているから、私は“普通の優衣”なんて押し殺して“バカな優衣”をしなくちゃいけないんだ。 「ね、優衣!さすがに絵は描けるでしょ?なんか描いてみてよ!」 美香がシャーペンとメモ帳を渡してきた。 「わかった!私絵だけは上手いからぁ!」 別に絵は上手くない。 可もなく不可もなく、という1番つまらないラインだ。 だから、下手なフリをしないとみんな反応に困ってしまう。 そう考えて、ふにゃふにゃのぐにゃぐにゃな線を何本か引いた。 「できたよ!ほら!」 私が自信満々、という風に絵を見せると、 「いや、なんなんこれ?」 と梨奈につっこまれた。 「優衣って絵も描けないんだ、マジでバカじゃん」 私の絵を見ながら前の席の人が言う。 誰だっけ、と思ったけど、言わないで置いた。 きっとそんなこと言ったら、場を白けさせてしまう。 バカだから、を理由にして聞く手もあったけれど、今はみんな私の絵を笑ってるからとりあえず私もなにも言わずに笑っておいた。 昔は中途半端だからいけなかったんだ。 勉強も平均、運動は多少できるけどやっぱり平均を微妙に超えるだけ。 絵は下手だけど笑いものにできるくらい下手じゃない。 それにプライドが微妙にあった。 全部微妙でいじりにくくて、そのくせ変にプライドがあったから昔の私は浮いたんだ。 だから私は、小学生の時いじめられたんだ。 もう今は大丈夫だ。 絶対に浮かない。 今だってみんな私のことを笑いものにしているけど、これはいじめじゃない。 ものを隠されたり、暴力を振るわれたり、無視されたり……そんなことなんて1度もなかった。 バカでいれば、絶対に浮かないんだ。 バカだよね!なんて言われれば、今更気づいたの?なんて笑えば直ぐにみんな笑う。 バカじゃない!なんて反論したらすぐにハブられる。 自分を押し殺してみんなの中で笑うか、自分を出してみんなにいじめられるか。 そんなの、みんなで笑う方が楽しいに決まってる。 だから私はいつも、“普通の優衣”を殺して生きる。
私の灯り
、、、はぁ、疲れた。 社会人3年目。 いい加減仕事にも慣れたけど、だからといって疲れない訳では無い。 毎日のように残業をしても、残業手当なんて出ない。休日出勤だって当たり前。 昨日は飲み会で上司に詰め寄られて疲労困憊だった。 今日も、いつの間にか日付が変わっていて終電を逃した。 履いているヒール靴が情けない音をたてている。 「断れないお前が悪い」「もっと頑張れ」とでも言われているみたいで、気付けば涙が溢れていた。 今夜は風が強い。スーツ1枚では少し肌寒かった。 なんかよくわかんない気持ちになってきて、道の端でうずくまる。 そのまま10分ぐらいぐずぐず泣いた。 だいぶ落ち着いてきて立ち上がると、目の前には川があった。 私、橋の上で泣いてたんだっけ。 人気の無い夜の街では、橋の上で号泣してるヤバイ奴に話しかける人なんているはずもない。 自嘲気味に笑って、ぼんやりと川を眺めた。 川は暗くて、濁っていて、端のほうにはごみが浮いている。 私の頭上にあるのは真っ黒い雲。 ああ、まるで私の心みたいに荒んでる。 月なんて見えるはずも無く、街灯の人工的な灯りが点々とあるだけ。 時折道を走り去る車の灯り。 建ち並ぶ住宅の窓から覗く灯り。 遠い遠い工場の微かな灯り。 本当にそれだけ。 何の変哲もない、薄汚れた街のはずなのに。 特別に見えるのなんでだろ。 綺麗に見えるのなんでだろ。 、、、ああ、そっか。 きっとこれが、私の光だ。 毎日を生きるあなたへ、ちょっとだけ特別な光(灯り)を。
期待しても、いいですか?
わたしは好きな男の子がいる。 その子を好きになって1年半くらいたった。 今でも好き。ずっと好き。 5年生の時、席替えで5回連続隣になって とある日、君の姿に一目惚れした。 6年生になって。クラスは同じになれた。 秋頃、友達との恋バナも増えて 好きな人を教えあったりもした。 そして冬、。好きバレした。 正直焦った。でも、恋の矢印はなんとなくいい方向に向かってた。 それから気まずくなって全然話さなくなり そのまま小学校を卒業した。 直接話さなくても、会えなくてもメールはたまにしていた。 一言二言、、。 そして中学校の入学式を迎えた。私は前髪の印象を変え、新たなスタートをきった。 好きな人が変わらないまま、 クラスは同じになれなかった。それでも よく目は合うし、メールもできてるし、いい噂ばかり入ってくるし、急な電話も来るし、名前呼びしてくれるようになったし、。 やっぱりこんな行動されちゃうと脈ありだと思っちゃう。 友達にもそう言われるし。 たしかに自分でも思う。ほんとに両思いなんじゃないかって。 それを確かめたい、そりゃそうだけど告白なんてむり。 だから_______。 少しツンデレでかなりの照れ屋で、鈍感で顔も性格も塩な君が好き。 君は消極的であんまりアタックしてこないけど 君からの告白を待ちます。 君と私は同じ気持ちだって期待してもいいですか、、? こんにちは!!!現役中学生のももです! どうでしたか??一途な恋心を書いたんですけど、、 ほぼ、うちの恋をえがいてます! 感想待ってます!!!!
幽霊くんとの実らなかった恋
私は天野 うい。 平凡な大学2年生。 でも私にはある悩みがある。 それは、住んでいるボロアパートの事! 何か心霊現象が起こるんだよね、、、、、、、、 今日も勝手に机が動いている。 戻そうとした時 ガラガラガタゴトドドドドガラロアガラガガドンンドオガダゴド 「ひいいいいいいいいいいいいいいいいっ!?」 ゆ、幽霊ーーーーーー! 『こんちわー!俺、このアパートの幽霊!』 は? 『1つ願いを叶えられるぜ!!』 嘘、、、、、、 まあでも、試してみようかな 「ちょっと保留でお願い。」 『ほーい!そん代わりここ泊めろよ!』 はあ、、、、、、 ー1か月後ー 何か、私 恋しているかも。 決まった! 「幽霊くん願い事!!」 『決まったか?』 「うん!君を、生きている人間にして」 『ごめん』 え、、、、、!? 『でも、お前のことは大好きだっ! ありがとう。』 そう言うと、私を抱きしめて消えた。 実らなかった恋 でも何故かその実は 今までより、ずっと、 甘かったんだ。
追憶のキミとの誓い
俺は、竹内朔也(たけうちさくや)。中学2年生。 俺には、好きな子がいる。彼女の名は、白根柚葉(しらねゆずは)。俺と同じ公立中学校に通う、中学1年生だ。可愛くて、性格が良いから、学校中の男子に大人気だ。 今、俺は、白根さんへの告白計画を考えているところだ。明日、学校に行き、白根さんの靴箱に、『今日の放課後、話したいことがあるから、学校の裏庭に来てほしいです。』と書いた手紙を入れ、放課後に告白する予定だ。 次の日の朝。俺は、いつもより早く学校に行き、白根さんの靴箱に手紙を入れた。 (手を合わせて拝み、白根さんに届きますよーに、って、俺、何やってんだ?) 我ながら、おかしくて、笑ってしまった。 昼休み。俺は、白根さんが手紙を読んだのかどうかを確かめるために、彼女の教室へ行った。そこに入ると、彼女は一人ぽつんと、自分の椅子に座っていた。 (あれっ?おかしいなぁ・・・・・・。) 人気者の彼女は、いつもは友達に囲まれて、楽しそうにおしゃべりしているのに、今日は、彼女に誰一人話しかけない。 「白根さん・・・・・・?」 「竹内先輩。どうしましたか?」 「あのっ、俺が白根さんの靴箱に入れた手紙、読みましたか?」 「はい、読みましたよ。それで、話したいことって、なんですか?」 「あ、その・・・・・・。それは、今日の放課後に話すんで・・・・・・。」 「・・・・・・?はい、分かりました。」 放課後。学校の裏庭に行くと、白根さんがいた。 「俺、白根さんのことが好きです!付き合ってください!」 俺がそう言った途端、白根さんが泣き始めた。 「しっ、白根さん!?どうしましたか!?そんなに、俺に告白されたことが嫌でしたか・・・・・・?」 「ううん、そうじゃなくて・・・・・・。実は私、昨日、車に轢かれて、死んでしまったんです・・・・・・グスッ。せっかく、竹内先輩が告白してくれたのに・・・・・・グスッ、私も竹内先輩のことが好きなのに・・・・・・グスッ。私は、もうこの世にいない人だから・・・・・・竹内先輩と付き合うことはできません・・・・・・。うぅっ・・・・・・。」 俺は、白根さんの話を聞き、不思議に思ったことが腑に落ちた。 彼女に誰も話しかけなかったのは、彼女がもう、死んでしまったからなんだ──。 そして、彼女が泣き始めた理由は、彼女は恋が叶っても、俺と付き合うことができないからなんだ──。
時間感覚
「よお!うわあ、老けたなあ?」 「……は、」 勝手に少し開けていた窓から体を挟みつつ入れろーと呑気な声をあげた男は、不法侵入以外の何者でもないのだが、懐かしい、旧知の中、一言では表せない存在だった。 誰が老けただ、これでもまだ三十手前だ、お前と前に会ったのが十代の頃だから、必然的にそう思えるだけだろうが!まるで昔の自分と目の前の男の距離感の様な言葉の数々が瞬時に脳裏に浮かぶ、いや、違う。そんなこと真っ先に思い付く事自体間違ってる、熟調子を狂わされるのだ。手元のティーカップとソーサーを落として割らなかった自分の事を今とても賞賛したくなった、なんて。 「貴様、どこほっつき歩いてんだ。まだ旅とやらの途中なのか?」 「そうそう、よくお分かりで。久々、つーか 数年越し?ここ寄ったからさ。挨拶くらいはしとこうかなって」 そうやって勝手に相向かいに座り込み、勝手にテーブルの茶菓子の包みを開けて口は運び、これうめえな!と屈託のない笑みを浮かべる様は全く変わってない。言いたいことも、あり得ないくらいあるのに__何だか何も言葉が出なくて、飲み込んでしまって、ただ此奴が目の前にいるという事実に淡々と順応してしまった自分が怖い。 目の前の男は、はっきり言って仕舞えば人じゃなかった、まだ俺自身が学生だった頃、人ならざるものに取り憑かれ、それを受け入れ人の形をした化け物になった。だからなのか、こうして目の前で茶菓子を頬張る姿は学生の頃から成長も止まってるみたいで何一つ変わらないし、その人ならざるものと長い長い旅をしてるという事だけは知っていた。もう一生会わず仕舞いかと思ったのに、こうも数年越しに飄々と姿を現されても、何故だか当たり前の様に受け入れてしまうから、此奴には人間離れした何かがあるのだなあ、と昔から思ってはいたが再三解らされる。いや、確かに人間でないけれど 「みんな元気にしてるか?なんかさーほら、毎日が新しい事だらけで、楽しくて。時間感覚なんてとうに失っちまった」 学生の頃と変わらない、昔からその宝石みたく煌めく瞳はずっと遠い彼方を見据えていて、何を見ているのかさっぱり理解もできなかったが、今に通じてるじゃないか。 そうやってまた二つ目の茶菓子の包みに手を伸ばしながら放つ言葉が、もう既にヒトなんかじゃない、自分が知らない存在になってしまった事がやけに分からされたようで、居た堪れなくてなんだか肩を竦めつつ、ぼちぼちだと曖昧な返事を返すので精一杯だった。そこから他愛もない雑談をして、また来るよ、と変わらぬ能天気な言葉だけを返してあいつは当たり前の様に去っていった。青天の霹靂、まさに一瞬の様な出来事だったが、もっといってやりたいことも、なにもかもが沢山、溢れるくらいあるのに。ただその軽い口約束を手を振って見送ってしまうしか、できなかった。 ________________________ 「あれ、おっかしいな…ここであってる筈なんだけど」 くしゃっとした茶髪をかき、古びれた地図を片手に、10代くらいの容姿を持つ若い男は困った顔で辺りを見渡していた。職業は旅人。他の者には姿が見えないけれど、その後ろには確かに人とは呼べない、化け物ともいえる存在が確かに背後に取り憑いていて。地図をずいっ、と覗き込んでいる。 『キミ、さっきから何を探してるんだい?』 「あいつの家だよ!なんかすごい地形とか色々変わってね?数年の間にそんなに大きな改修工事とかしたのかな」 あいつの家、ここらにある筈なのに見つからないんだよ、引っ越したのかな?そう呟けば、自身に取り憑いている。人ならざる化け物は少し驚いた様に声を漏らす。 『キミ、何を言ってるんだい。あれから200年も経ってるんだ。流石のあいつでも人間なんだから、生きのびれるじゃないだろう』 「へ」 200年、その言葉が未だ信じられなくて、ただ瞳をぱちくりと瞬きする他なかった。数年の事だと思ってた、毎日が知らない事だらけで、ありえないくらいの発見と、知らない事だらけの美しい世界をこの足で踏み、一生この命を終える事ができない自分の体が楽しくて、仕方がなくて、毎日毎日! その男のあどけなさを残す顔は初めて歪んで、憑き物は心配そうに此方を覗き込んでくる。 「じゃあ、アイツはもうとっくに?」 その若い男の双眸、宝石のやうな煌めきを秘めた瞳が、初めて濁りを見せた。また来るよ 。まるで昨日言った事の様に思えた自分の言葉が脳裏に反芻する、そしてただ呆然と、無意識のうちに ごめん と言葉が出ていた。無論、その言葉は誰に伝わる訳もなく、ただ虚空に消えていった。
君も皆、全部僕が
「この僕が殺したよ」 ある日突然、誰からか言われた。 何のことか分からなかった。 だって自分も生きてるし、友達も生きてる。 家族だってもちろん生きてるんだから。 でも、数分後、全て悟ってしまった。 『ここは、どこだ?』 周りを見渡してみれば、全てが白。 物も、何も無い。 さっき話しかけられた人だって、全てが白い。 いや、まず人なのか?こいつは。 それよりも、体の感覚が無い。 ずっと浮いているような感覚。 あぁ、そうか。 『殺されたのは、自分なんだ』 さっきまで生きていると思っていた自分に腹がたった。 すると、目の前にいる【こいつ】がニヤリと笑った。 「やっと分かった?じゃあ、生き返らせてあげる、この僕が」 「なんの意味かわからないでしょ?殺したのに生き返らせるって」 「いつか分かるよ」 本当に意味が分からなかった。 でも、考える隙もなく、体が宙を浮く。 「でも、君の友達を殺す」 『は?』 すると、視界が真っ暗になった。 目覚めたところは病院だ。 『友達…殺され…?』 ========== 目覚めたら、目の前に誰かが立っていた。 「この僕が殺したよ」 嘘だ、さっき病院で友達も目を覚ましてくれたんだから…。 ^^^^^^^^^^ ^^^^^^^^^^ あとがき 初めての小説です。 ループ系を書いてみました。 これからも頑張ります。 一番最後で視点が【友達】に変わってます。
最後はバットエンド?それとも・・・?
私は雨音 波芭(あまおと なみは) 私には好きな人がいる。 藤原 空(ふじわら そら)だ。 藤原君は性格がよく、運動神経がいいため私のクラスでは隠れモテ男子として知られている。 一方、私はボス的存在の女子がクラスにいる。雨乞 咲来(あまごい さくら)だ。 咲来はいわばいじめっ子。私がいじめられたくなかったらいうことを聞け、という約束で今は奴隷としていうことを聞く羽目になっている。 そして、初耳だったが咲来は藤原君のことが好きらしい。告白もしようと計画していると聞いた。 それでこのまえ、 「ねえ、告白しようと思うんだけど、応援してくれる?」 と、言われてしまった。だが、私が選べる道はよっぽどの決心がない限り一つしかないのは確かだった。 私も藤原君のことが好きだが、応援するしかない。なんにしろ私は部下で、家来で、召使的存在で、奴隷なのだから。 そして、告白日も決まったから言うとおりにしろ、と言ってきた。 その日はー今日の30分後だ。 心の中には、応援することに乗り気ではない闇の中にいる私がつったっていた。 正直応援はもともとしたくなかった。でも、咲来を裏切るといじめられることになるのは知っている。いじめられると一生付きまとってくるのかというほどしつこいらしいのだ。 そうそう、咲来が私の好きなようにさせてくれるはずもなかった。 告白を応援することについては、自分ではどうしようもできなかった。 自分が進める道は、一つしかなかったから。 いじめられてもいい覚悟がなければもう一つの道は選べない。 30分後、私は咲来が恥ずかしいというので体育館裏に藤原君を呼び出した。 藤原君は教室で帰る支度をしていた。 教室から体育館裏まではとても長かったのに、私と藤原君は一言も言葉を交わさなかった。 告白で咲来が成功したのかは、明日わかるんだ・・・ ちょっと寂しくて、悔しい気がした。 私の視界はだんだんと白くなっていくのを、ひっしでこらえようとしたが、こらえられるはずもなかった。 ------------------------------------翌朝 ああ、本当に昨日、藤原君は咲来の彼氏になったんだ・・・ 空は青空、冬にしてはかんかん照りの太陽。でも私の心だけは晴れなかった。 頭の中は本当に昨日のことしかなかった。 学校に着いても気分は落ちたままだった。 いい加減立ち直ろうと思ってもいじめっ子のボスに好きな人を取られたのが私は許せなかった。 「ねえ、雨音さん・・・」 えっ?誰の声?そう思って顔を上げる。 そのには、体育館裏にたって顔をあからめている藤原君の姿がうつった。 え?咲来のとなりにいるんじゃなかったの? 周りには藤原君以外誰もいない・・・恥ずかしい・・・と思ったその時だった。 「雨音さん!僕と付き合ってください!」 「えっ?」 と声を漏らした瞬間私の心の中が一気に晴れた。 「は・・はい!」 私はほかの人に聞こえない程度で叫んだ。