短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
勿忘草は持たないで
緩めのネクタイ、白い肌、細い身体、儚げに細められた瞳。 何処か人外じみた美しさを持つ彼女は、俺の先輩だ。 ・ ・ ・ 灰色のショートカットの髪が暖かい風で靡かれている。 細められた瞳が僕を認識した。 「……先輩。」 「よお。」 久しぶりに会ったと言うのに気楽に一言言っては煙草に火をつける先輩。 「久しぶりの挨拶はそれだけっすか」 「まあ……別に何も言うことなんて無いからな。」 そう言って先輩は僕から視線を逸らして、満開に咲き誇った桜の木を見つめる。 「今年も立派に咲きましたね。」 「ああ、何日持つか。」 「終わりを考えないでくださいって、せっかく綺麗に咲いてんのに」 「そういう性格なんだよ」 暖かい風が頬をなぞる。 無言でも気まずくならない、心地のいい空間。 春の何日かしか訪れない先輩とのこの時間が、僕はたまらなく好きだった。 どこか苦しくなるくらい満開に咲き誇った桜を見ては、 先輩は吸った煙草の息を吐きだす。 「美味いっすか?」 「クソ美味い。」 先輩の年齢も知らなければ、名前も知らない。 個人情報を何もかも必要としない不思議な関係が、たまらなく好きなのだ。 「先輩、桜の樹の下には屍体が埋まっているって知ってますか?」 「……ああ。それで?お前はこの樹の下に屍体が埋まっているとでも?」 「……」 少し、時間が止まる。 こちらをじっと見てくる、 何も映らない先輩の瞳の中を見つめる。 真っ黒で、光の届かない闇夜のような 「……いや。そうでなくても、そうであっても。 桜が綺麗なことに変わりはないので」 「……そうか。」 今はまだ、見ないふりをしていよう。 明るい太陽が先輩の身体を透過することも 先輩が僕の言葉に心を揺さぶらされていることも 先輩が、僕が知っているということに見ないふりをしていることも。 秘密を桜の花に隠して僕らはまた出逢うのだろう、きっと。 「……じゃ、次はなんか持っていきますね。先輩」 「……楽しみにしとく。」
これは、あなたが考える物語です。
誰か。 私はここにいていい、ここに必要だって言って。 まだ大人になってもない、ただの高校生が、親を離れて違うところで暮らしてていいの? ...もっと、親孝行した方がいいんじゃない。 心の奥ではわかってた。 でも、それでも、私は... ここに居ていたい。大好きな人たちと一緒に居ていたい。 そんな気持ちが心から消えないまま、1年過ごしていた。 ほんとにここにいていいの?もっと、他の人の為になることをした方がいいんじゃない? ...自分の好きなことじゃなくて。 私はここにいて、幸せだった。 でも、今は。 私はここに必要?いても意味ない? ...やっぱり、家族のところにいた方がいいよね。 みんな、新しい、「幸せ」に、向かって行ってる。 私も、行くつもりだった。 ...でも。 行きたいけど、いけない。 私の、「幸せ」が、変わりかけているから。 やっぱり、私がいるべきところはここじゃないんだね━━ ガタンゴトン、ガタンゴトン。 電車に揺られながら、私は考えた。 この先。私は、どうしていくんだろう。 一年前、ここに来た時は、これから幸せが続いて行くんだと信じていた。 でも、やっぱり、かわらないことはないんだね。 幸せになると信じていた。 明るい未来が待っていると信じていた。 でも、もう、違う。 私は、これからここでの暮らしをなかったことにして、生きていくんだ。 新しい人と出会い、新しい自分になる。 これが、今の最良の選択だから。 これは、皆さんが考える物語です。 こんな気持ちで故郷に帰る主人公は、彼女が言っている、「一年前」に、どんな出来事があったのでしょうか? 主人公は、どんな名前で、どんな性格でしょうか? そして、なぜ今こうなっているのでしょうか? 答えはありません。 皆さんで、考えてくれると嬉しいです。
傘の下には…
「またそんな絵ばっか描いてるんですか?」 こいつは英介。私を事ある毎にからかってくる奴。 「そんな下らないことをして何の役に立つのやら...」 『うっさいわね!』 私がいつも教室で静かに絵を描いているとこの通り。 私は正直言ってこいつの事が大っ嫌いだ。 「おい英介!先生が呼んでるぞー!」 「それでは、あなたの趣味に付き合ってる暇はないのでこれで失礼」 薄ら笑いを浮かべながらそそくさと去っていく。あんたが勝手に来たんでしょうが!!と言いたかった。 しばらくしてから授業開始のチャイムが鳴ったので席に座ったが、授業中なのに大嫌いなあいつの事が頭に浮かぶ。 学生のくせに常時敬語。よく見せる軽蔑するような表情。晴れの日でも傘を持ってくる。彼の取り柄は容姿しかないんじゃないかと思う。変な奴。何に影響を受けたんだか... でも、 自分でも不覚だが、たまにあいつのことがちょっとかっこよく感じ.......ない...ないわ!なんて事を考えてるの私は! 「.....おい!蘭!聞いているのか!」 『わ!ごめんなさい!』 やらかした..話を全く聞いてなかった。最近こういうことが多い。これも不意に頭に浮かんできたあいつのせいだわ。 授業が終わり、机にうつ伏せていると後ろからつんつんと指でつつかれる。 「蘭ちゃん最近大丈夫? なんか授業中ぼーっとしてたり、いつもの優等生蘭ちゃんらしくないよ!」 『えぇ? そうかしら...』 この子は桜。アニメや漫画が大好きな子。普通に仲が良いのでよく話すが、あまり心配をかける訳にはいかない。 「そうだよ!もしかして考え事でもあるの?」 『いや...』 どうしよう。このままでは... 「うーん...それじゃあ...あ! “恋”とか?」 『え...?』 恋....!? いやいやまさか私がする訳ない。 「あ~!絶対そうじゃん!そりゃ授業集中できないのも納得だね!!」 桜が目を輝かせる。 『ち、ちがうって...』 「蘭ちゃんさ~英介くんの事嫌い嫌い言ってるけど本当は大好きなんじゃないの!」 『だ、だから...』 「私は全力で応援してるからね!ふふふ。楽しみだな~!!」 桜がまるで音符が飛びそうなくらいルンルンで行ってしまった。 今凄く顔が熱い...私があの、あいつに...ありえない。今のはただ桜に言われただけ。落ち着くのよ私! 次の日 珍しく雨が降ってきた。 天気予報をちゃんと見なかったせいで傘を忘れてきてしまった。 いっそ走って帰ろうと思った。思ったんだけど...こんな大雨。やはり風邪をひく気しかしない。 でも傘を人に借りる訳にもいかない。 もう諦めて走って帰ろうと思ったその時、聞き慣れたあの声が聞こえた。 「おやおや。もしかして傘を忘れてしまったんですか?風邪をひきますよ。」 やっぱり、こいつだ。 彼がいつも肌身離さず持ち歩いている紺色の傘の下に、いつもの薄ら笑いを浮かべたあの顔がある。 『そ、そうよ。何?また私をからかいに来たの...?』 私に話しかけて来たということは、きっとそうに違いないと思った。 「からかいに...?いえいえ違います。今日はただお話したいなと思っただけですよ。」 『お話...?』 そう言って彼は私を傘に入れるように引き寄せる。 距離が近い。 「あなたに伝えたいことがあったんです。」 彼がいつもしないような表情をしていた。まるで純粋な少年のよう。 「僕がいつもあなたをからかうのは、別にあなたを嫌悪してやってる訳じゃないんです。ただ...あなたの気をひきたいだけで...」 『私の気をひく?一体何のために...』 「こうでもしないと僕の事を気にとめてもらえないかと思って。いつも描いてる絵、とても素敵なんですよ。 気付いてないと思いますが、 僕はあなたの事が好き、いや、大好きなんですよ。」 突然の告白に私は驚愕してしまった。 まさか彼が私に好意を寄せていただなんて。 「これだけは伝えたかったんです。 でも、あなたには随分嫌われてしまっているようですし...突然ですみません。では...」 『待って!』 彼が行ってしまう! 私も、私も自分の気持ちに素直にならないと...! 『わ、私もあんたのこと...大好き...よ...大好きって言われて、嬉しかった...』 「!?」 ちょっと言葉が詰まってしまったが、ちゃんと伝える事ができた。 お互い顔が真っ赤だ。まだ雨は降り止まない。 「いやぁ...驚きました。まさか同じ気持ちだったなんて。えーと...では、蘭さん。僕と、付き合って頂けますか?」 『もちろんよ...!英介!」 これがお互いの名前を初めてちゃんと呼んだ瞬間だった。 この時、彼がいつも傘を持ち歩いている理由が分かった気がした。 見慣れた紺色の傘の下には、自分の気持ちに素直になれた2人だけが並んでいた。
さびしい闇
空のはるか彼方。大宇宙の最奥。 地球からはとうてい見えない場所に、”闇”がおりました。 闇はすべてを歪め、食らう存在でした。星の光でさえ彼の前には非力です。光はぐにゃりと歪んで、元の形を失ってしまうのです。彼の前を通る星々はそれを恐れ、闇を避けていきました。 「あいつと目を合わせちゃだめだよ。食われて、星の姿がなくなっちゃうんだから」 「おお怖い。私、きっと目を合わせないよ」 闇はいつも独りぼっちです。 「仕方がない。私はそういうものなのだから」 いつものように、闇はそこにじっとうずくまっていました。 突然、目の前に白い光があふれました。 星はいいました。 「あなたは誰?とっても暗い顔をしているようだけれど」 真っ直ぐ光を差しこんでくる星に、闇は目を細めました。その姿のなんと美しいことでしょう。 闇は星を好きになりました。しかし己が、星にいとわれる闇であることを思い出して、すぐに目を伏してしまいました。 「私にかまってはいけません。すぐに逃げてください。あなたの美しい姿が危ない」 「なぜ?」 星は首をかしげました。星は危険にさらされたことがなかったのです。そして目の前の危険にも気づいていなかったのです。 「私はあなたを歪めてしまう。最後は食らいつくしてしまう。美しく清らかな、あなたという星を亡き者にしてしまうのです」 闇はぎゅっと体を丸めました。 少しの沈黙の後、星は真っ直ぐに闇を見据えました。 「私には分かる。あなたはかつて、何よりも美しい1等星だった」 闇にとって、いったい何億年ぶりの言葉だったでしょう。星の光が、さらに眩しく見えました。 「私の光を歪めて。そうしたらきっと誰かがあなたを見つけて、あわよくば、認めてくれるわ」 「こんなにも嫌われているのに?」 「分からないわよ。星にとっては恐怖でも、''だれか''にとっては希望かもしれないじゃない」 「・・・こんな自分のためにあなたを歪めるのは気が重い」 「私なんてこの大宇宙のひとかけにも満たない。無数の光に埋もれるより、あなたの助けになったほうがずっといい」 星の力強い言葉に、闇の心が揺らぎました。 かつて輝いていた自分、愛された自分、誰かの役に立っている自信があった自分に、もう一度憧れたのです。 「さあ」 星は目を見開きました。 闇は震える手で、清い光に触れました。 刹那、その超質量の身体から放たれる重力によって、星の光は、溶けた飴のように原型なく歪みました。 闇は、最後に星が静かに笑いかけるのを見ました。 そして光は跡形もなく闇に沈んでしまったのです。 闇の腹の中に、後悔が渦巻きました。 星の作った白い光の道に、黒い穴が空きました。 「やはり私は星に関わってはいけない。ほら、今も一つの星を殺してしまった」 ____地球にて 『おい、見ろ!・・・これ、ブラックホールじゃないか?』 『ついに私たちは見つけたんだ!!』 『『すべてを食らう闇を』』
こんな世の中
大人たちは汚れている。 本当に苦しんでいる人を見捨て、苦しんでいるフリをしている人に手を差し伸べる。 そんな風習が浸透している。 大人たちは気づいていない。 本当に苦しんでいる人がSOSを出していても冗談だと笑う。 本当は笑うべきではないのに、笑ったらいけないのに。 弱者は見捨てられる。 そして弱者が大人に助けを求めた時、大人はこう言う 「お前が悪い」と、 …本当に何がしたいんだ?私達が何をした? 私達はなりたくてなったわけじゃない「弱者」という“ショウガイ”のせいでいつまで苦しみ続けないといけない? 私達はSOSを絶えず出している。 はずなんだろう? SOSに気づいてくれる大人はいる。だが“ソレ”は一時的で、どうせ大人は自分が最優先だ。 いつの時代だってそうだった。 自分がいつだって大切だと。 “相手の気持ちを考えて行動しなさい”とはよく言ったもんだ。本当はそんなこと綺麗事で、誰もそれに従わない。 なんてことを言った君。 だけど君はそんなこと思ってない。 君の発言に垣間見える闇は僕よりももっと暗くて黒い。 けど君の闇は僕とは違かった。 誰かが苦しんでいるのを楽しんでいるような 君は転生出来る。だから僕よりもこの世界を知っている。 何回かの転生での出来事を僕に教えてくれた。 その中には良い大人もいた。だが、そういう大人は大体皆んなに恨まれる。 …僕達のせいで?あ、僕だったのか。 一度目は家族中を巻き込んで心中した。 二度目は金持ちの家族に生まれ、役立たずだったため家族から憎まれ自害した。 三度目は奴隷として 四度目は金持ちのストレス発散用として 五度目はイジメで、 どの人生も決して幸せではなかった。 いつでも人の上に人がたっている。 大人は惨めで、穢れていて、 …だけどこの人生を諦めきれなかった。 復讐するまでは、君の泣き顔を見るまでは。 僕も転生していた。 いつでも君に操作されたマリオネット。 君が言っていた人生の主人公。 君は知らないだろうが、僕も転生していた。 そんなことにも気づかないのが、面白かった 君の恐怖で歪む顔がみたかった。 君のことを僕は一生許さない。 君がどんなに転生しても僕は君を追いかける。 君はもう僕の監獄の中、一生逃げられることはない。 次の人生で、僕は君に仕返してあげる。 次は僕の番。だからどうか君も逃げないでね じゃ、次の人生で会おう? 「逃げたら、ただじゃ済まないからね?」 この世と作中の“君”に恨みをもった”僕“の話です。 元々は”君“のように大人に恨みを持っていましたが、本当の”君“を知ることで恨みの対象が”君“に変わったのでしょう。 これから”君“はどうなるのか、ちょっとホラーな話になりますが、気になります。
たったあれだけで
私は、コーロ。他の狐に比べて頭が良くて人間が好きな狐。獲物として好きという意味ではないよ。ここは人間の国。この国では狩りが伝統的な文化となっている。 でも、最近は、狩人の子供たちが狩を受け継ごうとしないらしい。子供たちもやりたいことがあるから狩りなんてしたくないそうだ。そのせいで、国はどんどん貧しくなっていっている。伝統的な文化が失われていくショックで、あまり狩りがうまくできないらしい。それでいろいろな争いがある。「狩人が狩りを子供に教えないからだ!」と言う意見や、「文化を引き継ごうとしない子供が悪い!」などの争いがたくさん起こっている。そのせいでどんどんどんどんこの国は貧しくなっていってる。 何か手伝えるんではないかと思ってきた。狩は得意な方だったから、お肉や木の実をとってきて、お墓の近くに置いてみた。 すると、少年がやってきた。少年は、唯一、争いに反対している善良な少年で、その少年は墓参りに来たらしい。すると、少年はお肉や木の実に気づいた。すると、「これはおじいちゃんがこの街を救うために助けてくれたんだ!」と言い走っていった墓参りにきたんじゃなかったっけ?と思ったけど、まぁいいや。言葉を話せないけど、文字を書ける。だから。(お前はこの国を復活させてみろ善良な者ばかりの国になれば、この国は、以前よりも発展するであろう。)と書いた手紙を昨日の墓に置いてみた。この国がどうなるのか見てみよう。 次の日、その手紙を見た少年が「これは神になったおじいちゃんがこの国に最後のチャンスを与えてくれた。この食べ物は善良なものにだけ与えられるものだ!」少年がそう言うとぴたりと争いはやんだ。そしてみんな働き者になって、子供たちも家の手伝いやいろいろな仕事を手伝い、私はそれを観察して、良い行いをしたものに、食べ物などを配っていった。そして、善良なものだけが生き延びていく国になった。 約5年後、この国はとても発展し、他の人間の国を助けるようになった。そしていろいろな味方をつけていった。 ある日、世界を巻き込む大戦争が起きた。しかしその人間の国は襲われなかった。この国よりもつよい人間の国はいくらでもある。だから、この国も戦争巻き込まれていたら、確実に滅んでいただろう。しかし、この国には、たくさんの味方がいるから、攻撃して戦争に参加していたら相手が不利になる。全く襲われなかったのだ。 ある夕方、あの少年に食べ物を配っているところを見つかった。すごい慌てたけど、すごい可愛がってくれた。そしてその少年は「この国を助けてくれてありがとう」と言って手を振って帰っていった。 あれから何十年経ったであろう。今では文明の発展もあって、どんどんいい国になっていってる。まだこの国より良い国はまだあるが、あの戦争の話は有名になった。もうすっかり私もおばあちゃんだけど、ずっと見守る予定。もう食べ物を配る必要もなくなった位発展しているよ。ずっと前の話だけど。 ほんとうにおどろいたよ。たったあのくらいでここまでになるんだもん。
勘違いから始まる新しい物語
「あ、あの、実は、前から蓮のことが、あの、好きでした!付き合ってください!」緊張しながらも人生初の告白をしている私、小野寺莉子(りこ)「ごめん。莉子とはずっと友達の関係でいたいし莉子のことそういう目で見ることはできない。だから付き合うことはできないごめん。」「そっか。ありがとう。じゃあまた明日。」「おぉ」期待はしていなかったが期待もしていた。半分半分だ。家まで泣くのは我慢しよう!と思っていたがじわじわ涙が溢れ出てくる。 翌日 蓮は朝の挨拶が役目だから挨拶しないといけない。「うぅ、どうしよう…このままじゃ天国に行ってしまうぅ」まぁとにかく行くか…「おはようございます」「…」あぁやってしまった…これでは完全なる無視ではないか… 私は、もう一点地獄があることに気づいてしまった。蓮とは席が隣だ!「終わった…」今のうちに朝の用意終わらせとこ!その時…「よう!蓮おはー」えぇもう来たの!?「莉子、おはよ」「おはよ…」いや、きまずーーー!「ねぇ、莉子今日放課後予定空いてる?」「えっ?別に空いてるけど?」「じゃあさ、誰もいなくなった教室で話したいことあるんだけどいいかな?」私は首を縦に動かした。いやいやいや何してんの!私!こんなの絶対に無理あぁぁあああ終わった…放課後 トイレで身だしなみを確認したら教室に向かった。そこには常に蓮がいた。「ごめん。待たせた?」「いや。さっき来たから。」嘘つき。私は知っている。蓮は結構前から教室にいることを普段一緒に帰ってる友達にも嘘をついて先に帰っててと言っていた。嘘はもう嫌だ。「で、話って言うのは?」「あぁ。昨日のことなんだけど、気持ち嬉しかった。」そんなこと絶対思ってないくせに。「本当は、俺、ずっと前からその…莉子のことが好きだった!」「えっ?嘘だ。そんなわけないじゃん。だって昨日蓮告白断ってたじゃん」「あぁ、あれは勘違い!実はあのとき莉子の後ろに男子がいたんだ。莉子があいつらに冷やかされると思ったから…ごめん。」手を合わせて謝ってきた。「そうなんだ…」いや、めっちゃ静かじゃん!「改めて。莉子。ずっとずっと前から大好きだった。俺と付き合ってください!」信じられない!「私で良ければよろしくお願いします!」私がOKした瞬間蓮が私に抱きついてきた。「絶対大事にするから!」「うん。よろしく!」「じゃぁ帰るか?」「うん。」「あっちょっと待て!忘れ物!」「どうしたの?」振り向くと蓮の唇が私の唇と触れている。えぇえええ!?「いいよ。忘れ物終わった。」私の頬は真っ赤になっていた。「めっちゃ顔赤くなってるじゃん。」「もう!うるさい!」「怒るなって」私がすきになった彼は今、私の旦那になっています!今では家族さんにんで日々毎日を送っています。あっ三人というのは、私達の赤ちゃんのことです。「ねぇこの子もいつか、好きな人や彼氏ができるのかなぁ」「どうかなぁあ」
俺のシアワセ
俺は目が見えない。 俺には「彼氏」が居る。 俺の彼氏は優しくてとても落ち着く声をしている 俺は彼氏をこの目で見たことがないけど 俺は彼氏が好きだ 彼氏と話す時間。 彼氏の声を聞く時間。 彼氏と出かける時間。 彼氏とお泊りしている時間。 それが目の見えなくて世界一幸せ者の俺の物語。
私の隣の幽霊さん
私の隣の席には幽霊がいる。 私は昔から霊感を持っていて、声が聞こえたり幽霊が見えたりすることがあった。 みんなから見たらその席には誰も座っていないのだけれど、私には見える。 私たちより小さな体で、いつもお饅頭を食べている。 黄色い髪色で、頭にはツノが生えており、先端には丸い球体のようなものがついていて、お饅頭を食べている時にフワフワと揺れる。小さな羽も生えていて、なんとも愛おしい。授業がつまらなくても幽霊がいるから楽しく感じる。 時々クラスを小さな羽で飛び回っているのを見かけるが、本当に可愛い。 私の隣の幽霊さん、あなたは一体どこからきたのか、喋れるのか、気になるな。 隣の幽霊さんをじっと眺めた。 さーて今日は何があるかな。 私は横でふっと笑った。
下駄箱に入っていた一通の手紙は、まさかの――!?
手紙が入っている。 私は里奈(りな)!中学2年生だ。 ちょうど部活も終わり、帰ろうとしているところだ。 靴を取ろうとして、下駄箱を見たら・・・・・ 下駄箱に一通の手紙が入っていました!! 薄桃色の華やかな封筒で、いかにも『ラブレター』という見た目をしている。 封筒には、送り主の名前が書かれていたため、私は急いで確認する。 ――送り主は、クラスメイトの『古矢俊也(ふるや しゅんや)』だった。 俊也はめちゃくちゃ頭が良くて、おまけに顔立ちも整っている。 実は私、彼に恋心を抱いていたのである。 つまり、これがラブレターだとしたら、私と俊也は両想い!!! 鼓動が一気に跳ね上がる。 周りに誰もいないのを確認し、丁寧に封を開ける。 中には、綺麗に折りたたまれた紙が入っていた。 その紙を取り出して、慎重に文章を読んでいく。 『里奈へ 僕は、君に伝えたいことがあって、この手紙を書きました。 多分君は、これがラブレターだと思ったでしょう? いいえ、違います。僕は君にラブレターを書いているのではありませんよ。 僕は、君への予告状を伝えるために、これを書いているんです。 何を予告するのかというと、それは「殺人」です。 今から君の命を奪うという予告をするために、この手紙を書いたんです。 絶対に後ろを振り向かないでくださいね。 では里奈、さようなら! 俊也より』 私の鼓動はまた跳ね上がった。 『殺人』という文字を見て、私の体は一気に硬直した。 『では里奈、さようなら!』の部分を読み終えるより先に、 私の体には銀色の凶器が刺された。 ラブレター、だと思ったけど違った。 予告状だったなんて、信じられない――。
真夜中
_誰もいない真夜中に、私は一人寂しく立っている。 こんな真夜中じゃ、私のこと誰も見てくれないよね。 自分で言うのもなんだけど、白くて美しいのに。 誰も見ない、気にしない。 悲しいな。 私のこと知ってる人なんかほとんどいないよ。 他のほうが知名度高いし。 良いなぁ、桜、チューリップ、バラ、向日葵、...。 本当に羨ましいな。 日の光を浴びて、カラフルな花を咲かせることができて。 でも美しさでは私のほうが勝ってるけどね。 ...私達は夜の間のたった数時間しか咲くことができない。 そのあとすぐしぼむ。 けど逆を言えばそれが儚くて良いよね。 _誰もいない真夜中に、私は寂しくここにいる。 美しいカラスウリの花を咲かせて。
「最初で最後の恋をしよう」
私の名前は明石果穂。春から高校1年生。 私には小学校からの幼馴染がいる。 名前は坂出晴。 彼は中学も同じで家が近く、学校も一緒に登校することが多い。野球部に所属していて、中でもエースだったらしい。誰にでも平等で私のくしゃっと笑う、屈託のない性格だった。小学校からの初恋の相手だ。 そんなある日…… 今日は4月1日。もう4月で学校が始まるのかって思うと気分が沈む。でもなんだかワクワクしている自分も確かにいた。ベットに横になって天井をじっと眺める。今頃彼は何をしているのだろうか。気づいたら彼のことを考えている。どんだけ好きなんだよと苦笑する。ピロリンとスマホ連絡音が部屋に響いた。スマホを手に取りロック画面に浮かぶ字を見ると、彼の名前が書かれていた。そっと画面を押す。 ドキドキしながらディスプレイを見ると、そこに書かれてある事に驚いた。 「俺、彼女ができた」 するりと手からすり抜けたスマホはガシャンと音を立てて床に落ちる。 信じられない。スマホを拾おうと思っても手に力が入らない。オドオドしながらやっとのことでスマホを拾うと、私は彼に電話をかけた。着信音が鳴り、やがて止まって、大好きな彼の声が聞こえた。 「もしもし、晴だけど」 涙が溢れる。 「…さっきの、本当なのかって」 声が震えている。 「あぁ、本当だ」 パリンと何かが割れる音がした。私の恋は、終了した。 「…って嘘だよ。俺彼女いない。今日エイプリルフールだろ」 「えっ」 言葉が出ない。 「ずっと言いたかった。俺、果穂が好きだ」 どうせエイプリルフールでしょ。わかってるよ、そんなこと。 「エイプリルフールだよ。今日は」 「時計見ろ、日付変わってる」 素早く壁にかかっている時計を見る。ほんとだ、0時過ぎてる…てことは 「なぁ、果穂。俺とーーーーーー」 こんにちわ、最後の言葉、実はタイトルに繋がってます。初めて書いてみました。 訂正した方がいい所、辛口も待ってます。
髭の生えた女
来週末、待ちに待った結婚式を挙げる事になったミオの体に異変が起きた。 それは"髭が生えた"のだ。誇張でもなんでもなく髭が生えていた。それも、漫画に出てくる山賊のような。 いくつかの大きな病院を診療するも、原因は不明と言われた。 髭が原因で、ミオは結婚式をキャンセルした。 高額なキャンセル料のせいで貯金は底を尽きてしまった。 ミオはなぜ自分がこんな目に合わなければならないのかと1人泣きじゃくった。 剃っても剃ってもすぐに生える髭が憎くて仕方がない。 数日、部屋に籠りっぱなしでカーテンも開けずに過ごしていると時間の感覚がおかしくなってしまった。 ミオの母が部屋をノックし、ミオにお祓いをすすめた。 最寄りの寺の住職がミオを見るなり、一言。 「あなた、何かに呪いのようなものを受けているかもしれないです」 ━━━━━━━━呪い。 本当になぜ、自分なのかと思い、悔しかった。 住職が帰った後、気分転換をする気にもなれず、学生時代の勉強机に座り込んだ。 いつから寝ていたか分からないが酷くうなされたような気がする。 なにか、知らない人が夢にいた…ような。よく思い出せない。 住職にお祓いしてもらった後も髭は生えた。悪化も改善もなく前と同じくらい。 夜。尿意を感じ、目が覚めた。電気のリモコンを手探りで探そうとしたら何かを落とした感覚があった。 電気を点けてから、目に入ったのは一枚の写真だった。 裏返しになっていたので、表を確認する。 それは、母が高校生くらいの時に撮れてしまったという心霊写真だった。 写っているのはウエディングドレス姿の知らない女だった。 写真はミオが幼い頃、霊の顔にイタズラして山賊のような髭を描いたものだった。 その写真を住職の元へ持っていき、供養してもらった。 翌日からきっぱりと髭は生えなくなった。 聞くところによると、その霊は結婚式当日に交通事故に巻き込まれ、即死だったのだと。 皆さんも写真の落書きにはご注意ください。
ココロ今日晴れ
私は、月城晴陽(つきしろはるひ)中学三年生だ。 私はなぜか、思いっきり心を込めて願うと、天気を晴れに変えられる力がある。 柴中(晴陽が通っている中学校)は、高校までついているので、志望者が多い。 そんな中で、山下陽斗(やましたはると)に恋をした。 「はるとって、好きな子いるの?」 「なんだよ急に笑、まぁいるよ、うん」 好きな人、いたのか… けど、私は粘る!こんなので折れ曲がったりしない! 「その子の特徴教えて!」 「特徴…?んー、また今度な?明日の修学旅行とかの時、言うから」 はぁ~?何それ!ずるすぎる! 明日は、修学旅行か、中三もそろそろ終わっちゃうし、そろそろ告ろうかな… ザーザー ってあいにく雨ぇ?!こんな大事な日なのに… 「おっす、晴陽!好きな人の特徴、教えるからこっち来て!」 「は、陽斗、待って、早いって!」 「まぁーまぁー、で特徴ね、第一印象、天気を変えられる!…つまり、」 天気を変えられるって…ッて、わたしぃっ? 「わたしっ?」 好きな子って、私だったの! 「俺、晴陽が好きだ。付き合ってー、くれないか?」 陽斗は、恥ずかしそうに頭をかきながら、右手を差し伸べる。 その手を私は「パチンっ!」と音を立てながら、 「よろしくっ!陽斗っ!」 といった。すると、見る見るうちに、二人がいる中央に光が差し始め… しだいには雲一つない晴れになっていた。 「お、ぉ…決めた、晴陽お前俺の心をずっと、晴れにしてくれよな!」
いつのまにか、、、、(恋愛)
「全然いいよ! あたしに任せて!」 浜崎あかり、14歳。みんなのリーダー的存在! みんなからよく相談されてて、頼りになるらしい! みんなからはよく好かれてるんだけど、、、、 友達的な意味で好かれてんだよ!!!!! 別にモテたいから相談受けてないけどね、、、 そんなある日。友達の針山直樹から相談を受けた。 直樹は、家族とうまくいってないと。 挨拶から始めてみて!とアドバイスし、その日は終わる。 一週間後 うまくいったよ!と喜ぶ直樹。 よかったねと顔だけ喜ぶあかり。 「そうだ、お礼させてよ!」 「はっ?」 「えっっっ、、、、どゆこと。」 「ごめん。私、、、、、、。そう言われたの初めてで_。」 「そうなの、、、けどお礼さして欲しい。」 「別にいいよ。これは私のーそう!ボランティア(?)だから!」 真剣そうな目で見つめられ、ドギマギした私は直樹から逃げ出した。 それから私と直樹は、気まずくて話さなかった。いや、ドキドキして話せなかったが正しいかな。 その年のバレンタイン。頼りがいがあるだけのモテない私は今年も一人で帰る。 たったったと鳴る走る音。 なんだろうと振り向く私。 そこにはーーーーーー。直樹がいた。 「これ。お礼。いらなかったら捨てたらいいから。」 そういって走り出す。あの日の私のように。 「待って.....!!」勝手に声が出てた。 「ずっとドキドキしてただけ.......!好きになってた.....!」 「大好きだよ、俺も。」 心が繋がった日。絶対忘れない。
私の自然
私は森の妖精。 もう300年もこの森を見守ってきた。 いま私は森の入り口である少年を待っていた。少年は青いきれいな髪をしていた すると少年が走ってきた。 この少年と会ったのは半年前めったに森には人が入ってこないのにその日はコツコツと人の足音がした。 私が行ってみると1人少年がカメラを持って歩いてきた。その少年は森の植物などを見ると微笑みを浮かべた私は少年のほうに歩いていき「生き物は好き?」と聞いた。 少年は驚いていたが「はい」と答えた「そう」私がほほ笑むと少年はにっこり笑ったその日から私と少年は一緒に過ごすようになった少年は夜になったら森から出ていくが朝になるとまた戻ってきてくれた。 私はいつも少年と草笛をして遊んだ。ピイーと森の中に響く草笛の音は気高い感じがして好きだとその少年、雨はいった。 私が少年の名を聞き、「雨」と答えると雨は「あなたの名は?」と聞いてきた。私はこの森を見守るものだから名はなかったそう答えると雨は「なら花という名はどうですか?あなたがほほ笑むと周りがふわっと花のように華やかになる」と雨はいった私は「素敵な名前だ」といい私の名は花になった毎日毎日私は雨と森で過ごした。 秋になり、葉が赤色に染まる季節になった。雨と私が赤く染まった葉を指さして微笑みあっているととても熱い熱が森全体を包み込んだ。私は熱が来たほうをはっととみると木が炎を上げていた「雨逃げて!!!!」私は声を上げた。するとものすごい力で手を引っ張られ私は雨といっしょに洞窟へ逃げ込んだ。 私は雨の手を取ると「雨逃げて!ここにいてはだめ!」と雨の顔を見たすると雨は「嫌だ!」と私を見て「僕は花と一緒にいたい!」と声を上げた。すると私はたまらなく雨が愛しくなった。 私はほほ笑むと雨に唇を近づけた。「っ!」「雨、私はあなたといた時間とても楽しかったよ。でもあなたは生きなきゃいけない大好きだよ」といいツタの力を借りると雨に巻き付け「外に出て」と命ずると「大好き」と雨にもう一度口づけをし、私は炎の中に歩いて行った
もうちょっとだけ。
「架菜芽(かなめ)、落ち着いて聞いて……。 マナは、安楽死にすることが決まったの」 獣医さんから話を聞いた後の母は、 疲れ切ったような顔で、 私に目も合わせずにそう言った。 「へ……」 私は喉の奥が震えるような感覚で、 うまく言葉を話すことさえできなかった。 「もっと他に、方法はなかったの? 安楽死って……マナは死んじゃうの?」 大好きな私のペットの犬、 “マナ”の死が受け入れきれない私は、 父と母に、絞り出した声でそう言った。 母は小さく首を縦に振って、父は私に話す。 「マナが苦しまずに天国に行くには、 これしかないんだ。 まだ、マナの耳は聞こえる。 架菜芽、マナに挨拶してあげなさい」 そう言って父はマナがいる部屋の扉を 開けて、私にマナの姿を見せた。 あと少しで死んでしまうということを 感じさせないほど、マナはいつもと同じ姿だった。 息をするマナの体が、小さく動く。 私はマナに話しかけた。 「マナ、まだ聞こえる?私だよ。架菜芽だよ。 ごめんね、マナ。こうなるって知ってたら、 私はもっとマナを散歩に連れて行ってあげられたし、 スマホなんて触らずにマナに構ってあげられたのに」 自分でも話していて涙が溢れてくる。 私はまだ温かいマナの体をギュッと抱きしめて、 「まだ冷たくならないで」と願うだけだった。 「こんな私だけど、 マナは私と一緒にいて幸せだった?」 私がそう言うと、 マナはいつものように、 私の額に自分の額をくっつけた。 マナは、私が悲しんでいる時は いつもこれをしてくれたな、と思い出した。 友達と喧嘩して泣いた時も、 親に怒られて部屋に閉じこもっていた時も、 マナはずっと私のそばにいてくれた。 ふわふわとしたマナの毛並みが、 とても優しかった。 この温かさにもうちょっとだけ触れていたい。 私はそう願うけど、 マナは今にも眠りに落ちそうだった。 次、マナの目が覚めることはない。 マナもそれを理解しているのか、 私の手の上に、小さな手を乗せた。 私はその手を握って、最後に話しかける。 「ありがとう、マナ。 私はもう大丈夫だよ」 【end】
偽るのに、疲れた。
偽るのに、疲れた。みんなの前で気持ち悪い程ニコニコして。自分を隠して。まるで、仮面を着けているみたいに、自分も、周りも、本当の顔を知らない。もう、死んだほうがマシかも知れない。こんな私なんだもん。誰も、私に期待してない。だから、私は今、屋上の柵の上に立っている。 「これで、やっと、楽になれる…!」 飛び降りる。できない、なんで? 「碧衣!お前、何やってるんだよ!」 知らないおじさんが、私のトップスの裾を掴んでいる。涙が、溢れてきた。 「嫌だ!離して、私は、ここでっ、死ぬんだから、お願い、死なせて!」 暴れる。でも、おじさんは全然離そうとしない。それからしばらくして、私は諦め、柵から降りる。おじさんは、よほど安心したのか、その場にしゃがみこんだ。すると、ポケットに手を突っ込み、鋭いものを見せつける。ナイフ? 「碧衣ちゃんはねぇ、俺が殺さないとぉ」 私は、刺された。最後に聞いたのは、あいつの声だった。 「俺はねぇ、君のストーカーなんだ。」