短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
英文 I love you
「ほらほら、あの子だよ」 「わ~いつ見てもきれいだ」 「かわいいし、スタイルいいし、優しくスポーツも万能、おまけに勉強も、、、」 「まさに天才じゃん」 みんながいつも噂している。私は南 萌香(みなみ もか)。生徒会で会計をしています。 「萌香様、今日お昼、一緒にどうですか?」 「萌香様、お願いします。勉強、教えてください。」 「萌香様、放課後、自習しませんか?」 このようにいつも大忙し。でも、もっと忙しいのが、、、 「ちょっとごめんね。萌香は俺とお昼一緒に食うし、放課後は生徒会の会議があるからダメなんだ」 この人、斎藤 功(さいとう こう)です。生徒会長で先輩だがなんとなく幼く見える。 うちの学校は寮生活でこの人とはお隣さん。 「は、はい。わかりました~」 「ね、今先輩に声かけられちゃった」 「やばい、倒れそう」 この通り、女子にも大人気。 「じゃあ、お昼、行こ」 いつもこうやって手を引っ張ってくる。 1年の時ももそうだったな。 【1年のころ】 夏の祭りに先輩が誘ってくれた。 「何から食べる?」 「初めから食べ物ですか?!」 「じゃあ何したい?」 「えーと、、、」 私的には何でもいいけどな、、、でもそんなこと言ったら会長を困らせちゃうな、、、、 「、、、、射的勝負する?」 「?」 「勝ったらお互いの言うことを聞くこと。それでいい?」 「はい!負けませんよ」 バンバン コン バンバンバン 、、、、ま、負けた~。っていうか会長のお願いって何だろう。 この人の考え、全く読めないから、予想つかないから、、、 「はい~俺の勝ち~」 「悔しいけど、負けました」 「じゃあ、俺のお願い、聞いてもらおうかな」 「なんですか」 「毎日、萌香の部屋、行っていい?」 「いいですけど、、、」 「それってどういう理屈―」 「あ、萌香はちょっとここで待ってて」 「はい?わかりました」 ほんとに会長ってよくわかりません。っていうか毎日?!それってお泊り会みたいじゃ― 「お、居た、萌香~」 「会長!もう、どこ行ってたんですか。」 「ごめん、ごめん、はい、これ」 「!」 「かき氷、売ってたから買ってた」 「くれるんですか?」 「あげなきゃ買わないよ」 「ありがとうございます!」 ぐぅ~~ 「、、、会長、いりますか?」 「くれんの?」 「でないと言いませんよ」 「、、、ありがと」 あれ、、、、これってよく考えると、、、間接キス?! いやいや、でも会長はまだ気づいてないみたいだし、大丈夫ですよね、、、 今思うと、射的は悔しかったです、、、、 「あの、会長?」 「ん?」 「会長って好きな人とかいるんですか?」 やばいやばい、、、反射的に聞いてしまった、、、 「好きな人か~。当てれる?」 「当てれるわけないです。会長の友達関係とか知りませんし、、、」 「じゃあ、ヒント1いつも話してる」 いつも話してる人?会長、誰でも話してるし、、、 「わかる?」 「分かりませんよ」 「ヒント2後輩、、」 「誰だろう、、、」 「ヒント3今近くにいる」 「近く?」 近くには誰もいないし、、、、 「ほんと、萌香は鈍感すぎ」 「え?」 どういうことですか?まったくわからないんですけど、、、、 「はぁ~、、、月がきれいですね」 月?どこにもないけど、、、え?そういうこと、 え~~~~~~ 「えーと、、、私、死んでもいいです、、、」 なでなで え?え?なんか急に頭撫でられたんですけど、、、 「か、会長?!な、なんで」 「かわいいと思ったから撫でただけ」 「え?え?」 「ということで、、、ずっと好きでいたいから、改めてこれからよろしくね」 「ということは?」 「はぁ~ほんと鈍感」 「俺たちは付き合ったってこと、あと敬語とかはなし。」 え?え? 会長と私が付き合った?!でも、会長の照れた顔、かわいかったな、、、 あ、会長じゃなかった。功くんだった。 今日からよろしくお願いします。 告白のために使った言葉は 「月がきれいですね」=英文 I love you 「私、死んでもいいです」=英文 I love you
美術室のあの人。
毎日毎日、平凡な人生の繰り返し。 少女漫画みたいな素敵な恋をしているわけでもなければ(好きな人はいる)、なにか特別な特技があるわけでもない。 そもそも私には友達がいない小学校の頃いじめられていなければ、この高校生活もたくさんの友達に囲まれる予定だった。 「今日の授業はここで終わりです。次回は定規を持ってきてください。起立、礼。ありがとうございました。」 つまらない数学の授業が終わった途端、私は自分のロッカーに向かう。 だって次はーーーーーーー。 廊下を一目散に駆けながら美術室へ向かう。 今日はあいつには負けない。いや、負けたくない。 美術室の古びたドアを音を立てながら開け、室内を見渡す。 「!!!!!誰もいない!!!!!!」 自然と喜びの声が出た。 だって今日はあいつより先に教室に来たのだ。 しかし。 「ざんねーん」といったような顔をした彼が私のすぐ横の壁に寄りかかっていた。 憎らしい顔だと思いつつもなんだか愛おしくて、胸がキュンとした。 そう、この端正な顔立ちの男こそ、わたしの想い人だ。 「もう、なんでいつも私より先にいるかなあ。 一回くらい勝たせてくれてもいいでしょ!!!」 彼はそっぽを向いたまま目も合わせてくれない。 無理やり目のあう位置に移動して顔を覗き込む。 やっと目を合わせることができた。 彼はわたしにいつも微笑んでくれる。 その優しい微笑みは、私の心の中にある全ての悩みを浄化してくれる。 「そういえば、今日の数学でね!!!!」 と私が彼に世間話をしていると、クラスメイトが教室に入ってきた。 その女子生徒は私をにらみながら席についた。 私は悲しくなって、彼の方を見る。 こういうとき彼は、安心させるような笑みを浮かべてくれる。 私は彼のそういう優しいところが好きなのだ。 そのいつもの笑顔に安心感を覚え、彼と話すのを終えて席についた。 ー主人公のクラスメイトの会話ー 「ねえ、またあの子美術室の絵に向かって喋りかけてたんだけど!!」 「うわーーー、不気味。」 「友達がいないとああなるんだね笑」 「飾られてる絵に喋りかけるなんてね。」 ーあとがきー 初めての小説です!! 是非感想をください😭 文字数の関係で終わり方が雑です・・・。そこはご了承ください!!
あの日の出来事
「うわあああああああ」 僕は気づけば泣きしゃぐっていた。 元の根端は、彼女と付き合った7日前からだった。 僕は名門・○○大学に通っている平凡な大学生だ。 最近、僕に彼女ができた。 彼女は、人一倍霊感が強く、何か悪いことがあった時の友人の相談役として一役立っていた。 理由は、初めて出会ったときは、次はB館キャンパスに行く時だった。 急いでいたから、走っているとこをつまずいて転んだ。 授業開始はあと1分だったため、「もうダメ」と思ったとき、助けてくれたのが彼女だった。 その優しさに僕は惚れて、告白したのだが、僕も霊感があって、そこでも仲間として、一緒に語り合えた。 だが、最近、彼女が妙なことを言ってきた。彼女曰く、「何かいる」 僕も彼女に負けぬほどの霊感を持っているが、何も見えなかったから、僕は「勘違いだろwww)と言った。 まさかその判断が、こんなことになるなんて、その時はわからなかった。 そのあと、彼女は「うん、その通りだよね。最近寝てないから幻覚かな?」 と言っていて、僕は一時的にホッとした。 そのあとは、彼女に 眠ることを進めて、僕も寝た。 __________________________夜が明ける______________________________ 朝になり、彼女に「おはよう」と声をかけようとすると、彼女は、「いる。そこにいる。」と言っていた。 でもそこには何もいない。 だが、日に日に彼女の容態は変化していく。 そして、「あの日」が来た。 彼女は、頭を押さえ、呻いている。 そして、僕が行こうとしたとき、彼女の体がふわりと浮いた。 彼女は、「やめて!離して!助けて!」と言っていた。もちろん、近くにあったボール紙を丸めて、そこにいる「何か」と戦おうとした。 だが、「何か」は、跡形もなく一瞬で消えた。 僕は「「うわあああああああ」 気づけば叫んでいた。 「そうか、彼女が言っていたのは、『何か』だったのか!なんで気づいてやれなかったんだ!」 と僕は大声だ叫び、後悔していた。 さすがの大声にご近所が異常を感じ、警察を呼んでくれた。 警察でも、僕を止められないくらい暴れていた。 7時間たって、警察に事情を説明した後、帰宅路についていると、ふわりと浮いている彼女が現れた。彼女は、 「おーい!久しぶりー」 と何事もなかったのように喋った。 そう、彼女は生きていたのだ! 僕はそれに感動して、涙があふれていた。 彼女曰く、「何か」は、昔であった優しい霊で、危害も加えてくることもなく、話をしていたそうだ。 「何か」の名前は、万里子というらしい。 万里子は、最近彼女に構ってくれなくて悲しかったそうだ。 また、僕に見えなかったのは、彼女は毎回見ていて、慣れていたが、万里子は特殊で、動揺していた僕には見えなかったそうだ。 よく見てみると、僕にも見えた。 万里子のことも知れて、彼女も何もなく、幸せな人生や彼女と万里子も一生これから守って行こうと思った。 そして、彼女は、「何か言いたいんじゃない?」と聞いていた。 僕の言う言葉は、もう決めていた。 「僕と、結婚してください!」 彼女と万里子は、ふふっと笑って、口を開いた。 「もちろん!」
【謎解き短編小説】 犯行予告.
「犯行予告 11月9日 明日X市XX中学校を 後で爆破させる。爆破の時間は明日の 日の出の時刻。時限爆弾は、今日の 15時に隠させてもらった。爆破させる時間は 時間はもちろん秒単位で計っている 01秒でも遅れたら 分度器の形の爆弾で全員殺す。 爆破を阻止する為には前日の終電が 発車する30分前に さくら小学校の校庭に設置してある箱を確認しろ せんせいや児童が るすだとしても必ず爆破させる。 さぁさぁ、正々堂々戦おうぜ。 縦読 城良」 この予告だと、11月10日の日の出の時刻に爆破するはずだ。 それなのに、XX中学校は日の出の時刻には爆破しなかったし、さくら小学校の校庭には阻止するための箱なんてどこにも無かった。 変わりにこのXX中学校は別日に本当に爆破した。 「正々堂々」という言葉は嘘だったのか。 この謎が貴方には解けますか? #短編小説書くのちょっと久しぶりかも!? ど-も. 今日も元気いっぱい! 元霊菓・萌彩の珠佳だよ. *本題* どうどう?分かった? ネタバレ. この犯行予告の手紙の1文字目を縦読みすると、 「明後日15時01分爆発させるさ」 になるんだょぉ~. *終* コメント待ってます. またね-! 珠佳.
キミとの絆はホンモノだ。
私は家川 眞千(いえかわ まち)。絶賛不登校だ。理由は親友の才愛(さあ)に裏切られたから。それは二人でショッピングセンターに出かけようと話していた時だった。次の日、待ち合わせ場所に行ったが、誰もいなかった。するとそこをクラスの陽キャ軍団が通り過ぎた。その中に才愛もいた。私は駆け寄った。 「才愛ちゃん、どうして?」 「お前といてもつまらん。もう親友辞めたわwwwwwww」 えっ、、、、、、、、、、、私は突然、突き放された気持ちになった。なんで?どうして?羽子(わこ)達と一緒にいたの?ねぇ!ねぇ!とLINEで送ったが、ウザwwwwwwwとだけ返されブロックされた。そして私は不登校に陥ったのだ。インターホンが鳴る。そっか、今日からお母さんは仕事に復帰したんだ。じゃあ私が出ないと。 「はい、家川です。」 「あ、眞千ちゃん、お便り、届けに来た。」 「まぁ上がって。」 その子は市川 弧波(いちかわ こなみ)という名前だった。 「弧波ちゃん、ぐずっ、、、、うぅっ!」 「私で良ければ、聞くよ。」 その甘い声に誘われて私は全てを話した。 「そっかぁ辛かったでしょう。」 「うん。」 「大丈夫、側にいるよ。無理しないで!」 「弧波ちゃんっ!」 それから私は高校に復帰し、元気に通っている。たった一人の大好きな親友、弧波ちゃんと
キレイな心
私が素敵な人に出会った日。 そのとき私は点字ブロックの上を歩いてて、 中学生くらいの男の子の声が大きな声を出していた。 「うげっ!やばい奴が来た!逃げろー!」 (パラパラッ) 「やべっ。資料落としたっ!拾わないと。」 (コッコッ) 「あの、どうされたんですか?」 「あっ。ちょっと資料落としちゃって。」 資料落としちゃったんだ。 「手伝いますよ。」 「あっ。ありがとうごさいます。あの、目、見えないんですか?」 あぁ、また言われちゃった。もう当たり前のことなんだけど。 「あ、はい。小さい頃から見えないんです。」 「だったら、拾わなくて大丈夫ですよ。大変でしょう。」 気を使ってくれた。 この人、優しい。 見た目はどんな人なんだろう。 まぁ、見た目変だから嫌ってわけじゃないんだけどね。 「気を使ってくれてありがとうごさいます。でも、大丈夫です。 手の感覚とか、昔からきたえてるんで!」 「そうなんですね。じゃあ、できるかぎりで良いのでお願いします。」 「はい!」 あぁ。この人、いい人だ。 今まで目が見えないからって親切にしてくれる人はいっぱいいたけど、 この人はどんな人にも親切だ。きっと。 「ふぅ、拾い終わった!ありがとうごさいます。手伝ってくれて。」 「いえ、大丈夫です。あの、」 「はい?」 「素敵な人ですね。」 「えっ。ありがとうごさいます。そんなこと言われたの初めてです。 僕、見た目が怖いってたくさんの人に避けられていたんですよ。」 「そうなんですか!こんなに素敵な人なのに。 私は、目が見えないので人は中身、性格でどういう人か判断してます! あなたは、キレイな心の人ですね。」 「ありがとうございます!」 私たちは、それから約束をしたりして会うようになり、 半年後には付き合いはじめて、3年で結婚することになった。 今では妊娠も発覚して毎日幸せな日々を送っている。 _あとがき_ 今回は読んでくれてありがとうごさいました! 回答は、感想、アドバイスなどをお願いします! 「よかった」とかだけでもいいです!
消えてゆく体、またいつか
ある日、私は家で本を読んでいた。すると、いきなり床から透明な水が出てきた。浸水!?って思った。しかし。 「え、なにコレ‥」 家具がどんどん溶けていく。どういうこと‥!?ひとまず2階に逃げなきゃ! まだ残っている家具を踏んで、2階に向かう。でも、階段からどんどん上がってきてる…! 「人間も溶けるのかな!?そうだとしたらやばくない!?一旦外に…あぁダメだ!2階からじゃ骨折する!」 パニック状態に陥る私に、昔のお父さんが頭の中で囁いた。 『無理だと思ったら深呼吸だ。そしたら希望が見えてくる』 そうだ。深呼吸! 「す-‥」 と、息を吸うヒマもなく、階段の後半まで液体が登ってきた。 「し、深呼吸!!」 すーはーすーはー‥ 「私は、生きる!!!」 そう言った瞬間だった。 バシャッ 「ーは?」 右手がジュワァァッと音を立てて、ゆっくりだが溶けていく。あの液体が当たったんだ。こんな一滴だけでも‥ 「ぃやだ!!もう!!」 窓から飛び降りようとした。そのときー‥どこかでこんな声?が聞こえた。 ジョウハツノエキタイハ、ニンゲンヲトカシハジメマシタ 「あ゛‥」 やばい!!!眼球に液体が当たった。何も見えない‥‥痛い‥ 「液体に溶かされ゛る゛ーーーーーーーー!!!!」 最後の力を振り絞って、遺言を吐いた。それと同時に。 「あ゛‥あ゛‥っ‥」 ー頭が真っ暗になった。ー 「それで、失踪者は何か自殺願望的なことを言っていましたか?」 「いえ、‥しかし、今日の正午ごろだったかな?液体に溶かされるー!と叫んでいた気が‥‥動画見てたのでよく覚えてませんが‥」 「液体‥?おかしいですね。失踪者の家には、液体らしきものは溢れたりしていませんでしたが‥」 どうでしたか!?声(?)の主、考察してみてね!予想ついたら、ぜひ書き込んでね!!これお風呂で入浴剤溶かしてたとき思いついた話なんだよね^_^感想・予想、ぜひ聞かせてねー!(^^)/~~~
君との逃避行、その終わり
「逃げちゃおっか、ふたりで」 電車の振動が眠気を誘ってくる。耳障りな音だけが鼓膜を震わせる。 目を閉じると、嫌な感情が込み上げてくる。 苦しい、悲しい、つらい、寂しい、痛い、怖い、生きていたくない、逃げたい、死にたい、消えたい。 ずっと体の中で渦巻いていたどす黒い感情が、言葉になって現れる。どんどん膨らんで、せり上がってくる。 ─────気持ち悪い。 どす黒いものが胸の中をいっぱいにして、息がうまく吸えない。せり上がってくるから、吐き出してしまいそうになる。まずい。いやだ、こわい、 「───鈴(スズ)?」 私を呼ぶ声に気づいて、やっとの思いで顔を上げると、そこには心配の色を浮かべる蒼真(ソウマ)の顔があった。 「大丈夫?酔った?次の駅で一回降りる?」 彼の顔を見ると、少しだけ息が吸えるようになる。固まっていた心が少しずつ溶けてほぐれていくのを感じる。 「……蒼真、」 感情が溢れ出ないように引き結んでいた唇から、絞り出すように彼の名を呼ぶ。彼は微笑んだ。柔らかく、でもどことなく寂しそうに、安心したように。 「降りよう」 私達は荷物を持って、手を繋いで、ホームに降り立った。枯れた木に囲まれていた。夏になったら緑になるのだろうか。 駅名板の脚が錆びている。そのせいでホームはひどく寂しく見えた。 蒼真が歩き出す。私は地図アプリを開いたまま後を追う。 どこか行くあてがあるのだろうか。でもスマホを取り出した様子はなかった。 蒼真はどんどん進んでいく。途中までこそアスファルトの舗装があったけど、今歩いているところにはもうない。 「ねぇ蒼真、どこ行くの? この先、何かあるの?」 なんでこんな質問。この先に何かあったってなくたって、関係ないのに。 何もない所に行きたくて蒼真の手をとったのに。 こちらを振り返った蒼真の目は暗くて冷たくて、でもなんだか優しく見えた。 蒼真の後ろには崖。 差し出された手を取る。 逃げよう、そう言われた時と同じように。 「怖い?」「こわくないよ」「良かった」 「じゃあ、行こうか」 ────
キミが見ている先にいるのは──
俺は、黒岩陸(くろいわりく)。 俺の同僚・松波翔(まつなみしょう)は、いつもぼうっとしている。じっとどこかを見つめていて、話しかけても気付かないことが度々ある。今日も・・・・・・。 「松波っ!このレポート、誤字だらけじゃないかっ!・・・・・・って、聞いてるか、お前っ!!」 レポートの誤字が酷くて、社長に怒られていたが、 「・・・・・・あっ、えっ?社長、なんか言ってましたか?」 5秒程経ち、松波はようやく我に返り、まぬけな返事をした。 「もうっ・・・・・・。俺は、注意してやったからな。知らないぞ。」 そう言い残し、社長はその場から立ち去った。 ある日。俺は、不治の病に罹った。医者からは、 「残念ながら・・・・・・、黒岩さんの余命は、残り1ヶ月です。」 と告げられた。 そして、余命が残り1週間をきったある日。 (・・・・・・ん?なんか、俺の周りに人がいないか・・・・・・!?もしや、不審者!?) そう不安になり、俺は、看護師を呼んだ。 「すみません。俺の周りに人がいるんですけど・・・・・・?」 「えっと、黒岩さんの周りには、誰もいませんけど・・・・・・?」 「あの、窓際に40代くらいの男性が立っていませんか?」 「いや、黒岩さんが言うような人、私には見えませんけど・・・・・・。」 (あれぇ?おかしいな・・・・・・。一体、何が起きてるんだ?) 俺の余命が残り3日になった日。松波がお見舞いに来た。 「松波、ありがとう。松波の方は、最近どうなんだ・・・・・・って、松波?どこ見てるんだ?」 松波が見ている先にいるのは──。俺が数日前に見た、謎の男性だった。 「あっ、ごめん。黒岩、どうした?」 「あっ、あの、松波がさっき見てたところに、40代くらいの男性がいなかったか?」 「あぁ、いたよ。実は俺、霊能力者なんだ。もうこの世には存在しない人の姿が見えるんだ。」 そういえば、こんな噂を聞いたことがあったな──。 『霊感を持っている人や、すごく死に近づいた人には、亡くなっている人の姿が見える。』 *後書き* どーも(*`>v<)っ*.☆ 來夢だよっヾ(*。・ ω < 。*) ノ゙ 今回は、意味がわかると怖い話を書いてみたよ! どうだったかな? 黒岩さんが見た人は、一体、誰なんだろう・・・・・・? ぜひ考察してみてね☆* 回答は、年上・年下・タメ口・あだ名・短文・長文、なんでもオッケー☆⌒d(´∀`)ノ みんなの回答待っているよ☆-(ノ´,,・ω・,,)ハ(´,,・ω・,,`)ノ-☆ キズなん民のみんなにパワーを注入ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
花言葉は本音を話す。
「柳さん、起きて下さい」 ゆさゆさと身体を揺さぶられ、柳は仕方無しに起き上がる。おはようございます、と柳を起こした人物がニコニコしながらそう言った。 「……おはござます、朧さ……」 眠気が勝っているのか目を瞑りながら返事をする。そんな様子は日常茶飯事なのだろう、朧は櫛を手に取り、痛まない様に優しい手付きで柳の髪を梳かし始めた。深緑の髪に黄色の櫛は良く通り、数分もしないうちに寝起きとは思えない程さらさらになった。 「ありゃと……」 「はいはい、寝惚けてないで朝御飯食べましょうね」 無理矢理床に立たされ、おぼつかない足取りで一階のリビングへと向かって行く。テーブルには朝食と飲みかけの珈琲が置かれており、朧が今日はアナタが好きな目玉焼きにしましたと言うと、さっきまで寝惚けていたのが嘘の様に元気になり、早く食べたい! と目をキラキラさせながら一直線に席についた。まるで子供の様だ、朧はそう思いながら自身も席につく。 「あ、ねぇ」 「朧さん醤油取って、でしょう? どうぞ」 「え……何で分かったんです!?」 朧は少し間を開けて長年の感ですよ、と微笑みを向けた。その微笑みは朧がいつも見せる笑みで、いつも通りだなぁと柳は思った。ふと窓の方へ目をやると見慣れない花瓶がそこにあった。 「あれは……?」 「嗚呼、淡いラベンダーの花は碇草と言って昨日買ってきたのです……綺麗でしょう」 そう朧はまた笑いかけた。 やがて珈琲を飲み終えたのか、もうそろそろ仕事に行って来ますねと言って柳の頭を撫で、出て行ってしまった。柳は朝食をやっと食べ終えると、スマホを片手に花の名前を調べ始めた。 「……なるほどね」 離れる事なんて無いのに、溜め息混じりでそう言い立ち上がって、玄関ドアを開け外に出る。十数分程して目当ての花を見つけられたのか、コップを取り出し水を入れた後、先程買ってきた紫と白の花も入れ、花瓶の隣に置いた。 「蝦夷菊……あって良かった」 柳が見つめる二つの花瓶は、窓から差し込む光に照らされていた。(終) 初の投稿&二日の低クオで誤字あったらすみません…花言葉を調べたら何となーく分かるかと……(-。-; 文字数ギリギリまで書いちゃってだいぶ端折った…作れたらまた投下します。感想頂くと泣いて大喜びします。 (碇草はイカリソウ、蝦夷菊はエゾギクと読みます)
『背後に気をつけてね』
通学中、見知らぬ小学生ぐらいの少女に言われた 意味が分からなかった でも次少女の方に目をやると そこには誰も居なかった だから、もう気にしないで学校に行ったんだ 何事も無く学校に着くと、 机に1枚の紙が置いてあった 《放課後、屋上に来てください》 一言、ただそれだけが書いてあった それからもいつも通り授業を受け、 いつも通り友達とふざけ合う そして放課後になり、俺は屋上に向かった まだ誰もいない とりあえず待つか、と思い ぼんやり外を眺める 次の瞬間、屋上のドアが開いた 1人の女が走りながら此方に向かってくる 振り向こうとした時、 俺は刺されたんだ、背後から 手に刃物が隠されていた 記憶が薄れていく中、俺を刺した女の顔を見る よく知っている顔だ あいつは幼なじみ この前告白されて、___振った 腹いせだろうか 俺は朝の少女の言葉を思い出した 『背後に気をつけてね』
春が夏に恋する瞬間
「小春ってさー好きな人いないの?」 ある朝親友の冬華が聞いてきた 急なことだったので私はとっさに 「いないよー」と答えた。冬華はつまらなさそうな顔をして椅子を後ろ向きに跨ぐように座っていた体を前に向けほおずえをつきながら黒板を眺めていた。嘘ではないはずだった。今年で14歳の私は14年間恋をせずに生きて来たはずだった。1年前のあの出来事がなければ。 私と冬華、日夏は幼馴染だった。小さい頃からよく遊んでいた仲だった。小学校高学年になると1人男子の日夏はあまり遊ばなくなってしまったがで会うとよく長話をした。日夏はサッカーをしていて運動神経はクラスの中で一番だった。でも勉強は苦手でテスト期間になるといつも私が教えるはめだった。そんな日夏が私は好きになりたかった。でも好きになれなっかった。好きという気持ちがわからなかった。その時から私には恋ができないと思ったのだろう。 1年前の夏、日夏のお母さんから電話がかかって来た。日夏が交通事故にあって意識がないらしい。私は衝撃のあまり受話器を持ちながらしばらく立ちすくんでいた。目からは一筋の涙がほほを伝って床へおちた。その時私は誰かのために初めて泣いたのだった。なぜだろう。おばあちゃんが亡くなってしまった日、家で飼っていたペットが死んでしまった時、泣けなかった、悲しくなかった。なのになぜだろう。なぜこんなに苦しいのだろう。まだ日夏は生きているというのに、治る可能性がまだあるというのに、なぜこんなに涙が出てくるのだろう。私はそのまま泣き崩れた。 私は日夏に恋をしていた。ずっと前から、私が気づかないうちからもう好きだった。 私は急いで玄関へ降り、靴の踵を踏んで病院へ泣きながら走った。今までにないくらい本気で走った。一生懸命に走った。 病院に着くと日夏のお母さんがいた日夏のいる病室へ案内してくれた。 「私ちょっとお水をかってくるからこはるちゃんみといてくれるかしら。」 と日夏のお母さんが言ったので私が頷くと日夏のお母さんは優しそうにでも悲しそうに微笑んで病室を出ていった。小春は目を閉じて眠り続ける日夏をじっとみた。いや違う。見てしまうのだった。好きだから。そして私は言った 「私は日夏が好き。」 春が夏に恋する瞬間だった。 私はほおずえをつきながら黒板を眺めている冬華の背中を叩いた。 ?という顔をしてこちらを見た冬華に言った 「やっぱり私好きな人いる」 冬華は少し驚いた顔をしたがにこって笑って 「なんか好きな人がいると幸せじゃない?」 と言った。日夏はまだ意識がない。でもいつかまた元気にサッカーをしている姿が見れることを願って。 「うん!私もの凄く幸せ。」 窓の外は桜の花びらが舞っていた。何かをお祝いするように。何か楽しそうに。何か嬉しそうに。舞っていた。暖かい春が終わり夏になろうとする瞬間。 長い文章読んでいただきありがとうございました!短編小説は初めて書くので変な部分もたくさんあったと思います。どうか暖かい目で見守ってください。よければ感想、アドバイス、次の話の案など書いてもらえると嬉しい限りです!これからも書いていきますので応援お願いします!
友情
「何もないよ…」 君が言う。 君と僕は友達。 僕は君のことが大好きだった。 でも、意地悪な神様のせいで僕たちは離ればなれ。 「どんなに離れても、僕らは心で繋がってるから。」 君が笑う。 僕は笑えなかった。 ー別れの日ー 僕と君は一緒に泣いた。 まだ一緒にいたかった。 これが夢であって欲しかった。 でも君も僕も泣くのをやめた。 「ありがとう。」 君が言った。 「ありがとう。」 「またね。」 僕もやっと君に笑えた。
消え逝く貴方に一輪の花を
部活が終わった後の帰り道 辺りはすっかり暗くなっていて、急いで家に帰らなきゃと大急ぎで自転車のペダルをこいでいた そんな時、体に強い衝撃が走って視界が暗くなった 次に目を開けると、そこには異様な空間が広がっていた 紫色の小さな花があちこちに咲き 滝の水が上に登り 階段や橋が上や下に伸びていて 横や逆さまに向いた和風っぽい家がいくつも並んでいた なんだろう…ここ そう戸惑っていると後ろから 「なんでここに人がいるんだ?」 という声がした、振り返るとそこには書生服姿の青年?がいた 右手にはとても古そうな本を持っていて 顔には守と書かれた紙が貼ってある 変な格好だなあ …とりあえずここについて聞いてみよう 「ここはいわゆる異世界だ、ここでは現世の記録を保管している、だから現世の歴史を作ったり消したり書き換えたりもできるんだ、したことはないけど」 彼の名前は大和(やまと) この異世界の『管理者』だそうだ 管理と行っても、年に一度本を並べて見回りをするだけで、たいした仕事は無いらしい ずっと前に現世で亡くなって、魂だけの状態の所を神様に拾われて管理者にされたそうだ 「んー、とりあえずここがどういう所なのかはわかった、私が現世に帰る方法はある?」 そういうと、少ししてから 「帰る方法ならあるから安心しなよ、今から出口に案内する」 ただし、と続けて言った 「自分の名前だけは忘れるな、忘れたら帰れないからな」 名前か…、名前… 私の名前は泉 梅(いずみ うめ) 今までずっと周りから変な名前だと馬鹿にされてきた、こんな憎たらしい名前をちょっとやそっとで忘れる訳がない 大和さんに自分の名前を伝えると「そうか」とだけ言い、出口への案内を続けてくれた 私はびっくりした、この変な名前を聞いても何も言わないで受け入れてくれた ――あの人はやっぱり変だ… 心臓がやけにうるさかった 数十分歩くと、目の前にかなり古そうなエレベーターが現れた どうやらここに乗れば現世に帰れるらしい 「名前は覚えているな?」 「うん、もちろんだよ」 大和さんにお礼を言おうと思ったが、本に何か書き込んでいて忙しそうだったのでやめておく事にした エレベーターの開と書かれたボタンを押すと扉が開いた (やっと帰れる…) そう思いながらエレベーターに乗ろうとすると もう書き終えたらしい大和さんに呼び止められた 「これをあげる、タツナミソウという花だ、綺麗だろう?お守り代わりに持っていけよ」 そう言ってお守りの中にタツナミソウを入れて私に手渡してくれた 「ありがとう、現世で使わせてもらうね」 エレベーターに乗って、現世と書かれたボタンを押した エレベーターの扉が閉まる時に、タツナミソウの花びらが混ざった風が吹いた 大和さんの顔の紙が少しめくれた ――寂しそうな顔をしていた エレベーターが閉まり、ゴウンゴウンと音をたてて動き出す 上に書かれたメーターの矢印が現世の文字を指す それを見た大和は安心したように、疲れたようにため息を吐いた …まったく、ここに来るなんてよっぽどの阿呆だな、流石は俺の妹だと言ったところか… とはいえ、俺に妹がいることは知っていたが随分似てないな 『記録』で見た感じだと俺が流産した3年後に梅が産まれたんだよな 俺が兄だと気づかないのは当たり前だが、少し寂しかったぞ 『記録書』を持った右手にヒビが入った 梅が現世に帰る時に記録を変えたからだ 梅がここに迷い込んだ原因は車との衝突で死んだこと そしてそれに気づかなかったことだ 現世に戻る条件は『生きている事』 梅は生きていなかった、だから本来は戻れない、だがここにいたって梅の魂が消えて無くなるだけだ そんなの兄として見過ごせる訳がない だから、事故は起こらずにあいつが生きている世界線に変えた それは管理者としての規則に違反する 私情で現世の記録を変えることは、管理者だろうと絶対に許されない 今頃神様は相当怒ってるだろうし、もうすぐ存在ごと消されるだろうな けどこれでいいんだ、あいつが俺の分まで生きていけるならな ヒビ割れて消えていく自分の体を見つめ、自分の妹を救えた事に満足しながら記録の管理者「泉 大和」の魂は消滅した やがて大和が梅と出会った場所に一輪のタツナミソウが咲いた 自己を犠牲にして妹を導いた彼を弔うように かつてここにいた彼の存在を示すように
いつになっても変わらない(長いです!)
「ここはどこ?」 何故か自分は、駅の事務室にいた。 数週間前。 「自分は、何なんだろう。生きる意味って、なんだろう。」 昔からずっと知りたかったこと。 自分は、どこにでもいる小学6年生。 「お前ってクソ真面目やなw」 「・・・」 自分は行けないと思ったことはすぐに口にする。というよりも思ったことはすぐに話しちゃう。 自分は、学校では「僕」としているけれど、「男子」のような性格ではない。 そして大抵の言葉をネガティブに捉えてしまう。 「あいつスポーツ下手だし、作戦にも口を出すしめんどくさいや」 などと言って仲間はずれにしてきた。 「ハウステンボスの行動班を決めまーす!」 修学旅行でも班を決める時に 「あいつがいると楽しくなさそう」 「自分なんて除け者にされるだけ」 「みんなの楽しい時間を奪ってしまう」 申し訳ない気持ちになり、 修学旅行の時に、線路に飛び降りて轢かれようと思っていたんだ。 その時に駅員さんに止められたんだ。 そのとき自分が何を考えていたのか。何も思い出せない。 「なんで生きてるんだ」なんて考えたんだろう。 一つだけ覚えていたのが、生きているのがつらいということ。 「列車が通過します」の放送が聞こえ、 自分は自然とホームに向かっていたらしい。 「おい!早まるな!」駅員さんの声が聞こえた気がした。 いつの間にか目の前を高速で走り続けていく列車に 自分は大泣きしていた。 本当に悲しかった。 何をしても認めてもらえなかった。 そしてみんなは特急並みに進んでいく。 通過していく列車にみんなが乗っているのが見えた。 わざわざ先回りして あの人達に気づかれて 気づいたときにはもう遅い そうしたら他の友だちはいじめられずに助かる。 そう考えていたのに、そうなると思っていたのに みんなはのんきに過ごしてる。 これに体当たりすれば・・・ そう思っていても、何かぶつかれない。 いつの間にか、線路は空になっていた。 なんでだ。なんで間に合わなかったんだ、 もう時間がないのに。いつになってもみんなの態度は変わらないの? いつになっても、自分がゴミなのは変わらないの? その後。駅員さんに思っていたことを話した。 しばらくして、家族が追いかけてきたようだ。 「よかったー!飛び降りてなかったー!(泣)」父と母の声。 「おにいちゃーん(泣)」妹の声。 自分はまた大泣きしてしまった。大切な家族を残して自殺しようとしていたのを気づいてなかった。 先生たちも戻ってきた。いつの間にか夜だった。 先生たちは父と母に謝っていた「ちゃんと対応してあげられなくてすみません」 父と母は、「二度とこのようなことがないようにしてくださいね。」と許していた。 自分は許せなくて反抗しそうになったが、大変なことになりそうなのでやめた。 修学旅行の二日目。僕は先に福岡に帰った。 みんなはやはりのんきに遊んだようだ。 帰り道。 父は、「お前はお前のいいところを伸ばせ。周りを見返してやれ!」と励ましてくれ、 母は、「あんたはいつになっても変わらない私達の自慢の息子だよ」と言ってくれた。 それでさらに嬉泣きしてしまった。父に「おいおい、なんでまた泣くんだよ」と言われて家族が笑ってた。 自分は安心した。 その後、先生が、帰りに自分の話をしてくれたようで、 次の日に学校に行くと、みんな何も言ってこなくなってきた。 何か少し違和感があったが、心はスッキリした。 先生も気遣ってくれるようになった。 最後に、一つだけ言いたいことがある。 自分は、いつになっても変わらない、自分だ。
青色しか見ない私へ
ゴロっとカミナリがなった時、私は生まれた じめっとした青色の髪の毛、瞳。 私は雨の妖精なんだって 時々一緒になる雲の妖精は、私を憐れむの。 「私や晴れの子は体の色を変えられるのに、 あなたは常に青色。晴れも知らないのね」 ふわふわ雲なのに、ツンとしてるんだ。 そんなことしか考えなかった昔の私はずいぶんとあっけらかんとしてた。 けど、時間が経つとわかってきたの。 雨って嫌われてる 私が降りたくても、てるてる坊主に冷たい目をされるの。 降りたら降りたで、子供は泣くの。 嫌になると思わない? 私は随分と傷ついた。泣きたくても、涙をだすと雨が降るから。降りなくても雨なんて、悲しいな。 それから随分と経ったな。ここ最近の夏頃は私が悲しむばかりだから、雨模様だったな。ごめんね。 ある日のことだった夏が過ぎ去って、ようやく私は泣き止んだ。涙はついに枯れきったから。てるてる坊主の冷たい目を振り切って私は下に降りたの。もう、夕方だった。 けどおかしいの。私が降りたのに、雨が降っているのに。なぜか晴れているの。 じめっとした景色しか見てない私は、眩しくて目を背けた。確かに晴れだった。 太陽の妖精は、ニコニコと笑っていたのを覚えているよ。 気がついたら、私はオレンジ色だった。 空の色に染まった私は、綺麗だった。 もう一生見ることのない晴れを、 やっぱり私は目そむけちゃうけど。 綺麗な雨になった私は、当分泣くことはなくなったよ。 ほら、外を見てごらんよ。 今日の天気はどうかしら?
きみの満月
今日は十五夜。 お団子まで買って帰ったのに、霧が出ているなんて思いもしなかった... あー残念。会えると思ったのに。 散歩でもするか。 ため息をつくと同時に、私は玄関のドアを開けた。 「会えるかな...」 そう。私がいちいち団子まで買って帰ったのは、月見をするためではない。 去年の十五夜、私は散歩をしていた。月を見るために。 足元なんか見ていなかった。 土手から落ちそうになった私の手を、誰かがつかんだ。 「大丈夫?」 神秘的な雰囲気の男の子。 小学生か中学生だろうか。白髪(はくはつ)だ。 そんなことを考えてるうちに、私の体が宙に浮いた。 「!?」 「僕は夜。月の神様なんだぞ。」 ふふんと鼻を鳴らす「夜」を目の前に、私は戸惑っていた。 まず、月の神様というのがあり得ない。でも神様でもないと、大人の女性を宙に浮かすなど無理だろう。 ごちゃごちゃ考える私のことをじっと見ていた夜は、口を開いた。 「空を散歩しない?」 空を...散歩? いわれるがままに夜の手をつかむ。 すると、ふわり。体が宙に浮いた。 ぐんぐん上昇する夜と私。 そして雲ぎりぎりまでくると、いつもの町が一望できた。 土手に戻り、夜は私の手を放す。 お礼がしたい。 その気持ちを夜に伝える。 「ぼく、団子が好きなんだ」 ニッと笑う夜。 すると、夜は消えてしまった。 「待って...」 虚しく響く私の声。 私は泣いた。お別れの挨拶くらいさせてよ...。 その日から、私は月の出る夜は毎日夜と会った場所に行っている。 でも、夜はいない。 だから一年後の今日、お団子をもって土手まで来た。 「久しぶり!」 小さい体。白髪。 夜だ、夜だ! 私は泣きながら夜の小さい胸に飛び込んだ。 一呼吸おいて伝える。 「好きです。」 夜のほほえみが涙腺を刺激する。 ずっと、ずっと、一緒にいたい。そんな思いが、私の胸にこみあげてきた。
恋の形は四角形!?
ー今あなたは恋をしている人はいますか?これは複雑で一方通行な恋の話。 私の名前は、斉川藍(さいかわあい)片思い中の中学2年生! 片思いで初恋の相手は、西村亮。(にしむらりょう)でも最近、亮には好きな人がいるという噂がある。 その好きな人がどうやら私の親友の渡沼麗奈(わたぬまれな)らしい。漫画のラブコメみたいな状態で… そんな麗奈が今日は一緒に帰る約束をしてきた。学校が終わり、下駄箱で待っていると元気な声が聞こえた。 「お待たせー、藍!」「大丈夫!私もさっき来たばっか!」私達の変える方向は、あまり人がいない。 だから一緒に喋っても、だいたい二人だけの秘密となる。「藍、実は私好きな人ができたんだ。」 唐突な恋バナ&告白&急に立ち止まったことにびっくりしたが相手が気になりすぎるので、「誰?」と迷わず聞いた。 麗奈は少し小声で「早川佐久間(はやかわさくま)」といった。「でも、藍のことが好きっぽいんだよね。」 そう悲しげに言う麗奈は珍しかった。そして、この学年の好きな人バレて噂になる人多すぎだろとも思った。 麗奈が勇気を出してくれたから私も麗奈に亮のこと伝えようと思った。「あのね、麗奈?」 「私ね、亮のことが好きなんだ。でも亮は麗奈が好きらしいの。」そう言うと麗奈は笑いながらいった。 「なにそれ。三角関係ならぬ四角関係じゃん!どうする?失敗するリスクの高い告白する?」 「後半、やけになりすぎだろ」そう笑いあった。その後は、どうやって告白するかとか、振られたら 何するかとか、ダブルデートとか憧れる!とか話しながら帰った。 そして後日、二人は想い人から告白された。 【アフターストーリー】 ー二人が恋バナをしている頃ー 亮と佐久間は一緒に帰っていた。藍たちと道は同じであとを追いかけていた。急に立ち止まったので 話しかけようとしたら、「藍、実は好きな人ができたんだ。」と麗奈が言うのでふたりとも建物の脇に隠れた。 佐久間は麗奈のことが好きで亮は藍のことが好きだとお互い知っていたのでドキドキしながら盗み聞きした。 その後両思いが確定したことがわかり、アイコンタクトで(亮、どうする?)(俺に聞くな。今度告るぞ) とノリノリの会話をした。二人で同時に呼び出し告白した。これからどんな甘酸っぱい思い出ができるのかは 誰も知らない。 〈あとがき〉 読んでくださりありがとうございます。複雑なのか、そうじゃないのかわからない恋の関係ですね(笑) 感想を書いてくれるとやる気が出るのでお願いします。