短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:3

サクラ

 最近は朝に急かされる。少し前まではゆっくり化粧や着替えができたのだが、ここ数週間くらいだろうか、少しずつ時間が速くなっている気がするのだ。もう私もだいぶ年だから、時間が速く感じるのかな。  私はアイドル。朝早くに起きて、お化粧した後にステージに出て、みんなに私の姿を見てもらうのが仕事。メンバーと一緒に仕事をこなす。  正直、疲れる。なんでアイドルになったんだろう。なぜアイドルになったかって? 友達のアイドルには「小さいとき、先輩アイドルを見てこの職業を志した」と言っている。もちろんその面もある。でも、それより大きい理由としては、…アイドルになることが当たり前だと思っていたの。周りがアイドルだと、私もアイドルにならないと…という圧力を感じる。でもアイドルになったからには、ほかのアイドルに負けないように、人一倍努力している。みんなたぶんそうだけど。  でも、私たちを見てくれるヒトたちの多くは、アイドルをしているのがさも当たり前だと思っているのか、ほぼ無関心の顔で私たちを眺める。本当に腹が立つ。そのうえ私たちのことより自分たちのことを優先させる。私たちを見る気がないならすぐに帰ってほしい。私たちも暇じゃない。あなた達のために頑張っているのに。  昼からは誰も来ない。化粧が落ちるからだ。いい化粧品だけど、落ちるものは仕方ない。2時間もすればベストじゃなくなるから誰も来なくなる。だから暇。友達とじゃんけんをしたり、しりとりをしたりして遊ぶ。昼ご飯はしっかり食べる。おなかがすいちゃうもん。たまに緊急の用事が入ることもある。たいていは面倒な仕事だ。スマホが鳴ると怯えてしまうのは職業病。そして夜に寝る。最近は夜に寝る時間も遅くなっているような。夜更かししたこともあったっけ。  アイドルは大変な仕事だ。周りに乗り遅れるとすぐ引退にされる。なぜか「引退しろ」という声が聞こえるという。私は頑張っているけれど、ある意味では「運」でもある。  それから数日後のことだ。  その日は一段と朝が早かった。そのせいで着替えが間に合わず、みんなにベストを見せられなかった。波に取り残されたのか、何か言われたらどうしよう、と一瞬身構えたけれど、そうはならなかった。むしろその方がよかった。なんと、その日はなぜかみんながその状態になっていたのだった。そしてみんな疲れている。 「なんか今日、一段と朝が早かったよね」 「うん。まだ夜だと思ってたのにいきなり太陽が出てきて叩き起こされてね、なんか時空がゆがんだ感じ?」 「最近これが続くもん。あとさ、ヒトの様子がおかしいの、最近」 「え?」 「いつもは黄色の帽子をかぶったヒトを多く見るじゃん。あれがいないの。その代わり、黒とか紺の服をまとったヒトが増えてね」 「これはさ、もしかしたら、もしかしたらだけど、ヒトが時空を歪ませてるんじゃない?」 「えっ?それはどういうことさ?」 「先輩アイドルに聞いたの。先輩はいろんな文献を漁ってくれたんだけど、どうも最近は例にないほど朝が早いらしくて。ちょうどそのころからヒトの活動が活発になりはじめたらしいのよ」 「つまり?」 「ヒトは、活動を活発化させたせいで、私たちを無視している、っていうことじゃない?」  その二日後、午後二時。緊急でアイドル会議が行われた。 「えー、お集まりいただきありがとうございます。ご存じの通り、私たちの化粧時間がどんどん短くなっている問題ですが、何かいい解決方法はないでしょうか」 「いい提案があります」 「おお、さっそくありがとう、どうぞ」 「はい。私はこの問題について、文献などを調べて考えました。そして結論として、ヒトの活動によるものが大きいということになりました」 「なるほど、確かにこれはそのように取れますね。私もヒトの活動活発化を危惧しておりました。ああ、続きをどうぞ」 「よって…」 「何ですか?」 「化粧をせずにステージに立つことを提案します」  その後、この提案は全員一致で選ばれた。  ヒトよ、この決定をさせたのは貴様らだ。後悔するがよい。 『ここで今は言ったニュースです。異例のスピードです。気象庁は東京で今日、桜の花が6つ咲いていたとして、桜の開花を宣言しました。本州では一番早い桜の開花となり、去年より6日、平年より13日も早い開花です。』 (五日後) 『異例の速さで開花した東京の桜は、満開になることなく、たった数日で散ることになりました。』 (了)  思い付きでササっと書いてみましたが、結構大変でした。(笑)感想をぜひお願いします。語彙力がなかったらごめんなさい(国語は苦手なんです…)

短編小説みんなの答え:1

貴方といつまでも

貴方と、いつまでも一緒にいたかった。 ******************************* 私は美奈美(ミナミ)。この世に生を受けて15年。今まで懸命に生きてきた。どんな辛いことも決して諦めなかった。でも、もう、駄目かなあ。 彼と出会ったのは同じ入院患者として。彼が大切そうなものを落としていて、しゃがめないみたいだった。病気のせいかな。私は彼の代わりに拾ってあげた。 「はい、どうぞ!」 「……ありがとう…」 彼は不器用そうな人だった。 「私は美奈美。あなたは?」 「……俺は……って!知らないやつには名前 は教えねえよ!」 彼は名前を教えてくれなかった。今思えばそれは当たり前か。 それから私は彼に会うたびに挨拶と話しかけるようにした。相変わらず名前だけは教えてくれなかった。ある日、彼は私にこう言った。 「…美奈美、俺は、多分…というか絶対お 前が好きだ。俺と付き合ってくれない か。」 「…宜しく…お願いします。」 正直一目見たときから彼のことが好きだった。だから見かけたら挨拶は絶対にしていた。 それから彼はいろんなことを私に教えてくれた。16歳だということ、両親のこと、勉強のこと…そして、彼の病気のことも。 私の病気は決して軽くはないが、一生抱えていくだけで命に別状はないものだった。だが、彼は違った。彼は外国に行った時に伝染病にかかってしまった。それは経口感染するもので、かかってからの余命は五年。…あと2ヶ月で五年だ。彼は悪戯をして後悔したような顔で言った。 「…俺は最初から美奈美に惚れてたけど さ、もっと早くに告白すれば良かったな ー。」 彼はある日倒れた。私の目の前で。 「ねぇ…ねぇ!私をおいて逝くの?私をお いていっちゃうの?」 彼は少しだけ目を開けた。口だけが動いていた。ミナミ、と。私はそれを見た瞬間、もう耐えられなかった。 彼に、キスをした。彼と一緒になりたかった。彼と同じ苦しみを味わいたかった。共にいきたかった。だから…だから… 彼も私のキスを甘んじて受け入れてくれた。そして… 「ミナミ、俺の名前な…ケイタって言うん だ。」 「ケイタ…?ケイタ…それが貴方の名前… 素敵だよ。愛してるから…いつまでも… いつまでも…」 ケイタは倒れた日の夕方に亡くなった。 私は彼とキスをしたときに移った彼の 病がもともとの持病のせいで悪化し、彼の死から4ヶ月たった今、いつ命の灯火が消えてもおかしくないと言われている。 でも、彼と会えるのならそれでいい。ケイタ…あなたといつまでもいたかった。どこでもいい。次は二人で静かに暮らそう。 少し眠くなってきた。…ケイタ……ケイ…タ ******************************* ルリです、初投稿でした。(汗) もしリクエストがある方いればコメントで教えて下さい。

短編小説みんなの答え:3

本当の私。

私の名前は、松原舞桜/まつばらまお 13歳。私のお母さんとお父さんは、元フィギュアスケート選手で私もフィギュアスケート選手。弟の名前は、松原結人/まつばらゆうと 11歳 松原隼人/まつばらはやと 9歳 妹の名前は、松原真弥/まつばらまや 7歳。弟も妹もみんなフィギュアスケート選手なんだ。そして、子役でもある。フィギュアスケートができて、演技も上手にできるようになってきたから、最近はドラマにも出演できるようになった。もうすぐ新しいドラマの撮影があるの。 でもその前にもっと大事なことがある。それはスケートの全日本大会。私は今年からジュニアに上がったから、初めての大会だ。去年まではノービスでずっと優勝してきたから、今度はジュニアで優勝したいんだ。今日はショートプログラム。 ミスというミスはなく終えられることができた。 フリーの日。 今日はフリースケーティングの日。今日もミスしないで終われるかもと思ったその時…。フライングキャメルスピンで右足の付け根に強烈な痛みがはしった。それをなんとか我慢して演技を終えた。演技を終えたあとすぐに病院に行って検査を受けた。すると右足の股関節に異常があって、3日後に手術を受けることになった。すぐに入院ということになった。手術までの3日間はもっと詳しいことを調べるための検査がぎっしりとつまっていた。尿検査やレントゲン、血液検査もした。 手術当日。看護師さんが「大丈夫だよ」と言ってくれたので安心しました。麻酔をかけられて私は眠っていた。 目が覚めると大丈夫と言ってくれた看護師さんが成功しましたと伝えてくれた。傷も目立たないところだった。 お医者さんが部屋に入ってきた。そしていろいろと教えてもらった。リハビリの期間は半年で、無事に回復するとまたフィギュアスケートができると言ってくれた。1か月入院して、退院できた。その時は私の彼氏が迎えにきてくれた。残りの5か月は学校帰りに病院によってリハビリを2時間して帰るという日程だ。ちょと忙しいけどフィギュアスケートを続けるにはこの道しかないから頑張ろうかな。今年の順位は優勝だったけど満足できないから来年こそリベンジだ! 最後まで読んでいただきありがとうございます。 初めての短編小説で緊張しました。 みなさんの率直な感想を聞きたいです。 ※誤字脱字があったらごめんなさい。

短編小説みんなの答え:1

最期まで守ってくれた憧れの人

嫌だ、嫌だよ、死なないでよ、私は泣きぐずれた だって大好きな陸が無くなったから。彼の名は神田陸、凄くイケメンで歌い手のこ、あっここでは言えない。その名前は 私は陸が大好きだった。陸は私を守ってくれた。近所の野良犬に吠えられた時や、怖い不良達に絡まれた時や、知らないおっさんに怒鳴りつけられた時等、色々助けてくれた。 陸は「お前を怖がらせるのは許さない、お前を泣かせるのも許さない」と言ってくれた。 そんなある日の事 学校が終わり私は学校を後にした。その時だったトラックが勢いよく私めがけて走ってきた。 ヤバイ!撥ねられる!そう思って私は身を縮めたらトラックがぶつかってこなかった。目の前に頭から血を流して倒れている陸の姿があった。 陸!?、陸!私は必死に呼びかけた。私は意識が遠のいた。 遠のいた意識が戻ったのは救急車のサイレンが聞こえてきた時だ。ちょうど担架に陸が乗せられる所だった。 私は「陸」と呼びかけた。陸は「お前が無事でよかった」その言葉を最後に陸は息を引き取った。 私はその場で泣き崩れた。 それから 高校を卒業し私は社会人となった。今でも会社帰りに陸に会いに行っている。姿は見えないが幽霊になった彼氏として今も愛している。

短編小説みんなの答え:6

奇跡が起きる冬の日

その日僕は玄関の前に座って父の帰りを待っていた。 なぜなら父は僕をだましていたからだ。 今日友達の連にこんなことを言われた。 「お前、親に騙されてる。お母さんはもうなくなっているよ…」と。 一瞬何を言っているのかわからなかった。 でもその子が嘘をつくとは思わなかった。 俺は一人で柱時計の音が静かに響き渡る部屋の中でじっと待っていた。 すると玄関が開いて父が入ってきた。 僕は父に駆け寄った。 「ねぇ。何か僕に嘘ついてない?」 「どうしたんだ、急に。学校で何かあったのか」 「うん。いろいろあったよ」 「なんだ。いってみろ。」 「今日、友達にお前は親から騙されてるって言われて。」 「そうか」 いよいよ騙せなくなってきたと父は思った。 母の死を言うのはとてもつらくだまし続けてきた来たがそれも終わりそうだった。 母の死を息子に言うことは改めて自分も信用してしまうためなかなか言い出せなかった。 そこでまた父はうそをついた。 「母さんは帰ってくるよ、絶対。」 「ほんとに?」 父はうなずいた。 「じゃあ僕はお父さんを信じていいんだね。」 父はまたうなずいた。 「わかった。ねぇ明日はクリスマスイブだよ!」 「そうだなぁ。お前は何が欲しい?お父さんがサンタに伝えといてやるよ。」 「じゃあ僕は今年、プレゼントはいらないからお母さんにあいたいって伝えといて。」 息子が寝室に入ってった後、父は茫然とその場に立ちつくした。 翌朝、父は息子の声で目が覚めた。 「ねぇ、パパ窓の外、見て!」 父親が見に行くと信じられない光景が目に入った。 雪が降っていたのだ。 父は昨日と同じくその場に立ち尽くしていた。 「パパ!これでお母さん帰ってくるね!」 朝食を食べながら息子は初めのあいさつを何にしようか悩んでいた。 どうやら、「こんにちは、お母さん」か「ママ~!!」で悩んでいるらしい。 テレビでは40年ぶりの雪と騒いでいた。 そんなことは心底どうでもよかった。 実は母の帰ってくる条件がこの雪なのだ。 雪が降ったらかあさんはかえってくる、そう言い続けてきた。 息子が楽しみにしているところを見ているのががつらいため父はいつもより早く家を出た。 その日の夜、父は積もり始めた雪を踏みしめながら一人の女性と歩いていた。 同じ会社の後輩が特別に一日だけ母親役をやってくれることになった。 家に入る前、申し訳なさそうに父は女性に頭を下げた。お気になさらずにというように女性は首を振った。 「ただいま~。」 息子が出てこない。リビングに行くと息子はテーブルで勉強していた。 「あぁ、おばさんいらっしゃい。お父さんおかえりなさい」 父は耳を疑った。予想と反応が違ったのだ。 「あのな、颯斗この人は…」 と言いかけた瞬間息子が信じられないことを言った。 「あのね、さっきお母さんにあったよ。」 柱時計が0時を伝える鐘を鳴らした。 「お母さん忙しいらしいからすぐに行っちゃった、お父さんによろしくって。すごく会いたがってたよ。」 父は涙を流した 「そうか・・。そうか…。」 父は息子を抱きしめた。 女性は親子の姿をみて泣き崩れてしまった。 雪は息子が寝るまで降り続けていた。 奇跡というのは心の中で起きるもの。それは雪のようなのかもしれない。 そして息子は夢の中で母の声を聞いた。

短編小説みんなの答え:3

あの花の花束を

ー私があの人と見た花の花束を渡す物語。ー 私は、絵梨花結衣(えりかゆい)。落ち着いていてふわっとしたロングヘアで高校1年生。 隣の席の端川廉(はしかわれん)君。なんか隣の席になってから様子がおかしい気がする。 すると廉君が 「あのっ、えっとそ、その!この近くにコスモスの花畑があるからい、行かない!?」 (話す時こんな感じなんだよねー。恥ずかしいのかな?) 「いいよー!いつ行く?」 「やった!えっとに、日曜日…とか?」 「いいよ!空いてるから。楽しみー」 廉君がすごく顔が赤くなってる。 そして当日。 「えっとこっちだったと思うよ!」 そして廉君とコスモスを見た。 「あの結婚してくれる?」 私から実は告白した。                コスモスの花束を添えて

短編小説みんなの答え:2

忘れない恋

「転校生の海原葵です」 私、花野美愛、中3 今日はなんと、転校生がやってきたんです しかも席が隣! 「よろしくね」 「海原君、だよね」 海原、葵… 「ねぇ、私達どこかで会った?」 「…ううん」 じゃぁ勘違いかぁ 「海原君、授業大丈夫?」 「うん」 「良かったぁ!不安じゃないか心配した」 「やっぱり、覚えてないんだ」 二人きりの教室、声が響く 「ま、そっか。消されたもんね」 「?」 「この資料、みる?」 〇〇〇〇年 花野美愛の記憶を消す 「……!?」 「君は4年前…小5くらいかな?」 「うん」 「僕は君の幼なじみ」 「え…」 「君は病気にかかって、一部記憶を消さなきゃだったんだ」 「そう、なの」 「うん。それで、君は僕のことを完全に忘れた」 「!!私、今、覚えたから!絶対、忘れない」 海原君、私、本当に忘れない 「ごめん。それは君にできない」 「何で!?」 「薬の副作用。四年ごとに記憶を新しくしなきゃなんだ」 「そんな…!」 「多分…今日、忘れちゃう」 「私…!!」 「今日、僕はいないことになる」 「海原君」 「だから、…また新しい記憶で頑張れ」 「私」 海原君…! 「きお…く」 「…きた」 「うみはら…く」 「喋るな」 「わた…し」 「喋るな」 「す…き」 「美愛」 「だから…わすれなぃ」 「美愛、俺もだよ」 「ぅ…」 「だから最後にさ、せめて」 私は、ここで、眠りについた。 「行てきま!」 今日も1日頑張るぞ 「美愛…」 「ん?」 「覚えてないもんな。もう」 「あ、海原葵君?」 「え」 「えへっ、何となーく」 「…正解」 「でしょ」 「記憶、消えてなかったのか」 「正解」 「何で」 何でだろ。でも、何となく 「葵君との恋が、忘れられなかったから!」 「!!」 この恋は、絶対忘れない。 「……!美愛」 「返事、いえてなかったね。聞きたい?」 「うん」 「私も、好き!」 私の記憶が、どんなに消えても 葵君は、絶対忘れない そんな、恋になったから ☆あと書き☆ みや、自信作ですね。これわ((オイオイ なんか学校からかえってたら、 「記憶恋」がきた☆ ラッキー 葵と美愛の名前は、 響で決めた☆ 文字オーバーしそうなので そろそろ終わります! ばいばーい

短編小説みんなの答え:2

嘘つきは?

「この中に嘘つき物がいる」 探偵さんが言った。この中にいるのは6人。 「白状しろ!」 探偵さんが大声で言った。それは、ビックとなるほどだ。でも、6人は何一つ顔を変えなかった。 「では一人ずつ事情を言ってもらおう」 一人目 赤いワンピースを着た人。 「私は、昨日、バラを摘みに花園に行っていました」 二人目 青い目をした人。 「僕は、昨日、図書館に行って勉強をしていました」 三人目 黄色のブレスレットを付けた人。 「私は、昨日、友達の家で手芸をしていました」 四人目 緑の帽子をかぶった人。 「僕は、昨日、白い花に色を付けえていました」 五人目 白い髪の人。 「私は、昨日、空を飛んでいました」 六人目 黒いネイルをしていた人。 「僕は、昨日、空気を採っていました」 探偵さん 「私は、昨日、事務所の仕事をしていました」 これで、全員の事情が出揃った。 さあ、嘘つきは誰だ? こんな内容の本がある。この本はそこまで好きじゃないけどお気に入りの本だ。 私の、この本の答えは、全員嘘つき。探偵さんだってほかの六人だって嘘つき。なぜか?って、簡単な事。みんなグルだから。全員悪名高い悪者。なぜこんなことをしているかは、暇つぶしに過ぎないだろう。 みんなみんなうそをついて実力を試す。そうだろう。 そこまで一通り考えて、私は、この本を本棚人閉まった。

短編小説みんなの答え:2

もう、誰も気づいてくれないや。

私はいじめられている。 前まではたった一人の友達だった子も 担任の先生も みんな みーんなあいつ達の仲間。 毎日暴力をふるわれる日々。 誰か、助けて。 何回も言った言葉。 でも誰も止めてはくれない、 みんな私を見てあざ笑う。 もう、限界だ 見上げれば、空 周りには誰もいない それにしても、短い人生だった...な みんな、今までありがとう!! 落ちていく 落ちていく... ーあとがきー 初心者ですが、頑張って書いてみました!! 文字が間違っている所や、文が変な所などあると思いますが、許してください!((

短編小説みんなの答え:1

空と星と雲

 私の名前は、空。私には、双子がいる。私の双子の男子は、星。 「おはよ 空 起きて、もう4時半なった」  星は早めに起きて、私を起こしてくれたようだった。布団の中でぐずっていると、布団を無理やり剥がされた。 「さむうぃ」 「じゃあ起きな」  はーぁ、と心の中でため息をついて、むくりと起き上がる。二段ベットの上から、星の顔がのぞいた。  そして、2人同時に にやっ、と笑い合う。お互いの意思を確認するように。 「「行こ」」  完璧なシンクロだ。  「待って着替えるから」  慌てて服をクローゼットから引っ張り出す。私が引っ張り出したのは、半袖のtシャツ。 「いっそげ」  そして着替え終わり、いつものように星が「14秒」といった。着替えた時間だ。 「パジャマ畳めよ」 「だいじょぶ いつも畳んでない」  そして、お母さんとお父さんにバレぬよう、そっとベランダからサンダルを履いて脱出。そして私たちは、冬の冷たい風が吹き、まだまだ暗闇の中、半袖で山を駆けた。本当に真っ暗だが、私たちにはこの暗闇にあるものが見える。猫の目を持っているのだ。暗がりの中では、青色に光る。星もそうだから、私はそのことをよく知っている。  走り続け、10分ほど経った。私たちの目の前には、大きな気があり、大きく枝分かれしたところには、布が貼られ、複雑な形になっている。  そう。ここは、“星空基地”!2人の秘密基地だ。名前は私と星で付けた。12歳2人が作っているので、あまり見つからないし、クオリティーも高い。 「ちょっと壊れてるな 昨日風が強かったからか 空、なおしとく?」 「あーまぁこんくらい大丈夫でしょ」 「ハシゴおろそー」  ぴ、と電子音。ハシゴは自動で下ろせるのだ。 「あれ」 「うん?」  星は、星空基地の中を示した。 「何?どこ?」 「中だよ、中」 「あぁっ…!」  ようやく見つけ、私は驚きの声を漏らす。 「「鳥」っ!!!」  私だけ妙に興奮していたが、ここもシンクロだった。 「かわいいね あの鳥」  星がそんなことを言い出すから、私は慌てて、「いやいや」という視線を送った。 「どうすんの」 「名前つけよ 何がいいかなぁ」  名前…ね。でも知らない鳥に名前つけてどうするんだろう。そう思ったけど、私も考えてみることにした。 「雲っていうのはどう?」 「空、星、雲? はははっ、いんじゃない?」  そういって私は笑った。 「じゃあ、雲にしよ 白い鳥だしさ」  で、鳥の名前は決定した。  からん、と乾いた音を立てて、ハシゴがやっと到着した。 「登ろ」  星のワクワクした声。 「お先にどうぞー」 「じゃあお先に!」  といって星が登り始める。  私は…。木の後ろ側から登ることにした。きっと星より速く登れる。  ちょっと手が痛かったけど、星より先に着いた。 「雲ー…。」  と、ちょっと名前を呼んであげたりしていた。  登ってきた星は、 「うわぁっ、なんで?」  と、混乱していた。 「「雲ー」」  2人で名前を呼ぶ。 「あ、見て 日の出だ」 「ほんとだ いいね」  「ピィーッ、チュチュチュ」  雲が鳴いた。 「綺麗だっていってるんじゃない?」  私がそういうと、 「俺もそうだと思う」  と、星。  私たちは顔を見合わせて笑った。

短編小説みんなの答え:1

言えなかった愛してる

星野 綺羅羅(ほしの きらら)。中学2年生。自分で言うのもおかしな話だが、いわゆるヤンデレというやつだ。 自分の気持ちを言葉で表すのが壊滅的にヘタで、結局溜め込んで、すぐに体を壊して、学校を休むときなんてザラにあった。 友達に話すのは3年かかった。小学6年生のときに初めて病んでいる自覚をもち、でもこの事を話したら嫌われそうで、3年もかかってしまった。でも、友達は話しても、否定してくることはなかった。それが私だっていうことを認めてくれた。私はただそれが嬉しかった。 私は周りから恵まれている。けど、私自身は結局守られていないと生きていけないようになっていってしまった。 すぐに物事を溜め込んで、そのくせ人に上手に話すこともできないから、発散の仕方がわからない。 自己管理がとてつもなく下手くそだったのだ。 冬はこもってばかりだから、日光を浴びずにうつ状態になるし、ストレスを溜め込みすぎて疲れて、結局パニック障害をおこすし。 運動も全然してないもんだから、持久走ではそもそもグラウンドを5周すらできない。 勉強も好きじゃないし、顔はお世辞にも可愛いとは言えないし、なんで生まれてきたんだろう、なんでこうなってしまったんだろう。 いい人たちに恵まれてきておいて、なんで、なんで、なんで...どうして、こんな風に育ってしまったのだろう。 生きたくても生きれない人だっている。学校に行きたくても行けない人もいる。そんなことわかってる。 でも、これからどうしていったらいいのかは全くわからない。怖い。学校が、教室が、人間が、全部怖くなってしまった。 なんで怖いのかも、どうして怖くなってしまったのかも自分でもわからない。 はっきりいって、なんで今まで生きてこれたのかもわからない。いっつも死にたいって思ってた。 だけど死ぬのが怖かった。だから死ねなかった。ただそれだけだった。 私にとって、怖いというのは何なのか、それが全くわからなかった。 周りもどうしてこんな私を認めてくれたのかさえもわからなかった。 ただ、周りが認めてくれたおかげで、前よりは死ななくてもいいかなって思えるようになった気がする。 結局なんで私の周りにいてくれるのかもわかってない。 いつになったらそのことを分かれるのかがわからない。 けど、今はまだ、わからなくていいのかなって、そう思ってた。 でも、違った。こんな私だからしょうがないけど、ちょっと信じちゃったなぁなんて。 結局私の味方をしてくれたのは君だけだったね。 友達として、私のことを大切にしてくれた君、私のそばにいて、いつも支えてくれた君、私は君に助けられてばかりだったね。 今までありがとう。そういえば、直接言ったことなかったかな、君のこと世界で一番愛してるよ。 先に天国で待ってるね。 彼女の手紙はここで終わっていた。 彼女は、もとからプレッシャーなどによるストレスを溜め込みやすかった。 誰かから期待されたときは、そのとおりにやってみせたし、周りには苦しそうな顔を見せたことなどなかった。 とても、とっても、いい子だった。 なのに、彼女はいじめられるようになった。彼女は耐えようとした。 周りはいじめっ子たちの標的が自分に向くのが怖くて、彼女は助けようとしなかった。 僕は、なんとか助けたいと思って、僕だけでも彼女の支えになりたい。そう思った。 でも...助けられなかったのだ。 手紙が、僕の顔から出てくる水でポタポタと濡れていっているのがわかる。 その日の空はまるで天国を表すかのように快晴だったことを僕は今でも忘れないだろう。 彼女は書いてくれたけど、僕は言えなかったな...。 僕も君のこと、世界で一番愛してるよ。天国で待っててね。 その後、僕がいじめに関する論文を書いたのがとある場所の目に留まる。 講演会を開き、各地を回り、いじめがどんなものなのかを生涯をかけて伝えて回ったことは、天国に行ったときの土産話にしようと思う。

短編小説みんなの答え:1

月と太陽

今日も1人、駅へと歩く。 暗闇の世界に人の気配は感じられない。 一歩進む度にペースが落ちている。 きっと、体はわかってるんだ。 こんなこと、やめなきゃいけないと 姉が死んだ。 事故だった。 私を庇って、車に惹かれて… あの日からもう3年。 今でも思い出す。 苦く、くるしいあの瞬間を いつも通りの日々だった。 毎日、姉を駅まで迎えに行っていた。 姉さんが帰ってくるのはいつも終電。 私の姿を見つけたときのあの笑顔は、 今でも脳裏に焼き付いている。 その日も姉さんは終電で帰ってきた。 いつも以上に疲れてたんだと思う。 その日の姉さんは活気が薄かった。 『大丈夫?』そう声をかけたとき、 姉さんは笑って頷いた。 その直後だった。 私がよろけて車道に転んでしまった。 そこへ運悪くトラックがやってきた。 “死” 咄嗟に頭をよぎったその言葉。 けどそれは、私に降り掛からなかった。 そのかわり…そのかわりに、 そこには倒れた姉さんがいた。 姉は太陽だった。 明るく、そして優しい。 みんなを照らすあたたかい光。 私は月だった。 暗く、どこまでも冷たい。 優しさの欠片なんてない。 そんな私を、姉さんは好きだと言った。 月には、太陽以前の優しさがあると。 そんな私が大好きだと。 月は太陽があるから光っていられる。 僅かな光を照らしている。 それと同じ。 姉さんがいないと、わたしは輝けない。 それから毎日、私は駅へ行く。 もう姉は帰ってこない。 けどそれは、嘘だって信じてる。 またいつもみたいに笑って、 出てきてくれるって、信じてる。 また、昔のように、 私を輝かせてくれる。 私の姉は、そんな優しい人だから。

短編小説みんなの答え:3

花火きらきら、薬莢ころころ

「ねぇ、爽太。あたし...貴方が、好き...愛してる...」 「千夏...」  ボクには重すぎた。彼女の愛は。でも、ボクも彼女のことを愛しているのは事実だ。  高2の春で、初めて彼女ができた。最初は嬉しかったし、恋愛的な意味で愛されている、という実感に幸せを覚えていた。  しかし、彼女のボクへの依存ぶりには困った。何をするにも、「爽太、爽太!」なのだ。 「あたし、週に5回は爽太に会わないと死んじゃう~!」  ...いっつも、そんな調子。 「千夏さぁ、そろそろ夏休みだけど、どうすんの...」 「えー...でも、週5は流石に無理だよね、忙しいもんね...」  真剣な表情で考え込む彼女を、可愛いと思うボクもボクだ。 「あっ!じゃあさ、こうしない?」  夏休み中は週1で、千夏がボクに会いに来る。  それから...夏祭りのデートをする。そういう"条約"になった。  夏祭り当日。  そろそろ日も暮れようという頃、ボクらは会場である、とある神社の境内にいた。 「ねぇねぇ爽太、あたし、浴衣似合ってる?」 「もちろん。凄く可愛いよ」  千夏はもともと顔が良いので、何を着たって似合う。 「千夏、何食べたい?」  出店と人混みの中を、手を繋いで歩いて行く。 「アメリカンドッグ!爽太は?」 「ボクもそれがいいな」  それから、祭りを一通り楽しんで、人気の無い場所のベンチに座って何気無い話をして...  きっともうすぐ、花火が打ち上がる頃だろう。ここなら人もいないし、小高い丘のようになっているから、よく見えるはず。 「楽しみね、花火」 「...そうだね」  その時。    ヒュ~...ドドン!パーン! 「わぁッ!見て見て爽太、花火だよ!」 「わぁ...綺麗だ」  花火に見惚れて、訪れる沈黙。その沈黙を破ったのは千夏の声だった。 「ねぇ...爽太?あたしね...ずっと貴方と一緒にいる方法、見つけたの...」 「...それって...?」 「ふふッ...今教えてあげる。こうするのよーー」  彼女は立ち上がり、袖から何か黒いものを取り出した。両手で握って、腕をあげてボクへ向けてーー  銃だ!  ボクは驚きと恐怖で声が出なかった。 「ウフフ...考えてみれば簡単なことだったのよ...  貴方を、あたしのモノのまま、葬って仕舞えばいい...」  花火を背に、彼女の狂気の笑みは影になり、その瞳は愛憎の輝きをたたえる。 「やッ...やめろ!やめるんだ!!」 「ごめんなさいね...こんなことしか思い付けない馬鹿な女で...フフッ。  大丈夫よ。魂が無くなっても、大事にしてあげるから...」  これは夢だ。これは夢だ。これは夢だ。  きっと、クライマックスであがる一番大きな花火が、目を醒めさせてくれる。  そしてーー        ヒュ~...ドン!ドドン!!パァァァァァァァァァァン...  金色の何かが、花火と共にきらきらと落ちていった。

短編小説みんなの答え:1

忘れられない青春を。

私、姫乃鈴愛(ひめのすずあ)!もう少しで高校生の中3だ。最近は受験勉強で大忙し。 そんな大忙しな私にも中学生最後の青春が待っていた。 相手は神城海翔(かみしろかいと)。優しくてかっこいいクラスの王子様だ。 私と海翔は幼なじみで、よくファミレスで勉強を教え合っている。 海「ねぇ鈴愛ー、勉強教えてくれよ」 鈴「はぁ?あんた成績いいでしょ私も自分のことしたいの!」 海「へいへい、自分でやるからいいけどよ」 鈴「あ、そうだ。明日の午後暇?私の家で勉強しない?」 海「まじ?!全然暇だから行くわピンポンする」 鈴「はいはい、いつも通りね」 そう、私はこっそり告白計画を立てていたのだ。海翔に気持ちを伝えるために言えに呼ぶ。 明日は家族が家にいないから都合がいい。明日がとっても楽しみになってきた 【ピンポン】 鈴「はーい海翔だよね?」  (やばい、めっちゃドキドキする) 海「俺だよ、お邪魔しまーすって、親いないの?」 鈴「親は今日も仕事だよ」 海「ふーん、勉強始めよ」 「「……」」 鈴(どうしようっ、タイミングが掴めない) 海「…あのさ鈴愛、気持ち悪いかもなんだけどさ、」 鈴「え!?なになに、待ってほんと私から言いたいのに」  (勘違いだったら恥ずかしい、、) 海「え、、?あ、うんどうぞ」 鈴「私、海翔が好きだよ。ただの幼なじみとしてじゃ見れないの、私と付き合って!!」 海「、、言われたし…俺も好きだよ、喜んで!」 このまま数分は抱き締めあった。。 こうして私と海翔は甘い甘い中学生最後の青春を終えた。 二度と忘れられないとっても素敵な青春をね。 どーも風羽です!!短編小説初心者ですが、自信作を上げてみました!アドバイスとかください!

短編小説みんなの答え:9

一緒に帰ろう!!家に__

「う、うぅ…」 身体中に鋭い痛みがはしる。 わたし…いったい…なにが…。 「…ももかっ!!」 意識がもうろうとしている中で、私の名前を呼ぶ声が聞こえる。ゆっくりと目を開けた私は、目の前の光景に絶句した。 ぐしゃぐしゃになったイス、血だらけで倒れている人たち、異様に狭い空間…。 「みさ…き…」 私は友達に向かって、必死に手を伸ばした。 -5時間前- 「おっはよぉ!」 「ももか、朝から元気だねぇ」 親友のみさきが、呆れたように私をみる。 だってだって、今日は待ちに待った修学旅行なんだから!! 「おっ、ねぼすけのくせに今日は早いな。事故でも起こるじゃねぇーの?」 通りかかった男子が、にやっと笑う。 「だって今日は修学旅行だよ?!私、いーっぱい思い出つくるんだ!ね、みさき!」 そういって、みさきの手をぎゅっと握る。みさきはちらっと龍馬をみると、なにやらニヤッとした。龍馬はふん、とそっぽをむく。 「俺だってみんなと遊ぶし。おまえが楽しかろうが知ったこっちゃねぇーよ」 「なんなの、あいつ! 自分から言ってきたくせに!!」 龍馬がいったあと、私はみさきに愚痴った。だけど、みさきはにやにやしているだけ。 もう、みさきったらどうしちゃったの? やがて、先生の指示でみんなバスに乗り込んだ。4つ後ろの席がみさきで、通路を挟んだ向かい側の席が龍馬だ。みさきと龍馬の席が反対だったらなぁ…。そんなことを思いつつも、みんなで映画を見たりでワイワイあそぶ。 たのしい! これからホテルに行って、恋バナ、夜更かし…もっと楽しいことが待っているなんて! 想像して、つい顔がにやけてしまう。 「なににやけてんだよ。気持ち悪い」 龍馬が私を横目でみて、いった。 「いいでしょ、別に!楽しみなんだから!」 もう、せっかく楽しい気持ちだったのに。 龍馬のせいで台無しじゃん。 「ねぇ、ちょっと速くない…?」 私の近くの子がぼそっといった。 意識していなかったけど、確かにゆれが大きい。先生いわく、予定よりすこし遅れているから、急いでいるとのこと。 「ゆれてるよ…危なくない?」 「急いでるって…スピード出しすぎ…」 先生がなんて言おうが、不安はどんどん伝染していく。龍馬の顔も強ばっている。 「なに?こわいの?」 にやけて龍馬をみると、龍馬はなにかハッとしたあと、すぐに私に向き直った。 「うっせぇ、怖かねーよ。お前こそ、なにかあっても守ってやんないかんな!」 「あんたに守ってもらわなくても、自分の身くらい自分で守れますよーだ!」 べー、と舌を出して龍馬をみる。だけど、その瞬間。 キキィーーーーッ!!!!! 嫌な金属音がして、みんな思わず耳を塞ぐ。 そして、体がふわっと浮いたかと思うと、窓に叩きつけられた。一瞬息が出来なくなる。 「きゃぁぁぁーーーー!!!!!」 みんなの悲鳴が聞こえ、必死に前の座席にしがみつきながら目を開けると、窓の外からどんどん壁が迫ってきていた。 「い、いやぁぁぁぁぁ!!!」 自分の声とは思えない、体の底からしぼりだすような悲鳴を最後に私の記憶は途切れた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「も、もか!ももか!…しっかり…しろ!」 伸ばした手を、誰かがぎゅっと握りしめてくれる。 「み…さき?」 いや、違う。みさきじゃない。この人は…。 「りゅう…ま?」 目の前にいたのは、頭から血を流した龍馬だった。 怪我、してるじゃん。 大丈夫? でも…あれ。おかしいな。声が、でないや。 「ももか!ももか、わかるか?」 龍馬は必死な顔で私の名前を呼ぶ。 「転倒事故だ。スピードを出しすぎたバスが、横倒しになってそのままガードレールに突っ込んだ」 私はゆっくりと、血が出ている龍馬の頭に手を伸ばす。 「龍馬…血…。怪我…してるよ…」 「ばかっ!俺のことはどーでもいいんだよ。自分の身は自分で守れるって言ってたろ!」 龍馬は怒ったように叫び、乱暴に涙をぬぐうと、ぎゅっと私を抱きしめた。 「帰ろう!!一緒に、家、帰ろう!死ぬなよ。みんなで修学旅行いくんだろ?」 「大丈夫だよ、わたし、痛く…ないよ。痛み、感じないよ」 「…大丈夫、俺がついてるから。ずっと、そばにいるから」 わたし、大丈夫なのに。心配しすぎだよ。 あれ、でも、なんか眠たくなってきたや。 昨日あんま眠れなかったからかな? 龍馬は再び私をぎゅっと抱きしめた。 龍馬の体温が伝わる。 ありがとう、龍馬。ちょっとだけ、眠るね。

短編小説みんなの答え:5

最低で、大嫌いな俺の父さん。

「お前なんて、父親でもなんでもない!!死んでしまえ!!!」 中学2年生だった俺は、父にそう言い、泣きながら家を飛び出した。 3年後。 俺、林 リントには母親がいない、正確には”いた”。 中学2年生のある朝、俺は怒鳴り声で目を覚ました。しばらくすると、扉の閉まる音が聞こえ、家が突然静かになった。 俺は1階におりると、涙目の父に聞いた。 「父さん、母さんは?」父から聞いたのは、信じたくない、でも、信じざるおえない事実だった。 「母さんとは、離婚した。一生、帰ってこない。」 母は体が弱く、でも、とても優しい、美しい人だった。 なんで?母さんは体が弱いのに。それでも家事もやってくれていたのに。 いくあてはあるのか?病気は大丈夫なのか?食事は?お金は? 心配だった。でも、それで父を責めることはしたくなかった。 きっと、いくあてがあるから、大丈夫だから離婚したのだろう。真面目な父と母のことだ。きっと、きっと大丈夫。。。 そう、自分を納得させた。 3日後。 母が死んだ。道端で倒れているのを見かけた住人が、救急車を呼んだが、命は助からなかった。 寒いこの時期。ただでさえ、病弱な母のことだ。きっと苦しかっただろう。 葬式にはいけなかった。 父を恨んだ。憎かった。殺したかった。 そして俺は言った。 「母さんじゃなくて、お前が死ねばよかったんだ! お前なんて、父親でもなんでもない!!死んでしまえ!!!」 あれから父とは一言も口を聞いていない。 聞きたくもない。 学校から帰ってすぐ、電話がかかってきた。 『もしもし、林 達稀(父の名前)さんのお宅ですか?』 「そうですけど。」 『達稀さんが交通事故にあい、意識不明の重体です。 このままでは命の危険もあります。今すぐ病院に来てください。』 「すみませんが、行くことができません。」 『なぜーーーー  ブツ あんな親父なんて死ねばいい。 貯金なんていくらでもあるし、一人でも生活していける。 どうでもいい。 親父が死んだ。 葬式は親父のお姉さんのひろこさんがやったらしいけど、俺はでなかった。 ひろこさんは、親父の遺品整理をするため、何度か家に来た。 あるとき、ひろこさんは、「今日が最後だから」といって、俺に一通の手紙を渡した。父からだった。 「あなたは読みたくないかもしれないけど、絶対に読んで。これは、私からのお願いよ」 と言い、深々と頭を下げた。 ひろこさんが帰った後、俺はその手紙をよんだ。頭を下げられては、読むしかないだろう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー リントへ この手紙はリントが読むことはないかもしれない。 だから、ずっと内緒にしていたことをかくよ。 お母さんは、ものすごく大きな病気をもっていたんだ。 でも、その手術を受けるには、莫大なお金がひつようだった。 だから父さんは、お母さんにそのお金を渡したんだ。 でも、お母さんはいらない、といい、離婚しようといった。 きっと、お母さんは心配をかけたくなかったのだろう。 そこで喧嘩になって、お母さんは「じゃあ、手術を受けます。でも、離婚はしてください。」といい、お金をもって、家を出ていってしまった。 お母さんが死んだあと、いくつかわかったことがある。 母さんは本当に、僕とリントに迷惑をかけてくなかったんだ。 父さんが用意してわたしたお金は、ポストに返してあった。 母さんは、自分が助からないことをわかっていたのかもしれない。父さんにはわかる気がする。あれは病気を利用した自殺だ。 ごめんな、リント、父さんは、最低な親父だ。母さんを止めることができなかった。 本当にごめんな、リント。 それでも、愛しているよ、リント。 父より ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー かつては3人の愛で溢れていた、でも今はひとりぼっちの家の中で、俺は言う。 「なんでいってくれなかったんだよ、、。なんだよ、聞いてねえよ、、、。 そういうところが、、そういうところが大嫌いなんだよ、、、。父さん、、、、、!!」 大嫌いなはずなのに、俺の目にはたくさんの涙が流れていた。

短編小説みんなの答え:3

ハルが來る、その時まで。(考察してみて!)

私の好きな季節は、秋だ。 日本を感じさせる、赤黄緑、鮮やかで、今は亡きおじいちゃんの人柄や、雰囲気を感じさせるからだ。 「僕の好きな季節は、春だ。名前が、「波瑠」と書いて、ハルと読むからだ。笑うな。波瑠は、僕の父さんと母さんが、最後に僕に残した形見なんだぞ」 「…ごめん」 ハルの父親は、ハルの出産に立ち会おうと車をはしらせ、雪によって起こった事故で亡くなった。 母親は…。ハルを産んだ直後に、死んだ。 「アキこそ、「亜希」って書いて、アキって読むじゃん」 「そうだけど…」 なんとなく、気まずい雰囲気に落ちた神社を、神様が換気をしたかのように、風がとおる。 換気によって、動く葉のみが音を立てていた。 「あ…。もう、五時だ…」 私が、なんとなく、というふうに言うと、ハルは、 「じゃあ、また来週来るからな!さっさと帰れよ」 と、言い残して、走り去った。 「帰る…。帰る、ねぇ…」 一人、取り残された孤独な少女は、ヘタ、と座り込んだ。 彼女は、ハルが来るまで待ち続ける。 次の日は、近所の子らしき子が、ボールで遊んでいた。 アキは、3、4人の10歳ぐらいの子供に近寄った。 もちろん、誰も入れてくれない。 ハルしか、私をみてくれない。 ハルが來る、その時まで。 優しい春風が、私を通り抜けていった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー お初目にかかります。夜桜と申します♪( ´θ`) 今回は、考察系(?)ということで。 気づきましたか? 実は、アキはハルのお母さんの霊(少女時代の姿)です! なので、ハルの母親のことを考えたとき、父親は「亡くなった」のに対し、母親は「死んだ」になってたんですねー。 ハルに、「帰れ」と言われた後、座り込んでしまったのは、夫がいる「あの世」に「帰りたい」でも、ハルが不安で、「帰 れない」という、気持ちの表れから。 近所の小学生がアキのことが見えないのは、霊だから。 誘えなくて、当然ですね。アキはちょっと可哀想ですが。 ちなみに、ハルは、アキが自身の母親だと知りません。 全て知っている祖母が、老人ホームに入っているからです。 ハルは、生活保護を受けながら生きている…という設定も、一応あります。 私、夜桜の将来の夢は、小説を書くことなので、ご指導あればm(_ _)m また、感想なども待ってます!特に今回は、考察系(?)だったので(?) 回答求む

短編小説みんなの答え:7

ぼくたち二人で。

 ぼくは、知ってる。 かほちゃんが、がんばって走っていたことを。 かほちゃんは、毎日、毎日、グランドを走っていた。 高く高くのびたひまわりと、大きな太陽。真っ青な空。 その真ん中で、かほちゃんは走っていた。 学校が始まるのは、八時。 かほちゃんは、朝の七時からずっと、走っている。 ぼくは、かほちゃんのがんばりを知っている。だって、ずっと応援してきたから。  今日もぼくは、かほちゃんを応援する。 「ヤッスー、今日も、タイムはかるのおねがいね」 みじかいポニーテールをゆらしながら、かほちゃんが笑顔で言った。 「はあ~い」 ぼくは、ストップウォッチをスタートさせた。  かほちゃんが、地面をける。 あっという間に一周してしまった。 「はあ、つかれた。」 タイムは、十五秒。ぼくにはわからないけど、それはまだまだらしい。 「まだ十五秒かぁー。まだまだだね。ヤッスー、ちょっと休憩しよっか。」 ぼくはうなずいて、かほちゃんとくつばこに戻った。  かほちゃんとぼくは、陸上部に入っている。 朝練は、水・木・土・日だ。今日は月曜日。朝練はない。 だけどかほちゃんは、走っている。 かほちゃんは、足がはやい。 ぼくはそうでもないけど、かほちゃんは、陸上部の中で、三位くらいに足がはやいと思う。 「お茶飲もうか」 ぼくとかほちゃんが、お茶を飲んでいると、陸上部の先輩四人がきた。 「あんたたち、なにやってんの?」 ながーいポニーテールの先輩が言った。かほちゃんが、 「走っていました」 と言った。ぼくも、 「かほちゃんは~、がんばって~、れんしゅ~したから~、大会でさせてあげて~」 と、言った。先輩が顔をしかめる。 「はあ?果歩は目ぇ見えないだろう。そんな奴が大会できるわけない。」 かほちゃんがうつむいた。ぼくは、 「目が~、見えなくても~、はしれるよー」 というと、「その喋りかたうぜー」と言って、ぼくをつきとばした。 ぼくは、痛くて泣いた。 かほちゃんが、「ヤッスーをいじめないで・・・」 と言った。 「はあ?お前たちは、見学でもしとけ」 と言い、先輩たちは、教室にもどってしまった。  かほちゃんは、目が見えない。 でも、それでも走れる。大会にでれる。 だって、陸上部で、三位にはやいんだもん。 なのに、なんで先輩は、ダメなんて言ったんだろう・・・ となりを見ると、かほちゃんも泣いていた。 「目が見えないから大会にでれないなんて、くやしい・・・」 ぼくはどうしていいかわからなくて、ただ、かほちゃんの背中をさすってやった。 ー一週間後ーー  あれ以来、かほちゃんは、朝走らなくなった。 それだけじゃない。 部活にも、でなくなった。 かほちゃんのいない部活は、楽しくなかった。 ある日、顧問の先生が、部員に言った。 「なんで大野が部活にきてないんだ?」 先輩たちは、だまっていた。 ぼくは、理由がわかる。 ーかほちゃんは、先輩たちに、悪口を言われて、これなくなったんですー 言おうとしても、なかなか口をひらけなかった。 「大野のタイムはすごくいい。なのになんで急に来なくなっちまったんだ?」 先輩たちは、ずーっとだまっている。 「大野は、大会にだそうと思ってたんだけどなあー・・」 ぼくは、その一言にびっくりした。 「せんせー、なんで果歩が大会にでるんですか?」 先輩が言った。 「なんでって、タイムがいいからだよ。なんか文句あるか?」 先輩が小さく舌打ちをしながら、くびを横に振った。 「楠原。大野に、大会にでるから、練習しとけって伝えてくれ。家、隣だろ?」 ぼくは、先生のことばに、小さくうなずいた。 ーー放課後ーー ぼくは、かほちゃんの家のまえに立っていた。 かほちゃんは、もう学校にも来ていない。 ぼくは大きく息をすって、インターホンをおした。 「・・・」 少しだけ開いたドアの向こうで、かほちゃんがぼくを見ている。 「あのさ、せんせーがぁ~、かほちゃんー、大会に~、だすって~。せんせーがいったから~、まちがいないよ~またあしたかられんしゅーしよ~」 かほちゃんが、小さく口を開いた。 「でも・・・目の見えないわたしは・・・どうやって走ればいいの・・・?」 ぼくは、大きく微笑んだ。 「だいじょーぶ。」 ーー大会当日ーー 知的障害のある男の子と、目の見えない女の子が、二人で走っていた。 ぼくとかほちゃんは走れる。 二人なら走れる。 ぼくたちは、一つになる。 風になって、走ってゆく。

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