短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:0

バレンタインデー

わたしには好きな人がいる。 ジミっこのわたしだけれど、この想いだけは揺るがない。 ―誰よりも。 わたしの名前は日菜子。メガネをかけている、いわゆる地味子だ。 昔からずーっと片思いをしている相手がいる。 そして、そろそろバレンタインデーが近く、チョコレートを渡そうと考えている。 バレンタインデー前日。 運よく両親は出かけていて、一人っきりだった。 しかし、これは好都合。チョコレートを作ろうじゃないか。 お菓子作りは好きだったから、鼻歌を歌いながら材料を用意する。 友チョコはともかく、心配することがあった。 あまり話したことのないわたしがチョコレートをあげていいのだろうか。 手作りとか、キモイだろうか。 いわゆる一目ぼれ…。 そんなことを考えながら、チョコレートを溶かす。 ほぼほぼ友チョコだけど…一つだけ、本命チョコとして作る。 受け取ってもらえなくたっていい。告白するいい機会だ。 ライバルが多いのも知っているけれど、わたしの想いは誰よりも負けない。 チョコレートを型に入れて、冷蔵庫に入れる。 受け取ってくれるといいな。 バレンタインデー当日になった。 放課後の学校はやっぱりソワソワしていて、男女問わずチラチラあたりを見回していた。 「日菜子~、友チョコだよ!いつもありがと!」 「わたしも!友チョコっ」 友達からチョコレートをもらって、わたしは笑顔で自分の作ってきたチョコレートをあげた。 「じゃあわたしからも、友チョコでーす!おいしくなかったらゴメン!」 「ヤダなぁ、日菜子のチョコがおいしくないわけないじゃん!」 友達はわたしのチョコレートを受け取ると、「ベツのコにも渡してくる」って言って行ってしまった。 …チャンス! 周りの目を盗み見て、わたしは教室を飛び出した。 渡すんだ。絶対に! わたしはチョコレートの箱を抱きしめた。 「好きです」 空き教室で、告白している女子を見かけた。 そっと覗くと、チョコレートを渡している。相手は…。 わたしは目を見張った。 それは…わたしの一目ぼれの相手だったから。 息を殺して、わたしはその場にしゃがみこんだ。 ウソ。ウソウソ。 告白してたあのコ…めちゃモテモテのコじゃん。 勝てるワケ…ないって。 こんな地味子が。 わたしは耳をすました。 お願い。 断って! 「いいよ。俺も好き」 聞こえた言葉に、わたしは耳を疑った。 今…なんて? いいよ?ウソウソ。 付き合わないでよ。わたしだって、チョコ…。 ウソだって… 言ってよ…。 名前を覚えてもらおうともしなかった。 頑張ってキョリを縮めようとも思わなかった。 ただ、告白したら受け取ってもらえるって。 そんなの、カンタンだと思ってた。 全然違った。 あのコは確かに毎日努力をしていた。生徒会にも入ってた。 わたしはなにもしてない。 醜すぎる。 それなのに、努力してたあのコを恨んでた。 サイアクだ。 自分のアホらしさに、目の前がにじむ。 立ち上がって、全速力で廊下を走った。 教室に戻ってバッグをつかみ、階段はほぼ転げ落ちるように降りた。 帰り道を全力疾走する。 びりりっ! 途中の公園に立ち寄って、ベンチに座る。 一生懸命ラッピングした包装紙を思い切り破いた。 もう受け取ってもらえないチョコレートだ。 こうなったらもうヤケ食いだ。 乱暴に箱を空けて、手作りのチョコレートをつかむ。 そして、口の中に放り投げる。ぽろり、涙が頬をつたった。 チョコは甘いハズなのに、苦く感じた。 「…うぇっ…うぇぇ…」 情けない声を上げて、残りのチョコレートを全部食べた。 チョコレートは苦くて、失恋の味がした。

短編小説みんなの答え:1

魔法のポスト

ー好きな人に、好きって言えますように!ー 手紙にはそう書いてあった。 私の名前は清水香穂(しみずかほ)。小学5年生で少し短いポニーテール。 (あのポスト、本当かなぁ?) 「やっほー!好きって言えるようになりたいんだっけ?」 「きゃー!!誰!?」 目の前にはピンクの髪で羽が生えた妖精がいた。 「ポストに入れてくれたでしょ!フランっていうの! 3年ぶりの手紙だもん!張り切ろう!」 「え?今なんて言った?」 「誰が好きなの?」 「幼馴染みの重田真斗(しげたまさと)君。なんか高学年になったら気まずくなって…」 「このブレスレットをつけて手をつなげは気持ちが伝わるよ!」 「ま、真斗君!手握ってく、れる?」 「え、香穂。いいけど。」 (真斗君がずっと好き!) 「何?」 「ごめん!」 私は慌てて手を離した。 「私が手を握ったら困った顔してた…」 「ごめん!魔法のアイテムには魔法かけないと。忘れてた!」 「ええー!」 「じゃあ、世界一可愛い香穂ちゃんになーれ!OK!今は世界一可愛いから言ってきな!」 「あ!真斗君!いた!だけど川…」 「私が虹を作るよ!」 虹がかかって私は渡ったけど、 「わ!ににに、虹がー!」 虹が消えてしまった。 私は川に落ちた。 「大丈夫か!?」 真斗君が来た。 「真斗君、水苦手じゃ…」 無事に上がって、 「真斗君が、ずっと好き!」 「お、俺も…」 「よかったねー」 小さな声で言って、フランは消えた。 ー皆さんも魔法のポスト、願いが叶いますよー

短編小説みんなの答え:8

図書室(ホラー注意)

「は!?呪いの図書室なんてあるはずねーじゃん」「まじだよほんとにあるよ」 ぼくは雨宮浩太(あまみやこうた)。今話している見栄田康介(みえだこうすけ)と見得魔伊理太(みえまいりた)のなかま。 「ほんとにあるならいこうぜ」 「えー、あまみっち、いく?」 「う、うん」 「OK。あまみっちも行くんだろ、俺の家でな」 「「おっけ」」 「見得魔くん、いいの?」 「うん、いいんだ。あまみっちがいくなら」 「なんで」 「あまみっちなら、行けると思って。」 まあ確かにぼくはクラスで一番でかいけどさ。すると、康介がもうきていた。 「お、あまみっち、きたのか」 「うん」 「じゃあ、レッツラゴー」 「ごー」 「ここでいいんだな」 「ちょっと暗いね」 「やってんのかな・・・」 「インターホンがあるぞ。押そうか」 「うん」 ピンポーン! 『こんにちは。どなたですか?』 「ここの図書館を利用したいものです。いま、やってますか」 『ええ、もちろん』 「わかりましたありがとうございます」 『たのしんで』 「よしじゃあはいるぞ」 「うん」「うん」 ガチャ・・・ 「おおいろんな本がある」 「あの【呪い伝説】面白そう」 「あれ、あんなほんあったっけ」 「?」 「前行ったとき、なかったんだけど」 「あたらしく出たんじゃないか、読もうぜ」 その【呪いの呪文】はとても面白かった。けど・・・この一人の登場人物、【見得魔伊理太】と、伊理太と名前が同じなんだ! 「なあ、こんなはなししってるか」 「?」 「こういう超リアルな本って、読んだ相手の魂を本の中に吸い込んでしまうんだ。その体は、この本の登場人物を増やすための道具になってしまうって聞いたことあるぞ」 「え。まさか」伊理太くんは・・・ その瞬間、ページに『この本を読んだあなたには、この本の登場人物となってもらいます』と大きな字で書いてあった。 「うわあああああああああ!!!」 僕たちはこの本の中に吸い込まれた。 「ネエネエ、【呪イノ呪文】ッテ本シッテル?」 「なにそれー、しりたい」 「ソレハネ・・・」 ―――――――――――――おしまい

短編小説みんなの答え:2

桜物語

皆さんは、本当の桜の意味を知っていますか? 桜には、ずーっと昔から語り継がれている、ある物語があるのです。 それは、三千年前のお話… 三千年前の地球は、地が荒れ、作物や植物が育たないほどの荒れた惑星でした。 ある日、村人が散歩をしていると、小さな芽に出会いました。 「かわいそうに、お前もいつかは、死ぬんだな。」 かわいそうだと思った村人は、この小さな芽でもできることがあるのでは と思い、村の水を持ち出し、水をかけてやりました。 しかし、大切な水をただの小さな芽にあてられ、怒りに怒った村人は、 その村人を退村しました。 それから、何十年後、 罰が解かれ、村に戻ってきた村人は久しぶりに桜の木を見に行きました。 するとどうでしょう。 大きな幹に桃色の花びらをなびかせる、美しい桜の木が生えていました。 その桜の木の周りには小さな植物がたくさん生えていました。 これは、すごい!みんなに知らせよう。と思った、村人は自分を批判していた村人に知らせました。 「そんなこと、あるまい」 と言っていた村人も、この光景を見ると、目をがっぴらいて、驚く表情が見受けられました。 これには、参った村長は、 「これは、これは…」 数秒間言葉を失せていたが、「どんなお礼がよろしいでしょう。村長さん」 と言い始めた。 最初は、何自分の事を。 と思っていたが、自分が村長になるということが分かった。 「そんなっ…僕が…いいんでしょうか?」 「あぁ、君は村を救ったのだからな」 桜から広まる植物は次第に、全国、全世界へと広がり、 今の地球に至ったという。 しかし…今の地球人は… せっかくここまで育て上げた植物が大きく減り、空気も汚れてきた。 ここで、君たち人に大きな試練を与えよう。 それは、この地球を大きく、豊かに育てていく事だ。 難しいことではない。簡単なことだ みんなの積み重ねで君たちの未来ができる。 まずは、君たち自身が変わらなきゃならない。 読んでくれた君に願いを込めて…

短編小説みんなの答え:1

落とし物で始まる恋

私は、水嶋 るみ ある日、私は、授業中、お気に入りの花がらのカバーの消しゴムを落とした。 拾おうと思うと誰かの手にあたった。 その人の名前は、坂本 ゆうた 私の後ろの席で、クラスでも女子に人気が高い彼、 彼はそっと私の手に消しゴムをのせてくれた。「あ、ありがとうございます。」 わたしは彼にお礼を言った。 それをきっかけに私はひそかに彼を思うようになった。 そしてついにバレンタインが近づいてきた。 やっぱり、あげるのは、例の彼、どんなチョコがいいかな?? 私は、ずっと考えた。それからハートの形にして、アラザンなどで飾り付けすることにした。  ❤バレンタイ当日❤ 早速作ったチョコを学校に持っていった。 どこで渡そう??すると、ちょうど靴箱で彼にあったそうすると彼は、「放課後、ちょっといい??」と言った。 「いいですけど」と私は答えた。すると彼の顔が急に明るくなって「では、放課後◯×公園で」と言って走って、教室へ向かっていった。 何だったんだろう??と私は思った。でもこれは、チョコを渡すチャンスと私は思った。 授業中もずっとドキドキしていた。 ⭐そして放課後⭐ 例の公園へ向かった。 昔から馴染みのある公園だった。 思い出にひったっていると彼が来た。 走ってきたみたいで、息が切れていた。 「水嶋さん、いいえ、るみちゃんぼくと付き合って下さい」 思いがけない言葉だった。彼も少し顔が赤い。 私もチョコを差し出した。 彼は、驚いたようで、「これは??」と言った。 私は、「私もゆうたくんのことが好きです。」と言った。 それから私達は、くちびるを合わせた。

短編小説みんなの答え:1

【病系小説】 disqualification

女はずっと人と一緒にいる生涯を送っている。 一番古い記憶が残る2歳の時には妹がおり、その後も弟が生まれ、常に人と過ごしていた。物心付き甘えざかりの時代を、妹や弟に取られ、正しい甘え方を知らずに育った。姉としての威厳からか、齢に対してそれ以上の学力や道徳を持っていた。 甘え方を知らずに育った女は、中学生になり、彼氏ができた。彼氏は、学年で少々問題を起こすタイプの人間だった。だが彼は女のことを愛していた。端正な所作、冷淡な指先に溺れていたらしい。女は、彼が自分のことを好いていることに気がついていた。そして、愛されること、愛することへの憧れから、「彼氏がほしい」とわざとらしく嘆き、彼に告白させ、付き合うことになった。 愛されること、愛することに焦がれ、女は彼に蜂蜜のようにねっとりした甘い言葉をかけつづけた。彼氏は、女に見合うようになりたいという思いから、問題行動を減らしていき、周りからも「優しくなった」と言われるようになった。 女は受験を控えた。塾では皆、机に向かって一生懸命勉強する中、女は持ち前の要領の良さからサクサク知識をつけていき、家であまり勉強をせずとも成績を維持し続けていた。恐らくこつこつ勉強していたら、上位10%に入ることができるのだろうと、女も塾の講師も察していた。女はせっせと勉強し始めたものの、要領の良さから「コツコツ重ねる」行為を今までしてこなかったため、自分がやっていることを理解できなかった。解ることをやってどうすると思っていたのだ。女は気づいていた。自分は努力の才が無いのだと。 女は自分は賢いと思っている傍ら、自分は頭が悪いと思っていた。それがゆえ「結果にならずとも努力できたなら良い」という価値観を持っていた。しかし自分が努力ができないことに気がつき、「人としてどうなのだろう」「失格だろう」と感じたのだ。 彼氏を振った。人間じゃない自分と付き合わせるだなんて愚かだと考えたからだ。 友人に冷たい言葉を落とした。何故か寄ってくるあどけのたらない人間たちに平静を装い騙す行為が醜いと考えたから。それでも人間たちは寄ってきたが。 「やればどこまでも誰よりもできる」 自他共に感じているが、 「やれない」ことを知っているのは女のみだった。そんなすれ違いから、どんどん周りとの摩擦が増えた。 母からの期待、塾の課題の量、友人からの励ましや根拠のない「大丈夫」の言葉。女に打つかっては摩擦し、女の心は剥がれ落ちた。 女はずっと独りよがりな生き方をしていた。 ーーあとがきーー 「行間を読む」ことを意識してもらえると、この物語が、女が、より理解できると思います。また、ご自身の解釈次第で女のイメージは変わるでしょう。正解はありません。貴方の思い描く解釈の小説にしてください。 拙著お読み頂きありがとうございます。

短編小説みんなの答え:3

太陽

黄昏に夢を捨てた。 暗く明るいまだなお生きる太陽に。 夢を燃やした。 全てが闇に包まれる前に。 燃やし尽くして。消してしまって。 叶わぬ願望を。嫌いな記憶を。 全て。灰にして。灰さえ消し去って。 嗚呼。届かぬ人よ。眩しい光よ。 私を照らし手を引く者よ。 嗚呼。止めてくれ。 私がより、惨めになるから。 太陽は苦手だ。眩しいから。 闇夜が好きだ。誰の目にも映らないから。 私は明るい世界にそぐわないから。 私は汚いから。紅く汚れた事しか出来ないから。 何度も。何度も。拒絶をしても。 何故。何故、止めないのだ。 私は汚れているのに。 それでも何故。肯定するのだ。 私は生きていては成らぬのに。 贖罪のため生きるものなのに。 何故。何故。そんなにも。 私の生を願うのだ。 止めてくれ。止めてくれ。 肯定されると。手を引かれると。 どう足掻いても。どうしても。 生きて居たくなるじゃないか。

短編小説みんなの答え:3

10円マンション

俺は、社会人3年目のごく普通の25歳。最近は、新しい住まい探しをしているが、なかなかいい物件がない。 「ん?なんだ?このマンション」 俺が見つけたのは、1LDKのマンションだった。1LDKだけれど、中は意外と広く、勤めている会社にも近いし、申し分ない。そして、最も魅力的なのは……。 「家賃、1ヶ月10円!?」 そう。このマンションの家賃は、1ヶ月で10円なのだ。(こんなに綺麗で広い物件、なんで売れ残ってて安いんだ?)と思ったが、俺は早速不動産屋に問い合わせてみた。 1ヶ月後。俺は、この前見つけた、『10円マンション』に住むことになった。引っ越しは終わり、今日から正式に住むのだ。 「あれっ?こんな段ボール、持ってきたっけ?」 俺は、前の家からの荷物を整理していたら、見覚えのない段ボール箱を見つけた。箱には何も書かれていないし、持ち上げてみたが、かなり軽い。 「なんだろ?まあ、開けるか」 そう言い、俺が段ボール箱を開けたとたん、中から大量のゴキブリが出てきた。 「うわぁ!!なんだ、これ!?」 俺は、近くに置いてあったほうきで、なんとかゴキブリ軍団を退治した。 それからも、奇妙なことは続いた。俺しか住んでいないのに、家の物が無くなったり、外には誰もいないのに連続でインターホンが鳴ったりもした。 (もしかして、この物件って、呪われてる!?だから、あんなに安かったのか?安くても、こんな家には住みたくない……!) けれども、まだ入居してすぐだし、すぐには引っ越すことができない。どんなに短くても、あと1ヶ月ほどは住まないといけないらしい。 数週間後。俺は、次の引っ越しに向けて家の物の箱詰め作業をしていた。そしたら、突然、誰かに肩を叩かれた。この家には俺以外に住んでいないし、俺は不思議に思い、後ろを振り返った。そしたら、髪が長くて血まみれのワンピースを着た女がいた。そして、その女はこう言った。 「引っ越さないで……。ずっと一緒にいよう……」 「ぎゃあああ!!!」

短編小説みんなの答え:1

いかないで二虹瑚ちゃん

こんにちは私日向永遠(ひなたとわ)っていいます!中学2年生です! 今日は委員会でいつもより少し帰るのが遅くなっちゃった! 「永遠こっち」幼馴染の源虹瑚ちゃん(みなもとにこちゃん)が読んでくれた。 虹瑚ちゃんは明るくてクラスの中心的な女の子なんだ結構モテてるって聞いたこと もある...可愛いしね。 「委員会どうだった?」「うん来月の予定まで決まったよ」「そっか」 雑談をして虹瑚ちゃんとは別れた。なんだろう?なんかさみしいような いやな予感がする。私の勘はよく当たる。ずっとまっすぐに進む虹瑚ちゃんを私は止めた。 「虹瑚ちゃん!」「?」虹瑚ちゃんが振り返った。 「どうしたの?いやな予感でもした?」私はうんうんとうなずく。 虹瑚ちゃんが苦笑いした。「虹瑚ちゃん?」 「ごめん。でも明日になればわかることだよ」「なんのこと?」意味が分からなかった。 「じゃあね」虹瑚ちゃんは駆け出した。追いかけようとしたけど私は足を止めた。 あの虹瑚ちゃんの背中は何か隠してるんだ。ずっと一緒にいたからわかる。明日になればわかる、か。 家に帰るとお兄ちゃんがテレビを見ていた。そっかママもパパも出張で1週間帰ってこないんだ。 私のお兄ちゃんは日向昂(ひなたこう)イケメンらしい。「永遠ーオレ明日帰るの9時くらいになるわ」 「わかった」どうせ彼女と遊ぶんでしょ!ふん!そんなこんなで現在1時です。虹瑚ちゃんの言ってたこと がとても気になって全然寝付けなかった。1階に行って飲み物を飲もうとするとお兄ちゃんがいた。 「永遠?こんな時間にお前が起きてるのめずらしいな」「うーん」「?」お兄ちゃんは全く分かっていないが 兄妹だから多分わかったんだ何かに悩んでいること。 「ほら座れよ。話きいてほしいんだろ?」「うん」虹瑚ちゃんのことを全部話した。 「まあ明日だな。虹瑚も明日になればわかるって言ったんだろ?あと虹瑚にLINEしても意味ないぞあいつはそういうやつだし」 ギクッなんでばれたの?「ありがとお兄ちゃんちょっと楽になったよ」 次の日 あれ?もうちょっとでHR始まるのに虹瑚ちゃんまだ来てないな。 ガラッ先生が入ってきた。 「みんなに悲しいお知らせがある」みんなが一気に先生の方を見た。 「源が明日転校することになった」え?なんで?聞いてないよそんなこと。 「アメリカに行くそうだ」アメリカ?外国じゃん虹瑚ちゃんなんでいってくれなかったの? 昨日言ってたことってこれ?なんなの。虹瑚ちゃんにこんなにイライラしたのは初めてだ。 「先生私早退します!」そう言って私は虹瑚ちゃんの家に全力ダッシュした。そこには大きなトラックと トラックに荷物を積んでいる虹瑚ちゃんがいた。 「虹瑚ちゃん!」「!?」「永遠なんでここに」「なんではこっちのセリフだよ!」 「どうして急に転校しちゃうの?どうして言ってくれなかったの?なんで?私聞いたよね何かあったの?って」 私は心の底にたまった言葉を全部言ってしまった。虹瑚ちゃんは申し訳なさそうに 「ごめん。永遠に言ったら永遠泣いちゃうでしょ?わかってる幼馴染だもん」 虹瑚ちゃんの言う通り私は泣いていた。ぽろぽろ涙がこぼれる。すると 「ほら泣かない!これあげる」虹瑚ちゃんは私に珊瑚のストラップをくれた。 「私の名前にある『瑚』はね、珊瑚の『瑚』なんだ。珊瑚はストレスとか気づかないうちにたまった邪気を清めてくれるんだ」 「だから永遠にそれを持っててほしいの。永遠はみんなから色々頼まれたりしてストレスたまってるでしょ?知ってるよ 幼馴染だもん」「ほら」といって私に珊瑚のストラップをくれた。 「永遠知ってる?永遠って名前に込められた思い。大切な人のことを永遠に忘れないって思いが込められているんだよ」 そうなんだ。知らなかった。 「ごめん。もう行かなきゃ」「虹瑚」 初めて呼び捨てで呼んだ。 「...いつかまたあえるよね?」 「もちろん!幼馴染だもん!..永遠今までありがとうね」 「違うでしょこれからも、でしょ!虹瑚」 それから私は家に帰って大泣きした。お兄ちゃんしかいなかったからお兄ちゃんに抱き着いて 「虹瑚!虹瑚!」って叫んでた。お兄ちゃんは 「好きなだけ泣け永遠。いつか虹瑚に会えるよ」と言ってずっと頭をなでてくれた。 虹瑚今あなたはどうしていますか?虹瑚がいなくなって3年もたつね。私は虹瑚が行きたいって言ってた高校にいってるよ。 あんまり外国のこと知らないからわかんないけど楽しい?虹瑚はどこでも楽しむもんね。懐かしいね。虹瑚会いたいよ。 いつか会えるって信じてる。それじゃあね。         永遠より !あとがき! 最後まで読んでくれてありがとう!永遠(とわ)って読 むところと永遠(えいえん)って読むところがあるから気を付けてね!

短編小説みんなの答え:1

幼馴染は答えがいつも割れるが!?

「ねえねえ、今日も恒例の*アレ*やろ?」 「OK!じゃあ俺から出すね。『フライドポテト』と『ポテトフライ』の違いは?」 「うーん。外国で通じるかどうか?」 「チッ負けた。アイスひとつ奢るか。」 「おーい?問題出すぞ?『ソーセージ』と『ウインナー』の違いは?」 「うーん。サイズが違う?」 「ソーセージは豚や鳥!ウインナーは羊の腸!」 「え~負けた。アイスひとつ奢らなきゃ~」 「じゃあ」 「愛と恋の違いは!?」 「恋は単独でも成立する。でも恋は単独では成立しない!」 「恋愛は言うけど愛恋はあまり言わない!つまり、恋の先に愛がある!」 「じゃあ俺らは」 いつもは絶対と言っても良いぐらい割れるけど、 「「愛だね/な」」 END ー後書きー はろちゃ!小説好きです! 今回は天才幼馴染をかいてみたよぉ。 アドバイスと感想おなしゃす! ではでは! ばいちゃ!

短編小説みんなの答え:1

いつかまた会える日まで。

あの人の、笑顔が・・・頭の中でグルグルとして… 目は涙でいっぱいだ。色々なことで一気に心から何かがあふれそうになった。 私は・・・あの人にもう、会えなくなってしまった。 第一希望、、不合格。自分の受験番号はなかった。どれだけ探しても。私の周りの番号はほとんどあるのに。私の受験番号の306だけ抜けている。同じ中学の同級生はみんな受かってたのだ。まだ信じられない。これ が悪夢だったら良い。夢から覚めたら、私は自分の受験番号を見つけて笑っていたら良いのに・・・受験というものは本当に残酷だ。 今まで頑張っていても本番の出来だけで全てが決まってしまうのだった。 私より、今まで学年の成績が全然下だったカナが・・・受かっていたのだった。 2人で一緒に行けたら良いね、なんて思ってた自分は馬鹿だった。 あの人とは、、私の担任だ。 背が高くて面白くてかっこよくて、学年一人気者。私は、その人のことが中2から好きだった。自分のことを本気で応援してくれていた。 あの人はカナと話すとき、すごい笑顔だった。カナは私の大親友だったから複雑な気分だ。 カナと放課後あの人と2人きりで話しているのを見て、心がギュッとした。そこから私はあの先生に恋した。 あんな人に会ったのは初めてだった。 受験前日、私はあの人に言われた。 合格したら、ぜひ春休み中にでも学校来て報告してって。 あの人に会ったから私は本気で県内トップレベルの進学校に挑戦しようって思えた。 あの人に会ったから勉強だって頑張れた・・・ あの人に会う放課後は何よりも楽しみで、話すためだけに残ったりしてた。 私立の普通の進学校に通うことになった。 そこからでも志望大学には十分届く。高校で巻き返そう。自分でも前向きになろうとしたそして・・・高校初日。私はその私立高校入試の学年成績がトップだったことを知った。その日の放課後、教室に高校の学年主任が私を訪ねてやってきた。 良かったら、生徒会、やってみない? 私は悩んだ末、入ることに決めた。ずっと憧れてきた生徒会だった。 中学で私は目立たなくて手に届かなかった場所。高校に来て私は、この場所で主役になろうとしている。 だから落ち込んでる場合じゃない。 先生、頑張ります!いつかまた会える日まで。その日は胸張って笑って、あの人と話せるように。私は力強く一歩踏み出し生徒会室のドアをノックした

短編小説みんなの答え:2

恋は肩もみから

私は高橋絵麻(たかはしえま) 整骨院開けるよ!と言われるぐらい肩もみが上手なの! 私はある男の子に肩もみをした。彼の名前は酒見大吾(さけみだいご) その子は「はぁー気持ちいいー」と言ってくれてそれに「この恩は、ドッチボールで返すよ!」 といってくれた。 でも私にはその意味がわからない。たしかに大吾くんはドッチボールが上手だけど、どういう意味? 私もドッチボールが好きだ。 だから明日ドッチに行ってみようと思った。 明日・・・ ドッチボールに行ってみた。(うわ!強い人いっぱいいるじゃん!)私は大吾くんと、同じチームになった。 いきなり強い人が、たった一人の女子、私を狙ってきた! その時! 「え!大吾くん?」 大吾くんが私の目の前で、ボールをキャッチした! 良かった!絵麻!当たらなかったね! ドックンドックン。 なんだろう。この気持ち そっか。私、大吾くんが好き 次の日・・・ 大吾くんを屋上に呼び出してみた。 「え!この場所は行っちゃだめなんじゃない」 いいの。大吾くん 「好きです!付き合ってください!」 「え!僕も絵麻のこと好きだよ」 「肩もみもいいよね!」 20年後 私達はある式場にきた 「さあ、誓いのキスを!」 私達は大勢の中でキスした。 どうですか?作者のポタです! 9歳だけどどうかな? 友達の恋バナと照らし合わせました! アドバイスok! タメ口ok! 年下、年上ok! 辛口はNGでお願いします! pcなので「、」とか「。」は入ってないかもです。 じゃね!

短編小説みんなの答え:13

空き家(ホラー注意)

昭 「なあ、あそこの家、最近主さん死んだそうだぜ」 優紀「なにそれー」 昭 「そこ、幽霊が出るんだって。行かないか?」 海斗「え、ぼくやだよー」 昭 「ちっつまんねーの。じゃあ優紀こねえか」 優紀「え・・・」 昭 「来てくれるよね、一生のお願い!」 優紀「いや、いいよ・・」 昭 「やった!じゃあ放課後な」 優紀「いいけど・・・」 昭 「おっけーじゃあな」 優紀「じゃあな」 コンナ感じで昭に誘われ、魁利(かいり)と昭と行くことになった。 昭 「みんなそろったな」 魁利「うん」 昭 「よしいこう、おー」   「「おー」」 ピーンポーン 『こんにちは・・・どなた・・・』 「昭と魁利と優紀です」 『どうぞ・・・はいって・・・』 ガチャ 「こんにちは」 しーん。 「こんにちは」 しーん。 昭 「ほらやっぱり、幽霊だ!」 優紀「魁利?どこ?」 昭 「さっきまでいたのに・・・」 ? 『いま・・・ここにいるよ・・・』 優紀「だれだ」 ? 『魁利はもう僕の【しもべ】さ・・君たちも・・・君たちモ・・』 昭 「?」 ? 『君たちも・・・』 優紀「どこ?」 ? 『イマ・・ココに・・・イルヨ』 魁利『君タチモコウナレバイイ』  「「うわあああああああああ」」 僕の最後に見たものは、血だらけの魁利・昭・僕の足だった。それからというもの、ボクの記憶はナイ。 ココに肝試しに来たものをトラエテ、仲間にシテイルダケダ・・・。 こんにちはぱんちです('ω')ノ久しぶりにホラー書きました。怖かったですか。文中の【?】は幽霊で、魁利は幽霊に捕らえられ怨霊にされ、主人公も怨霊にされてしまいます。絶対にこんな所に行かないでください。あなたの命の保証はできませんよ。

短編小説みんなの答え:4

月とツキ

私の名前は飯島月(いいじまつき)。10才。 好きな教科は理科!天体観測が大好き!名前の通り月が一番好きなんだあ! ・・・・・。ああやって友達に「月って名前いいね!きれいだし。」と言われたのはいつ? あの後すぐ、理科で習った。 「月は自分で輝けない。」 と。あの光は太陽のかがやきだったのだ。自分ではかがやけない。光の盗っ人じゃん。 太陽が出ているステージで「太陽さんの仲間たち」で出るような存在。 でも・・・。ツキも、ツキもわき役じゃなくて主役として出たかった。 お母さんが言ってた。 「ツキが生まれたあの夜、月がきれいだったのよ。まんまるでほんと、きれいだった。」 ツキは月が好き。大好き。でも他人の力で光っている月はきらい。 なやみ事しているときは上をむく癖がある。 思わず上を向いた。         「ああ、月がきれい。あの生まれた時の満月の写真と似ている。」 やっぱり、ツキは月が大好き。ママとパパが決めてくれた名前。絶対に失いたくない。 この「名前」という名の特別なプレゼントは最初で最後の家族の大切で膨大な「愛情」。

短編小説みんなの答え:1

ハッピーエンドなんて、存在しないんだよ?

「バカなの?」 「え?」 「ハッピーエンドなんて、存在しないんだよ?」 「は?」 「You can't be happy forever」 いつまでも幸せでいられるわけじゃない 「ッ!!」 「It is the fate of a person」 それは運命人のなんだよ  ~時はさかのぼり2時間前~ トン、トコトン、ちゃぷん 歩くたびに聞こえる音。所々にある水溜りに足をつっこむ。 足音は、まるで周期が決まっているかのように一定のリズムを保っている。 石を蹴りながら歩く。カッ、カッ、 「幸せって何?」 誰にも聞こえないくらいの独り言。私の中でずっと考えていた悩み事。 『幸せ』難しいものだ。人によって違うもの?楽しいって感じること? 幸せとは何なのだろうか。 こういうことを考えるのは哲学?というのかも知れない まだ、12の私には哲学などというものは、早いかもだけど。 みんなよく言う、『友達』はいいものだ、と 友達は、いいもの? 『友達』ができたら幸せになれるのかな? 私も幸せに、なれるのか? お母さんがいなくなって お父さんもいなくなって 誰もが私をバカにして みんな、私から離れていって… 私も幸せになれるのかな? 幸せって何?神様なら知っているのかな… そんなことを考えているうちに学校についてしまった。 「これから、1時間目の道徳の授業を始めます。よろしくお願いします」 「よろしくお願いします」 「今回の道徳は、幸せについてです。みんなにとって幸せとは何ですか?」 朝、考えていたことと同じだ…。 「先生!」 「田中さんどうぞ」 「私の幸せは、みんなとゲームをすることです!相川さんとか、伊藤さんとか、あと…」 田中ちゃんが、気まずそうにチラッと私を見る。 私は田中ちゃんと相ちゃんと伊藤と…あと佐藤…あ、佐藤って私の名前 いつもこのメンバーで、ゲームをしていたから 「田中さん?あと、なんですか」 「いえ…、何でもありません」 「そうですか」 そう、私はもうメンバーじゃない 「先生!!」 「田中さん、どうかしましたか?」 「あと、さっきの続きなんですけど、えっと…あと佐藤さん、です!!」 え? 田中ちゃん…!すごく嬉しいよ! 田中ちゃんがこちらを見る。私はできる限りの笑顔で笑う。 ありがとう、って パンパン! 「皆さん静かに!他に誰かいますか?」 「はいっ!」 手、挙げられた… 「はい、佐藤さん」 「私は、幸せは命が尽きるときに人生がハッピーエンドで終わることだと思います」 「ハッピーエンドですか?」 「はい、そうです。ハッピーエンドというのは人によって違うと思います。だからその人が幸せだと思うことを生きているうちに成し遂げる。そして、楽しく生涯を送ることがハッピーエンドで、幸せだと思います。」 これが私の考える幸せ。 パチパチ!! 私の意見に賛同してくれる人は多く、授業が終わった時に褒めてくれる子もいた。 「佐藤、ちょっと来て」 相ちゃん? ついていけばいいの? それにしても、今日は雨が強い。 天気予報ではこの後晴れるらしいけど… 「相ちゃんどこまで行くの」 「うるさい、ついた」 え?ここって、 「体育館倉庫じゃん」 ドンッ! え? 「おい、佐藤!!田中ちゃんたちはグループにあんたを戻すことに賛成してたけど、私は反対だからねっ!調子に乗るな!」 相ちゃんが怒っている… 「佐藤さ、ハッピーエンドとか言っていたけど」 「バカなの?」 「え?」 「ハッピーエンドなんて、存在しないんだよ?」 「は?」 「You can't be happy forever」 いつまでも幸せでいられるわけじゃない 「ッ!!」 「It is the fate of a person」 それは運命のなんだよ 「あっ」 そういえば、相ちゃん帰国子女だった。 でも… 「人の運命?運命なんてないよ!!」 「でもあんたは、今友達がいない時点でハッピーエンドなんてありえn…」 「ハッピーエンドなんてありえるよ!!私、幸せは人によって違うって言ったよ。私の幸せが友達をつくるだけとはかぎらない!」 「へぇー、じゃあ今が幸せだとして私はずっと幸せに生きられると言い切れるの?言い切れないよね?未来なんて誰にも分らないし」 「じゃあ、私は自分をハッピーエンドに導けるように生きる。私は、私が幸せになれるように生きる。後悔しない人生を歩むのっ!夢に向かって、歩み続ける!自分の人生がハッピーエンドで幕を閉じられるように生きるのっ!!これが私の生き方。ハッピーエンドの作り方っ!!」 「あっそ、バカだね」 私は、バカでいい。私がバカでいいって思うならそれは、それでいいのだ。 自分のハッピーエンドは自分で見つけるものなのだ。佐藤歩夢。夢に向かって歩み続けます。

短編小説みんなの答え:6

自信をもって.′.′.′

自信を持って. それを私はいいたいの. そりゃ、私だって自分に自信が持てない時だってあるよ? でもさ、それを乗り越えるのって大事じゃない?? あ、無理してやらなくてもいいけど. 「どうやったら 自分に自信が持てるの??」 自分が最強だと思えばいいでしょ. ずっとずぅっと、自分に自信を持ってなかったら、 どうなると思う? 何も変わらないよね. 変わるために 頑張ろうよ. やってみなきゃ 分からないでしょ?? あ、予知ができたら話は別だけど 笑 ほら、未来は明るいよ?? 希望を持って、頑張ろ. *+END+* ふぅ.書いてたら 疲れたぁぁ ( 最近 詩ばっか かいてるので ちょっと 違うのを書いてみた.′ みんなが ポジティブになれたらいいなと思って書いたょ.′ アドバイスよろしく.′ >辛口ng >タメ口.あだ名.その他なんでもok.′ **°+*bye.′(*..)

短編小説みんなの答え:6

殺し屋

私は梓(あずさ)。12歳の殺し屋だ。 こう見えても腕は確かで、今まで殺してきた人は1000人以上。 スパイとか、有名な裏組織の幹部とか、そういう人も殺したことは何回もある。 私に仕事をくれるのは、ボスだ。 ボスの名前も顔も知らないが、あの声と威圧感は只者ではない。 今日も暇だなー。 ...ていうか、ボスの命令に従って何人もの人を殺して、私は何がしたいんだろう。 私は、何のために殺し屋になったんだっけ。 私って、ボスの操り人形じゃない? 自分に問いかけても返事は返ってこないまま。 ただ時間だけが過ぎていく。 「何してるの?」 後ろを振り向くと、私のすぐ近くに男がいた。 ...気づかなかった。人の気配なんかすぐ分かるのに。 黒いジャケットに身を包み、黒い中折れハットを深く被った、30代くらいの男だ。 「...何者ですか?」 「冷静だねー。まあそういうのは秘密。君が何か情報をくれるのなら答えても良いけど。」 「じゃあ結構です。」 情報を渡したら殺し屋として失格だ。それに私の命が危なくなるかもしれない。そんなことはお断りだ。 「初対面の人に冷たいなー。でさ、君に交換条件を出そうと思うんだけど、どう?」 「...内容は?」 「流石、話が早い。僕は君にこの人を殺してもらおうと思うんだけど。」 渡された写真を見て私は驚いた。まさか〇〇を殺すことになるなんて...。 「...あなたが殺せば良いじゃない。そっちのほうが早いでしょ?」 「いや、僕は君に殺してほしいんだよ。で、〇〇を殺してくれたら、君を自由にしてあげるよ。」 「...自由?」 「さっき自分でボスの操り人形とか言ってたじゃん。ボスの言いなりになりたくないなら、僕が自由にしてあげる。殺し屋なんてやらなくていいんだよ。きっと幸せになれる。」 「...でも〇〇を殺さなきゃいけないんだよ?言ってる意味分かってる?」 「勿論。じゃ、僕はこれで。」 「ちょ、待っ...」 謎の男は消え去っていった。 ...まぁ、ボスの命令に従うより、あいつの命令に従うほうがマシか。 さてと。面倒くさいから最後の命令は早めに終わらせないと。 「...速報です。今日午前1時、有名な殺し屋_梓の遺体が発見されました。死因は不明で...」

短編小説みんなの答え:1

あの子は、いつまでも可愛い。

 俺には気になる女子がいた。その女子とは、白雪鈴(しらゆきすず)のことだ。鈴は、腰まであるつやつやした黒髪の持ち主で、顔立ちも華やかな、だけどはっちゃけていないし、その可愛さを鼻にかけることもない、いわゆる清楚系だ。クラスの学級委員長で、頼りがいのある女子だった。 同じクラスになってから、俺は鈴から目が離せなくなっていた。それに、鈴は歌がうまいことも知っていた。昼休み、鈴はよく図書室に行っていた。そして、本を読みながら、流行りの曲を口ずさんでいることが多かった。俺は、電流を打たれたような感覚に陥った。 「…お前、早く告れよ」 呆れたように呟いたのは、俺の親友兼唯一俺の理解者である時久翔琉(ときひさかける)だ。翔琉はおもむろに足を組み直すと、当然のことを言うような口調で喋りだした。 「白雪は人気だから、早く告んないと誰かに取られるぞ。」 「…そうなのか?」 「あったりめーだろ!それもライバルはみーんなイケメンばっかり。今一番濃厚なのは3組の神宮寺だぞ」 俺は、翔琉に衝撃的な事実を突き出された。 神宮寺、神宮寺風雅だ。あいつこそ、鈴にふさわしいやつだった。 「…俺、白雪のこと、好きにならない」 「はい?なぜ神宮寺の名前が出た途端諦めるので?」 翔琉は信じられないものを見るような目で俺を見た。 「ちゃんと諦めがついたよ。ありがとな、相談乗ってくれて」 俺は席を立つと、あんぐりと口を開けた翔琉を鼻で笑いながら図書室を出た。俺が座っていた席は、鈴がいつも座っている席だ。そして、決めたのだ。白雪を、今から図書室に呼び出す、と。 「…ってゆー訳」 「はーっ、いつ聞いてもいいもんね、タク兄の出会い秘話」 俺は今、妹にうっかり妻との出会いの秘話を話してしまった。一応、「鈴にはいうなよ」と釘を差しておいたが彩楓(あやか)のことだ。すぐに言うだろう。それにしても、と彩楓が話を切り出す。 「なんで、好きにならないって言ったの?相手は超イケメンなんでしょ?」 「神宮寺のことか?あいつ、退学になったんだよな。万引きして」 「…つまりタク兄は、そのこと知ってたから告白したってわけ?」 なるほどー、タク兄も頭使ったねと呟く彩楓には、反応せず、俺は缶に残っていたビールを飲み干し、彩楓にも分からないような小さい声でつぶやく。 「あの子は、いつまでも可愛い」

27912808を表示