短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
冷たい冬は最高の冬
ふわり、冷たい雪が私の前を落ちる。私の夢はプロのピアニスト。私の名前は円(まどか)。 「はぁ~っ」 あまりの冷たさに思わず手を温める。 「…」 私は、すぐそばにあるショッピングモールを眺めていた。ストリートピアノのスケッチをしたくてここに来たのだ。ピアニストになるならば、ピアノには見慣れていた方がいいと思ったからだ。 「あ…」 通りすがりの少年がピアノを弾き始めた。あまりにもいい音色だった。私や、ピアノ教室の先生でも弾けないような素敵な音。透き通るようなきれいな音。私は思わずうっとりしてしまった。 はっ、と気づいた。あれからピアノの音色にうっとりして、どのくらいたっただろうか。私は急いで公園の時計を見る。 「よかった…」 まだ門限は過ぎていなかった。うちは門限が厳しく、5分ほど過ぎただけで1週間友達と遊ぶのが禁止になる。 ♪~ 「あっ!!」 私は急いで振り返る。もうあの少年は弾いていなかった。私より2つ上くらいの男性に変わっていたのだ。私はがくっと肩を落とした。 「‥‥‥」 その時だ。今日の気温ではありえないくらいの温かい指が私のほおをつん、と触った。私はびっくりして後ろを振り向く。 「こんにちは」 そこには、さっきピアノを弾いていた少年が笑顔で立っていた。 「こ、こんにちわ‥‥‥?」 私は戸惑いながらも挨拶をした。そんな私を励ますようにに少年は話してくれた。 「フフッ。焦らなくていいよ。キミ、さっきから僕のピアノ見てたよね?」 私は焦った。バレてたんだ。変な人に思われてないかな。焦らりながらも私はしっかり答えた。 「は…はい。音色、素敵だなって思って‥‥‥。あの…迷惑でしたか?その、プレッシャーとか…」 私が言い切る前に少年は口を開いた。 「いや、迷惑だなんて一言も思わなかったよ。むしろ、感謝してる」 私は正直戸惑った。知らない人に見られて感謝するの…?ちょっと面白い人だな、って思った。でもその思いは一瞬にしてかき消された。 「僕ね、自分の弾く音に自信が持てなくてさ」 「え………?」 何で?あんなに素敵なのに、どうして?私はとても疑問に思った。 「でも、こうしてストリートピアノを弾くことで前よりは自信が持てるんだ」 そっか…私はその人を信頼したかのように話し始めた。 「あの、私ね。…夢、ピアニストなんです。でも親に反対されてて」 「え…!」 少年の顔が急にぱあっと輝いた。 「僕もなんだ!僕の夢もピアニストでさ!」 私は少年の手をぎゅっと握って、こう言った。 「なれるよ!あなたなら絶対…!!」 その瞬間。 「何してるの?!」 私はびくっとした。 「お母さん?!何でここにっ…!」 「もう!この子は受験生なの!大事な時期に揺さぶらないでちょうだい!」 「受験…?」 少年は驚いていた。 「円、もうここには来させないからね!」 「そんなっ…!!」 せっかく芽生えた気持ちが…しぼんじゃう‥‥‥ 放課後。水たまりをぱしゃっと踏みつけた。ちょっとだけ!と思い、ストリートピアノへ向かう。ぴしゃ…!ぱしゃっ。水のはねる音が響く。 「気を付けて運べよー」 ピアノがトラックに運び込まれていた。 「あのっ…!このピアノって…」 「ああ。もう撤去されるんだ」 え……… 「ああそうだ。これ、きみのかい?」 あっ…あの人の楽譜‥‥‥ぱらっと開く。 『また会おう!会いに来て』 私だって会いたい。でもどうやって…。次のページを開いた。 『高山音楽高校 真壁莉音』 私はい急いで家に向かう。 「お母さんっ!私、高山音楽高校に行く…!」 「ええっ。音楽高校?まあ、自分で決めたんなら頑張りなさい…!」 また会いたい!また会わなきゃ…! 合格‥‥‥??!! 「真壁さん…?」 彼は振り向いた。 「あの時…?!」 私は彼に恋をしたのかもしれない ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 長文すいません!よかったら感想ください!
冬
冬は月が大きく見える。 1学年進むたびにクラス替えで不安になる。 大きな月は綺麗だけど、恐怖も感じる。 今年は雪が降るかな? 雪を見上げると分厚い雲。 その先に春が待ってるのかな。 来年もいい一年になりますように。
半分「人魚」半分「人間」の少女
私は、半分「人魚」半分「人間」の少女。 名前は、波野 凪咲(なみの なぎさ)。 中学2年生。美少女らしいの…そんなこと知らんけど。 私は、海野中学校というところに通っている。海の近くの中学校なの。 そんな、半分「人魚」半分「人間」の私の1日を見てみない? ____________________________ チュン チュン… 朝、5時に目が覚めた。 毎日私は、海に入って、人魚になる。 海に入ると、足が自然に、しっぽになるの! なんか、すごくない?でもその代わり、普段海に入れないけど。 海は、家の目の前だから、普段着で、はだしで海に向かう。 「あ、芽愛!」 「凪咲じゃん!今日も、やる?」 「もちろんよ。」 親友の芽愛も、半分「人形」半分「人間」なの! ポチャン… 「「人魚になった!」」」 海にもぐる。 「海は、きれいね~」 「凪咲も、きれいよ?」 「…余計」 「可愛い~」 「そんなこと、どうでもいいから!あ!イルカ!」 「しかも、ピンク☆凪咲は運がいいからね~」 「…」 「何この沈黙www」 「イルカに会いましょ!」 「話そらしたな…ま、いいや!会いに行こ~」 「キュー、キュー!」 「可愛い~」 「あ!もう時間よ。芽愛、戻りましょう。」 「えー!?もう?」 「6時よ。朝食を取りに行きましょ。」 「はぁ~い…」 朝食を食べて、学校へ! 「凪咲、いっしょに学校行こ?」 「いいわよ。あ、芽愛の彼氏じゃない?」 「建都だっ☆」 「芽愛~!会いたかったぜ☆」 「…彼氏いて、いいなぁ~」 「ふ~ん。美少女の凪咲ならすぐできるわよ?」 「え、どうかしら。」 「え!?1日に2回告白されてるよ???凪咲、気付いてる⁉」 「ん…」 授業 「優等生の、凪咲はいいな~。もう勉強なんてメンドイ!」 「そー言わずに。やりましょう!」 放課後 「凪咲~後で、行く?」 「うん!イルカに会いましょ!」 海辺 「あ!!!あの時のイルカだっ!」 「ほんとね。可愛い~」 「凪咲も可愛いぃ!!!」 「は?何言ってんだこいつ!芽愛こそ!」 「うわ、口悪くなった?」 「…ひど…芽愛の方が口悪いでしょ!!!」 「ねー、疲れたー。戻ろー?」 「そうね。じゃあね~!」 これが私の1日。
今日も明日も過疎配信
薄暗い部屋に打鍵音が鳴り渡る。 今、青白い光の向こうで気だるそうに喋っているのは過疎配信者の篠原くんだ。 「さやかちゃん今日も来てくれたんだ」 私のコメントを見つけるなり直ぐに反応してくれた。 過疎配信の良いところはこういう風に1対1での対応がほとんどだというところだ。 私は学校での疲れがこれによって癒されていた。 * ━━1年後━━ 彼は同接1,000人前後の中堅配信者となってしまっていた。 「○○ちゃん有償アイテムありがとう。○○ちゃん今日も有償ありがとね」 お金のない私は投げ銭ができない。だから、気づいて貰えない。 1対1が好きな私にはここの人数はしんどいのですぐにブラウザバックしてしまう。 そんなこんなで半年ほど経ち、私は彼の配信に通わなくなっていた。 * 彼からDMが届いたのは通わなくなってから4ヵ月経った夏の昼間だった。 【最近来てなくて心配だよ。大きくなりすぎてごめんね】 ━━━ごめんね? 別に彼は悪くないのに。 久しぶりに彼の配信を覗いた。 彼は物凄い速さで流れるコメントの中から私を見つけ出した。 「さやかちゃん、久しぶり」 その笑顔を見てわかった。 私はやっぱり篠原が好きなんんだ。 * 配信者の転生なんてよくある事で、10月に入った途端に彼は失踪した。 けど私は、私だけは彼の転生先を知っている。 篠原も私も、推しとリスナーの関係をやめ、今はどうしようもない共依存関係になっている。 私は今日も篠原の背中を眺めながらコメントを送る。 -fin- あえて"篠原"と"彼"で呼び方を使い分けしました。 主人公、さやかは配信者としての篠原ではなく、人として…否 異性としての篠原が好きだったのでしょう。配信に来ないさやかを心配してdmを送っちゃう篠原も可愛いですね。実は、本編には無いですが、dmは繋がり用の鍵垢でやり取りしていたようで...
【恋愛小説】後悔で揺れる恋心
私 「影くん!あのさ、私……やっぱ、なんでもない。また明日!」 私は、花咲 瑠影(はなさきるか)。私には、(多分)片思い中の相手がいる。いわゆる好きな人だ。 その子の名前は、花園 影(はなぞのかげ)くん。私と名前がよく似てる。それで好きになったわけではなく、 意地悪してくるけど、すごく優しいそういう性格が大好きだ。(みてるだけで幸せ!)毎日の幸せは影くんをみること。 毎日が幸せ!と思っていた頃から2週間後の話だ。先生からこんなことを言われた。 先生 「花園影さんは、「白血病」という病気にかかってしまいました。言いにくいですが、今から何十年も生きることは、難しい状態になり、もう亡くなってしまう可能性もみられています。お見舞いに行ける人は、行くようにして下さい」 この話を聞いて私は、固まってしまった。動けないほどに固まって、周りも見えなくなった。 友達 「…か!るか!ねぇ!るかぁぁ!」 友達の大きな声で動けるようになった。眠っている感覚だった。30秒ほど動けなくなっていた感覚だが、 実際には10分間、私は寝ていたらしい。そして「ハッ!」と思った。(今すぐお見舞い行かなきゃ!) 私 「ごめん!寝てたぁー(汗)私ちょっと今日は用事あって、また今度遊ぼ!じゃあまた!」 私 (速く!早く!早く行かなきゃ!影くんのところに行かなきゃ!) ーー病院到着ーー 私 「すみません。花園影さんってどこの病室ですか?知り合いでお見舞いに来たんです。」 私は息を切らしながら早口めで行った。 受付の人 「花園影様は3階の183号室の窓側のベットにいらっしゃいます。」 私 「ありがとうございます!それじゃあ」 ーー3階138号室到着ーー コンコン 「はい」と元気がなさそうな影くんの声がした。 私 「るかです。花咲瑠影です!」 影「どうぞ」 影「お見舞いに来てくれてありがとう。でももう俺はダメだから、ゲッホゲホ。風邪引いてるし、うつしたら悪いから帰ってくれる?俺のことはもういいんだ。瑠影が風邪引いたら大変だから!帰って。お願い」 影くんは泣きそうにかすれている声で言った。私は「お願い」と言われた瞬間に自然と目から涙が垂れた。だって、 「お願い」と影くんが言った途端にベットに「バタッ」と倒れたから。 そして、影くんは意識があるのかないのか私にはわからないが、 私 「影くん大好きだったよ。私に幸せをくれて本当にありがとう。」 と言って、最後の力を振り絞って、影くんの手を握った。そしたら次の瞬間 影くんは亡くなってしまった。でも小さな小さな声で聞こえた気がした。 「俺も……好き…だ。……瑠……影。」 と。私は、水たまりができるほど亡くなってしまった影くんの横で泣いた。 (あの日、告白していれば)と思い、もっともっと泣き声を上げながら泣いた 恋愛小説書くの好きなので、またみてくれたら嬉しいです。 最後まで読んでくれてありがとう!感想送ってくれたら嬉しいです。 じゃあ、バイミルク!
界世界転生
私は日野森 由奈(ひのもり ゆな) 私は今、死にそうだ。 だんだんと意織がうすれていく_。 気づいたら草原の上にいた。 心地良い風がふいている。 だれかが話かけてきた。 「おい、ラミィ旅に出るのだろ?ゴロゴロしてないで早く行け。」 えっ私そんな名前じゃ...。 私はすべて理解した。最近はやっていた、 「転生」 だろうか。 「せっかく師匠が声かけてるのに...。」 「はいはいわかったよ。行けばいいんでしょ?」 私はそんな言葉を返し、近くにあったつえを持った。 これからどんな旅が待っているのだろうか? 「さてそろそろいくか。」 私はそうやって第二の人生がはじまった。
ある学校の『恋バナ』をのぞいていかない?
「ねぇ、華音は、誰が好きなの?」 華音「えー、秘密☆雫はー?」 雫「えー、華音が秘密なら、私も秘密だしー」 華音「えっ、何でそうなる!?雫が言い始めたんだから、言ってよ!」 雫「は?んじゃ当ててみてくださいー」 華音「ゥザ…ま、いいや!当てるね~」 雫「ん?なんて言った?」 華音「夏樹?颯?怜雄?正樹?」 雫「ぜーいん、違いますぅ~」 華音「ゥザぃ…」 雫「今、ウザいって言ったぁ?」 華音「い、言ってないし~じゃぁ…」 こんな感じのが、女子たちの恋バナ! 男子の恋バナは… 夏樹「おい、颯!お前、好きな人、いるか?」 颯「へ?イルカ?お前イルカ好きなん?」 正樹「ふっ、颯は天然だね~違うよ、好きな人はいるって聞いたんだよ」 颯「え…。教えなきゃダメ?」 夏樹・正樹「うん!」 颯「はぁ、分かったよぉ…。好きな人は、か、の、ん!」 正樹「えっ、そーなんだー!俺は、凪咲!美人で可愛いじゃん?」 夏樹「えー!?俺も、凪咲!でも、恵梨香も、好き~」 颯「みんな意外!女子たちはどーなんだろ?」 夏樹・正樹「確かに、気になる!」 こんな感じが男子の恋バナ! 修学旅行の、女子たちの恋バナは… 華音「ねー!!みんな、恋バナしよー」 雫「いいね~」 凪咲「ん~、にゃむい…」 恵梨香「もー、起きて?せっかくなんだから~凪咲可愛い~」 瑠璃羽「わたしから!わたしの好きな人は、翔くん☆」 華音「おー、お似合いでぇす!」 瑠璃羽「///」 恵梨香「わたしは、夏樹!会いたい…」 雫「わたしは、正真くん!凪咲ちゃんて、モテモテよね?」 凪咲「はにゃ?そんなことないよ?ふあぁぁ…」 雫「えー、絶対そーだって!美少女じゃん!凪咲可愛いし~」 恵梨香「うんうん!ところで凪咲の好きな人は?」 華音・瑠璃羽・雫「知りたーい!!!」 凪咲「ん…内緒ね??わたしは、正樹…」 凪咲「秘密よ???むにゃ…」 恵梨香「おーーーー!!!めっちゃお似合い☆」 華音・雫「えっ!?両思いじゃん!正樹も凪咲のこと好きだよ!」 凪咲「っそか…。ふぅん…。どーでもいいもん。」 雫「そう言うけど、凪咲、耳真っ赤よ?」 凪咲「…ん。布団があついせい。」 END 修学旅行の男子の恋バナは入らなかった… へたくそですが、優しい目で見てね… アドバイスお願い! 辛口…× ペコリ(o*_ _)o))
54日前の君へメッセージ
11月12日(日) 私は先未来(さきみらい)。 私の両親はずっと喧嘩しています。 そのためご飯を作ってくれないし、勉強を教えてくれないし、遊んでくれない。 外に行くとき「いってらっしゃい」帰ったら「お帰り」さえ言ってくれない。 帰ったら一人で勉強をして、一人で遊んで、一人でご飯を食べる。 姉からはひどい扱いを受けている。 私を家来にして、 私からおこずかいを取り上げたり、 いうことを聞かなかったら殴られて、 姉の宿題を私にやらせたり。 学校ではいじめが起こっている。 私の机に悪口を書いたり、 物を隠したり、 無視したり、 仲間はずれされたり。 男子は暴力をふるったり、 服をわざと汚す。 女子は陰口や、悪口を言う、 「ブス」って言ってくる。 もちろん先生は止めない。 気づいているのに止めない。 むしろ私がいじめられているところを見ると みんな笑っている。 テストの点数は毎回0点。 本当は60点くらいあっているけど、 先生があっているのにわざとバツにする。 成績だってわざと全部1にする。 先生たちまでいじめてくる。 皆助けてくれない。 もう生きたくない。 辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い 辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い・・・・ その日の夢の中。 暗闇の中から「キラン」て、何かが光った。 人の形をしている。 光が話しかけてきた。すごく私に似た声だけど、とても明るい声。 その光は私にささやいた。 1月5日 「先未さんおはよ!」 「寒いね~」 今日は初もうで! 査奇ちゃん、南ちゃん、要ちゃん、陽太くん、砺雄くんと一緒に行く。 「その手袋かわいい!」 「似合っている!」 「これはテストの点が良かったから買ってもらったんだ」 「来ってホントに賢いよな」 「今度勉強をしえてくれる?」 「おみくじどうだった?」 「げっ!俺大凶!?」 「アハハ!ドンマイw」 「来ちゃんはどうだった?」 「うわぁ~!大吉だ!」 「え、すごい!」 「俺のと交換してくれ~」 初もうでが終わって帰宅した。 「「お帰り」」 お父さんとお母さんが出迎えた。 「来、おみくじどうだった?」 「大吉!お姉ちゃんは?」 「え!私も大吉」 私とお姉ちゃんはお互いの顔を見て笑った。 (そろそろ寝ようかな・・・。) 少し私は考えていた。 それは54日前の夢のことだ。 あの夢のおかげでいま幸せに暮らしている。 あの夢で誰かがささやいたことから自分で変えようと思った。 もう少し生きてみようと思った。 ベットに入って考えてみたが、すぐに眠りについてしまった。 目を覚ますとそこは光に包まれたところだった。 でもどこかで泣き声が聞こえた。 そこへ行ってみたら、人の形をしている。 でも真っ黒でだれか分からない。 「どうしたの」 聞いてみた。 「もう生きたくない。死にたい」 「どうして?」 「皆助けてくれない。みんな私をいじめる。私なんて死んでしまえば・・・。」 少し黙り込んでしまった。でもすぐに、 「わかる。」 「え」 「私もそういう時期があった」 「どう思った?」 「辛かった。私も死にたかった」 「じゃあなんで・・・」 「でも精一杯生きようと思った。そしたらいつか解決するよ」 「お父さんも、お母さんも?私のことを見てくれる??」 「見てくれる」 勇気をもって親と話たら喧嘩は少なくなった。 「お姉ちゃんと仲良くなれる?」 「なれる」 夫婦喧嘩しなくなったら家来扱いはなくなった。 「いじめも?先生との関係も?」 「うん」 精神科に行って相談した後、解決した。 「本当?」 「うん。だからもうちょっと生きてみな」 ん?夢か。 誰だったのだろう?声が私と似ていた。でも元気のない声だった。 あの子が話していたこと、なんだか私と似ていたな。 「来起きなさーい、味噌汁さめちゃうでしょ」 お母さんが呼んでいる。 「はーい」 私はリビングへ向かった。 54日前 あ、もう朝か。 明日なんて来なくてもいいのに。 結局何だったのだろう、あの夢。 ・・・。 もうちょっと、生きてみようかな。 こんにちは。ニックネームを変えた女子力高め男子です。(元ぬい) これ気づいた人いるかな? 感想を聞かせてください。
佐久間さん
私のクラスには、佐久間梨々という名前の、超絶美人で頭のいい、人気者の女子がいる。学年問わずモテまくり、女子も彼女を好いている。 「佐久間さーん田中が話あるってー」「梨々ちゃん、河原君が呼んでる」 今週だけで2回、呼び出しがあった。でも彼女は、どちらも断った。 モテればなんでもいいって訳じゃないよなー。そんな彼女を、今日も他のグループから眺める私。普通の顔、普通の成績。男女どっちも友達はいるけど、告白されたことは、ない。 「佐久間さん呼んでもらえる?」 今日もまた、彼女を求めて男子がやってきた。隣のクラスの、早川聖。中学の頃は仲が良かったけど、高校でクラスが離れてからはほとんど話していない。佐久間さんとの接点、あったのかな。 「佐久間さーん、呼び出しー」 早川を見た途端、彼女とそのグループがどっと湧いた。顔を赤らめる佐久間さんと、「やったじゃん!」「やっとだー」と喜ぶグループ。ああ、2人は両想いだ。その場の誰もがそう思った。確かに早川はイケメンだし頭がいい。正直言ってモテる。 「は、早川君、な、なにかな」 いつになく動揺している佐久間さんは、いつも以上にかわいい。 「あ…ごめん、こっちの佐久間さんじゃない」 「………え?」 早川の言葉に、教室に静寂が走った。 「紀香」 全員の視線が、私に向く。 「佐久間、紀香さん。話があるんですけど」 「……え?私?」 佐久間さんを敵に回すと、正直面倒なことになると思う。早川と付き合うとか、全然想像できない。 でも、私の3年間の片想いが報われるなら。 早川の下手くそな告白を、受け入れようと思った。
才能売買店
「ほんとにここであっているのか…?」 俺は今才能を買いに行こうとしている そのまま聞くと意味がわからないだろうが 確かに聞いたんだ、俺の友達に 「才能が欲しいならここ行けばいいよ」 そういって一つの紙を渡してきた、そこには 住所と名前があった 「才能売買店…なんだそれ、からかってるのか?」 まさか!と友達は笑う 「嘘じゃないよ、現に僕はピアニストとして活躍してるでしょ?ピアノの才能をそこで買ったからなんだぜ?」 ドキッとした もしこれが本当なら?本当に才能が買えたとしたら? そう思ってここまで来たけど… ほんとにあったんだな 目の前には『才能売買店』と書かれたお店がある 入ると1人の女性がいた 「いらっしゃいませ、どんな才能が欲しいのですか?」 店内には何も無かった、というよりはあるのだけど無いという表現が正しいか… 何も入っていないショーケースが並んでいて、その一つ一つに才能の名前が書いてあった 一つのショーケースを指さして 「医者の才能が欲しい」と言った それを聞いた女性は「なるほど」と言ったあとに少々お待ち下さいと言い、店の奥に消えた 三分位経ったあとあの女性が一つの紙を持って戻ってきた どうやら契約書のようだ 「ここにサインをして下さい」 俺は嫌な予感がした、契約書の文を読むとこう書いてあった 『11月14日 医者の才能の買い取りにつき、残り約62年の寿命から61年と11ヶ月を才能売買店が引き取るものとする』 「これはどういうことだ?」 戸惑う俺に女性はこう説明した 「才能にはそれぞれに価値があります、買い取る人物の価値と才能の価値が釣り合わない場合、買い取る人物から釣り合わなかった分だけ寿命を抜き取る事になっています、貴方の場合は医者の才能と貴方の価値が不釣り合いと判断されこのような結果になりました、説明は以上です ではサインを」 色々言いたいことがあったが今はそれどころではない 俺は契約書にサインをして店を出た 次に向かったのは病院だ 今、俺の妻は重い病気で、2年ほど目を覚ましていない、手術も成功する可能性はほぼ無かった、でも諦めたくは無かった 俺はもともと医者だが、実力はいまいちで当然病院では嫌われたし、同僚からは給料泥棒と言われていた、でも俺はそれをひどいと思った事はない、俺が同僚の立場なら同じ事をしただろうと考えていた、俺がそんな待遇を受けるのは当然の事なのだ 才能を買って一週間後、俺が妻の手術をすることが決まった まわりからは「気でも狂ったか」「無茶だよ、あの病気は治せない」 そう言われ続けたがどうでもよかった、妻が助かるなら…目を覚ますなら――― 手術は成功した、同僚も院長も驚いていた、世界でも類を見ない病気の手術の成功で世界でも有名になった あの店は本当だったんだな… 手術が成功して24日後 俺は今だ目を覚まさない妻の横に居た 成功したはずなのにどうして… 「拓也さん…」そう呼ばれた気がした…けど 妻が目を覚ました訳じゃ無いみたいだった 細くなった妻の手を優しく握りこう呟く 「――最後くらい…笑ってくれよ…」 次の日妻の病室で倒れている俺が発見された 皆嘆き悲しんだ、妻の元気な姿を見ること無く旅立った俺に同情してくれた 後悔はしていない、妻が助かるなら…それでいい 俺が亡くなったと知ったら悲しむだろうが、 その悲しみさえ忘れてしまうくらいに幸せな人生を歩めるなら… か細い腕に繋がる点滴 テンポよく揺れる心電図 サイドテーブルに置かれた美しい花束 病院のベットで眠る女性の横には結婚式の写真があった とても幸せそうな二人の笑顔がそこにはあった 眠る女性が少し微笑んだ気がした
私、魔法が使えるの
「見て見て!私、魔法が使えるの!」 なんだこの女は。 それが彼女への第一印象。 「車に轢かれそうな貴方を助けてあげる!」 は?何が起こった。車が下を物凄いスピードで通って行った。ん?下?俺の体が浮いている。周りを見渡してもあの女はどこにもいない。 うん、これは見間違いだ。そうだ、絶対。魔法なんてあるわけないだろう。そうだ。勘違いだ。俺疲れてるんだ。帰って寝よう。 「見て見て!私、魔法が使えるの!貴方を火から守ってあげる!」 ん?お前、何言って・・・冷たっ。って、え? 「あ、起きた?貴方の家、火事だったんだよ?」 本当だ。家が燃えている。ん?この女、昨日の。 なんで俺を助けたんだ。無関係だろ。 「私の魔法はみんなの為にあるからね!この魔法で皆が幸せになってくれるようにだよ!」 ・・・そうか。ところで、住むところどうしよう。 「私の家に来るなんて、賑やかになるね!」 こればかりは仕方ない。家が燃えたからな。住むところが無いんだ。 ん?この写真って・・・ 「私のお父さんとお母さん。私を守って、それで。」 ・・・この女も辛い思いをしてきたんだな。 そこから俺は何回もあの女、いや、彼女に救われてきた。 そしていつまでもこんな平和な日が続くと思っていた。 俺は彼女と一緒に出掛けている。 「ねえねえ!私、ここ行きたい!」 言われたのは遊園地。正直、疲れるから嫌だ。けどいつも彼女に助けて貰ってるから今回は彼女に付き合ってやるか。 「あ!」 は 突然、ナイフを持った男がこっちに突進して俺の腹を・・・ 「ねえねえ、私、魔法が使えるの。貴方を殺人鬼から守ってあげるね!」 おい!何してるんだよ!ナイフが腹に刺さって 「えへへ、大丈夫?ゴホッゴホゴホ」 えへへ、じゃねえだろ!救急車!救急車! 「大丈夫!私はもうダメだから!」 大丈夫なわけ無えよ! 「私が死ぬと最後に助けた人に魔法が受け継がれるの、貴方はそれでいい?」 ・・・いいよ。 「へへっ、ありがと!」 そう言って彼女は居なくなった。もう、どこにも。 ひっ! 私は今野良犬に襲われている。しかも大きいやつだ。 ああ、犬の尻尾を踏んじゃったから・・・ 誰か、助けて! 「なあ、俺、魔法が使えるんだ。お前を助けてやる。」
【30min.】水上想い出タクシー
晴天の下、少年はきょろきょろと辺りを見回しながら川辺を歩いていた。運転手はそれに気付いて車を降り、川を眺めて思考している少年に近付き声を掛けた。 「迷子かい?」 運転手の声に少年は一瞬びくりとし、おどおどしながら答えた。 「川、渡りたいんです。でも、橋が見付からなくって……」 運転手は笑って言う。橋は無いと。それを聞いた少年は驚いた。 「ここには橋が作れないのさ。だから舟があるだろう? まあ、見ての通り足りないみたいだ」 これでは渡れないと少年は困った。しかしそんな少年のような者の為にこの運転手はいるようなものである。 「うちのタクシーに乗りなさい」 少年はパッと顔を上げた後、また俯いた。 「でも僕、お金があまり……」 そんな事かいと運転手は笑った。 「格安で送るさ、というか普段から格安なのさ。舟と同じ」 さ、と少年を車に乗せて、川へと突っ込んだ。少年は、まさか川を渡るとは思わなかったのだろう。声変わりのしていない悲鳴が短く響いた。 「お客さん、言ってなかったね。このタクシーは水陸両用なのさ」 「先に言って下さいよう……」 見た目より川幅が広いのか、対岸に着く気配はまだ無い。三度目の困り顔を作った少年を見て、運転手はカーナビのようなものを操作した。すると、少年の傍の窓から見える景色が変わった。まるで映像が貼り付いたかのように、川ではない景色が映った。 「えっ……」 困り顔の次に少年に多いのは驚き顔らしい。尤も、驚いたのは少年だけではない。過去の客も皆、映像に驚き釘付けになったものだ。 「少し見せてもらっても良いかい?」 はい、と少年が答える。現在映っているのは公園らしい。五歳くらいだろうか。幼い少年と、兄と思しき人物が笑い合っていた。それから度々公園での景色が映し出されていた。春の花見、夏の虫取り、秋の紅葉狩り、冬の雪遊び。暫くすれば学校と思われる建物が、一度変わりながら見えた。観ていく内に、共にいた人間は兄というより、幼馴染らしいと分かった。少年は、とっくに窓に釘付けになっている。桜が満開の頃、二人は筒を手にしていた。映像に夢中になっていた少年の瞳から、雫がぽろぽろと落ちる。正門の前で写真を撮られ、ずっと一緒と呟いた所で映像は途切れ、川が窓の外に映った。 少年は、嗚咽を漏らしながら言った。また彼に会いたかったと。次はいつ会えるか、何十年か、百年か。過ごす時間の差異を考えると、苦しくて仕方がないと。でも。 「でも、僕は待ちます。決めました」 そう言った少年の顔には、先程までの弱々しさは残っていなかった。 対岸はもう近い。運転手は純白のハンカチーフを手渡した。少年はそれで目元を拭う。ゆっくりと、車が岸に上がる。少年はポケットから硬貨を取り出した。 「なんで、糸が通っているんですかね?」 「うーん……管理とかしやすいからかな?」 成程と少年は笑った。駐車場までどうでも良い談笑をした。車が減速して、停止する。車を降りて、少年は一礼した。 「ありがとうございました」 晴れた顔のまま、少年は遠くへと歩いていった。それを見届けながら、運転手は呟いた。 「辞めたくても辞められない。お客さん達とは違うからね。まあ、辞めるつもりも無いけど。やりがいがあるから」
夏休み、夏祭り、そして、彼の横顔。【恋愛小説】
ミーンミーンミーンミーン。。。セミの鳴き声が聞こえてくる。ああ、夏だなあと思う。「。。。い~やた~~~~~!!!!!!」「!?」「いえ~~~~~~い!!!」バタバタバタバタ。。。走り回るかなあ。。。自己紹介が遅れたけど、私は伊波 萌々香。(いなみ ももか)で、今めっちゃ走り回ってるのが、私の姉の梨華(りか)だ。夏休みに入るのがもうすぐでうれしいのだろう。理由はもちろん、夏祭り。梨華は、彼氏がいるから一緒に行く約束をしてるんだって。憧れる。私だって、彼氏が欲しい。一緒にテーマパークや遊園地、そして、海や夏祭り。ああ、彼氏がいたら楽しいんだろうなあ。。。「あ、そうだ萌々香。夏祭り、誰と行くの?」っ、気まずいことを。。「え?誰とも決めてないよ。友達と行く予定。てか、まだ7月だよ?はやくない?」「いや~?そんなことないけど~??」にやっとしながら言う。は・ら・た・つ。「てか萌々香って好きな人いんの?いるなら、早く告ったらいいんじゃない?そしたら夏祭りも一緒に行けるよ?」好きな人?それくらい、、、「いるにきまってるでしょ!!でも、告るのは無理!!相手から言ってこないかなあ。。。」まあ、無理なんだろーけど。 7月下旬 私の好きな人。私の好きな、、、「「痛っ!」」あ、やっちゃた。。「ご、ごめん。」やばい、ぶつかった。相手、誰?「いや、こちらこそ。ごめん、怪我無い?」キャー!!私の好きな岩橋 涼(いわばし りょう)くんだった~!!!「い、いや、怪我は、ないと。。!」 痛い!あ、、これ、、、うでに、、、擦り傷が、、、、「!擦り傷!保健室行こ!」「いや、大丈夫、これくらい。持ち歩いてる絆創膏でどうにかなるって。。」「いやいや、保健室行こう!ね?」うっっっっ、マブシイ。これは行くしか。。「うん、行くよ。」 保健室 「。。。大丈夫?」ここは保健室。ちょうど保健の先生がいない。ってことで二人っきり。やばい。やばい。「あ、、うん。ダイジョブ。心配しないで。」「「。。。。。。。。」」シーンと沈黙が続く。「あのさ、言いたいことがあって。。。言っても、いいかな。。?」「!」やばい、近寄ってきてる!ドキドキが止まらん。。。「いいよ。。。!」「小1の時から伊波さんが好きでした!付き合ってくれませんか。。?」「!」うそ。。!うれしい。。。「あ、ごめん。図々しかったよね。ごめ「そんなことない!」はっ、口から声が。。止まらない!「私も好きだし!涼のこと!逆に、嬉しいよ。。。」「っ、ありがとう。僕ら、付き合おう。」「はい!これから、よろしくね!あ、そうだ、いつも伊波さんよびは嫌だから、萌々香って呼んでよ!」「え!?」「いいじゃーん!ね、早くして!」 こんどは私から近寄っていく。あらら、涼ったら照れて真っ赤。かわいい。。。「さ、言って言って!」ギシッとベットがきしむ。 「ね~、はやく~!」「。。。っ。。。も、萌々香!」「わ、やっと言ったね~!」けらけらと笑って見せた。「一緒に夏祭り、行こ!」 夏祭り ああ、やっと来れた。今日は、朝顔の浴衣。メイクもちゃんとした。気づいてくれるかな? 「おーい!」ああ、来た。「萌々香、いつももかわいいけど、きょうもかわいい。」っ、照れるじゃん! 「いこ。」「うん。」 りんご飴、綿あめ、魚釣りにかき氷。 「ねー、萌々香。かき氷。あーん!」「えっ!!」「ほらあーん!」 嬉しい。。 ぱくっ 「おいしい!」「でしょ?」「いやなんで涼がドヤってるの?」「いーじゃん!」「あ、あそこから花火みよう!」「いいね~!」「いこ!」そこは高台。夜空が綺麗。ああ、琴座も見えた。。。 ばんっばばんっ! 花火が始まった。 「綺麗。。。」「。。。。」涼が黙ってる。感動してるのかな。。。そう思い涼のほうを向いたとき。。。 「!」 初めてのキス。ぎゅってされてるけどわかる。涼が照れてるの。 「ありがとう。涼。」「。。。///」「涼が照れなくっても、、、、!」 またキス。今度は甘めのキス。 ずっと一緒に居たい。そう思った。 そして、私は涼が好きだなとも思った。 ~END~
テレパシーが使える2人の恋
もしもテレパシーが使えたらどうする? 友達同士の心の会話、楽しそうだよね。 実は、私はテレパシーが使えた。 私は椛(もみじ)という。中学3年生。 テレパシーが使える・・・といっても、信じられないよね。 でも、本当なんだ。 心の中で言いたいことを伝えられる能力を持ってる。 同じ能力を持ってる子は、この世にもう1人だけいる。 クラスメートの、夜空(よぞら)くん。 実は、私は夜空くんが好きだ。 夜空くんは、私のことを『友達』としか思っていないかもだけど、 私は、夜空くんが大好きだ。 私たちは、よく心の会話をして遊んだ。 授業中に話していてもバレないから、私と夜空くんは、この能力を気に入っていた。 (椛、今日は遊べる?) (うん!遊べるよ!今日はさ、新しくできたカフェ行こうよ!) と、こんなふうに。 ある日。 休み時間になって、みんながワイワイとしゃべり出したころ。 いつもなら、私と夜空くんは心の会話をするのだが――。 今日は違った。 (おーい、夜空くん?)と私が心の中で呼びかけても、返事がない。 どうしたんだろう、と思っていると、 突然、大きな声が響いた。 「椛、好きだ!!」 クラスメート全員が、目を見開く。 同じく、私も瞬きができなかった。 声の主は、夜空くんだった。 「椛、好きだ!付き合ってほしい」 教室によく響く声で、夜空くんが言った。 私は、とたんに、夜空くんが妬ましくなってきた。 そこで、心の中で、夜空くんに言った。 (告白は、心の中でしてよ!恥ずかしいじゃん!みんなに聞かれてるでしょ!!) すると、夜空くんがかすかに微笑む声がした。 そして、夜空くんは心の声で言う。 (心の中で告白なんて、嫌だよ。直接言った方が『好き』って言葉が伝わる気がするよ?) 悪意のない、優しい言葉に、思わず笑ってしまう。 (そういう素直な所も、私は好きだなぁ・・・) うっかりと、心の中で言ってしまった。 すると夜空くんが心の中で、大声で言った。 (あ、今『好き』って言ったね!?聞こえてるからね!!)
氷の蓮
朔郎はただ一人、雪女山脈と呼ばれる山脈を登っていた。空気は肺まで凍ってしまいそうなほど冷たい。長い間誰も通らなかった道は険しく、彼の体力を奪う。 この山脈は一年中雪に覆われていて、一番高い山、雪永山には昔から雪女が住んでいるという。そして雪永山の山頂付近には古寺と、氷の蓮が咲いている池があって雪女がそこに住んでいるという。氷の蓮は、どんなに重い熱病でも治してしまう秘薬だと言われている。実のところ朔郎は秘薬の話を馬鹿げた迷信だと思っていたが、たった一人の家族である妹の永子が熱病に罹ってしまった。朔郎は妹を助ける為に迷信に縋ることにした。 朔郎は雪永山にの山頂付近で力尽きて倒れてしまった。遠のく意識の中、朔郎は最後に声を絞り出した。 「すまねぇなぁ、永子」 途切れそうな意識の中、朔郎は最後に自分触れる冷たい手を感じた。 次に目覚めた時、地面はもはや雪ではなく、古びた木の床だった。朔郎はさっきまでは全て夢で、本当は永子は元気だと思ったが、そんな考えはすぐに消え去った。 彼の目の前には死者を意味する白い装束の女が立っていた。艶やかな黒い髪は腰までたくわえてある。その気配は、彼女こそが雪永山の雪女だとすぐにわかった。朔郎はしばらく呆然としていたが、なんとか声を絞り出した 「氷の蓮ってのを分けてくれないか?」 すると女は呆れた様な顔をして、彼の側に腰掛けた。 「最初に名乗るのが礼儀ってもんじゃないのかい?」 「すまない。気が動転した。俺は東村の朔郎だ。妹が熱病にかかっちまって、どうしても氷の蓮がいるんだ。なんでもするから一輪分けて欲しい」 雪女は彼を値踏みする様な目で見た 「なんでも、ねぇ」 そう言って雪女は笑った。 「良いぞ、分けてやろう。ただしここに三日続けてくるならだ。何、ここまで導いてやるからすぐにつく。なかなか良い話だろう?」 「それじゃダメだ!間に合わない!」 雪女はまた考えた。 「じゃあ、1日に花弁を一枚ずつでどうだい?花弁三枚で熱病はちゃんと治るよ」 「分かった。三日ここに通うよ」 雪女は寺を出て池の蓮を一輪採ってきた。そして花弁を一枚千切って彼に渡した。 「もう朝だ。今日はこれで帰りな」 朔郎は寺を後にした。 朔郎は永子に氷の蓮を煎じて永子に飲ませたると、日が傾きかけた頃に雪永山へ向かった。前回来た時とは違い、今回は雪女の力のおかげか前よりずっと楽に進めた。それどころか長い時間がかかった道のりが、たった一時間で古寺まで辿りついた。 そっと寺の中に入っていくと、雪女は髪を櫛でとかしていた。朔郎は雪女の姿に見惚れてしまい、入り口近くでじっと見つめた。しばらくして開けたままの扉から風が吹いて雪女は彼に気がついて、微笑みかけた。 「おお、待っていたぞ。ほら、お前にここは寒かろう。火ををつけておいたぞ」 雪女は囲炉裏の火に指差して側に来る様に促した。朔郎は荷物を置いて彼女の近くに座った。彼女は朔郎に微笑んで言った。 「朔郎、あんたには私の話し相手になって欲しい。ここで一人だとどうも寂しいんだ」 「ああ、花の礼だ、気の済むまで相手してやる。ところで、お前さんのことは何て呼べばいい?」 雪女は驚いた顔で目をぱちくりしている。 「なぜ?」 「なぜって、ずっとお前さんって呼ぶわけにいかないだろ?」 雪女は戸惑って俯いた。朔郎は明るい調子で続けた。 「あんたの髪は絹みたいに綺麗だから絹って呼んでいいか?」 絹は小さく頷いた。 「好きに呼べばいい」 朔郎は確かに真っ白な絹の顔が赤くなっているのが見えた。 二日目も夜が明けて朝が来た。絹は昨日採った蓮の花弁を2枚千切って朔郎に渡した。 「名前の礼だ」 絹はそういう間も彼と目を合わせようとしない。 「これで三枚になっちまうよ、受け取れない」 「今夜は来なくても良い、お前の好きにしてくれ」 絹は俯いた。朔郎は美しい彼女の髪に触れたいと思って手を伸ばすが、衝動を押さえ込んで手を引っ込めた。次はキヌに髪油を持ってきてやろうと思った。 朔郎が山を降りて家に帰ると永子は見違えるほどよくなっていた。花弁を飲ませて、また日が傾きかけた頃に彼は山に行った。 古寺に着くと絹は驚いた面持ちで朔郎を見た。朔郎は固まらない様に懐に入れておいた髪油を取り出した。 「俺にあんたの髪を触らせてくんねぇかい?」 絹はまた呆然した。 朔郎は櫛に油をつけてキヌの髪に塗った。その髪は力を入れずにスッと櫛が通った。朔郎は絹が愛おしく感じて言った 「なあ、絹。俺が明日かんざしを持ってここにきたらどうする?」 「どういう意味だい?」 「お前さんと夫婦になりたいって意味だ」 絹は赤面してこくりと頷いた。
形ある輪郭
私の彼女がいなくなった。 アルツハイマーを発症した僕を彼女は大切にしてくれた。 でも彼女の顔さえ思い出せない。 どんな笑顔だったのかさえもうわからない。忘れてしまった。 僕のスマホの中には彼女との写真は一枚もなかった。 いろんな場所で撮ったはずなのに一枚もない。 彼女だけを狙って消されているようだ。 僕は思い出すために彼女の部屋へと行く。 部屋の中は意外と普通だった。 一緒に暮らしていたはずの人がいない。でも顔も思い出せないから悲しいのかわからない。 僕は彼女のベットへ腰掛けると周りを見渡した。 白い壁に茶色の机が当たり前のように置いてあるだけだった。 そういえば彼女はなぜいないのだろう。 僕はいつから彼女と付き合ったのだろう。 なんで僕は彼女のことを覚えていないんだろう。 わからない。 思い出せない。 、 、 、 あ、 、 、 ああ、思い出した。私は家族で暮らしていた。ここは私の子どもの部屋だ。 そうだ、子どもは中学生。私の妻はこの部屋ではない。 そう思い出すと勢いよく立ち上がり、妻の部屋へと向かった。 妻の部屋には何もなかった。いや、この言い方は正しくない。正確には机とベットだけだった。 さっきの部屋と変わらない。同じ机と同じベット。 この家の違和感が私の頭を殴り続けている。 もう少しで何か、あと少しで何かが掴め、、、る。 、 、 、 、 、 、 、 、 いやだ思い出したくない。苦しい。 嘘だ。全部嘘だと言ってくれ。 彼女はいたはずだ。妻も子どももいたはずだ。 全部私の妄想ではないはずだ。 顔はわからないがいたはずだ。 きっと私の横で笑っていたはずだ。 妄想だったなんてそんなことはない。ないはずだ。 私は最後の結論にたどり着いた。 。 。 。 思い出の中にある輪郭は全てもともと無かった。
天から来た魔法使い。
私はリナヒェル!水の魔法が使えるんだ。でも、ここは人間界。絶対に魔法を使ったらダメなんだ。なぜかというと、私は天から来たから。それが人間にばれたら、父上に怒られちゃう。父上は、大神ゼウスなんだ。父上の魔法は強くて、効果も凄いんだ。自分を動物の姿に変えたり、人になったり。。。私もそんな風になりたいから、特訓してた。でも父上に「特訓ばかりではなく、人間界に行って、色んなことを学ぶのも、大切なことなのだ。だから、人間界へ行って勉強をして来い!おまえは、人間と似ているから、ばれなかろう。だが魔法は絶対!使うなよ?わかったな?私はここから見てる。じゃあ、行って来い!」って言われたから、ここにきてるんだ。でも何を勉強すればいいかわからなくて、こまってる。私の仮の名前は、南 莉愛。みなみ りあって読むらしい。変な名前だよね。でも、ばれないためには、こうするしかなかった。「。。。。ちゃん、聞いてる?おーい、莉愛ちゃ~ん!!!」「はっ。」やばっ、春の話を聞いてるんだった。春っていうのは、私の友達。ま、仮だけどね。用が済んだら帰るしね。「ごめん、春。ぼーっとしてた。」「んも~、莉愛ちゃんたら、ちゃんとしてよね~!」「えへへ。」春が顔をクシャっとさせて笑う。「でさ~、せんせーがさしつこくってさ~、もうやんなっちゃうよね~。」「うんうん、めんどくさいよね~、ほんと。」といって、笑ってみせる。我ながら良いフェイスがつくれた。なかなか可愛い。あれ、男子がなんか変な目で見てくる。気のせい?まあいいか。「ねえちょっと、莉愛ちゃあん、モテモテじゃん?」「え~?」「ほら、後ろから熱い視線が送られてれるよ!!」「?」「そうゆうとこが、可愛いんだけどね~!」「はっ!?!?!?!?!?!?!?」「お、照れてる~!」「っ~~~///」くっそ、やばっ、こんな感情、いらないのにっ!! 4年後 私は、何が大事かを、3年間学んだ。それは。。。友達を大事に思う力だ。もうそろそろ帰らなくちゃ。さよならを言ってから、旅立つ。言い訳は、考えてある。「あっ!!!」春の声が聞こえた。「なにっ!?」あっ!春が車に轢かれそうになってる!!やばい、助けなくちゃ!でも、どうやって。。。あ!魔法で弾き返そう!でも。。父上に、怒られる。。!っ!いいや、こういうときに、魔法をつかうものだ。。そう思い、私は春の前に立った。できるかな。。いや、きっとできる!そう思い、心を込めて、手から特大の水を出した。「うっ。。。」さすがに重い。でも。。!助けるため。。。! ドーン! 何とか車を弾き飛ばした。車はいつもの軌道にもどった。 「莉愛ちゃん、ありがとう。」涙ぐみながらありがとう、ありがとうと言ってくれる。ほんとのことを、言わなくちゃ。 「でも、なんで水がだせたの?」と春が聞いてくる。「あのね、信じてくれる?」「なあに?」「っ、あのね、私は、天から来たんだ。勉強するために。だから、名前もほんとはリナヒェルっていうんだ。」「!」「こんなこといってたら、父上に怒られるけど、いいんだ。春のためって思えば、ね。ずっと一緒にいたいけど、もう行かなきゃ。父上が私を引き上げてる。時間だって言って。」「莉愛ちゃ、、いや、リナヒェルちゃん、ずっと一緒に居たいよ。。。」「ごめんね、それが掟なんだ。。そうしないと、もうここに来れないんだ。」「うん。わかってる。でも、、、悲しいよ。。。」「。。。」「わがまま言ってごめん。じゃあね。」春がしゃくりあげながら顔をクシャっとさせて笑った。「じゃあね、またいつか会おうね。リナヒェルちゃん。」「ばいばい、春。春に会えて、ほんとよかった。。。。」私の身体が浮き上がった。私の上に、一筋の光がかかった。私は、されるがままに光に吸い込まれていった。さよなら、春。またいつか、会いに行くから。。。 そう思って、春を見た。泣いている。最後に、そんな顔しないでよ。。。あれ?私も、涙が出てきた。。春のおかげだよ。。こんな気持ちを芽生えさせてくれた。最後に。。。伝えたい。。。この気持ち。。 「さよなら、ずっと大好きだったよ。またいつか、絶対会いに行くから。。。」 光の中から聞こえた声。その声は、春にだけ届いた。春は、 「もちろん、私も、だーい好きだよ!絶対絶対、また会いに来てね!待ってるからね!ずっとずっと!」 と返した。その声は、リナヒェルに届くかもわからないけれど。。。 *~*~*~END*~*~*~
天使が迎えに
私は重い病気だった。 毎日が辛かった。 きつかった。 今日もベットに寝込んでた。 あれ、なにこれ。 窓の外にいたのは羽が生えてて 頭の上に輪が浮いている 女の子だった。 天使・・・? 私は夢中でその女の子に近づいた。 するとその女の子がニコッと笑った。 あれ。 そういえば きつくない。 苦しくない。 体が軽い。 なんでだろう。 ん?女の子が「おいで」って手振りをしていた。 ついていってみよう。 わ!窓を通り抜けれる。 透明人間みたい。 空に向かって階段が続いてる。 ここをのぼるのか。 私はその女の子についていった。 階段をのぼり終えると 女の子に似ている女性が立っていた。 「ようこそ。空の世界へ__」