短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
私の生きる道
【短編小説】 生きる理由 生きる意味 生きる……道って? 人権ポスターとかでよく見かける。「自分らしく」とか「個性を打ち上げよう」とか「みんな仲良し」とか。だけど「生きる理由」を教えてくれない。だから優勝したポスターは本当に優勝はしてないと思う。 おっと自己紹介を忘れていた。私は生きることがわからない十六夜陽菜だ。中二だ。 何が生きるだ。 何が自分らしくだ。 何がみんな仲良しだ。 それ以上に心に闇を抱えているものだっているはずなのに。生きることをわからないものだって世界中にたくさんいるはずなのに。善意を偽ってる。 「生きる意味って?」そう聞くと「何言ってんの」「気持ち悪い」そういう言葉がどんどん出てくる。私を知らないくせに。 ある日最優勝したポスタを聞いた。どうせ自分らしくとかだろうと思った。だけどその人のポスターは違った。絵も他の人は違う。標語はこうだ。「生きる道は人それぞれ生きる理由も人それぞれ生きる意味も人それぞれ」『それぞれ』という言葉で私の闇がぱっと明るくなったような気がした。何かを失って闇を抱えた私をまるで知っているかのように。そうだ「意味」も「理由」も「道」も人それぞれ違う。思い出させた人に感謝したいぐらいだ。その場で涙が出てきた。こんなに素敵なポスターは人生で初めて見た。名前を見た。「水無月沙羅」この人に会いたい。 沙羅視点 私のポスターが最優勝した。まぁ私は「私の心と同じ闇を抱えている人」にあの声がどとけばいいだけだけどね
俺たちの努力と友情
俺は鷹杉誠(たかすぎまこと)。中学3年生。俺は足が速く、幼馴染で親友の宇佐美勇祐(うさみゆうすけ)に誘われて1年生の頃陸上部に入部した。 今までも沢山練習して足を速くしてきた俺だったが、入部してからも勇祐や同級生の坂倉覇次芽(さかくらはじめ)、稲見俊介(いなみしゅんすけ)と共に朝練や放課後走りに走って努力を続けた。 そんな俺たちが目指していたのは4×100Mリレーで全国優勝をすることだった。3年生が引退した後の新人戦から俺たち4人はリレーメンバーになりバトンを繋いできた。県大会に出場することができてもなかなか県大会すらも制覇することができなかった。顧問の倉持先生は何十年も前に100M走で全国優勝したらしくかなりの実力の持ち主だった。倉持先生の指導のもと悔しさを胸にずっと練習を続けた。 時は経ち最後の総体。俺たちはいつも通りの走りで市大会、地区大会を突破し県大会に進んだ。地区大会ではベストタイムを更新する今までにない最高の形で県大会に臨んでいた。全国の切符を賭けて戦う県大会、俺たちは全員緊張していた。 予選を1位通過で決勝に駒を進めた。 1走を務める覇次芽は4人の中でも1番緊張していてガクガク震えていた。 いよいよスタート。覇次芽、俊介、勇祐を経て俺にバトンが繋がってきた。1位で繋がれたそのバトンは今までになく重いように感じた。後ろからどんどん人が迫ってくる。逃げろ。抜かれるな。足に力を込めて今出せる全力を出して俺は走り抜けた。結果は見事1位。全国大会出場を決めた… ー全国大会当日ー 「いよいよここまできたな。でもここはゴールじゃねぇ!ここからが本当の戦いだ!絶対勝つぞ!!!」 俺たちの目標、全国優勝への道はここから始まるんだ 勇祐、俊介、覇次芽今までありがとう
どこへ行っても
「死なないって、約束してくれる…?」 「もちろん!ずうっと一緒だよ」 これは、私が彼と一緒に喋った最後の記憶。 彼、勇者ブレイヴは、魔王を倒す直前、魔王の力で消えていってしまった。 突然のことだった。視界から、ふわっと消えてなくなってしまった。 「許さない…!!」 ブレイヴが消えたあと、魔王を倒せたが、どんなに市民から歓迎され、感謝され、幸せに暮らしても、私は、ちっとも「嬉しい」と感じなくなってしまった。 「ユキナ…」 私の名前を呼んでくれるジャーミン。私たちと最後まで冒険してくれた魔法使い。 「ジャーミン。なんかごめんね?せっかく魔王を倒せたのに…こんなに静かで…」 「いえ、そんなことありませんよ。しかも、私たちは、魔王に『負けた』のですから」 「え…?」 信じられなかった。だって、魔王はもうこの世にはいない。市民のみんなを幸せにできたし、私が最後の一撃を放った。 「『誰一人欠けないで行く』ブレイヴが魔王を倒しに行く前にいった言葉です。私は、私たちは、目の前にいる守れるものを守れなかった。何一つ。だから、私たちは勝負に負けたんですよ。一番失いたくないものを奪われた」 喋ってう行くうちに、ジャーミンの頬から、涙が出てきていた。 そうだ。そうだよ。 何やっているんだ私。何で後ろを向いているんだ。 私たちが紡いでいかなければならない。様々な敵を傷つけてしまった罪を償っていかないといけない。ブレイヴのやりたかったこと、できなかったことも叶えないと。私たちには未来がある。それは奇跡で、ブレイヴが起こしてくれたものなんだから__ 「ありがとう。ジャーミン。これからは、ちゃんとするね」 「ユキナ。『これからは』じゃなくて、『これからも』ですよ」 「ふふ…そうだね。これからも、だね」 ジャーミン。本当にありがとう。心の折れた私を断ち直させてくれて。 ブレイヴ。安心して眠ってね。ここからは私が、私たちが頑張るから。 そしていつか、私がお婆さんになって上に行く時、このことを伝えるね。 「どこへ行っても一緒だからね。ありがとうブレイヴ。大好きだよ___」
学校の守り神
ねえねえ、あなたの学校の守り神って、誰だと思う?校長先生?それとも担任の先生?それとも………………『ようかい』? 初めまして。私の名前は鋭巳儺廻佑佳(とみなえゆうか)です。今は夜だけど、学校に忘れ物をしちゃって!ダッシュで取りに帰ってます!え?門は空いてないって?うちの学校、古いからフェンスとかに穴空いてるんだよね。そっから入るの。いわば不法侵入(笑)まあ、ここの学校の生徒だしいっか!私は、5年生だから、北校舎に教室があるんだ!1番近い場所!でもねー北校舎って、幽霊とか、怪奇現象が起こるんだ。うわあ、そこに夜、1人で行くなんて、、、、、、めっっっっちゃ楽しそー!?あっていうか、もうついてた(笑)。さあて、ダッシュで取ってくるか。 ギシッ「うんしょと」ギギイイイィィィギシッギシッミシッ(お、あったあった。さあて、帰るか)と思って、振り向いたら、、、、、、、、、、そこに、身長は、天井ぐらいの『あかおに』がいた。 「オ、オマエ、ウマソウ。ヒサシ、ブリ、ニ、ニンゲン、ノ、ニク、シカモ、オンナ、ノ、ニク、クエル。ヤッタ。」 「なっ何?私を食べようとするの?いやっ!」私は後退りで、窓まで行ったが、『あかおに』が指を『パチン!』とならしたせいで、窓に鍵がかかり、出られなくなってしまった。 「オマエハ、オレサマニ、クワレ、ル、ウンメイ、ダ。ザンネン、ダッタ、ナ。」 (そっそんな、、、、、いやだっっっっ!助けて!だれかぁーーーーーーーーーーー!!) バンッッ 「待ちなさい!『あかおに』!」 「ア?オマエ、ダレダ?エモノ、ヨコドリ、二、キタノ、カ?ワタ、サナイ、ゾ?」 「違うわ!逆よ逆!その子を助けに来たの!」 「ハ?キキズテ、ナラナイ、ナ。ソレナラ、タタカウ、シカ、ナイナ。サア、カカッテ、コイ。」 「分かったわ。負けても文句なしね。」 私は見えた。その人の背中に大きな白の炎が燃え盛っているのが。勿論、それは『あかおに』も見えてる。 「ナッ、ナンデ、オマエガ、ソノ、ホノオ、ヲ?」 「当たり前よ。私は妖怪をまとめる『妖神』よ。それをわかってやっているのよね?」 「ヒッ、シ、シツレイ、イタシ、マシタ。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ??「ふう、ねえ、大丈夫だった?」 佑佳「えっ、あ、はい!大丈夫です!」 ??「あなたなんで夜に学校にいるの?忘れ物でもしたの?後、名前は?私の名前は、『まい』だけど。」 佑佳「忘れ物をしてしまって、、、まいさん、助けてくださって、ありがとうございます。私の名前は、『佑佳』です。」 まい「大丈夫よ。あと、名前は呼び捨てにしてくれる?タメ口でいいからさ。」 佑佳「うん。えっと、まいはいつもこの学校にいるの?」 まい「ええ、今日みたいに『あかおに』とかが来て、食われたら嫌でしょ?そういうのから、守るのが役目なの。」 佑佳「じゃあ、昼もいるの?」 まい「勿論!気になるんだったら、この校舎の1番上の階の右端に来てよ。そこの壁、入れるから。」 佑佳「本当!?」 まい「勿論。ていうか、もう10時回ってるけどいいの?早く帰りなよ。じゃあね。」 それだけ言うとまいは消えてしまった。 ー次の日ー 私は、5年の校舎の1番上の階の、右端にいた。手を伸ばし、壁を触る。そこには、まいがいた。まい以外にもたくさんいた。 「「「いらっしゃい!ねえ、この学校の守り神って誰だと思う?」」」 END ーあとがきー 初めまして、そうでない方こんにちは!小説好きです!面白かったかなぁ。素直な感想が欲しいのでコメント、ヨロシク! ばいちゃ!
都市伝説、夢。
都市伝説がある。 ある条件を満たすと、長い黒髪の天使が現れるという都市伝説。 『ある条件』とは、この3つだ。 ・何かのノートに『テンシ二アイタイ』と100回書く ・その後に外へ出て『イタイア二シンテ』と100回となえる ・となえた直後に空に向かって、自分にとっての1番の宝物を思いっきり投げる 投げた宝物が落ちてこなければ、天使にとどいたということだ。 しばらく待てば、その場に天使が現れて、 1つ、どんな願いでもかなえてくれる。 だがその代わりに、自分の寿命を30年みじかくされる。 そういう都市伝説。 ――誰も興味がないのだが。 あるところに、酷い『いじめ』にあっている中学生がいた。 その中学生の男子は、死にたいとさえ思うようになった。 そんな彼は、いじめがなくなってほしいという願いを、 どんな手を使ってでも叶えたくなった。 そこで彼は、あの『都市伝説』をやってみたくなった。 いじめのせいでボロボロにされたノートに、 『テンシ二アイタイ』と100回書く。 誰もいない広場で、『イタイアニシンテ』と100回となえる。 そして、自分の宝物を、力いっぱい空に投げる。 宝物は落ちてこなかった。 願いを叶えらるかも、という淡い期待を胸に、立ちつくしていると、 後ろから虹色の光が差し込んできた。 天使が、現れた。 伝説通り黒髪で、とても神秘的だった。 彼は夢中で叫ぶ。 「この世から、いじめをなくしてください!!」 天使は静かにうなずいて、彼に向って手を伸ばした。 そして、彼の体から何かを吸い取っていった。 多分、30年分の寿命。 『30年分の寿命はもらいました。あなたは46歳まで生きるでしょう。望み通りにこの世からいじめをなくしました』 そして、天使は消えた。 その後、彼をいじめるものはいなくなった。 ピピピッ ピピピッ 「ん、あれ・・・?」 午前6時00分。 いじめを受けていた彼が、ベッドから起き上がる。 そして、暗い顔をする。 彼は、不登校だった。 いじめは終わってない。 つまりあれは、夢だったのだ。 ――なのに。 彼は、46歳で人生の幕を閉じた。
□駅の占い師さんの占いは.[意味怖]
私の名前は、「爽風(さやか)」 友人の家に遊びに来た。 居たらいいけど、、居るかな? 暇だなぁ。紗夏居るかなあ?? 「あ、もうついた。てか.紗夏の家近すぎっ」 「 ピーンポーン ピンポーン 」 とりあえず、インターホンを押してみた。 紗夏「何か持ってク?」 紗夏「そういえば□駅のところに、、」 紗夏が続けて言った 紗夏「ある、占い師さんが居るんだけど、、」 紗夏「その占い師さんの占いは、」 爽風「う、うん。」 紗夏「__絶対当たるんだって。」 爽風「誰から聞いたの?そのはなし」 紗夏「単なる噂だよ!心配することないって」 爽風「でもそれで.吉とか出たら?」 紗夏「それおみくじの占いでしょ?それとは別にあるんだって」 爽風「へー‥」 紗夏「行き先決まんないし、そこにでも行く?」 爽風「ホ、本気で行く気なの?」 紗夏「もー 悪いのが当たらなければ良いだけじゃんか。行こ」 □駅 占い師「占うか?」 紗夏・爽風「はい。」 占い師「友達運が一番UPじゃ」 紗夏「占いありがとうございます。」 占い師「次は、、そこの短い髪のお姉ちゃんかね?」 爽風「あ、そうです」 占い師「占ってみよか?。」 爽風「お願いします。」 占い師「ちょ、ぉ、、、?」 占い師「ふぅ、、」 占い師「こぉ、、」 爽風「(やっぱ運勢悪いのかな.)」 占い師「じゃな」 爽風「それだけっ?」 紗夏「ここの占い師のおばさんケチってんじゃない?」 紗夏「ホントは、あたってなかったりしてww」 爽風「確かにそうかもしれないけど」 占い師「なにコソコソしておるんじゃ」 占い師「はい」 占い師のおばさんが手を出した.なにか忘れてるような、、 占い師「占い代っ」怒鳴るようにおばさんが言った。 爽風「あ、はい。」 紗夏「500円もしたのに、占い師のおばさん.やっぱ、ケチってんだよ」 紗夏「だから気にすることないよ」 爽風「そうか、、ありがと 紗夏..」 横断歩道が青に変わった。その瞬間 グリーン色の車が突っ込んできた。 紗夏「爽風っっっ!!!危ないっっ」 爽風「きゃあああああああ」 紗夏が当選簿をするように私の前に立った。 紗夏「ありがと 今まで バイバイ」 _そのとき、紗夏の意識はなくなった。
ミステリー『桜の家』
学校で俺のスマホがなくなった。 放課後、帰宅部の裕太と七海と一緒に教室を出た。テストが迫ってきて教室で残って勉強する人がいる中、行きつけの『桜の家』というカフェで勉強しようと、いつもは四人組の俺らだが、今日は俺の彼女でもある咲良が早退したので三人で廊下を歩いていた。束縛が激しい彼女、悪いが早退して少しほっとする。 校舎を出た直後、リュックの横ポケットに朝入れたはずのスマホがないことに気づいた。学校出た瞬間スマホを確認したいなんて、それなりに依存してるんだな、と現代人を全うしてる自分に驚く。 「どうしたの?」 立ち止まった俺の後ろで七海が尋ねた。 「いや、スマホがないんだ」 勘違いかもしれないと、鞄の底も漁る。そしてもう一度、横ポケットを確認すると、紙切れが入っていた。 「どこかに置いてきた?それか家」 「いや違う」 裕太の声を遮り、その紙を二人に見せた。 『スマホさえ取ればこっちのもの』 「…え、どういうことだ?」 裕太が俺に聞く。知るか、俺が一番知りたい。 「誰かから盗られたってこと、だよね?」 七海が状況を理解し、俺から紙を抜きとる。全く関係ないけど、『紙』が『髪』に変わるだけで七海がヤバい奴になってしまうなんて日本語は怖い。 とにかく、理由は分からないが、誰かが俺のスマホを盗んだのは間違いない。しかも朝は持っていて、学校に入った時に電源を切って鞄にしまってそのままだったから学校内で、ということになる。今日学校に来ていた人が容疑者。 何のために? 「犯人は盗んだって事をお前に知って欲しくて紙入れたんだよな」 そういうことになる。普通、盗みはバレたくないものだから黙ってスマホを取ればいい。いやまず取るな人のスマホ。 俺らはひとまず桜の家に向かった。既に外は暗いが、ランプが灯る店の外の席に座る。灯台もと暗しを実写したような風景だ。 「位置情報で分かるんじゃね?」 しばらくして、裕太が思いついたように言った。なぜ気づかなかったのかと七海が俺のスマホの番号を入力してくれた。 するとその途端、七海の顔つきが変わった。 「さくらの家に、ある」 「え、ここ?」 とっさに聞き返えして、七海のイントネーションがおかしいと気づき、それと同時に七海は言った。まさに灯台もと暗しだ。 「咲良の家」
初めて交わした言葉は、『告白とその返事』
「私、樹くんの事が好き。」 静かな部屋に、どこか儚げな、それでいて力強い空気の振動がした。 ─彼女の声を聞いたのは、それが初めてだった 今年で中学生になった俺のクラスには、不登校の女の子が1人いる。 その子の名前は、菜乃花。 彼女は入学式から1度も学校に来ていなくて、俺もみんなも、普段は存在自体忘れかけていた。 そんな生活をしていたが、夏休みが終わり、しばらくした頃。 突然、先生に呼び出され、 「菜乃花さんと、1度会ってみてほしい。」 と、言われた。 理由を問うと、 先生達は、今まで彼女が学校に来られるように色々試した事。 それでも駄目で、もしかしたら同じ『生徒』なら何とかできるかもと思った事。 かと言って生徒に頼むのは職務放棄になってしまうと思い、今まで何も出来なかった事。 だけどやっぱりこのまま何もしないまま終わるのも駄目だと思い、校長先生や教育委員会などに必死に許可を得て、後必要なのは俺の了承だけだと言う事。 俺を選んだ理由は、彼女と家が1番近いからだという事。 俺には、放課後に少しでもいいから彼女と会って、話して欲しいという事。 そういった事を伝えられ、先生は必死に、俺に頼み込んできた。 放課後に少しくらいなら、時間もある。 正直乗り気では無かったが、先生の気持ちを考えると断れなくて、了承した。 早速、今日の放課後から彼女に会うことになった。 ピーンポーン 事前に教えられた住所を元に、彼女の家を見つけ、インターホンを押す。 「はーい」 母親らしき人が返事をした。 「樹です。えっと...先生に頼まれて来ました。」 「あら、樹くん、先生から話は聞いてるわ。ありがとうね、上がってちょうだい」 数秒して、玄関の扉が開く。 家に上がらせてもらい、廊下を少し歩いて階段で2階に案内される。 ドアの前で立ち止まった彼女の母親が、 「ここが菜乃花の部屋よ、仲良くしてくれたら嬉しいわ。後でお菓子持っていくわね」 と言い、階段を降りていく。 いきなり知らないヤツが部屋に入ってきたら嫌なんじゃないかとも思ったが、ここまで来るともう引き下がれない。 深呼吸をして、ドアを開けた。 カーテンの閉まった、薄暗い部屋。 そこには、少し驚いた表情の少女がいた。 肌はとても白くて、髪は黒髪ロングの、ストレート。 この子が、菜乃花だ。 お互い気まずくてか言葉が見つからなくてか、数秒の沈黙があった。 このままではいけないと思い、話しかける。 「あ、よ、よろしく...俺、樹って言うんだ。」 「...」 彼女は、何も答えなかった。 結局その日はそれ以上話しかけられず、帰ることになった。 何日か経っても、彼女は一言も話さなかった。 せめて無言にならないように、なんとか学校や家であった事を話す。 幸い、ずっと俺が話していても嫌な顔はされなかった。 あれから数ヶ月。 相変わらず彼女は話さないが、笑顔を見せることが多くなってきた気がする。 俺はいつもの通り、彼女の家に向かいインターホンを押す。 部屋に案内され、彼女に話しかけようとした。 ─その時 「私、樹くんの事が好き」 静かな部屋に、どこか儚げな、それでいて力強い空気の振動がした。 彼女は、続けて話す。 「今まで、何も話さなくて、無愛想で、ごめんなさい。緊張してて、大丈夫になってもいつの間にかタイミング、逃しちゃって。でも、それでも優しく話しかけてくれる樹くんが好きになって。この気持ちはちゃんと言わないとって思ったの。だから、いきなりになっちゃってごめんなさい、最後に、ちゃんと諦めたくて...」 そして1呼吸置いて、 「付き合ってください...!」 そう、言われた。 「...はい」 俺は迷わず、そう答えた。 彼女に言われて、やっと気付いた。 俺もいつしか、笑顔で話を聞いてくれる彼女を、好きになっていた。 「俺も菜乃花の事、好きだよ。」 「...!」 彼女の表情が、パッと明るくなる。 それから改めてお互いによろしくを言い合い、少し話してその日は帰った。 それから1ヶ月後。 今日は進級式だ。 俺の横には、 目を輝かせて桜を眺める彼女...菜乃花の姿があった。
とっておきのもの
「何これ?」 勉強机の整理整頓をしてたら引き出しの1番奥から、古そうな紙が出てきた。 ちょっと怖かったけれど、恐る恐る紙を開いてみた。 「いつも元気な美愛へ 昔は美愛とよく遊んだね。覚えているかな? 最後に遊んだ時の美愛は、まだ幼稚園生だったよね。 楽しかったなぁ。素敵な思い出になったよ。 美愛にとっておきのプレゼントをあげる。 ーーより」 この手紙に書いてある美愛とは私のことだ。 この手紙の差出人は何故か分からなくなっている。 でも私には分かる。この手紙を書いたのは私のお父さんだ。 私のお父さんは、私の幼稚園の卒園式の日。 その日に丁度、白血病によって亡くなってしまったのだ。 私はお母さんよりお父さんの方が好きで、 いわゆるパパっ子だ。 お父さんにはよく遊んでもらった。 毎日のように公園に遊びに行ったし, 動物園や水族館,遊園地にも連れて行ってくれた。 寝る時はいつもお父さんと一緒にいて。 でもあの日,私はお父さんを失ったんだ。 前日にお父さんの病院に行った時は, 卒園式の衣装を「似合っている」「かっこいい」とか言って すごく喜んでくれたっけ。 懐かしいなぁ。 また一緒に遊びたい。 そういえばこの手紙の最後にある, 「とっておきのプレゼント」 って何のことだろう。 お父さんからのプレゼント。 その後勉強机をあさってみた。 そこには、ミント色のハンカチが入っていた。 右端の方に小さなイルカの刺繍がある。 そのイルカの下には、英語で「MIA」という文字が刻まれていた。 私の名前だ。 これはきっと私とお父さんが よく一緒に行った、水族館のハンカチだ。 お父さんは死ぬ前に、 私のために手紙とハンカチを用意してくれたんだ。 私の目頭が熱くなってきた。 とっておきのものを噛み締めながら。 OOOOOOOOOOOOOOOO Hi*My name is Shuka★ I want to be friends with you. やっほ~! 同担歓迎のスノ担、 元萌彩・霊菓(れいか)の珠佳(しゅか)”だお☆ こう言う感動系?の小説書くの、 初めてな気がする! 感想とかアドバイス待ってます! See you next time. by珠佳
【迷い人形と遊園地】
捨てられた人形は、 賑やかな音楽に 目を覚ましました。 「…ここは?」 周りのもの全て、 キラキラとひかる 魔法のような場所。 そう、ここは人形が “夢に見た”遊園地。 「これがメリーゴーランド、 うさぎ、風船、観覧車、 お菓子…」 人形は目に入る全ての 楽しそうなものを 辿っていきます。 不思議なことに遊園地の中には 人間の一人もいないので、 人形は好きに動き 回って、初めての遊園地を 楽しみました。 楽しい時間はやがて過ぎ、 たちまち空が 赤色に染まります。 遊園地全体に流れる オルゴールも終わりの音楽を流し 始めました。 「あ…」 赤く染まった空もだんだんと 薄暗くなっていきます。 カーン、カーンと鐘がなりました。 人形は、だんだんと眠くなってきます。 「わかってるよ、もう終わりの時間だって」 ふらふらとした足取りで、 人形は歩き始めました。 「“ママ”のところへ…帰らな、きゃ…」 ばた、と人形は倒れてしまいました。 …… 「人形を持った女の子、見つけました。」 行方不明になっていたと言う 女の子は、遊園地の片隅で 倒れ込んでいた。 もう息もしていないし、 体はボロボロだ。 母親も近くにはいなかった。 自分の力で遊園地に 入ったんだろう。 この子は、母親からの 虐待を受けていた、 と取り調べで判明したん。 (辛かったよなぁ…ごめんな、 早く気づいてあげられなくて。) そんなことを考え、 必死に涙を堪えながら俺は 眠る女の子の頬を撫でる。 死ぬその時まで持っていた この人形は、 きっと宝物だったんだろう。 俺は近くにいたうさぎの キャラクターから風船をもらい、 女の子の手の場所へ置いた。 「どうか、安らかに眠ってください。」 ……… 「あははは!あはははは!」 天国では、 大きな声で笑う一人の 人形が風船を持って、 遊園地を駆け回っていましたとさ。
先輩と後輩
「ねぇねぇ、何書いてるの?」 部活中にいきなり話しかけられた。 「え?」 「絵がとっても上手いね。」 女子の先輩…? 私は中学1年生のメイ。私は絵を描くことが好きで、この美術部に入った。 「え、あ、えっと…」 絵を描けるのは良いものの、人見知りの私は誰かと話すのが苦手だ。 「名前、なんて言うの?」 「メイ…です。」 「メイちゃんか。よろしくね。」 「よろしく…お願いします。」 「私はマイって言うんだ。名前似てるね。」 「そうですね。」 中学校に入学して、友達が一人もできなかった。 「私より絵が上手だね。私もこんな風に描いてみたいな。」 3年生のマイ先輩は優しく話しかけてくれて、下手な私の絵も褒めてくれる。 「ありがとうございます。」 マイ先輩と一緒にいると、自然と笑顔になってしまう。 「あ、もうミーティングの時間だ。」 私の学校では、部活終わりにミーティングがある。 「これからミーティングを始めます。」 5分後 「これで終わります。」 はあ、帰らなきゃ。 ミーティング中のマイ先輩は、真面目な顔をして、真剣に先生の話を聞いていた。 マイ先輩は、実は部長でみんなの頼れる存在だ。 次の日 「マイ先輩に会うの楽しみだなぁ」 休み時間 「ねえねえ、あの子ってさあ…(小声)」 陰口かな…。 私みたいな人に陰口を言うのは、当然のことだよね。 その日はいつもより元気が出なかった。 部活中 「あれ?メイちゃん、今日元気ないね。」 「実は…」 私は今日、あったことを説明した。 「そっか。辛かったね。思い切って、あの時なんて、言ってたの?て聞いてみたら?」 「わかりました。ありがとうございます。」 次の日 「ねぇ、あの子ってさあ…(小声)」 話しかけなきゃ… 怖いけど…。先輩を信じよう。 「ねぇ…何の…話してるの…?」 「え、」 何言われるんだろう。怖い… 「メイちゃんの絵ってとても上手いよねって話してたんだ。」 え?私の絵って見せたことあったっけ? 「私も美術部なんだけど、絵上手いなって思ってたんだ。」 「そうなんだ…」 「私、ユズって言うんだけど、仲良くしてくれる?」 「私で良いなら…」 「本当?やった!」 部活中 「そうだよね。」 「あれ?メイちゃん友達できたの?」 「はい。この前の事は、陰口ではなく、私の絵を褒めてくれてたらしくって。」 「そうだったんだ。よかったね。」 「いえ、全部先輩のおかげです。」 先輩が私の事を助けてくれたからこそ、できた事だ。 「本当にありがとうございます。」 「いえいえ。」 数日後 「マイ先輩って優しいよね。」 「そうだね。」 「でも1ヶ月後は、3年生部活卒業だね。」 「え…」 初めて聞いた。卒業しちゃうだなんて。 どうしよう。感謝の気持ちもまだ言ってないのに… 「どうしよう。何か言わなきゃ。」 「思い切って『ありがとうございます。』って言えば?」 「そうだね。頑張る。」 部活卒業当日 「これでミーティングを終わります。」 ミーティングも終わり、あとは先輩に感謝を伝えるだけだ。 先輩どこだ? 「帰ろっか。」 あ、先輩行っちゃう… 「待って…」 目の前には人が沢山いて、追いつきそうにない。 急がなきゃ… 待って… どんどん距離は離れていく。 やばい。もう外に出ちゃう。 走らなきゃ! 「待って、はぁはぁ…待って、」 やっと追いついた。 「ん?メイちゃんどうしたの?」 「あの、マイ先輩…」 「ん?」 「マイ先輩、今まで本当にありがとうございました。私の下手な絵も褒めてくれて、相談にも乗ってくれて本当に頼れる先輩でした。私…」 「ん?」 「私…将来、マイ先輩みたいなみんなに頼られる3年生になります。」 「そっか。こちらこそありがとう。あと、廊下でたまに会ったら話しかけてね。」 「はい、ありがとうございました。」 「またね。」 「さようなら!」 そうやって、優しく笑いながら、先輩は帰って行った。私は一生マイ先輩のことを忘れない。 3年生になったら、マイ先輩みたいなみんなから頼られる先輩になってみせる!
暗闇の女性 海外殺人事件
この物語はフィクションです。実在人物・団体・事件とは一切関係ありません。 俺の名前は松井智樹25歳の探偵だ、俺はコーヒーを飲みながらいつものようにテレビを見ていた。そして一つの電話があった、俺はすぐに出た、「どのようなご用件ですか?」そう言うと、相手が喋り始めた、「私の夫のことなんですが・・・」と言った、声は40代くらいの女性だろう俺は、その女性を読んだ、顔はとても暗く元気がなさそうだ聴くと夫は海外で殺されたらしい、俺はそこで殺された海外に向かった。 俺は調査に向かった、そうその人は海外で女性と浮気をしていた、その後もう1人の女性とも浮気をしていた、そして最初に浮気をしていた女性に殺されたそうだ、だがその後女性は姿を消したらしい。だがその後帰国し女性に話した、その人はとても悲しそうだった。どこか悲しそうだが少し嬉しそうだった。だが俺は気持ちが晴れなかった、俺は複雑な気持ちで家を出た。この短編小説を読んで下さりありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
ー邪悪な心がなくなったらー 【短編小説】
ーあ、ほらいた。邪悪な心がー 皆さんの心の中は、白いですか? あそこの人は黒いみたい。 目の前の男の子をいじめている。 あの子の心は白いのに、怖いという意味の灰色に染まってる。 なんにも悪いことはしていないのに。 なんにも害になることはしていないのに。 「いじめってなんで起きるんですか」 それはね、邪悪な心があるから。 それは悪魔に気に入られた証拠。 少し変わってみれば悪魔は消え去る。 「あなたの心はどうですか?」 ー邪悪な心がなくなればいいのにー きずなんのみなさんこんちゃぁ!ゆにだよ(^^♪ いじめがなくなればいいなって思って書きました。 生きたくても生きることができない人もいる。 なにかをいう前に自分が言われてどうか考えてみてください。 私たちにできることはそれくらいです。 いじめをできるだけ減らしたいな、、 じゃあばいばーい!
1週間の偽りと未来に向かう真実
私の行っている高校は1学年8クラスある。 そんな中、ずっと同じクラスの杉浦 唯斗(すぎうら ゆいと)。腐れ縁ってやつなのかな。 私は神楽 美海(かぐら みう)。唯斗とは一年生の時に初めての席が隣だった。名簿順に座っていく。ちょうど隣になる位置にあった。 別にそこまで仲が言い訳でも悪いわけでもなく、普通に喋っているだけ。特に何もない。 そう思っていた。 「美雨、あのさちょっと話したいことがあるんだけど」 昼休み、お弁当を食べている私の机へ来て言った。 「うん、どしたの?」 「いいから」 そう言われるがままに私は周りに誰もいない花壇に連れて行かれた。 「美雨、あのさ言いたいことがあって」 「何?」 すると唯斗は大きく深呼吸をして言った。 「明後日だけでいいから俺と付き合ってくんね?」 「…。え?」 唯斗から予想外の言葉が出てきた、っていうか何この状況。 普段なら断っているはず。というか断るつもりだ。だけど目の前にいるのは「お願い!一生のお願い!」と必死に頼み込んでいる唯斗だった。 「はぁ。何がどうなってこうなったのかわからないけど、明後日だけだよね、うん、まあ、本気じゃないならいいよ」 え?ええええ。自分の口からこんな言葉が出てくるなんて、、、。 「よっしゃ!実はさ俺のおばあちゃんが末期のがんで、最後に俺の彼女をみせてほしいって言われてさ。明後日が過ぎたら別れたってことにしとくから。ごめんなありがとう」 「ふーん」 なんかもう別れるカップルの会話じゃない?って思ったのは内緒。 「明後日の土曜日、空けとけよ。俺のおばあちゃんに紹介するから」 「え、はい。わかった」 ほんとに急だなぁ。まあいっか。どうせ私は予定ない暇人なんだから。 「どこの病院なの?」 「えっと、、ここなんだけど、ん?どっちに進むんだこれ。こっち?」 勉強が苦手な唯斗は地図があまり読めないらしい。なんだか笑っちゃう。 「これ、こっちじゃない?で、あの青い屋根の家を左に曲がって進んで、そこの信号渡ってすぐ右にあるとこじゃないかな」 私はなぜか地図を読むのが得意なんだよねー。 「あー。天才じゃね美雨!さすが俺の彼女だな」 「え、、。もうやめてよ」 わずかに心臓が跳ねたのはきっと気のせい。 「おばあちゃん、俺、唯斗」 「あぁ。元気にしてたかい?」 「うん、元気だよ」 その唯斗の声は少し緊張気味だった。 「大丈夫。ちゃんとやるから、ね?」 私は笑顔を唯斗に向ける。 「そのー俺、彼女連れてきた。見たいって言ってただろ?」 「こ、こんにちは。ゆ、唯斗くんとお付き合いさせていただいています、神楽 美雨です」 「おばあちゃん、美雨はさ俺の最高の彼女なんだよな。めっちゃしっかりしてるし美雨がいたら勉強できない俺でも安心だよ。いつもおばあちゃんに心配ばっかりかけてたけど、もう大丈夫、心配いらないよ」 その時の唯斗はとても輝いて見えた。おばあちゃんも幸せそうだった。 「美雨ちゃん、ありがとうね」 「いえ、私はその、、、」 言葉に詰まっちゃう。だって本当に彼女じゃないから。第一、唯斗はモテる。こんな私とは釣り合うわけがない。 それでもいま、唯斗の彼女になれて嬉しい自分がいるのが事実。 「私は唯斗くんといれてとっても幸せです!本当にありがとうございます!」 変なことを言ってしまっているのがわかる。それでも本心だった。唯斗に伝えたかったことだった。 「今日はありがとーな。てか急な君付け違和感しかねーんだわ」 そう言ってケラケラ笑う唯斗。 「そっちだって私のこと、、、」 「あはは。お互い様っていうの?まあでもこれで終わりだしな。ありがとな」 ああ。終わりなんだ。 「唯斗、あのさ、私、変なこと言うけど、」 「ん?」 唯斗の眼差しはとても綺麗で私に私の気持ちを素直に聞かせた。 「このまま続けるっていうの、どう?」 唯斗が固まるのが見えた。あー失敗した。やってしまった。そう思った瞬間だった。右腕を誰かに引っ張られた。 「俺は美雨のこと、ずっと好きだったんだよ。てか好きなんだよ。本気で付き合いたいって思ってるし今日だけ付き合って欲しいとか嘘だし、本当はずっとだし」 唯斗だった。 「私も唯斗が好きだよ」 嘘から出た真。 こんなこと本当にあるんだ。 2人の影を月が照らす。
お願い、こっちを向いて…
「ねえねえ、かほっちの好きな人って誰ー?」 私は水恋 果穂。小5! 今は修学旅行の消灯時間10分前。 勘が鋭い人はもう分かったかもしれないけど、絶賛恋バナ中! 「え、私?私は…楠橋くん!あ、恋ちゃんの好きな人って、誰だっけ?」 「果穂、海斗が好きなん!?やめたほうがいいよ?果穂には絶対似合わんから!!そしてちょっとー!果穂ー!今さっき言ったじゃん!私は大河が好きなんだよー!」 「あのさ、果穂と恋だけで進めないで?私もいるよ?由里子ちゃんもいるよ?無視しないで?」 そうでした。私と恋ちゃんと由里子ちゃんと絵里が部屋にいるんでした。 「ごっめーん!ところでぇ、由里ちゃんと絵里って、好きな人いるー?」 恋ちゃんが言った。 「え、えっと…私は、いない…」 由里子ちゃんってやっぱり恥ずかしがり屋で可愛い… 「ところで、絵里は?」 「私!?私は…匠くんが好き」 「マッジ!?めちゃくちゃ意外なんだけど!絵里が?あの絵里がああ!?」 「もー恋!うるさーい!」 「ごめんごめんって!」 「あの、さ。」 「「「ごめん由里子ちゃん!!」」」 「あ、いや、何でもない、よ…」 「待って私由里子ちゃんが言いたいこと分かった」 「マジ?絵里ってエスパーだっけ?」 「違う違う!えっと多分ねえ、由里子ちゃんが言いたいのは…『成美ちゃんって健太郎くんのこと好きだけど、色々な人にばら撒いてるよね。隠す気あんのかな。』ってことだと思う!」 「…!!!絵里、ちゃん、エスパー…?あってる…」 「ええええええ!?!?あってるのおお!?絵里はマジのエスパーだああああああ!!」 「「恋ちゃん!!!」」 「はーい、消灯時間でーす、電気を消して寝てくださーい。」 「「「「あ、はーい」」」」 「ねえねえ、タイミング悪すぎない?」 「まじそれな?翔先生何考えてんだろうね。」 「おい、そこ!何をコソコソ話してるんだ!」 「「ごめんなさーい」」 恋ちゃんと絵里が言う 「はあ、まあ早く寝るんだぞー。」 「「「「はーい」」」」 「電気消すねー」 …いや、消したはいいんだけどさ。 暗すぎるやろっ!! 「みんなー!最後に嬉しいお知らせでーす」 絵里が小声で言った。 「成美ちゃんと健太郎くん、両思いでーす」 「まじで?健太郎くんって、明里ちゃんと成美ちゃんの二股じゃなかったっけ?」 恋ちゃんが言った。 「一途になったらしいです!」 「えっすご!成美ちゃんってそのこと知ってるの?」 「うん。」 「ええ!?」 「ちょっとー!果穂!声でかいよ!」 「あ、ごめんごめん!」 はは。修学旅行って楽しいな。 「まあ、おやすみー!」 「「「おやすみ!」」」 「果穂ー!!早く起きて!!遅刻するよー!!」 「ふえ…朝?」 「恋ー!果穂が壊れたー!」 「…ぶっ!!果穂、寝癖がやばいよ…!!」 「ええええ!?やばいやばい!誰かくしと鏡貸して!」 「はは。嘘だよーん!寝癖はないよ!」 「もー!!恋ちゃん!!」 「みんなー。早く行かないと。朝食だよ!」 成美ちゃんが隣の部屋から来たみたい。 「わ、マジだ!早く行こう!!!」 はあ、朝食は楠橋くんの隣だ…話しかけられない、かなあ。楽しみ…! 「せーのっ!いただきます!」 お、おいしい! 「果穂ちゃん。朝食、おいしいね。」 「あ、う、うん!そうだね!」 楠橋くんっ!やっぱりかっこいい!! 「そうそう。果穂ちゃん、帰りのバス隣に座らない?」 「え、あ、あ、う、うん!もちろん!」 私、今日が命日だよ!! 帰りのバスの中。 「果穂ちゃん。ずっと伝えたかったことがあるんだ。果穂ちゃん。僕は、果穂ちゃんのことが、好きです。」 15年後。 私たちは、お揃いの指輪を左手の薬指につけて、白く包まれた会場にいた。 その日、私は改名した。楠橋 果穂へと…
陰口と教室は相性バツグン?
陰口が聞こえる。 私、李佳に対しての。 チラチラ私を見ながらも、くすくす笑いながら陰口を言っている。 「李佳っていつもダサくない?」「分かる― 笑」 まあ、慣れているのだが。 授業中。あたりを見回す。、 みんな、あくびをしたり、必死にノートを書いていたり。 でもほとんどが、隣の席の子と、私の陰口を言っているようだった。 先生も、見て見ぬふりだ。 私は、体中が熱くなった。 陰口と教室って、相性が抜群だ。 広い教室なら、端の方に行けば聞こえない。 複数人で陰口を言い合える。 大声も出せる。 陰口と教室は、相性バツグンだ。 そんなある日、みんなからの陰口がひどくなってきた。 「李佳、平然としたふりしてない?」「だよねー、ムカつく」「それな!」 周りの席の子は笑う。 先生はそんな私を素通りする。 陰口を言う。 笑う。 笑う。 笑う――。 「いい加減にしてよ!!!」 思っていたら、叫んでいた。 みんなが、呆気にとられた顔をしている。 言い終わってから、まずい、と思って、教室を出た。 屋上に1人で出て、泣く。 そして、屋上の端まで行く。 そして、飛び降りる――。 すると、後ろからクラスメートの男の子が私を掴んだ。 え、と声を出す。 「ごめん!あの陰口は、誰かが『李佳は受験に3度もおちた』って噂を流したからなんだ」 その男の子はそういってから、続ける。 「俺がお前を守る。だから死なないで!」 誰かが私を助けてくれたという事実と、陰口の原因は噂なのだという事実を目の当たりにして、 拍子抜けする。 そして、ひどく安堵する。 私の陰口は、それからなくなった。 みんな、私と仲良くなった。 私の生活は、急激に楽しくなっていった。 陰口と教室は相性バツグン?
淡い記憶は、今の宝物
「ああ、ここの生活ももう終わりか。」 紅に染まった空に向かって僕は言う。 思い出すのは、小さなころから、今まで長かったな。確か、6歳の時だろうか。あの時は、父の職場に行った。 ~「お父さんは、車を作る工場の社長なんだ!」 「うわ~!いろんな機械があってかっけ~!僕、お父さんの職業を継ぐ!」 「おっ、よく言った!さすが俺の息子だ!」 そこから10年後。父は、亡くなった。 僕はそれを節目にして、父の車の工場のことを継ぐのをやめた。どちらかと言えば、他の人が、社長にいつの間にかなっていた。僕は、そこから上京し、会社員として働いた。 その2年後、ふと思い出した父との約束。 「うわ~!いろんな機械があってかっけ~!僕、お父さんの商業を継ぐ!」 「そうだ。僕は、父の会社を継ぐんだ!」~ そこから、勉強した。父の会社の社長になるために。独学で。 そこから、1年。父の会社の社長になることが決まった。 ということは、この上京生活も終わりだ。 「よかったね~。夢がかなえられて。」先輩は、涙ながら言った。 「私、爽さんから学んだこと一生わせれま、うわ~~ん」後輩は、号泣し始めた。 「皆さん、今までありがとうございました!」そう言って、最後の日を終えた。 ー3年後ー 彼が継いだ会社は今じゃ日本が世界に誇る自動車会社の一つとなった。 初投稿。僕も、こんな感じの人生してみたい,,,
【短編小説】名前も知らないキミの歌
春に咲いた桜も次々に枯れて散っていってしまうこの季節。 クラス替えをしてしばらく経ったとしてもクラス内が騒がしいのは変わらないな、 なんてことを思いながらも、私は自分の席に座る。 そして、授業が始まると、最低限先生の話は聞きながらも、ただただ学校が終わるのを待ち始めた。 放課後、クラスメイトが遊ぶ約束やら勉強のことやらを話しながら教室を後にしていくも、 私は今日は特にアルバイトや約束などがないため、勉強をしようと思い自分の机から動かない。 机の上にノートや教科書などを並べているうちに、教室には私以外いなくなった。 いつもは誰かしら教室に残って友人と駄弁っていたり勉強をしている人がいるが、今日は誰もいない。 物音が聞こえると多少ではあるが集中力が途切れるため、私からするとかなり好都合だった。 しばらくの間は、今日行った授業の復習や明日の授業の予習などをしていたが、 いつの間にか居眠りをしてしまっていたらしい。 窓際の方から何か物音がする。 好奇心に負けて重たい瞼を開くと、そこには見知らぬ女子高生が一人、綺麗な歌声を響かせていた。 「♪~~…♪~~」 背丈は標準である私と同じくらいで、きっと同じ学年で私とは違うクラスなのだろう。 同じ学年であっても一度も同じクラスになったことのない人だってたくさんいる。 いつもは興味を示さない他人の歌声も、なぜか今日だけは私の心に響いた。 その女子高生から響いてくる歌声は、少し前にヒットしたあの曲。 今どきの女子高生が歌っていると違和感がある曲だか、音は少しも外れてはおらず、とても聞きやすかった。 私がわざと物音を立てても、女子高生は歌うことを辞めない。 私が何も言わないから女子高生も私の前で歌うことも気にしていないのだろうか。 今日のところはずっとこのままこの女子高生の歌を聴いていたい。 『 名前も知らないキミの歌 』 ---------------------------------------------------------------------------------------------- どうでしょうか…!! 初めての短編小説投稿です!!!! 何の変哲もない女子高生の人生の1ページを切り取ったお話です。 個人的には小説を短く一つにまとめることがとても難しかったですね……… 読んでくださり、誠にありがとうございました!(((o(*゚∀゚*)o))) 感想やアドバイス、たくさんお待ちしております(*´▽`*) 季節外れ……………………………………………