短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
告白のトラウマが
ドキ…ドキ… 短距離走で全力ダッシュした後みたいに、 鼓動がいつもより早く飛び跳ねている。 ここは学校の屋上。 私‥‥梨乃(りの)の目の前には、彩斗(あやと)が立っている。 スポーツマンで、顔立ちもいい、幼馴染の彩斗に、 私は片思いをしたんだ。 片思い歴5年。 今から私は、5年間の思いを彩斗に伝えるところです――! 「彩斗っ!私、彩斗が‥‥好き!!」 言い終わってから、顔が一気に熱くなった。 あわわ‥‥絶対、顔真っ赤だよね‥‥恥ずかしい‥‥っ! 両手で顔を隠しながら、おそるおそる顔を上げると、 彩斗は複雑な表情をしていた。 そして―― 「ごめん、梨乃」 とうとう彩斗は、そう口にした。 あーあ‥‥失恋、しちゃった。 思わず私がその場にうずくまると、彩斗は気まずそうに「‥‥じゃあな」と言い残して、 走り去っていった。 ☆彡 この出来事から4年後――。 私は今、高2だ。 今私には、好きな人がいる。 名前は、律(りつ)くん。 勉強家のイケメンなんだ。 友達には「告白しなよ!」と応援されてるけど、 私は告白する勇気がない。 ‥‥だって、4年前のトラウマがあるから。 5年も好きでいた分、フラれた時はショックは大きかった。 そんな出来事がトラウマになって、もう告白なんてできなくなった。 また失恋するのはこわい。 だから、告白はもうしない。 告白のトラウマが、 私の新たな恋心を無くしてしまった。
彼の優しいキス___
私の名前は星璃(あかり) 実は私…好きな人がいるのっ! 『よお、星璃!』 「あ、おはよう。蒼空くん」 この子は蒼空(そら)くん。そう、この子が私の好きな人! 『なんだよ、顔真っ赤にして。』 「え、!?べ…別に//」 ヤバいヤバい!緊張しすぎて顔真っ赤になってたのかな…。 『あ、そうだ星璃。今日の放課後屋上に来てくれないか?』 「え、あ…うん。」 ―放課後― 『来てくれてありがとう…』 「どうしたの?呼び出して……」 『俺…ずっと前から星璃のことが好きだったんだ。付き合ってほしい』 え!嘘嘘嘘!まさかの告白_!!? 「え…っと……。」 『返事はいつでもいいから…』 ちゃんと伝えなきゃ、!!私も蒼空くんのことが好きなこと…! 「わ…私も、ずっと前から蒼空くんのことが好きだったの!!!私でよければお願いしますっ!」 『ありがとう、!!!星璃、!大好きだよ…///』 「じゃあ…帰r…!!?」 その時、私の唇に彼の優しい唇がそっと触れていた―― END ~あとがき~ どうも、るなです!! 初めての短編小説なので、温かい目で見てくださるとうれしいです。 たくさんのアドバイスや感想待ってます!ため口・辛口も全然OKデス! 最後まで読んでくれてありがとうございます(⌒∇⌒)
思想小説.ワールド全開でお送りします
何を思ったか私はふと窓と網戸を開き,ベランダに体を置いた。 冬の夜風は冷たすぎる。早く引き上げないと体に響きそうだ。 北風に当たりながら,奥にあるアパートのオレンジ色に光るライトを見つめる。 真夜中の高速道路を走ったあの帰り道 庭で流星群を見つめた日 部活帰りに並んで歩いた国道線 雨がひどく打ち付けていた公園 夜風に当たるとこうした瞬間の時々から今の私が作り上げられていることの壮大さを肌で感じることができる。それらの感覚は今の私の心にひどく染みるのだ。 いつから授業を受けなくなったのだろう いつから会話が面倒になったのだろう いつから私は"落ちぶれた"のだろう この夜が明けるのなら朝は来る。 全く深夜好きからしたら寂しいものだ。 今はまだ昼にしか人生を進められない.だけどいつか私にも本当の昼が来ることを願って今日は目を閉じるから,また目が覚めたら笑顔で歩かせてね。 理想の人生を。
魔法少女と桜前線
この世には、ほんの数人だけ、生まれつきの魔法使いが存在する。 私は、その一人だった。 それこそ、ものを浮かせたり、空を飛んだり、雨を降らせたり、花を咲かせたりなんてお手の物。 悪用すれば、人の脳を操ったりなんかもできてしまう。 大抵のことは魔法で何でもできたから、困らなかった。 これを今聞いているあなたは、きっと羨ましいと思うだろう。 でも私は、それを見せびらかすことなんか絶対しなかった。 地球上に魔法使いがいることは、魔法使いの一族しか知らない。 もしばれてしまえば、何かの実験に使われたり、殺されてしまうかもしれないから。 ーでも。 ただこの世に一人だけ、このことを知っている人間がいた。 私の幼馴染の、ユリだ。 私が幼い時に、おきてを破りユリに魔法のことを教えてしまったのだ。 そのときの私とユリは、まるで双子のように意気投合し、すごく仲が良かった。 だから、ユリに隠し事をするなんて、その時の純粋な私には無理な話だった。 ユリも私と同様小さかったので、素直に魔法を信じた。 よくお母さんに内緒で、魔法で桜を咲かせ遊んでいたのを思い出す。 あのときは自分がどれだけ重大なことをしたかわかってなかったけど、今思えばかなりの悪事だった。 私は、人間に、しだいにユリにあこがれの気持ちを抱くようになった。 魔法もないのに一生懸命に生きているところに、強く惹かれたのだ。 そして人間と触れ合っていくうちに、だんだん自分の存在はおかしいのだと気づき、人間と同じになりたいと思った。 こんな力はいらない、と。 そしてとある日、見つけてしまったのだ。 「人間になる魔法の薬」を。 その薬は危ないから触るなときつくお母さんに言われていたが、私は聞く耳を持たなかった。 失敗すると、人間になるどころか死に至ることもあるらしい。 でももう、人間になることしか考えられなかった。 そしてついに。 私は、その薬を飲んでしまった。 あまりの不味さに吐き出してしまいそうになったけど、頑張って口の中に押し込んだ。 そこで、意識は途切れた。 次に目が覚めた時には、もう遅かった。 母の忠告を聞いていればよかったと、どれだけ後悔したことか。 私の体は、桜の木になっていた。 一度は自分を疑ったけど、どこからどう見てもこの茶色くて太い体は桜の幹だ。 そう。人間になる薬は、失敗に終わってしまたのだ。 もう魔法が使えないどころか、歩けないし話せもしない。ただの桜の木だ。 人魚姫が泡になって、儚く消えたように。 私は、人間になって、もっとユリに近づきたかっただけなのに。 でも、もう受け入れるしかない。 馬鹿な自分を悔やんでいても、仕方ない。 ー魔法少女としての人生は終わってしまったけど、これからは、ユリたち人間をそばで見守る桜になるのだ。 人間たちの、はしゃぐ声が聞こえる。 今は、4月といったところだろうか。 今までなら、ユリと一緒にお花見に行っていた。 まさか、自分が見られる側になるなんて思いもしなかった。 ユリは元気だろうか。 ユリもいつか、この桜の木にお花見に来てくれるだろうか。 もう話せなくても、私はずっとあなたを想っている。 ーどうか幸せで、ユリ。 心の中で、そっとつぶやいた。
消しカスになる気持ち
ここは、ノートのセカイ。 そんな中、僕『ラクガキ』はこのセカイから出ようとしている。 他の子達はみんな自由に暮らしているけど僕は違う 知っているんだ、あの恐ろしき3次元の魔物【消しゴム】が来ること。 逃げたい 逃げたい でもノートは、端で止まっている絶対に逃げれない でも走る 走って 走って また行き止まり でも何度も何度も走って疲れた 「少し休もう」 その時僕は消されたゴシゴシ消されるどんどん容赦なく消される 「もう消えるのか、、、」 でもなにか違うノートから出れた感じだ、 そうか、僕は、、、 「消しカスになったんだな」 こうしてノートの「セカイ」から出れたとさ
願い事の代償
ある県に、ある市に、ごく普通の小学生(少年)がいた。 下校中のことだった、寄り道していると金貨が落ちていた。好奇心のあまりそれを持ち帰ってしまった、汚かったので磨いていたら文字が見えた。そこにはこう書かれていた 「願い事を1つ叶えよう代償としてあなたの誰かが犠牲になってしまう」 と、書かれていた。少年は最後まで読まずに願い事を言った。 「お金持ちになりたい」 そう言った途端、豪邸とお金がたくさんいつの間にか目の前にあった。少年は豪邸で楽しんだ。だが家に帰ると 「父母がいない?」 少年はいつまでも悲しんだ…
ラブストーリー
「姫奈、お前父さんと母さんいねぇんだろ?兄貴が頑張って働いてるけど、すげぇ貧乏じゃねぇか。だっせぇ。」 「かわいそうだよなー。遊びにも行けねーし。」 「父さんは犯罪者で、母さんは若い男と駆け落ちしたらしいぜ。」 私には兄しかいない。母も父もいない。みんなが言っていることは事実だけれど、現実で言われると辛いな。 みんなはいいな。家族がいて。私は友達もいないし、家族もいない。兄以外は。今日も1人で家に帰る。途中にコンビニがあって、昔食べたキャラメルがあったけれど、我慢した。 「姫奈、いいもの買ってきたぞ!キャラメルだ。特売品でさ、、」兄はボロボロのTシャツでキャラメルを渡してきた。 「姫奈、お前の服だいぶ古くなったし、小さいだろ?買ってきたんだ。気にいるといいけど。」と服の入った紙袋を差し出してきた。私は思ったのだ。お兄ちゃんの方が服がボロボロじゃん。私のことばっかじゃん。我慢してるじゃん。私のなんていいのに。と。 「私はいらないってば!お兄ちゃんが自分の買えばいいのに。」私はついに兄にキレてしまったのです。 「おい、姫奈待てよ。」私は走って、学校の屋上に行った。あそこなら誰もいないし、泣いてもバレないはずだ。 と思ったけど、私をいじめていた悠真も屋上にいた。悠真は私を見ると、近づいてきてお辞儀した。 「今まで悪かった!!俺、親がいないのってこんなに不安ってわからなかったんだ。今なら言える。親がいないって大変なんだな。俺の母ちゃん、今日交通事故で死んじまってさ、父ちゃんも働き詰めで。持病のある姉ちゃんもいるし。まだ3歳の妹も。お前んちもこんな想いしてたんだよな、、」私はこんなにしょぼくれた悠真を初めて見た。涙も流しているようだし、私は怖くなった。 「いいよ。悠真も辛いよね。」と言うと悠真が、 「も、ってことはお前もなんかあってここに来たんだ。その悩み、俺と解消して、幸せになろうぜ。」 「それってどういうこと?」私が言うと悠真が笑った。 「付き合おう。そして結婚しよう。」
大好きだったお父さん
お父さんなんか大っ嫌い!ー 毎日そう思うようになったのは 小学6年生の頃から。 お父さんは先にお風呂入っちゃうし、忘れ物をしたら絶対教室に届けに くるし…クラスメイトにもお父さんと仲良いんだー!って 勘違いされてすっごく嫌なのに… 勉強を教えてもらえるのはいいけど いちいちめんどくさいんだよな… いつからかお父さんと会話一つもしなくなっていた。 というか仕事が忙しくて、家にも帰ってこない日もある お母さんも心配している。 あんな人、いなきゃいいのに。そう思った。 悪いことだとはわかってる。でも、うざい、気持ち悪いし。 次の日会社から連絡があった。 「ーーーさんが倒れました、」 だって。突然でびっくりしたけど、別に悲しくはなかった。 涙も出なかった。お葬式でも。 ハッ! 「夢か…」枕元は涙でびっしょり濡れていた。 お父さんが死んで2年私は 毎日のようにお父さんの夢を見るようになった あれから、お父さんが凄く優しくしてくれていたことが やっとわかった。 大好きだよ。お父さん ーーーー 急いで描きました!笑 読んでくれたら嬉しいです!
私の味方は誰……
私は不登校の奏(かなで) 精神科に通っていて先生に「そろそろ学校挑戦してみたら?」と言われ挑戦してみた 学校のクラスメイトには2年半ぶりに会う クラスに入った習慣嫌な空間が流れた 入って瞬間「え!あいつきたよ」「やば、キモいんですけど」「最悪、うちあいつの隣なんだけど」など聞こえた 先生に2時間目の後「すいません。やっぱ帰りたいです」と言った 先生は「え!途中で帰るの。自分で来るって決めたからダメ!!」と強く言われた 自分は誰も味方じゃないんだと落ち込んだ 他人の気持ちも考えずに言うなよ 保健室に行って相談した 「帰ってもいいけど面倒だから嫌」 誰も私の味方じゃない 私の味方は母だけ 私の味方は誰‥‥ どうでしたか? 作文は大の苦手なので変かもしれませんが 読んでいただきありがとうございました
シマ太郎
シマ太郎は激怒した。この島の王はとても自分勝手である。この島のみんなはおなかがすいて困っている人がたくさんいて、家に住めない人もたくさんいるのに、王はその困っている人たちを召使いにして、王の分だけの飯を作らせ、服を編ませ、仕事がないときは暗い廊下に立たせている。服を盗むと牢屋に入れる。暗い廊下から逃げ出すと指名手配して見つかったら死刑にする。飯をこっそり食べたらぶん殴る。そんな王にシマ太郎は許せなくなったのだ。そして、城に向かった。城には王しか住んでいないのに、8階もあった。今まで王に反対したものは死刑された。シマ太郎はそのことを知っていてもひるまなかった。王の部屋がある8階に階段で上った。「助けて」という声が聞こえる。(今王を追い出せば助けられる。待ってろよ!)シマ太郎は王の部屋のドアを開ける。シマ太郎は王をにらみつけた。 そして怒鳴った。「~~~~~~~~~!!!」王はその言葉で心の中に眠っていたやさしさが目覚めた。そして、城を壊し、違う島からいろいろなものを取り入れた。そしてこの島はあっという間に幸せになった。最後、王はシマ太郎にこう言った。 「お前はこれから王になれ。私は間違っていた。」
こんにちは、アイドルです。
こんにちは、アイドルです。 私は人気グループのメンバーです。 本名をフルネームで公開しています。 可愛く歌って踊れば それだけでアイドルです。 私の名前は天野なぎさ。 アイドルグループ「Twinkle」に所属しています。 センターとして活躍しています。 「なぎさちゃん、大丈夫?体調悪い?」 「違うよ!大丈夫!じゃあ、次は1番のサビやろー」 あくびを溢し、センターの位置につく。 最初はアイドルやることに抵抗があった。 あんまいいイメージではないし、表に立つこと自体得意ではないし。 だけど、一回ステージを見たときに、元気をもらえて、アイドルをすることに決めた。 アンチもいるけど、アンチは嫌いな人に割く時間があるくらい暇な人だ。 そう思うと気にする必要ないと思える。 「あ、みくる!そこのフリ逆!」 普通に仲もいいし、大好きなグループだ。 「あ、なぎさちゃんの看板だ!」 町中を歩いていると、ファンと思わしき人物が私の看板を見て喜んでいる姿が見えた。 「はぁー!この新作リップ買おー!」 Cherry Blossomの新作リップ。私がイメージモデルを努めているメイクブランドだ。 大きな看板が町中に出るというのは幸せなことだ。 仕事は順調だし、このまま行けば目指していたクイーンアイドルカップで優勝できる。 クイーンアイドルカップとは、2年に一度最強で最高のアイドルを決めるカップだ。 来月、クイーンアイドルカップが行われる。 その為に今はレッスンをしている。 持ち曲全部練習して、 代表曲で参加する。 絶対一番になる。 何があっても優勝する!そう心に決めたから。 4年後── 「続いては2連覇中!Twinkleのみなさんです!史上初となる3連覇、達成なるのでしょうか!」 私はアイドル 私は天才アイドル 私は誰よりも強く羽ばたくアイドル 私は誰よりもファンを愛す、 最高で最強のアイドル 静かな舞台袖から、 歓声の中に飛び込んでいった。
呪いの駅に来る電車【怖話】
○○県××市・丁目に呪いの駅がある。そこに来る電車は… 僕の名前は亜紀理裕翔(あきりゆうと)。電車通学している高校1年生。 いつものように電車に乗るためにホームで待っていると、男の人にぶつかった。 「うわ!す、すいません…」 目を開くと、そこには誰もいなかった。 「え…?な…んで?」 地下鉄のような駅にいて、誰もいない。建物もないし、ただホームに線路があるだけ。途方に暮れていると、 ーもう少しで、電車が参ります。黄色の線までお下がりくださいー 出口がないため、しょうがなくその電車に乗ることにした。 中はガランとしていて、人は乗っていなかった。黒い席しかなく、看板や駅の名前なども載っていない。 「うわっ。揺れた。」 電車が発車したっぽい。席に座ると、急に眠たくなってきた。 そして、目覚めることはなかった。 私は水蘭ゆず(すいらんゆず)。社会人で、普通な生活をしている。 急いでいたから、走っていると、 「きゃっ!ごめんなさい!」 人とぶつかった。 でもそこには誰もいなかった。 駅にいてしばらくすると電車がきた。よく分からず乗ると、男の子が寝ていた。 私も座ったら、眠気が止まらなくなった。 そしてもう一度もこの世界を見ることはなかった。 3年後には、電車はほとんどうまっていた。 乗っている人皆が寝ている。 しかし車両が増えていく。 そして、人を乗せていくのだ。 あとがき どうですか? 私は怖い話が大好きで、作ってみました。 あなたも、どこかわからない駅にいたら、注意してください。 でも注意するもなにも電車に乗るしか方法がありませんね。 終点駅は私も知りませんよ。 では。
ず っ と 好 き だ っ た 【 短 編 小 説 】
放課後、誰もいない静かな教室に彼女を呼び出し、 「俺ッ、由月のこ...」 「私、優汰のことなんか大嫌いッ!!!」 そういって親友の由月が泣きながら教室から出ていった。 「なぜだ、なぜ、、、昨日まで大親友だったのに、、、」 ~昨日~ 俺は朝7時ほどに高校につきバスケの練習をしていた。 そこには俺が好きな由月の姿があった。 由月とは幼馴染だ。美人で優しく人気者なところに俺は惹かれてしまった。 俺は、由月と一緒に過ごしたいあまりに遊びに誘った。 ~放課後家で~ 「あがりぃ!私の勝ちぃッ!」 「くそぉーッ、負けたッ」 「じゃあ、私そろそろ帰るね」 「あッ、うん、家まで送るよ?」 「いいの?ありがとッ!好きッ!」 立つことができないほどの満面の笑みで言われた。 「あぁ、、///、ありがと」 一緒に帰っていたところ暗い道だったため、 「手、繋いでもいいかなッ...?」 「ぜッ、全然いいよッ!」 「ほんと?ありがとッ」 とてもあったかい、小さな手。 「さむぅい...」 「...寒かったら俺のコート着る?」 「いいよ、いいよ。優汰が風邪ひいちゃう」 「全然大丈夫だって、ほらッ」 俺は由月にコートを着せた。 「ほんとにありがとねッ」 俺は耐えきれなくなり、 「チュッ...」 「はッ...!?」 そこには人が数人いたので由月は顔を赤くして走っていった。 俺はついにやってしまった。 そして今の結果に至ってしまった。 だから俺は、今度は必ず由月と仲直りし、俺の気持ちを伝えるということを心に誓ったのだった...
辛さの病
ある日。 この世界に、辛さの病というものが現れた。 学校のチャイムがなる頃、いつもなら朝早くから埋まっているはずの隣の椅子がガラ空きで、一体どうしたのだろうと、あたりを見渡す。 「皆、おはよう。」 「あ、先生ー、永島さん今日居ないですけどどうしたんですかー?」 そんな時、先生が教室の引き戸を音を立てて開けて入ってきたため、クラスのうちの一人がそう尋ねた。 「おぉ、永島なら心痛病のレベル6で休んだぞ。」 「えー、そーなの?」 先生の口から出された言葉、 心痛病 もうどれくらい前か忘れてきたぐらいには慣れてきた病名だが、心に傷を負った者がなる病、とのことらしい。 0から10のレベルで分けられるその病は、空気感染をするため、インフルエンザと同じように強制的に学校等を休ませられるらしい。 「なんだ、アイツ来ないのかよ。」 そんな台詞が教室に響いた。 ーーーーーーーーーーーーーー それからしばらくして、 「…そうですね、利賀さん、」 眼鏡をかけ直す目の前の白衣の男が言った。 どうやら、私は心痛病のレベル9にかかったらしい。 「2週間は自宅にいるように」 そう軽く、いや、虫を祓うかのように言う医師の言葉に押され、己の足は家へと向かっていた。 布団に潜って、暗い部屋の中スマホの電源をつけると、青白い光が顔を照らす。 ネットのつ打ちがたくさん来ており、それらをスクロールしていった。 『利賀さ、どうしたの?』 『なんか、心痛病なったらしいよ』 『え?なに、永島のうつったの?w』 クラスの人たちだ。 直感的な感想はそれだった。 『どーせ利賀のレベル10はうちらで言うレベル0でしょ。早く学校来なよ。』 『こっちは心配して言ってんだよ?』 『仮病とかずる』 音も顔もない単調的な言葉の羅列を乾いた目で見つめて、ゆっくり文字を打つ。 『明日行くよ』 『来るんだ。うつすなよ?心痛病』 『永島はもうしばらくは来ないらしいしなぁ、つまんないの。』 永島。 その名前を見る度にため息が出てきて、身体から空気が枯渇していく。 『永島で遊んでたのに、遊ぶものないんだよなぁ、』 『早く来いよ?』 ぐしゃぐしゃの髪が重力に沿って垂れ下がる。 永島がいるから、自分はおもちゃにされなかったのに。 いつもびしょ濡れの机も、片方だけの上履きも、すべて、自分にうつされた。 辛さの病。 あぁ…やっと気づいた。 病原菌は自分、うつしたのは自分、うつされたのも、自分だった。 …痛い。増してきた。 レベル10の心痛病は、私の首を締めた。
世界で一番きれいな笑顔。
忘れられないあなたのきれいな笑顔。 それは世界で一番美しいものと見えた。 わたしの名前は坂琴音。近くの中学校に通う中学2年生。 性格はとてもシャイ。 今日、久々に不登校の野本苺さんが来た。 彼女は、前来た時よりもクマが減っていて、安心したけれど 勉強についていけてなさそうだった。 すこし首をかしげていた。 次の日。 また、野本さんが学校に来た。 野本さんに軽く会釈をして席について授業を始めたが、やはりついていけていないようだ。 私が得意な科目の算数だったのですこし指をさして教えた。 すると、野本さんは顔を明るくしてありがとう、と小声で言った。 すると、次の日から野本さんがよく話しかけてくれた。 声は小さかったけど、いつも笑顔で。 だけど、私なら分かる。 笑顔の「仮面」をつけているだけ。 その笑顔は完全に偽物だった。 私は思った。 絶対野本さんを笑顔にしたい。 偽物じゃなくて。 本物の。 なんやかんやで1週間。 野本さんとは「苺ちゃん」と、呼ぶ仲になっていた。 ついに、今日が来た。 今日は苺ちゃんの相談を聞く日。 わたしは苺ちゃんを近くの野原によんで、傾斜のあるところに寝そべった。 「琴音ちゃん、こことてもいいところだね。どうして呼んだの?」 また愛想笑い。私はその笑顔が嫌い。 「ねえ、重い話になるけど苺ちゃん、なにか辛いことない?」 「え?あるわけないじゃん。どうしたの?急に・・・・・」 「なにかつらいことあったんでしょ?」 「・・・・・なんでわかったの?」 「そりゃあ、苺ちゃんの笑顔が偽物だから。」 「・・・そっか。琴音ちゃんは見ぬいていたんだ。」 そう、ぽつりとつぶやくとすこしずつ、話し始めた。 前の学校でいじめを受けていたこと。 前まではたえていたけど転校する事によって力がぬけて、学校が怖くなってしまったこと。 行きたくなくなっていかなくなったこと。 でも笑顔で通学路を歩いている中学生を見て少し行く気になって勇気をだして行ってみたこと。 そしたら、琴音ちゃんが話しかけてくれてとてもうれしかったこと。 平和な学校で安心したこと。 時には涙もこぼしながら言った。 私も泣きそうになったけれど、本人が一番悲しいはずだから、と一生懸命たえた。 そして全て言い終わったようでふぅ、と一つ息を吐いた。 夕日は山に今にも吸い込まれそう。 苺ちゃんは涙をふいて私を見た。 そして言った。 「琴音ちゃん、相談するとこんなに心が軽くなるんだね。ありがとう。」 彼女は笑った。 夕日に照らされた彼女の顔はこの世の物じゃないと思うほどきれいに見えた。 ああ、やっとみれた。苺ちゃんの本物の笑顔。 とっても可愛くて、きらきらしている。 忘れられないあなたのきれいな笑顔。 それは世界で一番美しいものと見えた。
四月の桜は風で舞う
新学期。4月は暖かい季節といえどまだ少し肌寒いし、校庭に植えられた桜の木の花はまだ咲いていない。 「もう三年か」「早いよねー」「同じクラスだといいね」「出席番号ぞろ目だといいなあ」 昇降口に貼られたクラス表から自分の名前を探しながら、大勢の同級生が集まって話している。 「あ!優希おはよう」 話しかけてきたのは去年同じクラスだった佐伯あいだった。ポニーテールに結んだ髪を揺らしながらこちらに歩いて くる。 「佐伯おはよう」 「もうクラス表見た?私と優希また同じクラスだったよ。3年5組。優希は29番だって」 「あ、そうなんだ。ありがとう」 「でもさ、あいつも同じクラスなんだよね」 「え?あいつって?」 靴を履き替えながら聞いた。佐伯が言っているあいつって誰? 「皆川だよ。不登校の。私同じ小学校だったんだよね」 「へえ、その子が同じクラスだと何が嫌なの?」 「だって皆川がいないと隣の席の子が一人で日直やらなきゃだし、クラスの人数が奇数になるから二人組組む時とか厄介じゃん。しかもあいつ金持ちのお嬢で親が甘いからどうせサボりだし」 「ふうん」 正直それだけ?と思った。俺には関係ないことだから別にいいけど。 そんな話をしてるうちに教室についた。 隣の席は誰だろうと思い、隣の椅子に貼ってある名前のシールを見ると、皆川と書いてあった。 あれ皆川って佐伯が言っていた子かな。 「え、あれ誰?」「超可愛いし」「肌白っ」 男子がこそこそ話す声が聞こえてきた。 教室の扉の方を見ると見たことない女子がいた。 その女子は教室をきょろきょろ見回すと俺の隣の席にちょこんと座った。 どうやらこの女子が不登校だった皆川さんらしい。 佐伯が言うには金持ちのお嬢様らしいが確かに一挙一動に品があり身なりも清潔感があるしシャンプーのいい香りが する。 キーンコーンカーンコーン 「はい皆さん席について」 予鈴が鳴ったのと同時に先生が入ってきた。 「―ということで一人ずつ自己紹介をしてください」 「16番、佐伯あいです。テニス部です。一年間よろしく!」 「―はい次は24番」 「…に、24番の皆川舞菜です。一年間よろしくお願いします…。」 ―今日は新学期に入ってから4日経った金曜日。 皆川さんは新学期に入ってから毎日教室に来ている。でも先生以外と話しているところはあまり見かけないし友達も特にできていないみたいだった。 昼休みはみんな校庭でサッカーやバスケをしたり友達と話したりして過ごすが、皆川さんはいつも桜色のブックカバーで包まれた本を読んで過ごしている。 「じゃあ優希、私これ先生に渡して来るからあんたは遊びに行ってもいいよ」 「おーう、ありがと」 俺は運悪く副学級委員長を押し付けられたせいでさっきまで学級委員長の佐伯と昼休みに先生の手伝いをしていた。 佐伯が教室から出ていくと本を読んでいる皆川さんと二人きりになってしまった。 少し気まずいし教室を出ようかとも思ったが、休み時間はもう5分くらいしか残っていないし、次の授業の準備をすることにした。 ロッカーから教科書を出して自分の席に向かう。 物音ひとつしない空間は居心地が悪くて、たまらず皆川さんに話しかけた。 「皆川さん、何の本を読んでるの?」 そう言った瞬間、静寂だった空間がさらに静寂になった気がした。 急に話しかけて迷惑だったかも。本読んでるのに邪魔しちゃったな。 「…ホラー小説です。」 「へえ、怖い話好きなんだ。それはどういう話なの?」 「えっと、これは短編小説で色んなお話が入っているんです。」 「そうなんだ。何かおすすめの小説ってある?」 「はい。例えば―。」 そういえば皆川さんと話すのって初めてだな。クールで大人しい印象だったけどこんなふうに活き活きと話すんだ。 教室の開いている窓から桜の花びらが風で舞い込んできた。 「そういえば、もうだいぶ暖かくなってきましたね。」 「うん、校庭の桜も咲いてきたね。」
それから数年、思い返してみると
君にあったその日から僕は、大魔王になった。 ある夏の放課後、蝉の声が僕の耳に突き刺さる。「一人でアイスも悪くない」とつぶやく僕は、高校3年の陰キャ男子。誰もいない公園で食べるガリガリ君はいつになく美味しい。アイスを食べ終わり家に変えると、陽気な姉が料理をしていた。僕がソファに座ろうとすると、「あんたは、スーパーに、玉ねぎと牛乳買いに行ってきて!!」と姉さんに言われしぶしぶ僕は家を出た。おつかいを済ませ、スーパーから出ると、君がいた。「来い!!」そう言い、僕の腕をつかみ、がむしゃらに走った。僕は何が起こっているのかわからず、君に引っ張られるだけになってしまった。ひたすら走っていると、君が止まった。そこは、何もない草原だった。ただひたすら春のような風が吹き続ける場所で君は言った。「さあ、選ばれし者、旅に出ようじゃないか」僕は意味がわからずに「は?」と言ったが、その瞬間意識が飛んだ。―――「うわぁっ!!」目覚めるとそこは家のソファだった。「何だ夢か」そう思ってスマホを開こうとすると、君が顔をのぞかせた。「起きましたか!よし!行こう大魔王様!」そう言ってまた、僕の腕をつかみ、がむしゃらに走り出した。
僕だけが知るとある話
僕は山瀬(やませ) 高校生で、もうすぐ大学に進学する 参考書でまみれた部屋の真ん中で寝転んだ 理由は得にない、ただそうしてみたかっただけ 久しぶりに天井を見た気がした それと同時に、小さな記憶が浮かんだ いつも黒い服を着た子と森の中で遊んだ記憶 その子は不思議な力を持っていて… 僕がそれらの力を見る度にまるで魔法使いだってはしゃいで 特に…写真の景色を動かす力 川は流れて 森は葉の音を鳴らす 海は波打って 滝は轟く そんな景色を写真で見てきらめいて それをみてあの子が嬉しそうに笑う 頭の奥にしまったそんな記 記憶がふと蘇った だけど今になってそれが本当の出来事だったかわからない むしろ自分の妄想で作り上げた空想なのではなんて思う だって、あの子の顔も声も、思い出せないから あの時、星が降る空の下で二人で話したあの時、あの子はなんて言ったっけ 思い出せない 数年経って、大学に進学し、引っ越しが決まった 家の片付けをする時に 一つの本を見つけた (…アルバム?) めくってから、僕の中の疑いが確信に変わった アルバムの写真に見覚えがあった 川と森と海と滝とが写る写真 動いてはいないけど、確かにこれはシオンと見た写真 なんとなく他の人に見せちゃいけない気がしてがらんとした自分の部屋に戻った 色褪せたページをめくるたび、記憶は鮮明になっていった あの子の声と会話とをだんだん思い出した ようやく最後のページをめくった時 あの子の名前を思い出した あの子はシオンと言った 透き通っていてかつ繊細な声のあの子 紫の瞳のあの子はシオンだ シオンはなんて言ったっけ、あの星空の下で 「…ねえ、君がどうして私の事が見えるかも、そばにいてくれるかも、いまだに理解できないわ、だけどね君はきっといい子だから、ただ単純に、1人になった時の私の事を哀れんでくれているんでしょ」 「…僕、1人は好きだけど独りは嫌いだ、だからシオンを独りにしたくない」 「…優しいね、家に帰らないの」 「どうせ家に帰ったって誰も何も無いよ」 「…そっか、なおさら君とは一緒に居れないな」 「…なんて言ったの?」 「わからなくていいよ、全部忘れるから」 シオンが僕の額に指を当てる 凄まじい光を放って溢れていく 「シオン!?なにするの!」 「私の事を忘れてもらう、何もかも」 「なんで!」 「ただなんとなく、このままじゃだめだと思っただけ」 そのまま気を失って、目が覚めたら 家にいたんだった じゃあ、なんでここにアルバムが? (…あ、そうだ) ここで僕の中で全部が繋がった あの時、気を失う前に確かシオンはこう言っていたな 「ねえ、君は私の写真気に入ってくれたよね、アルバムここに置いていく、記憶を変えて君の物って事にしとくからさ、大事にね、もしかしたら、アルバムを見て私の事思い出すだろうけど…その時には私は…」 「―この世に居ないから」 きっと、シオンは…病気か何かだったんだろうな 僕を独りにしてしまう事、自分がもうすぐ死んでしまう事を悟られるのが嫌で記憶を消したんだ シオンなりの気づかいだったんだろうけど 僕はあの時、傷ついたんだからな シオンの事を忘れるなんて絶対に嫌だった シオンが一番の理解者で友達で…ただそばにいれるだけで嬉しかったんだ もう、色んな感情が駆け巡り過ぎて、自分が何をしたいのかわからなくなってきた 外から風の音がした シオンが一番好きな音は風の音 それを思い出して少しおかしくなって 笑ってしまった 相変わらず、気の使い方が不器用だな ありがとうシオン 僕はもう、独りじゃないし大丈夫 だけど、シオンがいてくれたから 僕はこの世界が美しいと思えるようになったんだ アルバムを片手に風に微笑む その風がまるで、シオンを振り回して遊ぶ僕 見えた