短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
僕は家族が嫌いだ
僕は家族が大っ嫌いだ。父さんも母さんも姉ちゃんも。僕は何もしていない。みんな僕のことを無視する。なんでだろう?姉ちゃんには2人とも普通に接しているのに。授業参観にだって来たためしがない。誕生日も祝ってくれない。「もうこんな家いやだ」僕はずっとそう思っていたので、高校卒業と同時に家を出て、働き始めた。家族の連絡先は全て消した。はっきりいってもう関わりたくなかった。それから数年。僕の家の郵便受けに手紙が入っていた。親戚からだった。家族全員が交通事故にあって亡くなったらしい。無視したかったが、葬式には出てやることにした。今まで僕に冷たく接してきた家族の葬式だ。棺に入った遺体を見ても何の感情もわかない。葬儀が終わった後、親戚から家族が僕に冷たく接していた理由が聞かされた。どうやら僕が産まれる前に母さんのおなかには男の子がいたそうだ。つまり姉ちゃんの弟で、僕の兄ちゃんだ。でもその子供は流れてしまったらしい。家族はそのショックから僕と生まれてくるはずだった兄ちゃんを重ねてしまい冷たく接していたそうだ。それを聞いても僕は何も感じなかった。帰ろうとしたとき、親戚から一通の手紙を渡された。家に帰って読んでみた。「まずあなたに理由なく冷たく接してしまったことを謝罪させてください。本当にごめんなさい。今思えば私たち家族は愚かでした。流れた兄とあなたを重ね合わせて冷たく接してしまうなんて。でも、これだけは言わせてください。本当に後悔しています。私たちはあの世であなたを愛せなかったことを悔やみながら生きていきます。」僕は手紙を破り捨てた。あまりにも身勝手だ。「今日はもう寝よう」そう思って布団に入る。起きたのはお昼過ぎだった。昨日の手紙を読み返してみる。「あの世で悔やみながら生きていきます」ここよく考えたらおかしい。僕は一つの結論にたどりつく。家族は自殺したんじゃないか?でもこれは憶測にすぎない。それに僕を空気のように扱った家族だ。むしろ死んでくれてせいせいする。僕は笑った。どれだけ笑っただろうか。ふと鏡をみて僕は驚いた。そこには降格をあげながらボロボロと泣いている自分の顔があったのだ。何で泣いているんだろう。僕は気が付いた。確かに僕は家族が嫌いだった。でも心のどこかでは家族に対して{愛」を感じていたのだ。そして手紙の入っていた封筒の中に一枚の写真gなあることに気が付いた。写真を手に取ってみる。そこにはおそらく生まれたばかりの僕を見てうれし泣きしている母と、満面の笑みの姉ちゃん。たった今駆け込んできたであろうスーツ姿の父さんの姿があった。(END)
この世界に失望したやつがもう一度這い上がれる
好きなものを好きと言えないこの世界 「出る杭は打たれる」 そんな言葉がぴったりなこの世界 狡賢く、目上にはペコペコ頭を下げ、目下のものには威張り散らかす 汚らしい そう思い始めたのはいつからだろうか この世界は狭い そんな狭い世界にたくさんの人がいる そりゃ、投げ出されて、社会不適合者になるのも当たり前だ 努力が報われるなんて投げ出されなかった奴らの戯言だ。 だけど、そんな世界でも頑張っていこうとするものを 全力で応援する。 確かに、この世界は汚らわしい それは、これから変わることはない 人がいる限り でも、考え方や、見え方を変えれば、世界なんてどうにでもなれる 環境が変われないなら 自分が変われ いつまでもうずくまるな きりかえろ 世界はまっちゃくれない 臆するな お前まだ、チャンスがある 自らチャンスを捨てるのか? 違うだろ、ずっと待ってんだろ。 この時を。 さぁ、いまだ。 お前の力を見せてやれ Fly, you're not who you used to be.(飛べ、お前は今までのお前じゃない)
時代劇
私は清華。 中学2年生 私が今、ハマっていることは時代劇。 特に好きなのは「嵐の夜の月」。 ※(実際にはありません) 主人公は女性だ。 五十嵐 月花という、強くて芯の通ったかっこいい主人公。 ある時、1人で戦うシーンがあった、 月花は華麗な刀さばきでどんどん敵を倒す。 あぁ。私もこんな風に強くなれたらな 毎日毎日、私は自分の意見を一つも言えず1日を終える。 やれと言われればやる。やるなと言われたらやらない。 これが普通だと思っていた。 でも、月花のお陰でそれは違うと気づいた。 今日、学校で揉め事が起きた。 いつもの通り、黙って私は見ていた。 その時、月花のあのシーンが頭に浮かぶ。 私の中に急に月花が宿った。 「やめなよ。」 え?今誰が言った? 私は振り向いた。 誰もいない。 私だ。 私が言ったのだ。 普段意見を言わない私がそんなことを言ったからだろうか。 喧嘩は終わった。 夜 夢に月花が出て来た。 今日はありがとう。と、私は月花に言った。 すると月花は いいえ。あなた、 清華が自分で言ったのよ。 あなたがあなたの口で、 あなたがあなたの意思でーーーーーーーーーーーー。 朝が来た。 今日も学校だ。 これからはきっと変わる。 変われる。 今日も時代劇を見ている。 月花に私を重ねながら。
名前がつけられた日
こんな家庭に生まれたくなかった。 オレはずっと前から虐待を受けていた。 やがて、、捨てられた。 箱に入らされ、わざわざ雨の日に捨てられた。 「もう二度とうちに来るんじゃねえ」 父はそう言い残して行った。 箱の中でずっとずっと待って。オレを見て見ぬ振りする去り行く人を見つめながら。 やがて、女の子が拾ってくれた。 「え??捨ててある?とりあえずうちに連れてこ」 「名前は、ゆら!」 オレは初めてまともに名前を呼んでもらえた。その感動で飛び上がる。こんなオレでもいいんだ! 「でも、捨て猫なんていつぶりだろ?」 にゃ!!オレはそう叫び胸に飛び込んだ。
毒で『あの男』に復讐します。
「ご飯作るの手伝ってくれないかしら?」 キッチンに立っている彼女が言った。 「いいよ。君が困っているならばね、」 「ありがとう!あなた」 彼女とは10年前からの付き合いで、 2年前に結婚した。 見て分かる通り、俺と彼女は皆んなが羨むほどに仲が良い夫婦だ。 でも、いつの間にか…2人の愛は崩れていった。 美女で、喋りも良くて、器用で、完璧な彼女はいつも優しく接してくれるのに、なぜだろう。物足りないと思ってしまう。 俺は彼女を裏切って、別の女に突っ走ってしまった。 別の女に溺愛してしまったのだ。 その女は個性的な格好でギャルっぽい。 喋り方も荒っぽくて穏やかな彼女とは真反対だ。 でも、女に恋に落ちてしまった。 「おい!、ホテル代、あんたが払えよ」 2人でホテルに泊まろうとした時、女が言ってきた。 「そんなの知らないって。いつも俺が払ってるだろう?お前も払えよ」 俺は彼女の貯金を崩し、女とのホテル代に使っていた。 「じゃあお前の家に行くよ」 そう女に言った。 「アタシだって居るのよ男が、」 女も別の男が居るらしい。 「ほんっとに嫌なの、アタシと同居してる男が。浮気してるくせに、何も知らないような顔をしているのよ、大っ嫌い」 「俺もそうだ。彼女が嫌いだよ、 笑顔で俺に近寄ってくるのもウザいし…」 「…ふふ、それじゃ、殺さない?… アンタは彼女を、私は大っ嫌いな男を」 ふざけているのか、本気なのかは分からない。 「いや、そんなのは、…」 「良いって、…殺そう、私も殺すから… この毒で…」 約束してしまった。 今日の夜、彼女とご飯を一緒に食べ、そのご飯に毒を盛って殺す、と。 仕方なく、家のドアを開けた。 「あっ、おかえりなさい! 残業大変だった?コート預かるね!!」 笑顔の彼女が俺を迎えた。 そういう所、とてもウザい、と思いながら リビングに行って、毒を盛っても分からなそうな料理はないかなと探した。 よし!トマトスープにしよう。 「頑張ったんだよねぇー私、全然料理できなくて、笑。食べてみて!」 「あぁ、ありがとう」 彼女の隙を狙い、毒をスープに入れた。 「じゃあじゃーん!ケーキも作ってみたよ! 今日は2人の結婚記念日だからね!」 結婚記念日…。そうだ、今日は…。 「いただきます」 彼女が毒のスープを飲むように、俺はトマトスープを飲んだ。 「…美味しい?、」 …!!。 その声は彼女ではなく、あの女のものだった。 「そんなにも、『私』のこと嫌いだったの? それで『アタシ』を好きになるなんて…。」 「ち、違う…これは…」 「何?言い訳でもするつもり?」 「ご…ごめ、…」 反省の言葉すら出てこない。 あの女は、彼女だったのか?。 つまり『あの女』が嫌いだと言っていた男は俺だったということだ。 俺は毒入りのスープを飲んでしまった。 体が全然動かない。 腰を抜かしてしまったのか、毒が身体に回っているのか。 あぁ俺がバカだった。
【短編小説】「いつか」
「せんせー、もう治療良いでしょ?」 「うーん、だめだなぁ」 飽き飽きしている私に先生はいつものように困った顔をする。 「えーひどいよぉ」 「そりゃ自分の体と相談しないとだからな」 幼いころから体が弱く入退院を繰り返してばっかだった。だから退屈な入院生活は大嫌いだった。 「意地悪だねせんせー」 「ほらほら、先生困らせないよ」 そう口を挟んだのは同じ学校の幼馴染み、ヒカルだった。 「あーあいいなぁヒカルたちは学校に行けて」 「いつかは行けるよ!」 そう励ましてくれているけど私にはわかる。その「いつか」ってものが私にはないことを。 「そっか!いつか病気もなおるもんね!」 明るくいられるのももう少ないだろう。 ヒカルはこんな体が弱い私を小さい頃から支えてくれた。 入院生活もヒカルがいたから辛くなかった。 「ヒカルー」 「ん?どうかした?」 「大好き」 「、、、は?え?は?」 「wじょーだんだってwいつもありがとね」 「ああなんだ。てかなんで急に?」 「んー何となく?」 「えなにそれ怖いんだけどw」 そんなヒカルとの会話が楽しくて、ずっとずっと続いてほしかった。 私に「いつか」が来るなら、この恋は実るのかな? 「急に発作が起きたみたいでね…」 「そうそう、余命もあったせいかそれでね…」 「可哀想に、まだ16だったんでしょ?」 そんな会話を聞き流しながら俺は力なく彼女の笑顔が写った写真を見る。 「どうして…」 どうして俺は何もできなかったんだろう、という情けなさとどうして彼女が亡くなったんだという辛さが同時に襲う。 「大好き」 そう言われた時は内心嬉しかった。 最後に会ったあの日の会話が鮮明に蘇り涙がとどめなく溢れてくる。 「ずっとずっと大好きでしたッ…」 拝啓 今は亡き想い人へ 君があの日言った「いつか」をずっと待ち続けたい end 閲覧ありがとうございます。 感想、考察等を送ってくださると嬉しいです。
君と僕の秘密の話
雨の降るお葬式の中ですすり泣く少年。棺の中で静かに眠る親友の楠本 瑞希は前日コンビニエンスストアの前で衝突事故の巻き込まれた。逝かないで、、、 そう思った時には もう彼は消息を絶った。少年は思う。 約束したのに、、、 少年と瑞希は約束をしていた。特に意味のない、遊ぶというだけの。待ち合わせ場所が事故現場になってしまった。しかし、今思えばその短い時間がどれだけ特別だったことか。ああ、逝かないで。また一緒に遊びたい。けんかもした。一緒に泣いて一緒に笑った。自然に涙が出てきた。外はまだ暗い。そして、静かに雨が降っている。 その夜、少年は不思議な夢を見た。なんと、瑞希がすぐ、そばにいる。いなくなったはずの、瑞希が。手を伸ばしたら、すぐに届く。そんな距離。あんな事はなかったかのように、自由に気ままに生きている。最後に瑞希はこう言った。 「僕が僕であるために、僕はいつもまっすぐな道を歩いてきた。次は君が君の人生を歩め。」 夢から目覚めた少年の枕には、瑞希が映った写真が置かれている。静かに前を向いたしょうねんは、もう泣こうとはしない。ただただ、瑞希から言われた言葉が、耳にずっと残っている。 今、少年は絵本作家だ。人々の暮らしを描く、とても有名な絵本作家。そして、彼の思い出の写真は、彼がどこに行こうと、いつでもそばにあった。
【居場所のない私】
【居場所のない私】 私には居場所がない。 家にも。学校にも。ピアノにも。水泳にも。その他の場所でも。 【場所】という意味ではなく、私を必要としているかしていないか、だ。 私は嘘つきだ。 学校では陽キャを。私がいると、嬉しく,楽しく,悲しく、辛く。喜怒哀楽の全てを感じれるような人に。 家では、可愛く、みんなからチヤホヤされるような妹に。何があっても笑顔で、楽しい雰囲気を作らせるような人に。 本当の私はどれでもない。 本当の私は、誰も知らない。勿論、私も。 でも、きっと。 本当の私は、弱く、細く,折れやすい。 そんな私だと思う。 こんな私は会いたくない。 でも、会ってみたい。 でも、他の人はびっくりするだろうな。 だって、本当の私は、今の嘘吐きの私とはかけ離れているから。 今の私は、辛くても、悲しくても泣いていない。 でも、本当は、泣きたい。 素直に心の中を吐き出したい。 でも、できない。 周りの反応が気になるから。 誰か助けて。 今の私が壊れる前に。 こんな【居場所のない私】だけれども。 助けて。お願い。 私が消えてしまう前に。 ーあとがきー 絶対に辛口だけはやめてください。感想、お願いします。
意味がわかると怖い話(悩み)
俺の名前は井田悠人。小学5年生。 俺には最近、悩みがあるんだ。 ある日俺は頭を抱えて混んで悩んだんだ。どうしたらいいんだろうって。 でも、それを見た母親は倒れてしまい、父親はすぐに警察に連絡したみたいだった。 どうしてだろう。 父「すみません。警察ですか?今すぐ家に来てください。住所は…」 俺はその後、警察署で話した。 解説 みなさん意味が分かりましたか? 息子は悩みがあり、ある日頭を抱え込み悩んでいた。 でもそれを見た母は倒れ、父は警察に連絡。 何があってそんな大惨事に? と、思いましたよね。 息子は「頭」を抱え込んでいたのです。 もう分かりましたか? 息子が抱え込んでいたのは、 人の頭でした。
天日の下で君とハグ
「ねぇ、公佳(きみか)上履き、いらないっしょ?」 「いる、いる…返して…」 「う~んじゃぁ、トイレ掃除したら返してあげる!ね!みんないい考えだと思わない?」 「うん!澄乃天才!」「え!いいじゃん!」 真美、凛花が次々に口ずさむ。 「ちゃぁ~んと、床まで磨き上げてね!みんなが使うんだから!」 「…」 「ちゃんと返事しなよ」 澄乃が低い声で言う。澄乃を怒らせてしまった。そう思うと、急いで笑顔を作り、「う、うん!」とうなずいた。 本当なら、誰もがやりたくないトイレ掃除。4人でやっと10分なのに、1人では何分なんだ? けど、上履きを返してもらえると思うと、少し気が軽くなる。 「終わった!」 奇麗になったトイレは、達成感と安堵感が満ち溢れていた。 トイレ掃除に使った汚水を捨てようとしたとき、 「ダメじゃん。」 え? 「それ、飲まなきゃ」 「そうだ!のめのめ(笑)」 「イッキ!イッキ!」 「無理…」 心配そうな顔をするお母さんの顔が浮かび上がる。 少しだけでいい、少しでいいから、 バケツに口を付け、口の中入れようとした瞬間、 「何してるんだ?」 やわらかい一瞬で声だけで虜になってしまいそうな男の人の声が聞こえた。 「あ、幸人くん!あ、あたしね!公佳と、あたしと、真美と、凛花でトイレ掃除、してたんだぁ」 「ふ~ん。トイレにいるのは、公佳だけ?お前ら、地味に廊下側にいんじゃん。」 「い、いや、そんなことないよぉ!ね~、公佳ぁ!」 え…?私?自分たちでトイレ掃除わたしに押し付けて自分もやったつもり?なにそれ、嘘つき。 「や、やって」 ギョロリ 澄乃の目がこちらに向くのを感じた。 「や、やった…」 「ね~!ほらぁ!いったでしょぉ!」 なにそれ、澄乃ズルい。 「公佳。嘘、つかなくていいんだぞ。こっちこい。」 幸人にグイと腕をつかまれて、昼休みの屋上に出る。 今は夏。太陽がじりじりとコンクリートの床を照り付けている。 「好きだ。」 え?何?え?え? 「好きだ。黙っててごめん。これからは、俺が、守るよ。愛してる。」 「私、わ、たしも」 幸人に体を抱き寄せられた。 少し湿った私の体は、幸人に吸い寄せられるように、ぽかぽかと体も心も温かくなった。 *end*
不思議な夢<短編小説>
こんにちはレモンソーダです! 久しぶりに短編小説書きました! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「おはよう。」僕の一日は、その一言で始まる。窓から外を眺める。いつもと同じ風景が広がっている。 リビングに行って、いつもと同じアナウンサーのニュースを読む声を聞きながら、いつもと同じ朝食を食べる。 いつもと同じように制服を着て、いつもと同じように家の外に出る。駅まで歩く。 「おはよう。今日も頑張ろうね!」駅でいつものように同級生の優里花に声をかけられる。 「おはよう。」僕もいつもと同じように返す。 優里花といつもと同じ電車に乗って、学校に行く。ホームルームをして、授業を受けて、友達の陽翔とご飯を食べて、 午後の授業を受けて、電車に乗って、家に変える。いつも変わらない日々。 少しすると妹の里奈が返ってくる。「ただいま!」「おかえり。」 お母さんとお父さんが帰ってきて、ご飯を食べて、テレビを見て、オフロに入って歯を磨いて、寝る。 これが僕の一日。 その夜、僕は変わった夢を見た。どこからともなく、女の子の声がする。 「君はそのいつもと変わらない日々に飽きているのではないか?変えたいのではないか?」 女の子の声は言った。僕は、 「変えられるなら変えてほしい。」そう答えた。 「わかった。」女の子の声は答えた。そこで、僕の意識は遠のいていった。 朝。目を覚ます。 「おはよう。」僕の一日が始まる。 「あの女の子の声は本当に夢だったのか。」僕は思った。 いつものようにリビングに降りていく。僕は、「何だ、いつもと変わらないじゃないか。」と思った。 その日の夕方までは、何もなく過ぎていった。 夕方、お母さんが帰ってきてご飯の準備を始める。そこにお父さんが帰ってきた。「お父さん、部長になったぞ!」「え!」 皆びっくりする。当たり前だ。お父さんは元々大企業に務めていた。 お父さんが部長になってしばらくすると、僕たちは大きなマンションに住むようになった。 着るものも、食べるものも、豪華になった。 行っていた高校は都立の高校だったから、もっといい経験をできるようにと私立の有名な高校に転校した。 寂しかった。優里花や陽翔と会うこともなくなった。 夜、僕はまた夢を見た。 あの女の子の声がした。 「元の生活に戻りたくないか?」 僕は戻りたいと答えた。 意識が遠のいていく。 「おはよう。」 今日も一日が始まる。目を覚ましたところは、元住んでいた小さなマンションの一室だった。
彼女との約束
「柚野、私の分までがんばって、ね…」 彼女はそう言葉を残して逝ってしまった。 「わああああああ」 「ねえ、美紅、美紅!美紅ったらああああ返事をしてよぉ」 私は泣き叫びながら彼女の冷たい手を握った。 なんで先に逝っちゃったの?約束を果たしてないのに。私はこれからどうすればいいの? そんな思いが頭を横切った。わかっていたけどやっぱり悲しい。 たった今逝ってしまった彼女は私の親友美紅。 美紅と私は幼稚園の頃からずっと友達だった。 二人にはあこがれているアイドルがいた。その人はとてもキラキラしていてこの世のものとは思えなかった。 そして、私と彼女は約束した。必ず二人であの夢見た舞台に立つ。ぜったいあのアイドルみたいになろうと。 私はずっと約束を果たすために努力し続けていたのに。 だが、ちょうど3年前、私はいつも遊んでいる公園に呼ばれた。 彼女のその顔は暗かった。でもその時の私は思ってもみなかったあんなことになるなんて。 彼女は目を伏せ言った。 「柚野に言っておかなきゃいけないことがあるの。私実は3年の命で・・・」 私は驚きすぎてそのあとの内容が頭に入ってこなかった。だが彼女が3年の命ということはわかった。 私はその場に立ち尽くすことしかできなかった。 気づいたら私の頬は濡れていた。 私はそのあとの記憶がない。気が付くと家にいた。 後日私は彼女と真剣に話をした。彼女は心臓病になってしまっていた。泣き叫びそうになった。でも、一番つらいのは美紅だ。泣いてなんかいられないと思い、残りの3年間で思い出を作ることになった。 この3年間はとても楽しかった。ずっとこんな日々でいられたらいいのに。でも、楽しいことはそんな長続きしない。 彼女は予定より早く眠りについた。私は泣いて、泣いて、泣きまくった。 でも、果たさないと。美紅との最後の約束を。 そして、数年後私は彼女との約束を果たしアイドルグループのセンターになることができた。すごくうれしかった。だって、やっと彼女との約束を果たせたんだよ?それから毎日忙しくなりあまり実家に帰らなくなった。 そこからまた数年後、久しぶりに実家へ帰った。 私は一目散にあの場所へ行った。 二人で毎日遊んだあの公園へ。 私はベンチに座り空を見上げてこういった。 「私、美紅との約束やっと果たせたよ。美紅の分もがんばったよ。いつになるかわからないけど必ずまたここで遊ぼうね!」 その時空の上で美紅が微笑んでいるように見えた。
メビウスの輪
メビウスの輪 それは、裏をたどっていたのに、いつの間にか表にきている輪のこと。 それは、表をたどっていたのに、いつの間にか裏にきている輪のこと。 世の中は、メビウスの輪だ。 親と子供の関係。 子供の話に、親が関係してくる。 子供と親は、メビウスの輪の関係。 姉と妹。または、兄と弟。 妹の問題に、姉が入ってくる。 弟の問題に、兄が入ってくる。 世の中はメビウスの輪で出来ている。 ほらね。兄弟喧嘩、または、姉妹喧嘩。 どちらが悪いか、なんて直せば良い。 そんなわけない。 だって、表と裏の関係だから。 絶対にねじれて解けない魔法。 END ーあとがきー みんなってメビウスの輪って知っている?ねじれてるやつ。あれをテーマに書いてみたんだ!しっくりこないところがあったらごめん!ちなみに、最後の魔法という言葉はメビウスの輪、ということです!分かった? アドバイス、よろしくぅ!(タメ口、あだ名、辛口、甘口?(カレーかよ!)OK!)
恋する葵
私の名前は、森下 葵。なんともない普通の小学生。まぁ、陽キャではない。友達も余りいない。 ある日のこと。葵は話したことな陽キャに話しかけられた。その名は西 佳奈。佳奈はこう言った。「あなた、好きな人いる?」 まぁ選択肢は一択。即答した。 「いないです。」 佳奈は私がびっくりすることを言った。 「一軍男子の久能 智也が葵のこと好きらしいよ。」 私は顔が真っ赤になった。 次の日、学校にくるとその前に智也がいた。 「俺、好きな人が出来た。名前は、葵。そう!君だよ。」 昨日より顔が真っ赤に。 葵も実は少し気になってたから答えは一択。 「ありがとう。」 10年後 葵と智也は結婚して子供もできた。佳奈が私に智也のことを話していなかったら未来は変わっていた。あなたも今というものを、大切に。。
憂鬱な夜空の彗星
「──死にたいヤツに『生きろ』って言うほど、残酷なことねぇよな」 久しぶりに見た彼の笑顔は、どこか歪んで見えた。 ほんの数十分前。就寝する寸前の深夜のことだった。 スマホが聴き慣れた着信音を奏でる。スマホを開いて表示されたのは、「1:01」の時刻とメッセージアプリの通知。メッセージの送信者は、「憂」。親友の名だった。 「……?」こんな時間に何かあったのかと心配になりつつ、通知をタップする。メッセージは至って端的だった。 彗、今までありがと 大好きだ 一瞬、「愛の告白!?」と度肝を抜かれた感覚がしたが、すぐに違うなと悟った。 このメッセージの真意。俺の頭には、愛の告白とは真逆の可能性がぼんやり浮かんでいた。 「遺言──」 そうなってくると、憂が今から死を迎える、ということになる。 勘だった。 憂は本気だ。 寝巻き姿だった俺は寝ようとベッドに横たわっていた。しかしこれは寝ている場合ではないんじゃないか。 たちまち飛び起き、カーディガンだけ羽織って外へ飛び出した。両親とも既に爆睡していたらしく、気付かれることはなかった。 11月の肌寒い冷気が頭を一気に冷やす。途端に思考回路が働き出した。 ──憂は自殺を図っている? 心当たりはあった。憂には両親からの虐待、学校でのいじめと過酷で壮絶な過去がある。現在は続いていないが、何かが引き金になる可能性はなきにしもあらずだ。実際、何回か俺に「死にたい」と吐露する憂の顔は記憶に強く残っていた。 ──憂が最期の場所に選ぶとしたら…… これには見当もつかなかった。歩道橋か、川か、または自宅か。 行き先も未定なのに、足は忙しく動き続けていた。 息が切れて喉が燃える。苦しいが、憂の人生の苦悩と比べるとこんなことで疲れていられなかった。 がむしゃらに暗闇を走っていると、憂と一緒に通っている高校が見えた。 もしかして、屋上から飛び降りる──? 体は勝手に高校へ向かう。 やっと近づけたかと思えば、校門を覆う高いフェンスが見えた。まるで監獄のようだ。憂がこんなところで死のうとしていると考えると皮肉だった。 俺は無理やりフェンスをよじ登り、死ぬ気で飛び越えた。 校舎は当然、閑散としていた。激しく耳障りな自分の足音が虚しく響く。 「憂っっ」 屋上への階段を駆け上りつつ、無心で叫んだ。返答は期待していない。 4階建ての校舎を爆速でのぼりきり、屋上のドアを雑にぶっ飛ばした。鍵が空いているのを見る限り、誰かはいるはずだ。 「憂──っ!」 こけんばかりの勢いで飛び出す。 屋上の隅、フェンスの外側に探し人はいた。振り返ってこっちを凝視している。 「なんで」途端に目を見開く憂。 「勘だよ」理由が他になかった。 そして今に至る。 俺は必死に「死ぬな」「生きろ」の3文字だけを叫んでいた。 それを虚ろな目で見つめつつ無言だった憂が、少し経ち、やっと発した一言。 「死にたいヤツに『生きろ』って言うほど、残酷なことねぇよな」 え、と思わず零していた。 死にたい人に、生きる希望を訴える。 死にたいと思う人がいなくなるよう、生きるように言い聞かせる。 これこそが俺の中の"正義"だ。そのはずだった。 初めて気付かされた。 俺が「生きろ」と憂に言うのは、彼にしてみれば"残酷"なのだ。全く考えていなかった自分の能無し具合に笑えてくる。 これまでも、憂が「死にたい」といえば、俺は当然のように「生きろ」と励ました。 でも、何の励ましにもなっていなかったのだ。どころか、憂をさらに追い込むことになっていたのかもしれない。 「……ごめん」 残酷なことを言ったと自覚した今、申し訳なさが込み上げてきていた。 俺はもう、憂の自殺を止められないんじゃ──そんな予感と不安が過った。 気付けば言葉が口を突いて出ていた。 「わがままでも、憂にとって残酷で辛辣でも、俺はまだ一緒に生きたい」 共に死ぬなんて選択肢はない。 でも1人で死なせるという選択肢も論外。 なら………… 「憂──"俺のため"に生きてみないか?」 生きる希望を訴えるんじゃない。強要もしない。 「ただ、生きる希望を与えるのはいいだろ?」 憂が笑った。心からの綺麗な笑顔だった。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Thank you for reading!長くてすんません 登場人物:時雨憂、晴野彗
冬が来たら。
「今年はだいぶ、暑いな。」 11月中旬、私は空を眺めていた。 今年の秋はとても暖かい。 例年に比べて寒波がゆっくりだと、ニュースでも言っていた。 そのお陰で紅葉たちの落葉まで遅くなった。 未だ木にしがみつく紅葉を見て、私は眉をしかめる。 ああ、冬が待ち遠しい。 私は冬が好きだ。多分、季節の中で一番。 冬は冷たくて暗くて、こわい。だから嫌いな人も多いと思う。 それでも私は好き。あの人に会えるから。 あの人がいると、冷たくて暗い冬も彩られる気がする。 それくらい優しくて、愛に満ちた人。 私はあの人のことが好きでたまらないのだ。 だってあの人は私のたった一人の_______ 12月。クリスマスも近くなり、街では様々な装飾が輝いている。 そんな中私は走っていた。 今日はついに、会える。会えるんだ。 急げ、急げ、急げ。 会いに、走るんだ。 走って走って走って、着いた場所。 ___○○総合病院__ 「あっ、廊下は走らないで__」 看護師さんの静止も聞かず、一直線に。 501号室 檜山 楓 様 「、、、久しぶり。____。」 春。舞い散る桜の花びらが、私の肩にちょんと乗った。 __ねぇ、私のこと、見ていてね。
名も無き女王
これから語るのは、今から数百年前にあった王国の女王の話 かつて、現代の科学技術に劣らないほどの技術を持ち、栄華を極めた国があった そしてその国をおさめるのは我らが女王だった 女王は先代の王様が亡くなったためにわずか15歳で女王になった…が、たとえ王様の娘とはいえまだ子供、国を支えれるわけが無かった 王国はどんどん衰退していき、それに比例して国民の不満や不安は増えていくばかりだった… そこに目をつけた隣国の王様は王国を乗っ取ろうと企んだ そこからはまさに地獄だった、家は炎で燃え上り、あちこちから悲鳴が聞こえた… が、次の瞬間には静まり返った 女王が隣国の軍に向かって歩いていったからである そして女王はこういった 「私を好きにするがいい、そのかわりに国民に手出しするな」と あっけにとられた隣国の軍はハッとし 「王が欲しいのは貴様では無くこの国だ」と言い返した それを見ていた隣国の王様は、女王にこう質問をした 「どうしてそこまでしてこの国を守るのだ?」 女王はこう答えた 「私はこの国に住む人々を苦しめてきた、父上の愛する国を、こんな地獄に変えてしまった…しかし、それでも私はこの国の女王、民を、国を守る使命を忘れた訳では無い」 それを聞いた王様は笑った、 「いいだろう、お前が首を差し出せば二度とこの国には侵攻しない、誓おう」 …そして女王は処刑された、しかしそれと同時に王国は平和になった 自分の命を捨て国を守った彼女の名前を知る者はいない、今も…これからも…
アンちゃんの魔法
赤いランドセルに、 まるいおかっぱの女の子。 僕、勇気(ゆうき)と おんなじ小学2年生の この子の名前は、アンちゃん。 アンちゃんはとっても賢くて、 秘密の話だけど、 魔法が使えるんだ。 魔法の杖を振って魔法の言葉を 唱えると、 魔法をかけることができる。 アンちゃんは、 みんなには内緒で そう教えてくれた。 「ここの問題、勇気くんはわかるかなー?」 授業中、僕は先生にそう聞かれて、 わかるはずの答えも言えずに 緊張して黙り込んでいた。 「ぎゃはは!勇気、だっせえの!」 「よう、弱虫ー!」 僕はそう言われても、 「うん…」と小さい声で言って 下を向くだけで、何もできなかった。 隣のアンちゃんは、僕の方を 黙って見ている。 そんな地獄のような 授業が終わることをただただ 神様に願って、休み時間。 「勇気くんは悔しくないの? あいつらにあんなこと言われて。 本当は、答えもわかってるんでしょ?」 「僕だって、悔しいけど、…悔しいけど…。 あいつらに逆らうのなんて無理だよ。」 もじもじとしながら 僕がそう言うと、 アンちゃんはため息をついて、 僕の肩に手を置いて言った。 「じゃあ、私が魔法をかけてあげる。 勇気くんが、勇気を出せる魔法。」 そうして、アンちゃんは僕に 魔法の言葉をかけてくれた。 休み時間の終わりのチャイムがなって、 帰りの会を終わらせて、 学校から帰る時。 校舎裏から声が聞こえて、 僕はこっそり校舎裏を見た。 「やめてよ、取らないでよ!」 「はは、なんだこれ! 魔法の杖?バカらしい!」 「返してっ!」 「お前が俺たちに 「鳥に石を投げるのをやめろ」 とか生意気なこと言ったから悪いんだろ!」 魔法の杖を取り返そうとする アンちゃんを、五年生や六年生の 年上たちが抑えている。 焦る暇もなく、 僕はどうしようか考えた。 先生に言う?それじゃ間に合わない。 魔法の杖をこっそり取り返す? そんなことを僕にはできない。 じゃあ、逃げるの? 僕は、僕は…。 僕は走った。 「やめろ!アンちゃんを離せ!」 「勇気くん!」 「なんだ?このガキンチョ。」 目の前にいるのは、 大きな年上たちだ。 僕の足はガクガク震えて、 今にも目から涙が出てきそうだ。 だけど、僕は頑張れる。 アンちゃんに魔法をかけて もらったんだから。 「やめろ!やめろってば!」 六年を睨んでそう言い続ける 僕があんまりに諦めないものだから、 アンちゃんをいじめていた奴らは、 「クソッ。行こうぜ。」と言ってみんな どこかへ走って行った。 「勇気くん、ありがとう。それと、 謝りたいことがあるの。 私、本当は魔法なんて使えないんだ。」 アンちゃんは僕から目を逸らして もじもじとそう言った。 僕はアンちゃんの肩に手を置いて言う。 「ううん、僕が頑張れたのはアンちゃんの魔法の 言葉のおかげだよ。あの時、「大丈夫だよ」って 言ってくれたから、僕は勇気を出せたんだよ。」 「勇気くん……」 アンちゃんは涙が溢れ出しそうな 瞳で、僕を見つめた。 「それと、僕はアンちゃんがくれたこの勇気で、 もう一つ言わなきゃいけないことがあるんだ。 …僕は、アンちゃんのことが、好きだよ。」