短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
いじめを助けた男の子
もうこんな毎日イヤ!!学校では、たたかれるし、無視される... これって"いじめ"なの? 私は、森下琥白(もりした こはく)。今、いじめられている。 「はぁ。今日も学校。行ってきます。」 ---------- ガラッ 「うわっ!森下さん来たんだけどー。チョーウケるw」 「パーリナイ菌じゃんw(?)」 「それなwパリナ菌じゃん(?)」 「・・・」 この子たちは結奈さん、茄夢さん、唯月さん。 「あれぇ?また来てんの?もう来なくていいのに~。」 パチンッ 「っ!」 痛っ...くない?ウソウソ!?あいつらカ弱くなった!? 「ねー。聞いてんのー?」 「・・・」 うでを上げる \\ たたかれるっ! / ・・・ たたかれない...? 「もう辞めてあげなよ。」 「っ!あ、亜理沙君には関係ないでしょ!?」 この男の子は森下亜理沙(もりした ありさ)。クラスでー番人気。 「...関係あるんですけど。」 「なによっ!言ってみなさい!」 亜理沙...が、こっちを見る ああ。もう言ってしまうんだって思った 「俺らさ、兄妹なんだけど。」 「えええええ!」 クラスがー気にしゃべりだす 「そうなの!?」 「本気!?」 「結奈たちヤバー。」 「オワコンじゃん。」 「ごっ、ごめんなさい!」 あの三人ではなく、クラスメイトの椎名さんがあやまる。 「え?」 「その、見て見ぬふりしたりして...」 「いいよ。大丈夫。」 「ありがとうございます!」 私の学校生活は兄にすくわれた。
ネッ友
私はカンナ。最近、『みんなで話そう!らくらくチャット』っていうアプリでネッ友と話すことが多い。チャットでは『カンナ』って名前にしてる。ネッ友は『エレナ』っていう。話してると、たまに『私のアイコン、顔写真なんだよ~』っていう。エレナのアイコンはすごい可愛いくて、ほんとにエレナは可愛いんだなってときどき思う。 ある日 『ねえエレナ。好きな人いる?』 『いる!えっとね~この子!ショウっていうんだ~!』 といって画像を見せてきた。すごくかっこいい。エレナとお似合いだ。 『えー、かっこいい!!』『そーなのー!でも、すっごいツンデレだから、なかなか会えないんだよ~。ショック。。。(つд⊂)エーン』 『ツンデレなの?じゃあ、エレナのこと好きじゃないの?』『そんなことないよ~。みんなにもそうなんだよね~。』『エレナとお似合いだと私は思うけどな~ヾ(≧▽≦*)o』『なによ!!私がツンデレだから似合うってこと!?』『そうじゃない!!エレナは可愛いから、かっこいいショウくんとお似合いだと思ったんだよ!』『ショウは性格悪いのよ!そこが好きだけど。。そんなこともわからずに、いうなんて、カンナは男の見た目で判断するの!?』『そんなことない!』『もういい。友達やめる。』『え!?なんで!?』『ブロックしとくから!!カンナのこと!』『なんで!』『このアカウントは、ブロックされています。』 そのあと私は呆然と立ち尽くしていた。私はなんてことをしてしまったんだと。 何週間後かわからないけれど、私にまたネッ友ができた。でも、そのネッ友の機嫌を損ねないために、毎日大変だ。またあの日のように友達を失いたくなかったから。 END
どうでもいい物とどうでも良くない物
流れる雲、ふと眺めたら何もかもがどうでも良くなった。 私には両親がいないから施設で暮らしている。だからいじめられる。そして先生にも差別されて、友達もいない。 もう辛いなぁ。 そんな時。流れる雲、ふと眺めたら何もかもがどうでも良くなった。 校舎の屋上の階段をふらふらと登った。 屋上に着いた。 屋上の柵を乗り越えて、後一歩足を出せば…… 『この世とはさようなら』 足を出して落ちる!はずだった。 なのに落ちない。1秒もかからず分かる。誰かに手を掴まれてる。 「嫌だ!誰だ!やめろ!手を離してくれ!」 とにかく喚きとにかく暴れた。 やめてくれ……怖い…… 「暴れちゃダメ!暴れたら落ちちゃう!」 声の主は女だ。多分俺と同じ年頃の中学生。 というか何言ってんだ。俺は落ちたいのに、落ちちゃう? 「手を離せよ!俺は落ちたいんだ!」 「落ちたらダメだよっ!」 とすごい怪力。俺を引っ張り上げた。 「何してるの?!あんたそんなことしちゃダメじゃない!!」 「なんだよ。お前誰だよ!なんで助けたんだよ!やめてくれよ!!」 「いい?!死んだら命がなくなるのよ!もう2度とこの世で生きられないのよ!」 「いいさ!別にこの世に住んでて楽しいわけじゃない。むしろ最悪なんだ」 俺は突き放してやった。 「分かった。じゃあいいよ。私がこの世を楽しくさせてあげる」 とにっこり笑った。 俺はこの瞬間恋をした。初恋だった。『この世を楽しくさせてあげる』ってそういう意味か。 彼女は大垣千鈴といった。千鈴さんは僕がいじめられてたら助けてくれた。僕の友達にもなってくれた。いいや友達を超えた関係が最近始まったかな。 俺には最近どうでも良くない物が出来ました。ですがそれは物ではありません。人です。千鈴さんという……
恋の宝箱
私の名前は『新津花恋(にいつ かれん)』中3。 私はある男の子に中学校生活3年間恋をしている。 名前は『山城琉斗(やましろ りゅうと)』同じクラス。 琉斗とは小学生の時から仲がいい。 だって同じマンションに住んでいるから。 近所の友達と登校することになっている。 ということは、もちろん琉斗と登校する。 「花恋、おはよぉ~。眠~。」 「琉斗、おはよっ!ねぇ。今日って体育あるっけ?」 「うん、女子が高跳びで男子が陸上。マジで陸上とかダルいわ~。」 「でも琉斗足速いんだから良いじゃん。」 「まぁ50m6.8秒なんでっ!」 「改めて言われると速いしウザッ。」 「まぁ高跳びも頑張れよ。」 「まぁ高跳び125cm飛べるんでっ!」 「ウザッ。まぁ俺135cmだから!」 「マジでそういうの良くないわ~。」 「ごめんごめん、いつもの調子に乗って言った。」 「全然。ねぇ今日一緒に帰れる?部活ないし。」 「OK。」 私達のいつも通り会話をしながら学校へ向かった。 口調が悪いのはお互いだから気にしていない。 ___帰り道 「俺さ、花恋に言わなきゃいけないことあるんだよね。」 「えっ?なに急に。怖いんだけど。」 「俺、花恋が好き。花恋の彼氏になりたい。」 「マジで言ってるの?無理だわ~。」 「…そっか。ごめん。」 「なに真に受けてんの!嘘だよ!私も琉斗が好き!」 「本当?彼氏にしてくれるの?」 「もちろん!彼女にしてほしい!」 「花恋、ありがとう!」 私はこの時恋の宝箱の鍵を手に入れた気がした。 ___10年後 「おぎゃーおぎゃー」 「おぎゃーおぎゃー」 そう。私達は結婚して子供が生まれた。 1人目は琉斗の琉と花恋の花で『琉花(るか)』 2人目は琉斗の斗と花恋の恋で『恋斗(れんと)』 女の子と男の子の双子だった。 ついに恋の宝箱を鍵で開けることができた。 *・+*・+*・+*・+*・+*・+*・+*・+*・+*・+ 誤字脱字あったらごめんm(_ _)m 感想くれたら嬉しいな(^_-)-☆ 【登場人物】 ・新津花恋(にいつ かれん) →後に山城花恋になる ・山城琉斗(やましろ りゅうと) ・山城琉花(やましろ るか) ・山城恋斗(やましろ れんと)
青くて、残酷な記憶。
鳳レイキは、1つの墓の前で、手を合わせる。 彼には、1人の親友がいた。その名は天竜ツバサ。 2人は幼馴染と間違われたり、兄弟みたいと言われるまで仲が良かった。衝突することもあったけど、気がつけば元通り。何かあったかと聞いても2人で顔を見合わせ、笑っていた。 2人は、美しく澄んだ青き季節を生きていた。彼等を知る人は、 「毎日が青春の中学校の中でも、周りが羨ましがるような人たちだった。眩しい青色だった。」と言う。 あのまま何事もなかったら、今頃、同じ警察学校を目指し、警察官となっていただろう。 あの、「決定的な出来事」が、なければの話だが。 ツバサは高校2年生の時、ダークサイドに堕ちた。 レイキは、到底受け入れられなかった。担任から教えられた時だって。ニュースでの報道だって、到底、受け入れられなかった。 ツバサは、大きな犯罪組織の一員となった。ツバサは、人格が、人が変わってしまっていた。 それでも、レイキと過ごした青い季節は忘れてはいなかった。 煩わしい、記憶と化しているだけだった。 レイキは、警察官となった。そして、その犯罪組織の壊滅を目指す部署に配属された。人の心がないのか、とレイキは内心舌打ちをする。でも、レイキの瞳には、揺るがない芯があった。ツバサを、あの時のように、戻してやる。 捜査を進めていくうちに、殺人を犯していることがわかった。1人や2人じゃない。500人もの、大量殺人だった。それを指示しているのは、天竜ツバサだった。 頭を殴られたような衝撃が駆け巡る。そんなはずない。そんなはずがない!でも、その願い虚しく、それは本当だった。 ツバサは逮捕された。その手柄を挙げた鳳レイキは、上司などの上層部から褒められ、後輩からは慕われた。 でも、彼の心にはそんな嬉しいはずの言葉は、届かなかった。 裁判が始まる。 これだけ裁判が恐ろしいとは思わなかった。友人の裁判というのは、残酷だった。 判決、死刑。そう、言い渡された。 レイキの心は、完全に壊れた。砕け散った。神様が嫌がらせをした。執行日は、レイキの誕生日だった。 レイキは、ツバサの墓で手を合わせる。涙が込み上げる。それを、抑える。 そして気づく。あの青く光り輝く季節は、もう戻ってこない。その代わり、あの記憶は澄み続ける。生き続ける。 青は、澄んでいる。記憶は、生き続ける。これからも、ずっと……。 FIN
お前と俺
分かってる、分かってるよ。 お前にとっての俺は「親友」ってことくらい。 その関係で充分すぎるはずなのに、俺はそれ以上の関係を求めてしまってる。 お前は男で、俺も男なのに。 お前は男が好きじゃないのに。 こんな厄介な気持ち、今すぐにでも取っ払ってしまいたい。 しまいたいけど、 『俺、お前がいないと生きていけない』 よくそんな言葉をつぶやいていたお前に、 少しだけ、ほんの少しだけ期待をしてしまう。 もしかしたらお前は、俺を、 そんなことをよく考えている。 だからかな、俺は少し浮かれていたんだ。 それだけに、 「俺、彼女できたから」 それだけに、お前が発したその言葉には重みがありすぎた。 「...え?」 心が真っ二つに折れた気がする。 「実はさ、前々からその子のことずっと気になってて。それで今日、その子に告られたから付き合ってみようと思う」 「......」 言葉が、出てこない。 苦しくて、息すらできないようなこんな気持ちに初めてなった。 「どうした?急に黙り込んで」 「...んで...」 「え?」 「なんでだよ...っ。お前は、お前は俺がいないと生きていけないんじゃないのかよ...」 なんで、なんで俺、こんなこと言っちゃってんだろう。 こんなこと言ったって、どうせ... 「何言ってんだお前~。そうだよ。俺はお前がいないと生きていけないよ。 『親友』なんだから」 うん。 うん。知ってた。 お前とっての俺は、たかが「親友」。 俺に向けるお前の目は、照れくささなんて感じさせない、いつも通りの優しい目。 お前に向ける俺の目は、そんなものじゃないのに。もっともっと、それ以上の思いが込もった目なのに。 お前はずっと気づいてくれない。 それはきっと、これからもなんだろうな。 「ねーっ、一緒に帰ろーっ!」 向こうから可愛らしい声が聞こえる。 あの子が彼女、なんだろう。 そんな事実に、また胸がきゅっと苦しくなる。 「おう!今行く!」 そう嬉しそうに答えて向こうに走って行くお前をただ黙って見つめていた。 お前はああいう子が好きなんだな。 俺はどうしようと、あの子にはなれない。 あんな高くて可愛らしい声も、さらさらの長い髪も持っていない。 それどころか、俺が持っているのは低くてがらがらな声と、くせのついた短い髪。 勝てない。勝てる訳がない。 唯一勝てるのは、お前に対するこの気持ちだけ。 お前は好きな子にどんな声で、どんな顔で「好き」と言うんだろうか。 あの子は俺の知らないお前をどんどん知っていくんだろうな。 悔しくて、悲しくて、でもそれにすら俺は気づいてもらえない。 ...俺の方が、ずっと前からお前を好きなのにな。 待って、待ってよ。お願いだから、 俺を見てよ。 そんな心の声は届かず、あの子の隣を歩くお前の背中を見て、俺の目からは何粒もの涙がこぼれ落ちた。
私が最高のJKになる方程式!
どうも!私は「ど」がつくほどの陰キャ、奈津 海菜(なつ みな)高校2年生だ。学校では、頭がよく基本的には学年一位を取っている。そして生徒会長も務めている。いわゆる優等生だ。そんな私は、友達がたくさんいる! 夢をよく見る(泣)そして地味。頭のいい頭脳意外なんの取り柄もない私。実は隠れオタクでアニメが超絶好き!特に可愛い女の子!中学の時は、趣味を全力でアピールしてたけど…(うわーあいつ女なのに女好きなの?キモw)などの視線が(※ただの被害妄想です)あり高校に入ってからは隠している。私には行きたいところがある。それは、アニメショップ!行きたい!推しグッズ爆買いしたい!けど、あそこに入る勇気ない!あんなキラキラおしゃれな人がいっぱいいるところに入れない!そんな事を考えながらインターネットを見ていると{簡単!一気に垢抜け!キラキラ女子になる方法!}という動画が目に入った。っがスルーする。すると今度は推しアニメのアニメショップ限定グッズのサイトが出てきた。「めっちゃかわいい!」思わず叫んでしまった。でもあそこに入りたくない。「あっ!」さっきの動画をすぐに見た。中身をまとめると {メイク×ヘアアレンジ×(ピンク+黒の服)×所作や言動}=キラキラ女子! っということだった。勉強熱心な努力家なのでメイクの猛練習した。服はカワイイ物を一セット買い、ヘアアレンジはシンプルにバレッタでハーフアップにした。メイクは難しい。特に加減がわからない。どのくらいならケバくなく、うすすぎないという力加減がわからないからだ。でもコントゥアリング(顔の形を変えるメイク)は楽しい。ここは簡単で一番別人になれるからだ。そして一時間後、「できた!」別人だった。超可愛くなっている。今ならクラスの人にあってもバレないだろう。これならあにめしょっぷに入る勇気もある。その事以来、メイクして出かけるのが趣味になった。・・・もちろんアニメは好きだが。一人でパンケーキを食べに行ったり、一人で水族館に行ったりもした。たまにナンパにあうこともあった。が、ナンパに合うのになれると「俺実は男なんだよねーそれでもいいならいいけどぉ?」と威圧的にいうとウザい男たちはどこかにいなくなる。学校での生活も変わらないはずだった。いきなりいつも一人でいる、錦木 小春(にしきぎ こはる)さんに、呼び出された。あまり人気のないところに。「何?錦木さん?」そう言うと想像もしていなかった言葉が出てきた。「あの、○月×日にアニメショップにいました?めっちゃメイクしてませんでした?」そういわれた。口から驚きの言葉が溢れた。「えっなんで分かったの?というかどこにいたの?」「実はその時の写真がありまして・・・」見せてもらった。錦木さんの地雷系メイクの自撮りの後ろにいる自分の姿に目が言って錦木さんのメイクの旨さにその時は気づかない。「今度一緒にアニメショップに行きません?一緒にメイクして!」私の言葉はもう決まっている「もちろん!」そう言って小春と楽しい推し活が始まった。季節が変わると今季のおすすめのアニメをお互い言い合う。そしてグッズを買う。お互い、学校ではいわゆる陰キャだが、推し活のときは周りから見たら陽キャだ!これは私が見つけた最高のJKになる方程式 {垢抜け×推し活×親友}=最高のJK生活 今ほど幸せな時間はない!青春だ! おまけ 小春「そういえばうちら最推しかぶらないよね。」 海菜「そりゃ私が可愛い女の子が好きで小春がかっこいい女の子が好きなだけじゃん!」 小春「たしかにそうだね。てか次のテストのために勉強教えて!生徒会長!」 前までよりも二人は笑顔になり友だちが増えたのだった。 あとがき 今までよりも長いものを書きました。すごい見にくい!私の理想のJK生活です! こんなの送りたいな(願望)
天界から出ていった二人は
私はこの世界がだいっきらいだった。誰もが常にニコニコと笑い、誰もがみんなに手を差し伸べる。 素敵な世界だと思った人もいるんだろう。でも、ずっとこんな世界にいると、みんなの微笑みは鬱陶しいし、みんなに手を差し伸べるのだって偽善者のようにしか見えない。だけど…逆らう訳にはいかない。逆らうと、きっと私は真っ黒になってしまう。 だから、今日もニコニコと笑う。そして、誰も居ない場所でため息をつく。 「…はあ。疲れた…逃げたい」 「じゃあ、逃げようよ」 「は?」 っ!最悪。見られた…。けど、逃げようよって…? 「どういうこと?」 私が問うと、真っ白な少年はニッコリと笑った。少しぎこちない笑みだった。 「そのままだよ。この世界から、逃げるってこと」 「…そんなこと、できるわけないじゃないの」 「できるよ。…特に持っていきたいものはないでしょう?じゃあ行くよ!」 少年に手を引っ張られる。 大きな門の前で、私と少年は立ち止まった。 少年は無造作にドアをノックする。 「なんだ?」 門の向こうから、威圧的な声が聞こえた。 「こっから出ていきたいんだけど?」 少年の挑発的な態度にハラハラとして私は体を小さくした。 「…ならば出ていくが良い!」 うっわ、誰だか知らないけどめちゃくちゃ起こってるよ… 「う、わ!?」 ぽん、と地面が割れて、私と少年は落ちていった。 「ここは…?すっごくきれいだけど」 「…なんとか、あの世界から出られたみたいだね。…そういえば、名前、聞いてなかったよね。聞いてもいい?」 「…私はイブ。そっちは?」 「俺はアダム。よろしく」 「っと、それで…」 神様は紙とにらめっこしながら、天界を出ていった二人のストーリーを考えていた。 何万年後、この話が少し変更されて世に出回るということは、誰も知らない。
おはようから始まる恋の物語
「おはよう」 人気者の彼がそう言った。 挨拶してくれた?私に? 私に挨拶をしてくれる人なんていないと思っていた。 私は嬉しい気持ちに包まれたがそれは一瞬にして消えていった。 「なにあいつに話しかけてんの、ゆうと」 「てかあいつもあいつで調子乗り過ぎw」 「挨拶してもらったくらいで調子に乗らないでくれるぅ?」 私の心はぐちゃぐちゃに踏み潰された。 あぁ、何のために生きてるんだろ。 ある日の放課後。 夕暮れ時の公園。いつものように歌を聴く。 お気に入りのボカロ。聴くだけで涙が出てくる。 「さら?」 突然名前を呼ばれ、ビクッと肩を震わせる。 ゆうとくんだ。最悪。放課後くらい一人でいたかった。 しかもよりによってゆうとくん。 クラスメイトに一緒にいるのがバレるとまた色々言われるに違いない。 ゆうとくんはよいしょっと言いながら隣のベンチに腰掛けた。 「放課後、いつもここにいるの?」 無言で頷く。彼は続ける。 「1人って寂しくない?友達、一緒に作らない?」 その言葉を聞いた瞬間、嫌な記憶が蘇る。 親友に裏切られた日々。 ものを奪って笑うものたち。 そうだ。友達なんていつか裏切る。 「…からかわないで」 私の低い声が公園に響く。 「馬鹿にしてるんでしょ。みんなに笑顔を向けて、ひとりの子に声かけて。同情して。…どうせ陰で馬鹿にするんでしょ。恋人なんて、親友なんて!…いらないから」 全部全部吐き出した。 本当はずっと欲しかった。笑いあえる恋人が。時にぶつかり合える親友が。 彼はつぶやく。 「その通りだよね、ほんと。人間なんて自分を守るためにどんなことでもするから。」 「じゃあ…」 「でも!」 彼は私の言葉をさえぎって続ける。 「でもね。いつか本当に守りたくなるような友達が恋人ができるから。できるから…さ」 「今しかできない恋人になりませんかっ!」 彼の笑顔が包まれた。 彼のおはようはまぐれでもない、私を想っての挨拶だった。 次の日、私は彼に笑顔で言った。 「おはよう!」って。
カウントダウンと猫捜し【ミステリー】
「今日な、変な夢見てん。」 俺がそう言うと、 “お前”は読んでいる本を置いて、 俺に 「どんな夢?」 と聞いた。俺は、 揺れる木々達の中に囲まれる お前を見て、独り言のように呟いた。 「…お前が死ぬ夢。」 俺がそう言うと、 俺の意識は吸い込まれる ように遠ざかっていった。 目が覚めると、白い天井が見えた。 見渡す限り、ここは病院らしい。 だけど病室には人の気配が全くなくて、 朝なのに不気味な雰囲気だった。 「ここは、どこや…?」 俺はどこも怪我をしていないし、 おかしなところもないようなので、 森の中の病院を出て、 果てしなく続く山道を探索した。 すると、一匹の黒猫が こちらを向いていることに気づいた。 首輪をしているのを 見て、俺はこの猫には 飼い主がいるんだと思った。 その猫を必死に追いかけているうちに 俺はその猫を見失い、 森の中で彷徨っていた。 どこにでもある森。そのはずなのに、 揺れる木々達には どこか懐かしみがあった。 「そうや、ここ、今日夢で見た森や。」 夢で見たこの森には、 “あいつ”がいたはずだった。 だけど今、あいつはいない。 夢だから当然のこと。 だけど俺には、 何かが引っかかった。 「あいつって、誰や…?」 俺は必死に自分の 記憶を探ったが、 “あいつ”だと思える やつは一人もいない。 とてつもない浮遊感と 不気味な気持ち悪さで、 俺はその場から 動くことができず、立ち尽くしていた。 目ぇ覚せ 目ぇ覚せ そんな声と、 頬を伝う水滴で 俺は目を覚ました。 そこはいつもの病室だった。 カーテンを揺らす雨風が 窓を通して病室を濡らしている。 俺は昨日、何をしていたんだろうか。 それとも、夢だったんだろうか。 そんなことを考えたが、 俺は動かずにはいられなくなり 雨が降る病院を出て森へ向かった。 森の中には霧がかかっていて、 昨日の猫は 見つけられないと思っていた、 その時。 霧の中に光る、金色の目を見た。 ギロリとこちらを見つめる瞳孔で、 何かを思い出せそうな気がしたまま、 俺は気を失っていた。 近くにおるからな。 絶対忘れへんからな。 気を失った俺の真っ暗な世界からは、 そんな声が響いていた。 目が覚めると、俺は今日も 猫を捜しに森へ向かった。 今日は霧がかかっていないが 空気が湿っていて、 葉にはまだ水滴が残っている。 木の影からこちらを見つめる 黒猫の瞳に、 俺は全てを悟っていた。 「お前、竜斗(りゅうと)やろ。」 「…おかえり、輝(あきら)。」 黒猫は、目を細めてそう言った。 目を覚ますと、 頬には伝う生暖かい ものがあった。 病室には竜斗がいて、 かけられたカレンダーは、 最後に見た日付から3ヶ月はたっていた。 最後に見た夢で、気がついていた。 俺はあの山で、竜斗と遭難して、 倒れてくる木から竜人を 庇って気を失っていたんだ。 「お前もう絶対、一人にすんな…」 竜斗が俺の手を強く握りしめて、 涙を溢しながらうつむく。 「俺を一人にしたんは、お前の方や。 でもお前、寝てる俺に ずっと話しかけてたやろ? そのおかげで俺は目ぇ覚ますことができた。 ありがとうな、竜斗。」 __あとがき__ 結局、輝が見た夢がなんだったのか、 全ては確かではありません。 夢とは不思議なものですよね。 この先のお話、輝の夢の正体。 ご自由にご想像ください。 じゃ。
たとえいなくなったとしても。【恋愛✕感動】
ー僕は彼女を世界一愛してる。なんて言ったらみんなには引かれるだろう。 でも、それでも愛せる自信がある。たとえーいなくなったとしても。 「唯斗くーん!!おっはよー!」僕の名前ー小豆沢唯斗(あずさわゆいと)を呼ぶ彼女の名前は瀬戸麗華(せとれいか)。「あ、瀬戸おはよ」僕はそう返す。 「もー…唯斗くんは冷たいなあ」 「そうか?」「そーだよ!名字呼びだしさぁ」 「じゃあ麗華って呼ぼうか?」「うわぁーなんかそう言われるとこそばゆい…」「なんだよw」 平凡は会話だけど、それが嬉しい。 ー地獄が始まるのはこの日だった。 いつものように学校が終わって、瀬戸と帰る。 「唯斗くん!お疲れ様!!」「瀬戸も、お疲れ」 「ありがとっ!!」そのキラキラした笑顔に、僕はまた惹かれる。「じゃ、行こ」「うんっ!」そうして僕たちは帰り道を歩いた。 ーしかし。大通りの信号に出たときだった。 1人の女の子が大事そうに抱えていたボールが転がり、横断歩道に飛び込んでしまった。赤信号だというのに。運が悪いことにかなりのスピードを出しながらこっちに向かう車が見えてくる。「キャァァァァァッ!!!!彩乃っ!!!!!!!」 お母さんらしき人の悲鳴が聞こえた。 僕は、助けに行こう。そう思ったが、体が動かなかった。瀬戸の方を振り返る瀬戸の姿はなくなっていた。瀬戸はー女の子を庇いに咄嗟に道路へ飛び込んだ。そのときには、車が瀬戸と女の子に向かって衝突してきた。沢山の悲鳴が聞こえる中、僕は道路に向かって走っていった。瀬戸は女の子を強く抱きしめたまま頭から沢山の出血をしていた。 「おい!!瀬戸!!!!」 「唯斗くん…ごめんね。多分無理だ…今まで、ありがとう…大好き。」「っ……僕も…大好きだし……」「よかった…最期に…私のこと、忘れないでね…」そう言って瀬戸は目を閉じた。 「……瀬戸……忘れるわけないだろ…」 瀬戸に抱き締められた女の子は、何が起こったかわからないような表情でこっちを見ていた。 「大丈夫。もう安全」「うんっ…ありがとう」 女の子は無事軽傷で済んだ。しかし… ー瀬戸は天国へ逝ってしまった。 ーーーーーー数年後ーーーーーーーー 僕の名前は小豆沢唯斗。高校3年生。 僕には彼女がいる。彼女の名前は瀬戸麗華。 彼女ー瀬戸のことを、世界で1番愛してる。 しかし…あれは数年前の出来事だった。
愛してるって言ってもいいかな?
「うっ..........っ.......」 私、神崎 凛(かんざき りん)。ついさっき、失恋しました。 ーついさっきの放課後(下駄箱でのこと)ー 「凛!今日ファミレス行かない?」 「奈桜(なお)!ナイスアイデア!!」 彼女は坂下 奈桜(さかした なお)。私の大親友。 「そうこなくっちゃ!早くいこ~。」 「うん!」 あれ?なんか違和感があるような....? 「っちょとまって、凛、カバンは?」 「あっ!!本当だ!奈桜、取りに行ってくる!!」 ハア..........ハアッ..........ハア....ついた... 「奈桜待たせているから早く取りにいかないと...」 そう思いドアを開けようとした時。 「ちょっと佑真(ゆうま)くん...」 え?今佑真って聞こえた...小野田 佑真(おのだ ゆうま)私の片思いの相手。女の子の声だ。なんか嫌な予感がした。 覗くことは悪いこと。なのに、気づいたら私は教室のドアから中を覗いていた。 「なに、こんな軽いキスなのにもう苦しいの?本当、優愛(ゆうあ)は可愛いね。」 「佑真くんこそ。かっこいいよ...」 えっ....今のってキス...だよね?佑真くんと優愛ちゃんって付き合っているの...?? なんで?なんで?なんでっ....! 気づいたら私はその場から走って逃げていた。 ーそして今に至る。 「うっ.........っ........」 「凛!どうしたの??泣いちゃって!!」 校門でずっと待っていてくれた奈桜が駆け寄ってきてくれた。 「奈桜......私っ...失恋した......」 「えっ...!どういう事??」 「佑真くんと優愛ちゃんが教室で...キスしてた...」 「えっ......!?」 「でもね、奈桜、私...まだあきらめられない...」 佑真のことすっとずっ~と見ていた。想い続けていた。だからこそ諦められない。 「なるほど...」 「.....」 「じゃあさ、凛が佑真のことを想い続けていた。って本人に言えばいいのよ!」 「へ......?」 「返事はひとつだけじゃん。ならまだ気楽じゃない?それに想いを伝えられないまま終わる恋なんて私なら嫌だわ。」 たしかに。 「でもさ、奈桜は気が強いからできると思う。けど私には無理だよ......」 「最初から決めつけないの!未来予知能力なんて誰ももっていない。未来なんてその時にならないと分からないの! ねっ?凛。どうするかは凛しだい。凛がどっちを選んでも私は応援するよ。」 奈桜はフワッとした笑顔でそう言ってくれた。 ー私は決めた。 私、神崎 凛。ついさっき、失恋しました。 でも ー愛してるって言ってもいいかな? +..........+FIN.+..........+ +あ・と・が・き+ はろ~(*´ω`*)作者の透和だよ~~~♪ 決してパクリではないです。(マジです。) 少しでもみんなの心に響くようなお話になっていたら嬉しいな~。 読んでくれてありがと♪バイバーイ(@^^)/~~
先生とサラダチキン(恋愛小説)
私が初めて学校外で先生に会ったのは、中2の9月だった。 定期テストの日、昼に帰ったあと夕方あたりに暇になって近所をうろついていたときだった。先生は残業の途中で、軽食を買いに近所のコンビニへ向かうところだったらしい。普段は大人しく制服のスカートはひざ下5センチで着る私が、意外にも私服は露出の多いファッションであることに驚いた様子だった。軽く立ち話をして、ふと思いつきで 「どうせおやつ買いに行くなら、私の分もなんか買ってくださいよーっ」 と言ってみたら、嫌がるふりは見せたものの割とすんなりOKしてくれたので、一緒に近くのコンビニまで行った。 夏は終わりつつある。この間よりも、ずっと日が暮れるのが早い。薄暗い道を、真っ白く光るコンビニの看板に向かって歩いた。 明らかに歳が離れているうえ、お互い敬語を使い合う男女が2人で歩いているのは異様な光景かなあ、と、短くて長い道中で考えた。 先生は塩味のサラダチキンを手に取った。先生らしいなぁと思った。仕事をするのにそんな低カロリー低糖質なもので足りるのか、とも思った。 「先生、これ好きなんですか?私食べたことない」 「おいしいですよ、詩乃さんも食べてみたら良いじゃないですか」 「んー、なんかそれは味薄そうですね」 そう言うと、先生は笑った。私は隣の棚にあった違う種類のサラダチキンを手に取って、 「味ついてるやつがいいです。チーズ味ならおいしそうだし」 と言って、それを先生の持つカゴにそっと入れた。本当は唐揚げが良かったけど。 レジを済ませた先生は、本当はダメだから内緒ですよ、と言いながら、レジ袋の中のサラダチキンを手渡してくれた。何度かお礼を言ってから、コンビニの駐車場で別れた。 渡されたサラダチキンに目をやると、それは塩味のものだった。 やっぱり私は先生が好きだ、と思った。 ーあとがき?ー こんにちは、路花です。ろかってよみます。 私自身こんな経験したことないし、なんなら先生のことを好きになったことすらないのですが(笑)、ちょっとリアルな感じを出したくて頑張りましたっ。読んだらなんでもいいので感想欲しいです! 待ってます!!!
思い出の猫
ん? ある日私は捨て猫を拾った。 とても悲しい顔をしていた。 どうやら足を痛めているようだ。病院に連れて行き、見てもらい、飼ってみることにした。 私の名前は「りか」。大学生の一人暮らしだ。 ペットokなアパートだったため、先住猫のちゃちゃと一緒に飼うことにした。 お腹すいたよね、ご飯食べる? そう言ってご飯を差し出すと、むしゃむしゃと頬張っていた。 私は微笑みながら観察していた。 名前は…リボン!リボンにしよう! その夜、お風呂に入れてあげてから、寝た。 ガタッガタガタッ 窓が開く音がした。 ん…なに? 起き上がると、リボンが姿を消していた。 リボン「お月様、お月様、わたしをにんげんにしてください。」 その瞬間流星群が流れて、キラキラっと可愛らしい小さい女の子になってしまった。 ゆ、め? 私は夢だと思い、寝てしまった。 朝、起きたらリボンがいなかった。 必死に探していると、ピンポンとたずねびとがきた。 「こんにちは!私、リボン!拾われた、リボンだよ!」 え、? 信じられなかった。猫が人間になるなんて、 あ、あ、入っていいよ、? 「やった!じゃ、お邪魔します!」 私がお茶を出すと、「これなに?と尋ねてきた。」 これはお茶だよ。そういうと、飲んでいた。 「苦っ!」 ごめんごめん、苦かったかな_? 「私ね、月に住んでるお姫様なの。」 お、お姫様!? 「お父様が怖くて地球に逃げ出したら、間違えて猫になっちゃって。」 「でも、お月様に怒られるから、いつか帰らないとなの。」 え、、、え? ますます混乱した。お姫様が、猫?人間? 「でも、助けてくれたから、1つ恩返ししてから帰りなさいって。」 恩返し?なんの? 「助けてくれたからって言ったじゃん!で、なにがいいの?」 あ、えっとお 「早く!早く!」 じゃ、じゃあ、これ見て! 「ん?なにこのキラキラしたやつ!すごーい!」 これ、宝石って言うんだ!私、どうしてもアメジストが欲しかったの! でも、こんなの買うには高いし、手に入んないから、、、 「任せて!私の魔法でやってあげる!でも、魔法は夜にしか使えないから明日、ポケットの中を見てみて!」 え、ほんと!? 「うん!」 夜 「じゃあ行ってくるね!」 うん!楽しみにしてる! 「…バイバイ」 なに?聞き取れなかった。 私はその後そのまま眠りに落ちてしまった。 朝 むにゃ…ん? あ、リボン!じゃなくてちゃちゃか。リボンはどこ? ちゃちゃ:にゃあお。(失礼しちゃうにゃ) やっぱり夢だったのかな、と思いながらも探してみた。 探すと、一通の手紙が見つかった。 「ごめんなさい。恩返ししたら帰ってって言われたことが言えなかった。私はアメジストを置いて帰ります。さようなら…!」 __夢じゃ、なかった?__ 私は急いでクリーム色のカーディガンのポケットの中を探してみた。 アメジストだ…キラキラ輝いてる。 私の目から大粒の涙がぽつんとこぼれ落ちた。 リボン… 思いついたかのようにそそくさとリボンの絵を描いて、飾ってみた。心が温かくなった。 私は大人になって、おばあちゃんになった。でも、リボンのことは一生忘れない。 病気で亡くなった、2月7日の朝5時7分。アメジストとリボンの絵は遺品として残された。 「りか、私のことを覚えててくれてありがとう__。」 不意にそんなリボンの声が聞こえた気がした。
「気づいてるんでしょ。」
誰かが、君は死んだと言った。 俺はそいつを、 何度も何度も何度も何度も。 だって、 君がいないわけがないじゃないか。 だってここにいるんだから。 俺にははっきり見えてる、 俺の目の前で笑う君が。 俺が薬を飲んでも、酒を飲んでも、 それを見て君はいつも微笑んでいるね。 君は俺が喋ると、返事をしてくれる。 話す内容は…まあ、忘れたけど。 仏壇に置いた君の写真を 投げていた時、君を見つけたんだ。 もう、一人にはならない。俺はそう思えた。 「ねえハニー」 「何、ダーリン」 振り返って、君が笑う。 俺は君の流れるように美しい髪を 手のひらで愛でる。 「君は、ここにいるよね。俺から離れたりしないよね。」 俺がそう君に聞くと、 君は、いや、彼女は今にも 消えそうなほど儚く、笑って言った。 「気づいてるんでしょ。」
どうして,
先に言っておこう。 これは叶わぬ恋の話だ。 …初恋をしたのは,6年生の秋だった。 「凛奈ちゃんてていうの? 私ね,芽吹 千帆(めぶき ちほ)! 仲良くしよーね!」 「あ,えっと…よろしくね」 お父さんの転勤で引っ越しをする事になって。 別に,前の学校でも目立たないキャラだったし, ある程度仲良しはいたけど, 大親友!って感じの人もいなかったから 特に心残りもなかったし,寂しさも感じなかった。 「明日見 凛奈(あすみ りんな)です。 東京都から来ました。 よろしくお願いします。」 私が転校してきてすぐのこと。 席は廊下側の列の一番後ろで, 隣の席には,ちょっと髪が長めで,目が綺麗で, 無頓着な服を着た男の子が座っていた。 名前は…青峰 悠(あおみね ゆう)くん。 「明日見さん,これ…落としたよ」 拾ってくれたのは新品の消しゴムだった。 「あ…ありがとう」 受け取る時に少し手が触れて。 その瞬間,胸が高鳴った。 世界の色が変わった。 これが恋だと,すぐに理解できた。 だけど恋なんて初めてで, 友達の作り方すらよくわからない私には 少し,いや…かなり難しかった。 とにかくネットのサイトから 『両思いになれるおまじない』や 『アプローチ方法』を 片っ端から読んでいた。 「『積極的に話しかけにいく』…? 『明るい笑顔を心がける』… 『なるべく相手の側に近寄る』… そんなことできるわけないじゃん…はぁ…」 私にはやっぱり,難しかった。 翌日。 とりあえず,挨拶から始めてみよう。 決意はしたものの…やっぱり勇気が出ない。 どうしよう…迷惑かな…? けど振り向いてもらいたいし…よし… 「青峰く…」 「ゆう!おはよー!」 「あ,千帆おはよう!」 あ…でも次のタイミングで…次の… 「ねぇ聞いてよー… 昨日も弟が教科書に落書きしてきてさぁ…」 「またかよ…笑 やんちゃで可愛いじゃん, 今度また家行って会ってもいい?」 「もちろーん! けど弟ばっかじゃなくて私にも構ってよ?笑」 「わかってる!むしろそっちがメインだし…?」 「ふーん…?笑」 …タイミング…なんて…無い。 視線から。声音から。頬の色から。 すぐにわかってしまった。 青峰くんきっと,この子のこと好きなんだ。 この子きっと,青峰くんのこと好きなんだ。 積極的に話しかけにいく。 明るい笑顔を心がける。 なるべく相手の側に近寄る。 全部私ができなかったことだった。 平然とやってのけて,しかも当然の様に, 一瞬で叶わないって。一瞬で敵わないって。 気付かせられるような。 だけど芽吹さんはきっと… 当たり前なんだろうな,青峰くんに好かれて。 転校初日でそわそわしてる私に, 朝一番に話しかけてくれて。 周りには常に人がいて,誰にでも優しい。 私とは真反対だ。 「あ,凛奈ちゃん!おはよ,そろそろ学校慣れ…」 「話しかけないでください…!」 どうして。 どうして私はこんなにだめなんだろう。 どうしてこんなに酷くて,性格が悪くて,どうして… 「なぁ,芽吹と青峰って付き合ってんのかな?」 「いやぁ,両思いだけどギリ告ってないらしいよ」 「まじかよ!もう結婚してると思ってた!」 「それは言い過ぎだろお前ー笑」 「青峰くんちょっとかっこよくない?」 「えー,顔がいいのは認めるけど, 青峰には千帆ちゃんいるからダメだよぉ」 「確かに…浮気女側にはなりたくないよねー」 どうして。 勝手にこんな… 傷ついちゃってんだろう…? …失恋をしたのは,6年生の秋だった。 何度でも言おう。 これは敵わぬ恋の話だ。
ある日の出来事
目覚まし時計の音で目がさめる。 寒かった。それもそのはず、冬だし。 カーテンを開けると、雪が降っていた。 「綾音ー?起きたのー?」 リビングから母の声が聞こえた。 適当に返事をし、リビングへと向かう。 リビングに行ってすぐ、椅子に座る。 「ねぇえ、おぁぅー」 妹の1人…志保に言われ、少し戸惑う。 私には、双子の妹がいる。 1人は、志保。もう1人は志音。 どちらも1歳…だったっけ…? 1歳にしては小さい…?よくわかんない… 「綾音、早く食べて」 母に言われ、私は時計を見る。 あと30分で家を出る時間。 私は急いでご飯を食べ、準備を始めた。 荷物の確認をして、制服を着る。 少し髪の毛を整えたら完成。 そのまま私は玄関へ行く。 志保が何かを言っていた。…無視だけど。 靴を履き、マフラーを巻いて扉を開く。 冷たい風が入ってきて、体が一瞬凍る。 「早くしめて、志音達が風邪ひくから」 母に言われ、私は家をあとにした。 「綾音ー!おはよー!」 明るく響く声が聞こえ、足を止めた。 「おはよう、七海」 私も挨拶をかえす。 私の友達の七海は、いつでも明るい。 周りをよく見て、いつも助けてくれる。 「今日寒いねー、凍りそう…」 「ほんと、寒いよね…。雪降ってるし…」 「雪積もったらさー!雪合戦するんだ」 「七海は本当に雪好きだね、」 「えー、そぉかなー?」 そんな感じで学校につく。 七海とはクラスが違う為、別々に動く。 「また後でねー!」 笑顔で手を振る七海に手を振り返す。 「朝比奈さん」 後ろから先生に呼ばれて、振り返る。 「このプリント、配っておいて」 「わかりました」 「それじゃ、よろしくね」 そう言って、先生は去っていった。 そのまま私は教室へと向かった。 今日はこれと言って珍しいことはなく、 七海とともに帰路へついた。 「あーーー!疲れた~」 「ほんと、疲れたねー…」 「ていうか雪!積もったよ!」 「確かに…よかったね」 「ほんと、メッチャ嬉しい!」 「大袈裟だなー…七海らしい」 そうしてる内に、家の前についた。 七海に別れを告げ、中へと入る。 「ただいま…」 「志音上手!志保は出来るかな~?」 「2人とも本当に可愛いね~」 母の声が遠くから聞こえ、…胸が苦しい。 この感情をなんとか堪え部屋に行く。 宿題を終わらせ、明日の準備をする。 ベットへダイブし、本をに目を落とす。 気がつけば、7時になっていた。 「綾音ー?ご飯!はやく来てー」 「綾音ー?ご飯、冷めるぞー?」 「綾音ー?聞いてるの?綾音ー」 「綾音!返事くらいしなさい!」 「志保と志音はこんなに可愛いのに…」 「まったくあのコは…」 「綾音ー」 私はもう、何もしたくなかった
いっしょに、そら、みよう!
くらい、せまいおりのなか。 ぼくは、こわくてふるえていたんだ。 「こわいよ…ぼく、どうなっちゃうの?」 おりのなかには、ぼくのほかに大きなこわい犬がたくさん。 みんな、何かにおびえたように、うずくまったり、そわそわ歩きまわってる。 きゅうに、みんながほえだした。 おじさんがきたんだ! きょうこそ、このこわいばしょから出してくれるかもしれない! 僕は、みんなといっしょにおじさんにかけよってほえた。 「おじさん!ここからだしてよ!こわいよ! おかあさんに、あいたいよ!」 だけど、おじさんはえさをおいてぼくをなでてくれたあと、でていっちゃった。 ぼくはしゅんとして、えさもたべずにそのばにペタンとふせる。 「だいじょうぶ、、、?」 かおをあげると、かわいいくりくりした目のちわわがぼくをみつめていた。 「あなたのなまえは?」 「ぼく、なまえないの。きみは?」 「わたしもなまえないの。だから、じぶんでつけたの。すずっていうの。こんにちは!」 「すず、かわいいなまえだね」 ぼくは、すずがきにいっていた。 すずも、ぼくによくはなしかけてくれた。 すずは、ぼくのなまえを考えてくれた。 「あなたのなまえ、そらはどう?」 「そら? そらって、なに?」 「そらってね、きれいなんだって。ここからじゃみえないけど、ここからでたら、たくさんみれるよ!」 「ぼく、そら、みてみたい!」 「わたしも!みてみたい! ここからでたら、そら、みよう!」 そら。すずがつけてくれた、ぼくのなまえ。 ぼく、ここからでたら、すずとそらをみるんだ! そらをみて、すずとはしりまわるんだ! だけど…。 「わぁ、可愛い! お母さん、わたし、この白いワンちゃん飼いたい!」 すずは、いなくなっちゃったんだ。 おんなのこが、すずに手をのばした。ぼくはひっしにほえたけど…。 「こいつはな、幸せになるんだ。だから、邪魔しないであげてくれ」 おじさんが、ぼくをとめた。 すずは、悲しそうなかおでぼくをみた。 「わたし、さきにいってる。そらも、ぜったいきてね。わたし、まってるから。いっしょに、きれいな、そら、みよう」 「すず!すず! おいてかないで! …じゃあ、ぼく、すぐにいくから、まっててね」 「うん! まってる。またすぐにあえるよ! そしたら、いっしょに、あそぼう?」 そういって、すずはいなくなっちゃった。 ぼくは、またいっぴきにもどった。 おじさんは、まいにちぼくをなでてくれた。 だけどここからだしてくれることはなくて。 日に日に、こわいにおいのする部屋に、ぼくは近づいていった。 ある日、おじさんは、とてもかなしそうな顔をしていた。なきだしそうなかおで、ぼくをだきあげてくれた。 「だしてくれるの? おじさん!」 ぼくはうれしくてしっぽをふった。 ようやくすずにあえる! 「よしよし。いい子だな。来世では、いい人にもらわれて幸せに暮らすんだぞ」 おじさんがなにをいってるかはわからなかったけど、ぼくはおじさんのかおをなめた。 「おじさん、だしてくれて、ありがとう! すず…いま、ぼくもそっちにいくから。いっしょに、きれいな、そら、みよう!」 -あとがき- こんにちは、あいりです。 今回は、殺処分のお話を書いてみました。 みなさんは、日本の殺処分の現状、どう思いましたか? そらは、きっと、ひろいそらを駆け回ってると思います。すずも、そらのことをずっとずっと、待っているかもしれません。 そらとすずのような犬たちが、この世からいなくなることを願っています。