短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
一緒にいられるのは今日で最後
私はショックだった。 朝起きた私は暗かった。理由は今日で彼氏が転校してしまうからだ。小6に告白して高校2年まで一緒にいたのに、転校してしまうなんて、私は現実を受け止められなかった。 私は暗いまま学校へ向かった。 彼氏は悲しそうな顔をしていた。 うつむいていると彼氏が話しかけてきた。 「花音(かのん)、そうくらい顔をするなよ。俺だって悲しくなるぞ。」 「わかってる。わかってるよ。けど転校してほしくないよ。長い付き合いだったのにこれで終わっちゃうなんてもったいない。」 「・・・ごめんな。」 暗いまま授業を受けた私は彼氏のことしか考えれなかった。 すべての授業が終わった。私は彼氏にたのんでみた。 「空港までついていいてもいい?」 「もちろんいいよ。花音と最後の思い出を作りたい。」 彼氏は優しかった。ぬくもりを感じた。 いろいろと考えているといつの間にか空港についていた。 「花音。今までありがとう。辛いけれど、楽しい生活送ってくれ。ラインもおくれよ。」 「うん。」 「あと最後にこれ、お守りにしてくれ。」 彼氏が私にくれたのは小さなハートのストラップだった。 「ありがと。」 「じゃあね。いつか会おうね。」 彼氏と一緒にいられるのは今日で最後だった。 花音は嬉しさの涙と悲しさの涙で目がいっぱいになった。 アドバイスお願いします!サヨナラ!
憎らしい
あの子が嫌い 嫌い嫌い嫌い嫌い。 私の好きな人を見るあの子の目が嫌い。 私が先に好きになったのに!! 私はいけない事をした。 好きな人の後をつけた。 家に入ったから、窓から覗く。 あの子と好きな人が唇を重ねた。 、、、嘘でしょ? 私が先に好きになったんだよ 選ぶ権利があるなら選ばれる権利だって あるのに。 ほら、あの子より私の方が一途だよ。 陰口ばっか叩いてるあの子より性格いいよ。 届いてよ、、、 私の想いが100%なら あの子は20もないよ? 失恋なんて信じたくないよ 心の傷なんて負いたくないよ まだ好きだよ。 だから 愛して
私達だけの恋物語。【~短編小説~】
「未菜(みな)さんっ!!」 「ん?なあに」 後ろをむく。そして、ちょっぴり顔を左に傾ける。そして微笑む 私モテたいの。あ、結構モテてるけど笑 今の聞く通り、私ぃ...マジ自己中で、ぶりっこw でもでもっ、女子にいじめられてるわけじゃないし、 私がいじめてるわけじゃない。ただ男子の人気者になりたいってだーけ笑 「あのっっ僕のこと...」 「知ってるよー、村田大智くんだよね?」 「あ。はっ、はい」 みとれてるなぁ、私に惚れた?あ無理むーりwwだってぇ、まじガリ勉じゃーん 私と釣り合うと思ってんの、? 「あのっ!!僕前から未菜さんのことが好きです!ひとめぼれでした、付き合って下さいっ」 「...ちょっと、、考えさせてもらっても...?」 「ああああああもちろんっ!!嬉しいです...」 「そんな...!ありがとう」 「そそそれじゃ、失礼しますす...」 はああ、チョッロ。クズだなw こーゆー時は絶対興味がなくても、時間下さい、と言うのが正解 ーそして次の日 「あのー、大智くんっ!!」 ニコッとちゃんと歯を見せて笑う 「昨日はありがとね。そのことで話が...」 「はははははい、、」 「ごめんなさい。一生懸命考えたのですが...付き合えません。ごめんね」 「ああ、」 「でもっ、お友達になりたいな、って。」 こーゆー時には捨てるやつらも大事にする。今後使える日があるかもだから、ね? まあ私にだって、本命はいるけど 「翔梧(しょうご)くーんっ!!」 「はい?」 「あの、好きです!付き合って下さいっ!!」 「無理っす」 「へ?」 「帰ってください」 「...」 はあ。後を見て、俺はそっとため息をつく 何回目だろうか、これ。俺だって、優しい曖昧な言葉で断りたい そんなことしたら、期待される。そんなの俺も傷つくから。 ...未菜が羨ましい。未菜は幼馴染みだ 実は俺あいつが好き。そんなの言えねぇけど 「翔梧ー!!あんたなんで告白されたら、すぐ振るの!?ちょー可愛い子だったじゃん」 「は?、関係ねぇだろ、未菜には...」 「もしかして...好きな人いる、の?」 「...まあ」 「それって私ー?」 あはは、じょーだん...って笑う未菜。俺はお前が... 「好き、お前が」 「あははっ!!私もっ」 ーこれは優しい塩なあいつと自己中な私だけの恋物語ー
ホントのキモチ (初投稿)
明日はバレンタイン! 女の子はどきどき、男の子はソワソワする超ハッピーな日!…なんだけど私、高野凛はそれほど好きではない。 理由は簡単。好きな人はいないし、友チョコを渡す相手もいない。高校生になって父親にチョコとか恥ずかしすぎる。 要するに、あげないし、もらわない。…ある例外を除いては。 「高野、おはよー」 あ…その例外がやってきた。 私の前の席に座ったこいつは幼馴染の七瀬陸。いわゆる「モテる顔」で毎年たくさんのチョコをもらっている。私はいつも、その「おこぼれ」をもらう。 「好きな子からはもらったことない」らしく、毎年10個くらい女の子からもらううちのいくつかを私はもらう。 それを食べているといつも思う。こんなに気持ちを込めてチョコをつくる相手が…私にはいないのだと。 「…高野っ、どうした?」 「あ、ごめん…」 「謝んなくて大丈夫だって」 「うん…」 くるっと前を向いた陸を見ながら思った。本当に陸って優しい。だからみんなに人気なんだろうな。それに比べて私は… 昼休み。 いつも私は中庭のベンチに座って1人でお弁当を食べる。すると、近くにいた超モテ女子、椎名花梨ちゃん達の話が聞こえてきた。 「花梨ちゃんって、誰かにチョコ渡す?」 「実は…七瀬君に渡そうと」 「マジで?花梨ならいけるっしょ!」 胸がキリキリと痛む。花梨ちゃんが陸に告白するから?なんなの、この気持ち… 放課後。 近所の商店街。目線の先にはチョコレートのお店。 気づいたんだ、この気持ち。私、あいつのこと好きなんだ。だからあんなに胸が痛んだんだ。無理だってわかってる。でも、この気持ち伝えたい。私は店の中に足を踏み入れた。 いよいよ、今日。バレンタイン当日。 放課後、陸と一緒に帰る時に渡そうと思ってる。まあ…失敗するだろうけど。 「高野!おはよ」 「りっ、陸!おはよっ」 「どした?顔赤いぞ、熱あるのか?」 「べ、別に大丈夫だから!」 この気持ちに気づいてから陸と会うと緊張しちゃう。ホント、バカみたい。 そして、放課後。 陸と一緒に帰ったものの、いまだにチョコは渡せない。 やらなくちゃ、私。勇気出せ。 「陸っ!」 私はカバンからチョコを取り出し、その言葉を呟いた。 陸はそっと微笑んだ。 「俺もだよ…昔から、ずっと。ごめんな、言い出せなくて」 そう言うと私をぎゅっと抱きしめた。 2人の心に、暖かいものが宿る
親友
俺は如月りあん。男です。 周りには必ず「りあんちゃん」と言われる。 だけど、そう呼ばれるわりに俺は結構男っぽいと思う。 背は高いし目も大きくないし。 女子要素は名前だけだろう。 「なーりあん。聞いてんのかよー」 でも、こいつだけは違う。 普通に読んでくれる。 「違うってアレン!りあんちゃん!」 近くにいた俺の友達が口をはさむ。 またか、別に慣れてるけどさ。 「はぁ?別に、りあんはりあんだろ。」 そう言って、ジト目で睨み返しているのは、、、、、、、転校生。 随分と生意気な今日来た転校生。 かなりの問題児なのは来た瞬間に伝わってくる。 男にしては長い紫の髪を編み込みして、オッドアイの大きな目をした、ちび。 身長は女子より低い。 名前は姫宮アレン。 随分と乙女チックな名前だけど中身は正反対。 隣の席になったアレンに聞かれた 「お前、名前なに?」 「、、、如月りあん」 「おっけ。りあんな」 固まった。 今、普通に呼んだ? 「ねえ、もっかい呼んで、、」 「?りあん。」 ぽろっ 「!?」 泣いた。 俺が。 アレンは慌ててとりあえずと涙を手で拭ってきた。 「お前、なんで泣くの?」 「だって、、りあんって女子みたいじゃん」 「はぁ?何言ってんだよ。それ言ったらボクのアレンって名前も女子じゃん、、」 大きなため息をつくと、言った。 「いいか。来たばっかりのボクが言うのもなんだけど、りあんはりあんじゃないのかよ。女子じゃないだろ実際。だから、そういうのに影響されすぎんな。もう一回言うぞ。りあんはりあん。」 そう言って、俺の顔を軽くつねる。 「いたい。」 「悪い。でも、この言葉、忘れたら許さねえから。覚えとけよ。」 5年後 中学3年だった俺は5年経って、20歳になった。 久しぶりにアレンに会いたいと思って連絡しようと思った時、アレンが死んだことを知った。 事故だったらしい。 突然に単刀直入に来た友達からの通知にその場で固まった。 昨夜アレンの家に車が突っ込んで、一階にいたアレンが巻き込まれたという。 「りあんはりあん。アレンはアレン。」 そう呟いて、卒業式のことを思い出す。 アレンと違う高校だと知り、泣きじゃくっていた俺に、優しく言葉をかけてきたアレン。 「、、、りあんはりあんっていう言葉に、付け足したい言葉があるんだけど。」 俺はアレンに向き合って言う。 「アレンはアレン。」 アレンは驚いたように目を見張った。 だけど俺の真剣な目を見て、くしゃっと笑った。 「あぁ、いいぜ。その言葉があれば、ボクらはずっと繋がってるな。」 「ずっと親友。忘れんなよ。」 「お前こそ」 そう言ってハイタッチを交わして、俺たちは別れた。 「空から見てろよ。親友。」
キミのような、ピアニストに
あいつに出会ったのは、事故に遭って、病院に行くことになったからだ。 俺は夏樹。今は、世界的なピアニスト、だと思う。 なぜピアニストになったか?取材でよく聞かれる言葉だ。それを今回話そうと思う。 俺は、小6の時、事故に遭った。車に轢かれ、足の骨が折れたので、入院することになった。 その時に出会ったのが、同い年の雪だった。 雪は小さい頃から「がん」という病気にかかっていて、病院の外に出たことがないという。 静かな俺と正反対に元気な雪だが、なぜか妙に仲がよかった。 ある日、病院内の図書館に行こうとさそわれた。 「それとね、後に楽しいことがあるんだ。来ない?」 「楽しいこと?…わかった、行く」そして、図書館に来た。 何も借りるものはなかったので、雪について行くことにした。 雪は真っ先に楽譜のコーナーに行った。そして、楽譜を一冊手に取ると、受付カウンターに借りに行った。 「なんの楽譜?」「えっとね、アラベスク第一番と、幻想即興曲が入ってるんだ。作曲家は違うけど」 もう暗号をしゃべっているのにしか聞こえなかった。 「でもね、楽しいのはここからだよ」雪は笑った。初めて満点の笑顔を見た気がした。 ポケットから鍵を取り出す。そこには『ピアノ室』と書かれている。 「ピアノ…!?」 ピアノ室は、広くはなかったが、真ん中に立派なグランドピアノが置いてあった。 「一人1日1時間借りれるんだ。夏樹、すごいでしょ?」「…うん、すごい」ポカンとしながら俺は答える。 雪はピアノの前に座ると、『アラベスク第一番』を弾き始めた。 最初は春の小川のように滑らかに。次は夏の暑さのように少し重たく。 紅葉のように音が弾んで冬になる。冬は静かに、 だけど強く。 そして雪どけが始まり、また春になる。雪のピアノの表現は、俺にはそんなふうに聞こえた。 そして俺は、雪のピアノにのめり込まれていった。終わっても、しばらく終わったと気づかなかった。 「…つき…夏樹?大丈夫?」「……うわっ!?雪!?ゲホゲホッ」 驚いた拍子に、咳き込んだ。 「だ、大丈夫?」「うん…」 「…アラベスク第一番は弾けるんだけどなぁ…幻想即興曲は、まだ指の長さが足りないし、 病気のせいでこれ以上伸びないだろうから、無理だろうなあ…」 「そうなのか?雪なら軽々弾けると思うけど」 「ううん、私には無理だよ」 雪は下を向く。少し間をあけて、調子をとりもどすように言った。 「でもね、アラベスク第一番だったら、いつでも弾けるから。聞きたかったら言って!」 彼女は笑った。けど、さっきみたいな満点の笑顔ではなく、悲しさ、悔しさも混じった笑顔だった。 それが、自分で自分の首を絞めてしまっているんだと、俺は感じた。けど、どうすることもできなかった。 その日の夜9時。見回りの看護師さんが言った。 「え…雪の、病体が…悪化した?」 俺はショックでそれしか言えなかった。 「そうなのよ…いきなりがんが強くなってきてね」 そんな。もしかしたらもう、一度しか聞いていないあの曲も、他の曲だって、聞けなくなるじゃないか! それに…雪の将来の夢。絶対なれるのに、なれないじゃないか…! 「行ってもいいですか!?」「え、ええ…大丈夫よ」 俺は静かに病室を出ると、足のことを無視し、早歩きで雪の病室に行った。 廊下には、親戚の人がたくさんいた。 雪の母さんはすぐ俺に気付き、手招きした。 「雪が、夏樹くんに話したいことがあるって」「雪が…?」 病室に入ると機械音が聞こえると同時に、たくさんのチューブに繋がれた雪が横たわっていたのが見えた。近づいて、話しかける。 「…雪、俺。夏樹だ」「…夏樹」掠れた声で雪は俺を呼ぶ。 「ごめんね…急に、こんなことに、なって…」 「いいんだ…で、話したいことって?」 「…わかってたんだ、自分に、そろそろ、終わりが、来るって…」 雪は、途切れ途切れに話す。 「だから…将来の、夢なんて、叶うはずが、ないって、思ってた……だからさ、夏樹」 「俺に、ピアニストになって欲しいんだろ?」 雪が見開いた目に、涙がたまる。 「知ってた。将来の夢をかいたメモ、うっかり見ちゃってさ。 雪ならなれると思ってた…雪みたいになれる保証はないけど、俺はピアニストになる。少なくとも そこまではやり遂げる。約束する」 「…ありがとう。…あと、もう一つ、やってほしい、ことが、あるの…」 ひと呼吸開けて、雪は言った。 「幻想即興曲、弾いてね…絶対、だよ」「っ…ああ…そうだな…そうする、絶対に」 そして、雪は息を引き取った。 こうして、俺はピアニストになったんだ。 キミみたいに、 雪みたいに、なれるように。
聞こえることのない『ごめんね』
私は、安藤小恋(あんどうここ)。中学2年生。 私の学校では「こっくりさん」が流行っていた。 「莉奈!こっくりさんやろうよ!」 「えぇ…やだよ~!呪われたらどうするの?」 「呪われやしないよ!私が付いてる限り!」 「そういう、小恋は怖くないの~?」 「えっ、ま、まぁね!」 内心怖かったけど、好奇心が旺盛な私にとって、始めてやるこっくりさんは、 関心しかなかった。 「んまー、いいよ!あっ、小恋、琉人の事聞くつもりなの?」 「ち、違うし!////」 「ほら~!照れちゃって!ま、頑張りなよ!」 この時の私は、莉奈が私の恋を本気で応援してくれていると思っていた。 _それは、中休みのうちに一転した。 莉奈も、熱い目線で琉人君を見ていることを知ってしまった私は、 こっくりさんで試すことにした。 「今日の放課後、こっくりさんやろっか」 「今日かぁ…いいよ!」 ーーーーー放課後ーーーーー 教室の仲がざわついている一方で教室の片隅だけが、冷たい空気になっていた。 「やるよ…じゃぁここに人差し指をおいて、離しちゃだめだからね、」 「うん、もちろん!小恋が動かすのもだめだよ!」 「わかってる。」 呪文を唱え始めた。 しかし、呪文を言い終わってもこっくりさんは現れなかった。 「こないみたいだね!」 しかし、私はあきらめきれずに自分の指で動かし始めた。 「うわぁ、来ちゃったよ。」 「え、えぇ…」 莉奈は本気でこっくりさんがいると思っていないらしく目を見開いている。 まずは、簡単な質問から… 「こっくりさんこっくりさん、莉奈が好きな食べ物はなんですか」 私が知っていることを質問して、信用性を深めていく。 「すごいね、これ、本当だよ。じゃぁ、」 『こっくりさんこっくりさん、莉奈が好きな人は琉人ですか。』 私が動かしているこっくりさんは、「は」「い」と動いた。 「えっ、違う!ちが、う!私は、琉人の事好きzy…」 「私の恋、応援してくれるって言ってたくせに!嘘つき!本当は心の底から、 失敗しろって思ってたんでしょ!」 「違う!私はッ…もう、小恋なんて知らない!」 「指、離したら呪われちゃうんだよ!死んじゃうんだよ!」 私は、ちゃんと儀式をしてから、「自分」のこっくりさんを、返した。 次の日。私はどれだけひどいことを莉奈にしたのかはまだ知らなかった。 その日は、莉奈は学校に来なかった。 先生「みなさんに、悲しいお知らせがあります。」 なんだろうと、教室中がざわめいている中、私だけが顔をしかめていた。 「関口さんが、関口莉奈さんが、交通事故で亡くなりました……」 けど、なんで?こっくりさんは来ていなかったのに。 その夜、私は血の気が引くような思い出を残した。 ~END~ 読んでくれてありがと♪ なんで、こっくりさんは来ていなかったのに呪われたか、気になるよね~? それは、小恋が動かしていたんだけど、途中からこっくりさんが来たの。 小恋が知っている質問だから、こっくりさんも知っている。 で、血の気が引くような思い出っていうのは、莉奈の怨念で、小恋が_ って感じ! それじゃ、ばいちゃッ(・・★)
両片思いの恋
僕は零 この世界はみんな偽物だ… 父さんも母さんも先生も友達もみんなみんな偽物だ… でも、一つだけ本当なことはある それは… 「恋」だ 僕は、この偽物の世界で、本物の恋をした。 とても胸がしめつけられそうで苦いような甘いような… こんな、人間が嫌いな僕にも、恋ができるんだと思った。でも、きっと春香ちゃんも好きな人がいるはずだ… でも絶対に、無駄にはしない 今日こそ… 私は、春香 こんな退屈な世界から、抜け出したい。そんな、時に、現れた私の運命の人 それは、零くんだった。 零くんといれば、この退屈な世界が、とても楽しく華やかになっていた。多分これが、俗にいう 「恋」だろう。 こんな退屈な世界に光を照らしてくれた零くん。きっと、私は、零くんが、大好きなんだろう… 叶わぬ恋でもいいから、今日こそ… 「「告白するんだ!」」
最期の記憶
【雨】 それは、人々が嫌うもの。 【雪】 それは、人々が好むもの。 所詮、どちらも同じようなものなのに。 色が付き、積もっていくただそれだけで みんなから、好かれるんだ 転校初日から避けられていた。 『変わり者』そう言われた。 よくあることだった。いつものこと。 罵声を浴びせられるのは日常茶飯事で。 慣れていた。そう、慣れていたんだ。 学校へ行き始めて約半年。 相変わらず友達はいなかった。 …いや、1人いる。 雪希(ゆき)。私の、たった1人の友達。 雪希は、人と馴れ合うのを嫌っていて、 自分から孤独を選んでいる…そんな人。 その日、いつも通り雪希と帰っていた。 その日は朝から大雨だった。 次から次へと襲ってくる雨粒たち。 夏のはずなのに、心做しか寒くて。 そんな帰路の途中だったんだ。 雪希が刺されたのは 眼の前が真っ暗になった。 一瞬にして視界が赤く染まった。 雪希の声が聞こえた気がした、。 気がついたら倒れていた。 体中が激しい痛みに襲われている。 何も見えない。何も聞こえない… 雪希が泣いている。そう、感じたんだ。 『ねぇ、雪希、』 雪希に会えて本当に嬉しかったんだよ 『大好きだよ』 お願い、雪希 みんな雪希と仲良くなりたいんだよ、 自分から離れていかないで、 突き放さないで 雪希は私と違う。…雪だもん 雨は嫌われる。けど、雪は違う。 大丈夫、安心して、 雪希は冷たい。けどそれと同じくらい あたたかい人だから
瀬戸口くんのあまーい恋
私の名前は東雲乃愛(しののめのあ)今中学2年生! 私のクラスにはイケメン双子がいる。 優しい王子様系の瀬戸口直也くん名前と正反対の不愛想の瀬戸口優くん 直也くんは男女問わず優しいから人気なんだよね。 優くんは男子にも女子にもツーンって感じだからクールイケメンって呼ばれてるの。 この二人がいるから毎日教室がうるさいんだよね。 私は恋愛とか興味がないって思ってた。思ってたのに!!!!! なんでこんなにドギマギさせられるの!!!!! しかも瀬戸口優くんの方に! 好きなのかな?いやいやないない(ヾノ・∀・`)自問自答して答えが出てくるはずもない。 あの日から一気に私の青春が始まった。 部活が終わって帰ろうとしたら、忘れ物に気づいたとき教室に誰もいないと思ったの。 結構部活長引いたし。ガラッドアを開けるとなんと教室にはめっちゃめっちゃ泣いている 瀬戸口優くんがいたの!瀬戸口くんの方も気づいたみたいで急いで涙を止めている。 「あの...瀬戸口くんどうかしたの?」瀬戸口優くんの方は結構怖いと自分では 思ってるから、恐る恐るきいた。 瀬戸口くんは向こうをむきながらもしゃべっってくれた。 「サッカー..今日の.練習試合負けた...」 え?そんなことでこんなに泣く?って思ったとき後ろから女の子たちの声が聞こえた。 これは聞いたことのある声だ! 「この声美羽ちゃんと由乃ちゃんだ!」二人はうちのクラスの可愛い女の子なの。 「チッ」 瀬戸口くんが急に私の手を取って、掃除ロッカーの中に入った。つまり今、あの狭い掃除ロッカー の中に二人超密着って状況!これ絶対私の心臓の音聞こえてるよぅ。心臓がうるさい。 瀬戸口くんの方を見るとちょっと顔が赤いような?気のせいかな? そんなこんなで美羽ちゃんと由乃ちゃんが教室から出ていったあと私たちは狭い掃除ロッカーからでた。 はぁーめっちゃ緊張した!まだ心臓がドギマギしてるよっ! 「あの瀬戸口くっ」瀬戸口くんって言おうとした瞬間 「今ここで泣いてたこと誰に言うなよ。あと次瀬戸口くんって言ったらぶっ殺すから」 「え?じゃあなんて呼べば...」 「優くんだろうが。分かったか?乃愛」 カアアと顔が赤くなってるのが自分でもわかる。はずかしいっ男の子に乃愛って呼ばれることなんて 小学生以来だよ。でもなんで今はずかしいって思ったの?普通じゃんか名前呼ばれるのなんて! 好きとか...? 「優くん!今好きな人とかいる?」 私何聞いてんの!私のバカ! 「あの今のは、その、違くて...」言い訳がないって! 「ふーん」と言って優くんが近づいてきた。 私の頭をなでて言った。 「オレは好きな人にだけ優しくするんだよ当ててみ一瞬でわかると思うから」 って言って行っちゃった!え?どゆこと?私って優くんのこと好きなの? 次の日教室に行くと優くんがいた。 「乃愛今日昼休み時間ある?」 「う、うん」 「昼休み生徒会室来て!」 「わ、分かった」 ちょっと!ちょっと!なんでみんなの前で呼び捨てするの? そのあとは大変でした。 なんで呼び捨てなの?とか付き合ってんの?とかいろいろ... やっと昼休みになって生徒会室に行くと優くんと直也くんがいた。 え?どういう状況?頭にはてながいっぱいある私に優くんが言った。 「どう?オレの好きな人分かった?」 単刀直入にそれ言う? 「わ、分かりません!」 すると直也くんが言った。 「乃愛ちゃんって本当に鈍感だね」 私に近づいて耳元で直也くんがささやいた。 「優の好きな人は乃愛ちゃんだよ」 「え」 優くんはちょっと照れながら言った。 「乃愛 好きだよ」 それからは毎日ドキドキたくさんの日々が始まった。 あ、あと優くんはとっても負けず嫌いなんだって!だから練習試合で負けたとき あんなに泣いてたんだって!可愛いよね! 「は?お前の方がかわいーじゃん」 !?もう心臓が持たないよ!!!!!!
恋の天秤
いつもあの人は私に話しかけてくれる いつもあの人は遊んでくれる 両思いになりたい… 誰もが望んでることだろう。 だってあの人は顔がいい、成績学年上位、誰とでも話せる、運動神経抜群。 でも私はそんなことより彼の全てがほしい。 大好きだったあの人に今日は告白してみようかな、いつも思うだけ。実行したことなんて一度もない。あの人に夢中な人は全員そうだ。 みんなあの人のとりあいっこ。 私が一番あの人のこと大好きだというのに、あの人は"好き"を軽く見ている。 誰かが近寄ったり話しかけるとすぐに「大好きだよ」何回見ただろう、何回聞いただろう あの人の本命は誰なのか確かめたい 大好きなあの人に近付きたい。もっとあの人を見つめていたい。私の愛にきずいてほしい。 私はある日からストーカーになっていた。 いろんな人に「愛が重い、何でそんなかたちでしか愛せないの!あなたは異常。」 何度言われたか。 私は自分だけが知っている彼の秘密 彼を自分のモノにしたい欲求 そんな私の欲は止まらない。 すき スキ 好き 大好き いつも胸の中でそう思ってるうちに卒業式の日が来た。 今日もあの人は近寄る人全てに言う"ダイスキだよ"と。
お姉ちゃんとの49日間
ーこれは、お姉ちゃんとの49日間の物語だー 私は花音。突然お姉ちゃんが交通事故で亡くなった。大好きなお姉ちゃんが死んでしまったということを受け入れられず、私は泣きながら布団に突っ伏して、寝入ってしまった。 気がつくとそこには死んだお姉ちゃんがいた。見覚えのある顔。オレンジフラワーのシャンプーの香り。確かにお姉ちゃんだ。私はとっさに「戻ってきてよ」と言った。すると「死んでから49日間だけこの世にいることができるの。あなたとやり残したこと49日間でしたいから私のお部屋に来て」と言った目を覚ますと早速あの部屋の扉を開いた。お姉ちゃんが微笑みながら座っている。私は何がしたいのか聞いた。すると「お手紙交換したい。幼い頃やってたやつ」と言った。書いてくれた手紙には昔と変わらぬ他愛ないことが綴られており、読み合いながら笑い合っているのが楽しかった。 それからその日までお手紙交換をし続けた。楽しいが、寂しい。どんどんその日に近づいていく。49日目が来てほしくない。49日目にお姉ちゃんは三途の川を渡ってしまう。 どんなに願ったって日々は過ぎ去っていく。とうとうこの日が来てしまった。お姉ちゃんは「最期のお願い。最期のお手紙交換したい」と。私はお姉ちゃんが行ってしまうことについて素直な気持ちを綴った。お姉ちゃんも書けたようなので交換した。時が来た。お姉ちゃんは「今までありがとう。今すごく幸せ。花音、大好き」そう言うとすぅっと薄れて消えてしまった。行ってしまったのだろうー 翌日、お姉ちゃんがくれた手紙を読んだ。「拝啓 花音へ 今日で私はあの世へ行きます。49日間私に付き合ってくれてありがとう。もう会えないのは悲しいけど花音のこと絶対に忘れない。姉らしいことしてやれなくてごめんね。こんな私に慕ってくれるような妹がいるなんて幸せです。もう一度書きます。今までありがとう。 敬具」 違う。会えないんじゃない。姿が見えなくなるだけ。私の中でお姉ちゃんはずっと生きている。 いつものように私はお姉ちゃんの部屋で手紙を書く。 「拝啓 お姉ちゃん、ありがとう」 お姉ちゃんの笑い声が聞こえるような気がした。 ーあとがきー 感想を教えてね
仲直り
「はぁ…」 いつもの帰り道。私は一人、とぼとぼと帰っていた。私は倉持音羽(くらもちおとは)。写真部に所属している。いつもなら隣に真妻瑠美(まつまるみ)がいるはずだった。美人で愛想が良くて、文武両道の、私になんか釣り合わない、かけがえのない親友。なのに、今日はいない。全部私が悪い。 その日の朝、私と瑠美は一緒に登校していた。 「ねえ、音羽。私、テニス部やめようかな…」「えぇ!?なんで?」「えっと…」「なんで急にそんなこと言い出すの?」「そのぉ…」いつもと違う、歯切れの悪い返事。「瑠美、テニス上手だし、他の部員とも上手くやっていってるんじゃないの?」「…」「テニス部やめるなんて、瑠美おか」「もういい!音羽なんかに話さなきゃよかった!」「あっ、瑠美…」 私が知らず知らずのうちに瑠美を傷つけていたのかもしれないな…あのあと、一日中一回も目合わせてくれなかったし。そう思っていた時。 「おーとは!」「わっ…蘭ちゃん!」 友達の、市田蘭(いちだらん)だった。 「なんか、今日元気なかったからさ。なんかあった?」「んっと…」私は蘭に事情を話した。 「なるほどねぇ、瑠美がぁ」「うん、何かあったのかな…」「ふふっ」「ん?」「いや、写真部とテニス部って、活動の曜日キレーにずれてんじゃん」「あっ」 そういえば。最初にいつも一緒に下校していると言ったかもしれないが、中学校に上がって部活に入ってからあんまりいっしょに帰れてなかったかも。 「さみしいんでしょ」「え?」「だから、瑠美は音羽と一緒に帰れなくてさみしいんだよ」「えぇぇ!?」「いやだって、音羽には直接言ってないかもだけど、瑠美、めっちゃ音羽を好きで大切に思ってるっていってたし」 うそ。 「今度、遠足じゃん。瑠美の好きなおかずでもあげれて仲直りすれば」「…わかった。ありがと、蘭ちゃん」 そして来たる遠足の日。 お弁当の時間にずんずん瑠美が寄ってきた。お弁当箱と、え?私の好きなミートスパゲッティ。次の瞬間。 「むぎゅっ」口の中にミートスパゲッティ。瑠美に口の中に詰め込まれた。 「あははっ」久しぶりにみる瑠美の笑顔。私もミートスパゲッティが口からこぼれないように笑いかけた。そしてミートスパゲッティを飲み込むと私は言った。 「今日、一緒にかえろ!」
永遠の壺
ある日、宅配便から見覚えのない商品が届いた。差出人は不明。中を見ると壺と一枚の紙切れ。紙切れには「この壺の名前は永遠の壺。この壺と紙をあなたの嫌いな人に送って下さい。その前にこの電話番号に電話をしてください。」電話してみると、最近、株で儲かった大富豪に繋がった。大富豪の話は長かったが要約すると、人を観察したかったらしい。この壺を誰かに送るかいたずらと思うかとかのデータを取りたかったらしい。この実験に協力するだけで100億円貰えると聞いたので、私はすぐ、嫌いな人に送った。口座を確認すると確かに100億円はあった。そう、あったはずなのだが、一回入金された後、すぐに私のお金も含めて全て盗まれている。私は分かってしまったのだ。この大富豪はそれで稼いでいるのだと。嫌いな人に送れるのは良いが、罪悪感が今にも込み上げてきた。私は心から思った。「嫌いなあの人はこの詐欺には騙されてほしくない。」と思った。 その頃、とある家で、「これは永遠の壺?よく分からないけど送れば良いのかな?」とあの悲劇が繰り返されようとしていた。 (これは実際の事とは関係のないフィクションです。)
父の鼻歌
父の鼻歌が嫌いだった。 曖昧で、毎回歌詞が違ってて、 頭に残るようで残らないような 変な鼻歌。 いつも聞いていたそれが、 大嫌いだった。 もともと、父は中途半端だった。 いい成績を取っておけなんて 言うくせに、 とったところで私のことを 褒めてなんてくれはしない。 だけど父は私が小さい時、 私を両腕で持ち上げて 「俺の子供は可愛いなぁ」 なんて嬉しそうに言うんだ。 そんな中途半端な愛情が 嫌いだった。 父は私が家出する時も 中途半端だった。 止めないくせに、 「気をつけろよ」 なんて言って私を見送るんだ。 父は天国に行く時もそうだった。 私のことを散々好きだと 言っていたくせに、 自分が死ぬ時は離れて暮らす私に 手紙ひとつも出さずに ひっそりと旅立ってしまうんだ。 なのに、そのくせに、 私の頭にはずっと 父の曖昧で 大嫌いで 鬱陶しくて 優しくて 大好きな鼻歌が こびりついているんだ。 「もっとちゃんと聞いとけばよかったなぁ」 そう呟きながら、 私はベビーカーの中で眠る 可愛い可愛い我が子に 鼻歌を聴かせていた。 【終わり】
[短編小説] 拝啓、今この手紙を見た貴方へ。
ただ一人になりたいだけだった。 教室の喧騒と、授業が終わった開放感で満たされたあの空気が、なんとなく落ち着かなくて。 誰もいないであろう場所に、行きたかっただけだった。 授業中は施錠されている鉄製のドアを開けると、ギィ、と重苦しい音がする。 いかにも恋愛漫画の告白シーンの舞台みたいな、夕日に照らされた屋上。 誰もいないと思っていた。 「あ」 でも、先客がいたらしい。 パッと茶色の髪をなびかせて振り向いた少女は、 「驚かないでね」 と、一言目に発するものではない言葉を紡ぐ。 「私、今から飛ぶから」 飛ぶ、という言葉だけが耳に入ってきて、その意味がわからなかった。 三秒ほどフリーズしてからやっとそれを理解する。 片手を柵にかけていたその少女は、 もう片方の手に握っていた紙をそっと地面に置いて、 「最期に人が来てくれて、よかった」 と笑い、そして、 ふわっと柵を飛び越えた。 空中に投げ出される少女の細い体には、夕日に照らされた白い翼が生えているような気がして。 直後、下の方から放課後の空気を劈くような悲鳴が聞こえた。 下を覗きたくもない。 不幸な場面に足を運んでしまった、と、心が重りをのせられたように重くなる。 あの少女の名前も知らないし、自分と会話を交わすこともなく終わったけど、 何故か、とてもあの子の死を痛々しく感じた。 普段、他人に情を抱くことなんてないはずなのに、何故か、 悲しいな、と思った。 『最期に人が来てくれて、よかった』 そう笑った少女の顔を、一瞬だったけど、はっきりと覚えていた。 彼女が置いた紙切れを手に取る。 そこには、たった三行。 『拝啓、今この手紙を見た貴方へ。 見つけてくれて、ありがとう。 翼咲』 彼女をたまたま見つけた僕は、きっとこの一瞬の命を忘れないのだろう。 この先も、ずっと。 ============================================== どうも、まいです! 国語苦手なのに無理やり頑張った自分が可哀想です!!(((( 終わり方変だし、話急展開すぎる気がするけど、まあ、気にしないでください!() 感想くれたらなんかすごい飛び跳ねると思います!(??)
異形と戦う(?)話 若干のグロ、ホラー含む
「ネルさん、仕事してください。」 …………返事は無い。ネルは、ミジンコよりも興味のないはずのファッションについての雑誌を頭に乗せ、デスクに突っ伏していた。ネルの後輩であり、仕事仲間のアリンは、 (もしかして、寝てたりして。) と思い、ネルの頭の上のファッション雑誌を持ち上げようと、手を伸ばした。すると、バチンッと物凄い音と共に、アリンの右手が、ネルにひっぱたかれた。 「いっっっっっった!」「ずっと起きてる。」 声と同時に、ネルはパッと背筋を伸ばした。頭に乗せていたファッション雑誌が床に落ち、バサッと音を立てた。急に起き上がったネルを見て、隣のデスクのサナが「わぁ」と貧乏な家の割って飲む某飲料ぐらい薄ーく反応した。 「ああ、当たった?悪いね、ちょっと怯ませる程度に済まそうと思っていたのだけれど、まだ慣れないものだね。」 ネルは飄々とした様子で言った。アリンは、ヒリヒリと痛む右手をさすりながら、ネルに一枚の書類を見せた。ネルは、書類を雑に受け取る。 「依頼が来てますよ、ネルさんに、ですって。」「んー?めんどくさいなー、もー、この街はどうしてこんなに異形が多いんだよ。」 気だるげな様子で言い、大きなため息をついてから、ネルは立ち上がった。どうやら、きちんと仕事をしてくれるらしい。 その後、ネルは文句をブツブツ言いながら、依頼に向かった。 この世界には、「異形」という化け物が存在している。異形は人を襲い、補食する。異形は時として人に取り憑き、体を乗っ取ることもある、大変厄介な敵だ。そしてその異形を退治するのがアリン達「殺し屋」だ。 「全く、ネルは面白いね。」 ネルが出掛けてから少ししてから、そう言ってサナは、くすくす笑った。サナはアリンやネルの先輩でベテランの殺し屋だ。最近隣街から異動になったアリンとネルの事を、よく気にかけてくれる、優しい人だ。アリンは、デスクに腰掛けながら返す。 「そうですかね、、、、。相手にするのは、意外と大変ですよ。」「ふぅん。」 サナはそれだけ言うと、話をぶつ切りにするように、デスクのパソコンに向き直ってしまった。アリンもデスクワークを再開しようと、パソコンを開いたのと同時に、「はーい、戻ったよ。」と、出入口の方から飄々とした声がした。 「お帰りなさい、どうでしたか。」 同僚のオークが、そう言ってネルに駆け寄った。そのすぐ後に、グチャ、と聞き慣れない音がした。アリンが顔を上げて、出入口の方を見た。なんとそこには、オークが倒れていた。そしてネルの爪の先が、鋭く、長く尖っていた。 「まさか、異形に取り憑かれて、、、!」「そんなはずありません!この依頼の異形は、生まれたばかりの弱い、、、、」 そこまで言って、ハッとした。“ずっと前から、取り憑かれていたのだ”と。ネルの鋭く尖った爪が、アリンの喉を切り裂いた。 「うわああぁぁああぁぁぁぁぁぁあぁ!」 そう叫んで、アリンは飛び起きた。サナが、「うわぁ」と、退店直前のコーラくらい、薄ーく反応した。 「え、、、、、、? な、なんだぁ夢かぁ。」 アリンは、ほっと胸を撫で下ろした。そこで後ろにいたネルが、「悪いね、私が驚いて壁紙カタログで殴っちゃって。」と、申し訳なさそうに言った。そして、付け足した。 「肩を叩くつもりだったのだけれど、まだ慣れないものだね。」 「え、、、、、、、、、、。」 アリンは、夢の中でのネルのセリフを、思い出した。 “ちょっと怯ませる程度に済まそうと思っていたのだけれど、まだ馴れないものだね。” アリンの顔が、サァッと瞬く間に青ざめた。
「君がそう言ったんだよ、
のどかちゃん」 私は店員さんの鈴石さんから、あつあつのブラックコーヒーを受け取りました。 「本当にこれで良いのかい?」 鈴石さんは10歳の私がブラックコーヒーを飲めるか心配なようです。 「そんなに心配しなくても飲めるわよ」 私は、すまし顔でそう言うとコーヒーの香ばしい香りを胸いっぱいに吸い込み、それを飲んで見せました。 しかし口の中にあるブラックコーヒーは想像していたよりも、ずっとずうーっと苦いものでした。 「どうだい。初めてのブラックコーヒーは?」 鈴石さんが笑顔で私に問いかけるのと反対に、私は眉を寄せてベロを出しました。 「鈴石さん。このブラックコーヒーというのは、とっても苦い飲み物なのね」 正直、見くびっていたわ、と首を横に振ると鈴石さんはさらに笑顔を深くしました。 「そうかい。私もブラックコーヒーはあまり好きじゃない」 「じゃあ何で、お客さんがいないのにこんなにもコーヒーの匂いがするの?」 「いいかい、のどかちゃん。まず、コーヒーっていうのは匂いの強い飲み物なんだ。だから、のどかちゃんが飲んでいるコーヒーだけでも、すごくいい匂いがするんだよ」 鈴石さんの説明はとてもわかりやすくて、お勉強の嫌いな私にも分かりました。 「それからもう一つ。私はブラックコーヒーが苦手だけど、それにお砂糖やミルクを入れると自分の好きなものに変わるんだ」 鈴石さんはニヤリと笑うと、もう片方の手に隠し持っていたカップを机の上に置きました。鈴石さんのカップの中は、私のカップの中とは少し違いました。白色とうすい茶色を混ぜたような色です。 鈴石さんはカップの中のものを一口くれました。それを口の中に入れた瞬間、私は目を大きく開きました。 「お砂糖とミルクって魔法の材料なのね。とっても甘くておいしい」 私はブラックコーヒーと鈴石さんのカップの中のものを交互に見ました。 「そうでしょ。これはね、カフェオレっていうんだ。私は同じコーヒーでもカフェオレが大好きだ」 鈴石さんは、また素敵な笑顔を浮かべました。私は鈴石さんの素敵な笑顔が大好きです。 「私は同じ大人の人でも鈴石さんが大好きよ。だってほら。こうやって色々なことを教えてくれるし、美味しい飲み物をくれるもの。それに、私の話をちゃーんと聞いてくれるわ」 すると、鈴石さんは優しく私の頭を撫でました。 私は鈴石さんに頭を撫でられて、とても嬉しい気持ちになりました。 「私、大人の人って嫌いなの。大人だから、ってすぐに言うのよ」 「大人っていうのはずる賢いからね」 「そうなの。だから私、ブラックコーヒーを飲んで大人の人にこう言ってやるの。私も大人ですよ、ってね」 「それはいい考えだ。のどかちゃんは賢いね」 そしてまた、鈴石さんは私の頭を撫でました。私はやっぱり鈴石さんが好きです。 私は、お母さんからもらった150円を鈴石さんに渡すと幸せな気持ちのままお店を出ました。 「のどかさん。今日も宿題のプリントを忘れたの?」 先生が怖い顔をして私に言いました。私は正直に家のお勉強机に置いてきてしまいました、と言いました。 でも、先生は怖い顔をやめませんでした。 「それはのどかさんが注意しないと直らないわよ。大人になるまでにそういうクセは直さないと」 私はついにあの作戦を実行する時がきたと思いました。 「先生だって、言っていることが昨日と何も変わっていないわ。それに、私はもう大人なんだもの。ブラックコーヒーを飲んだから。だからもう、そのクセも直ら」 「いい加減にしなさい!いつまで子供じみたことを言っているの。もう小学校3年生なのよ。しっかりしなさい!」 先生は私が言おうと思ったことを遮りました。私を怒鳴りつけました。ダンッと足で床を蹴りました。 「私だって...大人よ」 そう言うと、目から涙が出てきました。怖かったのではありません。自分の意見を受け入れてくれなくて悔しかったのです。 私は廊下を走りました。階段を走りました。昇降口を走りました。上履きのまま歩道を走りました。 「大人なんて...一生いい人ぶっていれば良いのに...一生こんなつまらない日々が続けば良いのに!」 私は叫びました。すると急に目の前がクラッとして、思わず下を向きました。 私はお気に入りの赤いスニーカーを履いています。手の中には100円玉と50円玉があります。今日も私は鈴石さんのお店へ向かいます。 「こんにちは。鈴石さん。今日はブラックコーヒーをお願いするわ」 私は鈴石さんにすまし顔でそう言います。私が椅子に座ると、鈴石さんはすぐに湯気の立ったブラックコーヒーを出してくれました。 私は目を輝かせながら鈴石さんに聞きます。 「ねぇ鈴石さん。これを飲んだら私、大人になれるのよね?」 鈴石さんは素敵な笑顔でこう言いました。