短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
弟が魔王をたおしてしまいました。
初投稿。 ピロンッ。学校帰り、電車の中で母からラインがきた。 「ごめん」 「帰りおそくなる」 「あっくんのお迎えお願い」 了解、とスタンプを送っておく。 あっくん、とは俺の弟のアツシのことだ。アツシはまだ保育園なので、お迎えをしなければならない。 保育園は駅から5分のところにある。 「アツシ、お兄ちゃんだぞ」 そう声をかけると、アツシはすぐに出て来た。 「ママは?」 「遅くなるって」 短く答えて保育園を後にする。いつもの近道に入ったところだった。 ヴンッ… 小さい音がして、足元に不思議なもようが広がった。 「なん」 なんだこれ、と言い終わるまでもなく、俺は気を失った。 *** 「……さま、勇者様!」 「うわっ」 目の前に女の人の顔があった。 驚いて飛び起きると、あたりは見知らぬ大きな部屋のような場所だった。 「ここは……」 「お願いです、我が国を助けてください!」 女の人が必死に頼んできた。 「助けるって?」 「この世界をおびやかす魔王(まおう)からです!」 「魔王?」 「魔王は、この世界をほろぼそうとしているのです。だからあなた方をしょうかんしました」 「俺たちに関係がない、って言ったら?」 「この世界は、あなた方の世界のパラレルワールドです。だから、この世界がほろべば、あなた方の世界もほろぶのです。それに、魔王をたおしてくれれば、あなた方も元の世界に帰れるのですよ」 「そうなのか。でも、俺たちに魔王なんて倒せるわけがない。ただの子供だし」 「あなた方には勇者の力があるのです」 「勇者の力?」 すると女の人はある方向を指差した。台座がある。 「勇者の剣がささっています。魔王にはききますが、ふつうの人は当たってもいたいなーと思うだけです。ここの人はどんなに力持ちでもぬけませんが、あなた方異世界の人ならぬけるのです」 その時、ずっとたおれていたアツシが、目を覚ました。 「んー、ここどこ? あ、かっこいい剣だ!」 アツシはだれも止めないうちに、剣のところまで走っていって、うんしょ、と剣をぬいた。 「とったどー!」 俺はその剣を見て、思わず。 「は?」 と言った。 その剣には、どうみてもビニールでできたニセモノだった。あまつさえ『ㄝい什そ・え>よカいぱー』と書いてある。 「せいけんえくすかりばーだ!」 「いや、読めねーよ! ていうかそんなので戦えるか!」 「戦えます」 「え?」 女の人が説明する。 「あれの形は、持ち主に一番あった形にかわるのです。そしてどんな形でも、魔王へのききめはかわりません」 「そうかよ……」 ツッコむ気力もなくした。 「で、魔王はどこにいるんだ?」 「北の山の向こう側のおしろです。トンネルがこわされていないので、電車が使えますよ」 いろいろとおかしい。 「北の山への行き方は、まず〇〇線にのって、××駅でのりかえて……」 俺は道順をがんばっておぼえた。女の人は1番近くの駅まで見送りにきた。 「では、行ってらっしゃい~!」 「いってきまーす」 アツシがニコニコしながら手をふった。 *** 「当駅で終点となります。ここからの駅は使えません」 車内アナウンスが響いた。多分この先はあらされてしまっているのだろう。 「アツシ、歩こう」 「うん!」 すなおにうなずいてくれてよかった。俺たちは電車をおりると、アツシが急に走りはじめた。 「走るとあぶないぞ。それに、つかれちゃうだろ」 「ううん、ぜんぜんつかれない!」 まさか、と思いながら走ってみると、いつもとちがって体が軽かった。 俺はアツシをおんぶして走った。 「お兄ちゃんはやーい!」 みるみるおしろが近づいてくる。おしろのまわりには、水がたまった堀(ほり)があった。俺はぴょん、と飛びこそうとした。そうしたら、飛びすぎておしろのへいをこえて、かべをぶちぬいて大広間に飛びこんでしまった。 「いたた……」 「たのしかった!」 思ったよりはいたくない。 すると、目の前に何かいた。魔王なのかな。 「何ものだ!?」 「勇者のアツシでーす!」 「我は魔王。勇者、お前の命もここまでだ」 魔王はアツシにさわった。アツシはふしぎそうな顔をするだけだ。 「ばかな、まりょくが吸いとれないだと?」 「えい」 「ぐわあああっ」 魔王は何かおどろいていたが、アツシが剣を当てると光になって消えた。 その光が俺たちをつつむ。 「どうやら、帰れるみたいだな」 「楽しい冒険だったねー!」 「俺はおどろいたりツッコんだりしただけだけどな」 気づくともとの場所だった。けっこう暗くなっている。母は何があったか信じないだろうな。
故郷と通じ合う時
授業中に、夢を見た。 5時間目の国語の時間。最後に時計を見たのは14時3分だっただろうか。 とにかく懐かしいような夢だった。風景?けど、風景だったらもっと印象に残ってるはず。あんなすぐに忘れるわけない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今までうとうと寝ていたはずなのに、弾けるように目が覚めた。 いつから寝てたんだっけ… ふと時計を見る。時計は14時7分をさしていた。 私は首をかしげる。こんな短時間で夢を見るのか普通は。てかまず授業中の居眠りで夢を見ることがあるのだろうか。 でも、夢を見たことは何故かはっきり覚えている。 内容は勢いよく目を覚ましたせいか、いつのまにか記憶の中から消されていた。 「紗希(さき)ちゃん、今日国語の授業中寝てたでしょ~」 授業が終わるなり、友人に声をかけられた。 「あ、うん…」夢のことが気になって、思わず曖昧な返事をしてしまう。 何その返事、なんかあった?そんな声も上の空。あれはなんだったんだろうか。 学校からの帰り、電車に揺られ外の景色を見る。 視界に入るのは、東京の眩しい景色。 (東京はすごいなぁ) 引っ越してからも、この眩しい景色には慣れない。 前住んでた名古屋ももちろん都会だったが、なんというか。東京の『都会』と名古屋の『都会』はまた意味が違う気がする。 (名古屋…懐かしいな…) ふと、名古屋のことを思い出す。 東京は、遠い存在だった。 生まれも育ちも名古屋。大人になってもおばあちゃんになっても、一生名古屋に住むつもりだっ た。名古屋を離れるなんて想像もつかなかった。 東京に行くことが決まったのは、中3の12月。 受け入れるのに時間がかかった。友達に話すのも躊躇った。 けど、駄々はこねれない。ここに居たい、なんて言えない。所詮中学生の発言だ、何も私の気持ちを言っても変わんない。 思い残りがあったまま、名古屋を離れた。 けど私はもう故郷のことを吹っ切ったはずだ。 だってあの時、 もう故郷のことは思い出さないようにしよう。東京の生活に慣れないと、いつまでも名古屋気分でいるわけにはいかない、と決めたんだから… ーーーーその瞬間、全てを思い出した。 そうだ、あの時の夢…! あれは私が忘れることの出来なかった風景だったんだ。 名古屋駅の特徴的なビル。そして住んでいた街の風景。通っていた中学校の屋上から見た名古屋の景色。 やっぱり、故郷のことを忘れるなんて出来ない。 東京もいいところだけど、私はやっぱり故郷が好きだ。 そうだ、もう私は高校1年生。 夏休み、名古屋に帰ろう。 久しぶりにあの景色を見よう。 そして、故郷にいることの幸せを噛みしめよう。 そう思って顔を上げると、ちょうど電車は最寄駅に着いたところだった。 私は何かと希望に満ちた顔で、駅へと一歩踏み出した。
あの日の後悔を今(恋愛)
私は、いつも彼に助けられていた。 昔のトラウマがあって、低学年の頃から人をあまり信用できなくなって、全然みんなと仲良く出来なかった。 小6になって、流石に友達を作ろうと頑張って話しかけてみようと思ったけど、やっぱ無理で。 当然の様に誰からも話しかけられなくて。 でも、彼だけは違った。 1人の私にも気軽に話しかけてくれた。 そんな彼を、私は好きになっていた。 私は今日ー卒業式に、彼に告白をする。 「あの…雄飛くん!ちょっと…良い…?」「ん?おお、千歳。何~?」「あの……っ…」 次の言葉が中々出なかった。 いざ告白となると何もできなかった。 「?」固まる雄飛くんを見て、(早く言わないと…)そう思った。「え…えっと…ら、LINE交換してくれない…っ?」「え?うん、全然いいよ~」私は思ってた言葉と全然違う言葉を放ってしまったのだ。(はぁ!なんてことしてんだ…私は…) 後悔してから、ついに3年以上経ってしまった。 私は蜷田千歳(ひなたちとせ)。高校1年生。 小学校の頃から山縣雄飛(やまがたゆうひ)くんがずっと好きだった。 中学生になると、彼とは学校が離れてしまい、せっかく交換できたLINEでも、話すことは一度もなかった。 高校の入学式。私は雄飛くんがいないのか必死に探した。LINEで聞いてみようと思ったけど、3年ぶりだ。LINEなんてできるわけない。 ついに、見つけた。 私は好きな人ー雄飛くんを見つけたのだ。 顔をみて分かった。あれは雄飛くんだと。 高校ではクラス数が多いので、同じクラスにならない限り話すことは難しい。なので私は、雄飛くんに話しかけに行くことを決意した。 「あ…あの!」「はい?」戸惑う雄飛くんをみたその瞬間「え…?もしかして千歳?!」「え…うん!そうだよ…!」予想外の言葉に私は呆然とした。「うっそ!3年ぶり…とか?うわー久しぶり!あ、そういえば俺に何か用だった?」「あ…いや、私、雄飛くんかなって思って。それで声かけただけ。ごめんね。急に」「そうだったんだ~全然いいよ!千歳と久しぶりに話せて嬉しいし」私は胸が鳴った。ちゃんと雄飛くんも私を覚えてくれてたなんて…。 「あのさ、」「ん?」「俺、千歳のこと好きだったんだ。…今も」「…え?」「卒業式の日に告白できなくてずっと後悔してた。付き合って下さい。」 私は精一杯の気持ちで彼に飛びついた。
後悔先にたたず
後悔先を立たずなんて、聞いたことあるけど、実際なるとは思ってなかったな。 「付き合ってください!」 誰もいない教室。そんな声が聞こえた。私は急いでドアに身を隠し、恐る恐るその後の話を聞いていた。 私は華恋(かれん)。好きな男の子のために、この一ヶ月間、自分磨きをしていたものです。元の私はとてつもなくインキャすぎて、写真も見せられないくらい。でも、ある日、落としたハンカチを拾ってくれたこの学校の王子様、櫂(かい)君が、私の頭から離れなくなっちゃって、恋って自覚した。一目惚れなんだって思うまでめっちゃ時間かかったよw。 好きだから、全部好きだから、苦手な勉強も頑張ったし、たくさん自分磨きもした。今まで美容系に一切触れないで生きてきたから、親に言うときはめちゃくちゃ恥ずかしかったけど、やっぱり、櫂君の隣に並んで恥をかきたくないって思うと、親に言うくらいの恥なんてなんともないって思った。でも、やっぱり、櫂くんは王子様だから、この学校の美人も好きにさせちゃって、美人の中でも、性格が良くて頭が良くて運動神経抜群な櫻子(さくらこ)さんも惚れさせちゃって、いま、櫻子さんが告っているのを目の当たりにしている。こんな自分が情けなかった。こんな、ドアの後ろに隠れたくて自分磨きをしたわけじゃないのに。 (お願い、櫂くん、どうか、私の努力に終止符を打たないで。お願い。)私は無力ながら祈る事しかできなかった。 「、、、俺で、よかったら、、、?だけど、、、w」 お願い、そんな恥ずかしそうに言わないで、お願い、そんなに嬉しそうに言わないで、お願い、お願いだから、 嘘って言って。 そんな私の虚しい思いは届かず、その場に水を一粒だけ残して私は急いでその場から離れた。 もう傷つきたくない、もう見ていたくない、これ以上私を惨めな思いにしないで。 そんな思いで。 私の恋は、終わった。 儚くて、甘くて、苦かった。 ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・キリトリー・ー・ー・ー・ 初投稿なので不安ですが、よければ感想ください!
鎖に繋がれたこの恋は。
「そういえば、あんた、決まったわよ。」 ある日、母に言われた。 「え、何が?」 うちはシングルマザーだった。 金の余裕も無く、母は私を奴隷扱いしてきた。 「何って結婚よ結婚。あんたお見合いすんの。」 私、織本千景の婚約は突如決まった。 相手は私と同じ16歳の能美孝宏。 能美家は先祖代々続く名家。 現当主の能美孝明は私に息子とのお見合いを持ちかけた。 金に目が眩んだ母は喜んで私を差し出した。 能美孝宏は整った顔立ちで、頭まで良いらしい。 優秀な後継ぎをなぜ私とお見合いさせたのか意図が分からなかった。 彼に何度か会ったけど、無口無表情、私が好きとは到底思えない。 彼がどれ程私を嫌っていても、決まったものはしょうがない。 私は運命を受け入れ、彼に明るく接した。 「孝宏君LINE交換しよ!スマホ持ってる?」 「孝宏君は何が好き? 私甘い物!今度一緒に食べに行かない?」 相変わらず彼は無口だし、 時折鬱陶しいと言いたげな顔をすることもあった。 でも拒絶したり、声に出して怒ったりなんかしなかった。 母に怒られ、殴られして育った私にはそれがとても嬉しかった。 彼が少しずつ心を開いてくれる度、胸が熱くなった。 そして今日も、私は彼に会いに行く。 たとえこれが、鎖に繋がれた恋だとしても。 私は絶対、幸せになってやるんだから。
私の自慢のお母さん
高校生の私には大好きで自慢のお母さんが居る。そのお母さんは、美人で優しい、そしていつもワンランク上の事をする人だ。参観日の日にはみんな「誰のお母さん?」と話題になる。それがいつも嬉しかった。 ある時お母さんの部屋をいじっていた、凄く綺麗な部屋だ。本棚を見てみた、そこにはある紙がファイルに入っていた。その紙は、私はお母さんの子供では無いと書いてあったびっくりして何も出来なかった。部屋を出た。お母さんが「買い物しに行かない?新しい服買ってあげるよ」と言いながら綺麗な笑顔を見せた、いつもなら、「やったー」と言いながら買い物に行くはずだ、でも今回は違う。お母さんの言う事が何も信用出来なかった。私はそのまま家を出た。気づけば泣きながら走っていた。その日はお母さんの言うことは何も信用出来なかった。 次の日の放課後。私はあるスーパーの面接に行った。本当のお母さんでは無い人のお金で生活は出来ない。その日の夜面接が通った。明日からシフトに入る そのまた次の日。シフトに入り帰宅いつもより遅い時間だ。お母さん「今日遅かったね何してたの?」と聞いてきた、私は正直に話そうと思った「バイトいってた」「えっ、あなたの学校バイト禁止じゃ無いっけ」ともちろんそんなことは知っている「知ってるよ。でも本当のお母さんでは無い人のお金で生活は出来ない」「えっなんでそんなこと知ってるの」「お母さんの部屋をいじっていたら、ある紙がでてきて、そこに本当のお母さんでは無いことが書いてあったの」「そうなんだ…でもあなたのことは大好き」と言いながら近づいてきた。それは嘘にしか聞こえなかった。そしてお母さんを突き飛ばした。その時今までのお母さんの笑顔、絶対に愛してくれていた行動が浮かんだ。私は急に後悔した「ごめんなさい。お母さんが本当のお母さんでは無くても、私のお母さんはお母さんだけだよ」と泣きながら言った。お母さんはまんべんの笑みを浮かべ、溢れそうな大粒の涙をこらえて「ありがとう」と言った
甘酸っぱい初恋
これは主人公が今の好きな人を好きになる頃のお話 私は真冬。 最近小6になった女子。とでも言おうか。 どっちかと言えば陽キャなほうかな。 私は女子の中のグループ?みたいなのには入るのがなんか嫌だった。 女子と仲悪いわけではないんだけどね。 でもそうゆうのを気にしないで接してくれる男子とのほうが真剣に話せることが多かった。 最近よく話す男子の中に1人ふいんきが違う子がいた。 その子の名は「真夏」。 私と正反対の名前だ。 その真夏は、ちょっと女子と話すのは苦手なんだと思う。 まあそれは私にだけなんだけど…。 普段ならこんな態度とられてって「男子のことだ、そんなもんだろ。」で終わってた。 でも真夏はそうじゃない。 そっけない態度を取られたり、無視されたり男子ではよくあることだ。 私は女子だから。 それは自分でも理解していた。 でも真夏にそうゆう態度を取られるとすごく悲しくなる。 これって何なんだろう。 そう思った私は、女子の中でリーダー的存在で結構仲が良く信頼できる結花に相談をしてみた。 結花に返された答えは、「真夏に恋してるんだよ」だった。 え! この私が恋! でも思い返してみれば、男子の中でも真夏と話すのが一番楽しかったかも… そして次の日、普通に真夏と教室で出会った。 当たり前のことだが、どこか緊張してしまう。 この恋に気づいてからは…
【短編小説】カワッテアゲル
「こんにちは、貝通丸君。」 かいつうまる。船の名前のようだが、僕の名字だ。 「君の“代行者”の柄澤(からさわ)だ。よろしく。」 不敵な笑みをして言葉を発する彼、いや彼女かもしれない。中性的なこの人の言葉はいちいち背筋が凍る。 「柄澤、さん。その…本当にいいんですか。虐められてて…不細工な僕の“代行者”なんて。」 「うん。いいよ。…じゃ、この契約書にサインを。」 ぽんっと判子を押すと柄澤は笑った。この人と会ってから初めて暖かい気持ちになった。すると急に______ 「あっははは!まんまと騙されたね?」 柄澤の口角は上がり大声で笑い始めた。そいつは人間じゃないように見えた。 「えっと…どういうこと…」 「説明するとだね、君の居場所は無くなるにだよ。僕は約五年前、代行を頼んだんだ。でも、“代行者”はねぇ、こう言ったんだ。『命の椅子は一つだけだ。お前の居場所はもう無い。』ってね。」 ぞわぞわっと鳥肌がたった。 「それって、つまり…」 「そう。僕は人間界に戻れるんだ。貝通丸になって。君は“代行者”としてずっとここでさ迷ってもらう。」 はっとして辺りを見回すと、自分の部屋だったところが真っ白な空間になっていた。 「さようなら、“代行者”。」 柄澤、いや貝通丸は跡形もなく消え去った。 《終わり》 初心者で下手ですが、感想宜しくお願い致します!
合格者、君の隣
いつも、君の名前の隣に私の名前が書いてあって欲しかった。 だから私は、頑張って勉強をした。 私は國學愛(こくがくまな)。 成績は常に学年2位だ。 「愛、おはよう」 彼は藍枝勝(あいえだすぐる)。 とっても頭が良くて、すごく優秀なの。 「おはよう、勝。…あ、塾の宿題やってきた?」 「もちろん」 「さすが勝」 …こんな会話が、いつまでも続くといいなぁ… 「愛、受験どこ受けるの?」 「私は宮美校を受けるつもりだよ」 「…へぇ。オレは虹坂校」 (…あ) 「…違うんだね、受ける場所」 「そうだな…」 そのあと私たちは、無言で向き合っているままだった。 …私は、勝が好きなんだ。 好きだから、廊下に張り出される表は、勝のとなりが良かった。 だから私は勉強を頑張って、常に君の名前の隣に私の名前をつけた。 でも、離れるのなら…私は、勉強をする意味がない。 『冬の小テスト 一位 藍枝勝 二位 水野颯 三位 國學愛』 「…っ」 順位が、下がった… ま…そりゃそうだよね。あれから勉強、ちっともしてないもん。 「…愛…」 そーっと、勝が話しかけてきた。 「お前、体調悪いんじゃねーの?顔色悪いし、元気ないし、順位も…」 「勝はすごいよね!これなら虹坂合格でしょ!」 勝の言葉を遮るようにそう言って、走ってその場を去った。 空き教室の隅、私は1人泣いていた。 (…離れたくない。ずっと隣がいいんだ。順位も…勝自身とも) もう、何もしたくなかった。 …ガラッ 教室のドアが開いて。息を切らしながら走ってこっちに寄ってきたのは… …勝だった。 「…やっと…見つけた」 「どうして…すぐ」 勝、と言いかけたが、言えなかった。 なぜなら、急に抱きついてきたから。 「…愛。オレ…お前と同じ中学行きたい」 「なん、で」 「オレ…最近気づいたんだ。愛のこと…す、好きだって」 (…!) 「ずっとオレをライバル視して、めっちゃ勉強頑張ってる愛が…かっこいいな、って」 「…そんな」 「でもっ、今のお前は違う。勉強は急にやめちまうし、ずっと辛そうだ…」 「オレは、今の愛が大っ嫌いだ」 「…あ、…」 「成績下がって、誰か1人に嫌われて…!いい事ないだろ!」 …勝の言う通りだ。 「でも、離れたら…オレら、競えなくなるじゃねぇか…」 「…すぐる…」 「だから!!今回が最後の勝負だ!受験で、点数が高かったほうが勝ちだ!」 (…) 「…その考えは、なかったなぁ…」 私は涙を拭って、笑顔を見せた。 「それじゃあ、絶対負けないからね!」 「…おう、オレも!」 『すぐるー』 『どした』 『そっちの中間テスト、どう?』 『余裕w』 『うそつけ!wこっちはちょっとむずい』 『ガンバレ』 『ありがとう。そっちもがんばってね』 『うん』
輝くは白の皇女
ここは惑星ロンガ・ウィータ。 不老長寿のウィータ星人が暮らす白く輝く美しい星。 私はこの惑星唯一の皇女として生まれ、ついに明日200歳になりようやく一人前として認められるのだ。 「イヴァナ」 声をかけられ振り返ると、そこには大好きな兄がいた。彼は二番目の兄で、頭が良く将来は兄の補佐をすると意気込んでいた。 「家庭教師が探していたよ、どうしたんだい」 「今日はシルワで過ごしたくなったのです」 「木漏れ日が心地いいからな…ここは」 私達ウィータ星人は、皆白銀の髪に金色の瞳を持って生まれる。 そして成長するにつれ、髪や瞳の色が変化していくのだ。 容姿が落ち着くのが130歳頃。 しかし私の容姿は生まれた時のままだった。 皇族だとしても容姿は変化するにもかかわらず、私は一切そのそぶりがないのだ。 「ジア兄様、私は一生このままなのでしょうか」 「……前例が無いからね、なんとも言えないよ」 周りの友人が100歳頃には容姿に変化が現れていた。私は150歳を迎えても変化は無かった。民からは災いの前触れではないかと恐れられ、宮殿のものも呪いではないかと近寄ることを躊躇した。 「羨ましいのです、変わっていくものが」 「ただでさえ不老だというのに……生まれてから変わるはずの容姿に変化は無い」 「周りは髪色も瞳も己を表して眩しくて…私は皇女なのに…お手本にならなければいけないのに」 いつか父のような美しい黒髪になれるかもしれない。 いつか母のような美しい緑の瞳を持てるかもしれない。 そう考えては期待を裏切られつづけた。 赤子のような容姿のまま成長していく自分を心から好きになれたことなど一度もない。 こんな恥ずかしい姿を好きになれるわけがないのだ。 「イヴァナはそのままで美しいよ」 「貴女には貴女だけの輝きがあるのですよ」 「どんな姿でもイヴァナという君が大切なのだ」 「大丈夫、イヴァナは綺麗だよ」 家族はそう言ってくれるが、私の心は既に疑うことを覚えてしまっていた。 「私は醜いのです」 「輝きなどありえません」 「この姿だけは嫌なのです」 「お願いですから偽りを口にしないで」 誰の言葉も信じられなくなった。 周りの気遣いも同情も嫌で仕方なかった。 180歳を迎えた頃、私は期待するのをやめた。 それでも毎朝鏡を見てしまう。 変わることの無いその白を別の色が染め上げてくれはしないかと……願ってしまっているのだ。 私の妹はとても聡明で愛らしい子だ。 何よりこの惑星の民を慈しんでいる。民からも臣下からも勿論私たち家族からも愛されている彼女は、皇女になるべく生まれた子と言っても過言ではなかった。 しかし本人はそれに気付かない、いや……気付こうとしない。 原因は恐らく…その容姿にあるのだろう。 幼い頃から変わらぬ容姿、成長が遅れているという訳でもなく原因は不明。 普段は悟られぬように明るく振舞っているが、皆が寝静まった夜に一人鏡の前で泣いている事を私は知っている。 「また授業を抜け出したのですか?」 書庫へ行こうと歩いていると、家庭教師が困ったように伝えてきた。 行き先なら心当たりはある。 城から少し歩いた場所に小さなシルワがあった。 木々が生い茂り鳥のさえずりが心地よい場所で、イヴァナのお気に入りの場所だ。 「やはりここに居たのか…」 シルワの中の少し開けて花が咲いている場所に白く儚い存在を見つけ、私は小さく息を吐いた。 どうにも表情に明るさがない……どうかしたのかと口を開いた瞬間、イヴァナが先に言葉を紡いだ。 「ジア兄様、私は一生このままなのでしょうか」 「羨ましいのです、変わっていくものが」 「私は皇女なのに…お手本にならなければいけないのに」 ああ……この子はなんて綺麗なのだろうか。 俯く妹の顔は、暖かい木漏れ日があるにもかかわらず暗い影で見えなくなっていた。 「イヴァナ、お前は私が何を言ってもその言葉を信じてはくれないだろう」 私は黙り込んだ妹の頭を撫でながらそう告げた。 「そんなことはっ……」 目を見開き否定しようとするが、その言葉は途中で空気に解けてしまう。 「なぜなら私はお前が欲しいものを簡単に手にしているからだ」 「イヴァナが欲しくても手に入らないものを持っている、だから例え父や母、兄や…他の誰に言われてもその言葉は届かないだろう」 「それでも私達がお前を美しいというのに偽りはない」 これだけは覚えておいて欲しいのだ。 例え信じてくれなくとも、心に届かなくとも。 記憶に残しておいてくれるだけで構わない。 その白がどれほどの輝きを放っているのか知る日まで、いつまででも伝え続けるから。 だからどうか沈まないでおくれ。 「その白はとても綺麗で可愛くてどんな色よりも輝いているということを」
“愛してる”とか、馬鹿みたい。
「“愛してる”とか、馬鹿みたい。」 私は「愛してる」 とだけ書かれた恋人の 最後の手紙を閉じて、 一人の部屋で呟いた。 何が「愛してる」よ。 事故なんかで死んだくせしてさ。 私は息苦しい一人の部屋から ベランダへ行った。 ツンと鼻の奥を突き刺すような 冷たい風にあたりながら 彼のいる部屋では吸えなかった 煙草で一服する。 「あ、またタバコ吸ってる! 体に悪いからやめろって言っただろ?」 「っ……!」 彼の声が聞こえた気がして振り向いたけど、 やっぱり家には私以外の 誰もいない。 「……。」 半開きの目から零れ落ちる 涙を拭って、 私は机に置いた手紙を丸めて捨てた。 本当は、次会えた時に 彼に渡すはずだったんだ。 「私も愛してる」 と書いた手紙を。 なのに、渡す前に恋人を 失うとか。 伝えられずに離れ離れになるとかさ。 「ほんと、馬鹿みたいだよ。」
口癖
「死にたい…」 それが私ユイア・グラフィーの口癖だった。でもまぁ冒険家の私はいつ死んだっておかしくないんだけど…つーか親の借金返すために死んだほうがましってくらい働いてるから全然いつ死んでもいいし。私には生きる意味も生きがいもない。ある大切な人と会えなくなり私は心がいつの間にか消えてしまっていたんだ。 今日も朝から仕事だ。村民が立て続けに消えている地域へ行きその原因の調査だ。ちなみにいうと人が消えるのは基本、魔物のせいである。私は魔物がよってくる特別な香水をつけて村民が消える森へ向かった。森を歩いているとグォーという声が聞こえた。木の陰で様子をうかがっているとフレイムサウルスが現れた。うーんこれが原因か。Bランクくらいの魔物だ。サクッと倒して給料弾んでもらおう。私は気の陰から呪文を唱えた「水の神よ、願いを聞いてください。ウォータナイフ。」光りながら出てきた剣をぐっと握りフレイムサウルスに向かって走る。火をふきだしてきたが3メートルほどジャンプして背骨のあたりをグサッと切る。そうすると地響きとともにフレイムサウルスは倒れた。「ふぅ。」そう息を吐きだしてその場に座った。すると「ありがとうございました。」と男の人が現れた。どうやら戦いの一部始終を見ていたらしい。「仕事ですので」と軽ーく返す私。「それでもあなたは私の命の恩人です」 「フレイムサウルスはBクラス程度だから訓練すればだれでも倒せますよ。SSクラスの魔物を倒せる人に比べたら私なんて…死にたい…」またもや口癖がとびだしちゃった。まあいいんだけどね。「死にたいなんて悲しいこと言いますね。」…この男の人も説教臭いこと言うのかな?そんなこと言わなくてもいいのに。偽善者かよ。「毎日死んだほうがましってくらいつらいことを行っているので」むかついたから言い返しをしよう。「もう自分がみじめになっちゃったしたくさんの人々が取り残されている世の中も死ぬなとかいう偽善者もみんなみんな…」軽く言い返して終わらせようとしたのにどんどん言葉が出ていく。そしてついに大声が…「だいっきら」「うるさい!」私の声はより大きな声にかき消されてしまった。「嫌いで死にたいなら勝手に死にやがれよ!!俺はこんなユイア見たくない!!」「…なんであなた…私の名前を知っているの?」 たまたま助けた男は実は私の大切な人だったことが判明した。12歳のころ親が私に借金を返させるよう手続きしてしまったため冒険家になった時以来の再会。男の名前はベス・ガリソン。小さな時の口約束だからもう関係ないと思っていた私の婚約者。混乱しているときにベスに話しかけられた「ユイア、俺はお前にずっと会いたかった。いまだに好きで探してたなんて言ったらあきれるかな…でもあったと思ったら俺の好きだった前向きで優しいユイアじゃなくなってて…」そう言われて私は驚いた。誰も私のことなんか見てないと思ったのに、生きる意味もないと思ったのに。そう思ったら私は思わず声を出していた。「生きる意味もないと思ってたのに…やっぱ私…生きたい!私のことを見てくれるあなたと一緒に」私は小さいころからの大好きな人に思いを伝えた。
君がいたから、成り立ったんだ。
わたしの名前は加藤恋菜(かとうれんな)。小学6年生。 今日は小学校最後の運動会! でも、わたしは運動が苦手なんだ……。 「恋菜ちゃん、次の競技は楽しみだね!」 話しかけてきたのは、同じクラスの伊藤友里(いとうゆり)。 わたしの一番の親友で、とっても優しんだよ! 「次の競技って?」 わたしは友里ちゃんに聞いた。 「借り人競争だよ!運動が苦手な恋菜ちゃんも、きっと楽しめるはずだよ!」 「そうかなぁ。そういえば、借り人競争の実行委員って、友里ちゃんだっけ」 「そうそう。みんなが楽しめるように、頑張って工夫してみたんだ」 借り人競争のルールはこんな感じ。 ・何人かが並んでスタートして、数十メートル走る。 ・途中に机が設置してあり、その上に紙が置いてある。 ・競技に出ている人は、紙に書かれた条件に当てはまる人を探し出す。 ・探し出した人と共にゴールへ向かう。 (実行委員は各自、紙を用意する) 「じゃあ、わたし実行委員だから、先に行ってくるね」 友里ちゃんは紙を持って、運動場の中心へと走っていった。 もうすぐわたしのクラスの番だ。 わたしは、渋々列の後ろの方に並んだ。 パァン! 借り人競争が始まった。 最初に走り出したのは、同じクラスの小池雷人(こいけらいと)。 その颯爽と走る姿は、とてもカッコよかった。 ふいに、心臓がドキドキしてきた。 まだわたしの出番じゃないのに。 なんだろう、この気持ち。 前から雷人くんのことは、気になっていたけれど……。 そうこう考えているうちに、紙を受け取った雷人くんがわたしのクラスの方に駆け寄ってきた。 雷人くんは頬を紅潮させて、数秒、立ち尽くしていた。 なにかあったのだろうか。 ざわめく胸を抑えながら、わたしは雷人くんに見入っていた。 次の瞬間、雷人くんは口を開いた。 「れ、れ、恋菜さん、加藤恋菜さん!」 雷人くんは確かにそう叫んだ。 わたしは反射的に立ち上がった。 そして、もう一度雷人くんの方に目を向けた。 雷人くんは、わたしの目をキラキラとした瞳で見つめていた。 自分の息が荒くなるのがわかった。 (どうしよう、緊張する……) 雷人くんがわたしの方に駆け寄ってきた。 そして、わたしの手をそっと握った。 その瞬間、わたしの心臓がズキュンと縮んだ気がした。 「一緒に行こう、恋菜ちゃん」 雷人くんはそう言って、わたしの手を引いた。 「うん」 わたしはゆっくりとうなづいて、雷人くんの手を離さないようにしっかりと握った。 離さないように。離さないように。 少しずつ前へと進んだ。 それは、たった一瞬の出来事だったらしい。 気がつけば、ゴールに向かっていた。 目の前に白いロープがピンと張ってある。 わたしと雷人くんは手を繋いだままゴールした。 白いロープが二人を包むようにしなった。 ゴールした後、雷人くんはしっかりとわたしの目を見つめて言った。 「これ、受け取って」 雷人くんは顔を真っ赤にして言った。 わたしは渡された紙をゆっくりと開いた。 『好きな人』 その文字が目に飛び込んできた。 心臓がどっくん、どっくんと飛び跳ねていた。 トンッ 雷人くんが両手でわたしの肩を握った。 「俺、恋菜ちゃんが好きなんだ!」 雷人くんはそう告げて、恥ずかしそうに笑った。 「わたしも、雷人くんが好きだから」 わたしはにっこり微笑んで、雷人くんの瞳を見つめた。 周りの観客がわぁっとどよめいた。 その後ろ姿を誰よりも笑顔で見守っている子がいたことに、二人はまだ気づいていない。
ありがとうの花畑
最近何度ここに立ち寄っただろう。ここから眺める景色は、どことなく居心地が悪い。 足をフラフラさせながらフェンスに立ち寄る。 「ふぅ、」 とため息をつくと、下を見る。 ブォンブォンと車の音が激しく鳴り響いている。 私は目を瞑る。 静かに息を吐き、一歩手前に出ようとしたその時、 「あれ、今日は思っていた以上に寒いな、昨日と比べてどう?」 見ると、見知らぬ男が立っていた。誰だこいつ。制服からして、ここの生徒だろうか。 うざい。 私は再びため息を吐き、その場を立ち去った。 あまり長い時間あそこにいたから、あたりはもう真っ暗だった。 すると突然、激しい目眩が私を襲った。フラフラしながら歩いていると ガシャン!バシャン! 私は川の堤防を越え、深い、深い、川の闇へと落ちた。 どんどん落ちてく。まるで終わりのないかのように。 深い。深い。深い。 嗚呼、死ぬのが怖い。私はこんな事を自ら殺ろうとしていたんだ。 私、馬鹿だな。真っ暗な川の中で涙が込み上げてくる。 すると、 水面から、生暖かい手が私を掴んだ。 それに私は懸命にしがみつく。 やっとついた。明るい「地」の世界へ。 自分の弱さが立ち込めてくる。 どんどん意識がもうろうとしてくる。 誰が、私を、助けて、くれたの? 一瞬 見えた。 あの、見知らぬ男が、 あの、川の中から、顔を出し、叫んでいたのが。 彼は、なんて叫んで叫んでいたのか。 私には、はっきりの聞こえたよ。 「よかったね、すみれ。」 嗚呼、貴方だったんだね。 辺りが真っ白になった。けど、ほんのりと見えたんだ。 ここは、お花畑だ。 私は、すみれの花の中で、懸命に叫んだ。 「会いに来てくれて、ありがとう。」
どっちだ、、、!?
え、まって星宮くんって絶対うちのこと好きじゃん! もう告っちゃおぉーっと。 『星宮君!あのね、ずっと前から好きでした。付き合ってください!』 『え、あ、ごめん。あんまり涼野さんのこと知らないから、、ごめんね。じゃあ行くね。』 ポカーン まじかよ、勘違いかよ!!はっずかし!! はい!ここまでが私が小学5年生の頃のお話! では自己紹介。私は涼野瑠香(すずのるか)。 勘違いしやすいよ! でもぉ最近同じクラスの紺藤羽津(こんどうはづき)君が気になってるんだよねぇー 絶対うちのこと好きじゃん! まぁ5年生の頃は、ノリだったしぃ? 羽津とはもうめっちゃ仲いいしぃ? 絶対うちのこと好きでしょ。。。 もう少しで卒業だし、、告っちゃおうかなぁ?! 月日は過ぎて3月 ヤバい。緊張して告白できない、、 ええい!もう今日一緒に学校帰る時に告るぞ! 下校中 瑠香(ねぇねぇ羽津好き) 羽津(え?付き合おうってこと? まぁ俺も好きだったし、よろしくな!! 瑠香(羽留!支度しなさぁいっ!! 羽留(もうしたよっ!っじゃいってきまーす! 瑠香(もう!いってらっしゃーい。 ふぅ羽津も、もう会社に行く時間じゃない? 羽津(ねぇ、なんで俺のこと好きだっていってくれたの? 瑠香(好きだったし、羽津がうちのこと絶対に好きだって思ってたし(笑) 羽津(えっまじかよ!? 瑠香(ほら!もう時間よ! いってらっしゃーい! 羽津(うん!いってきまーす!! こうして、私は息子の羽留(はる)と旦那の羽津で幸せな日々は続いていった。
僕の天使は微笑んだ
数日前・・・君は死んだ あれからたった数日なのにすごく長く感じる もし君がいたなら もっと楽しく話しできたのに・・・ 楽しい時間をもっと過ごすことができたのに・・・ もしかしたら・・・いやきっと君を助けられたのかもしれないのに 何かに頼らないと何もできないこんなダメ人間に果たして幸福が訪れるのか・・・ いや、それはないだろう なんでだろう・・・すごく寒い・・・ 手足はガクガクに震え、手は真っ白だった。 寒い・・・毛布をかぶっていたが我慢できずカーテンを開けた 窓の外に「何か」が見えた。 不思議と気になって窓を開けてしまった。 そこにあったのは・・・人だった ここはマンションの9階・・・目の前に人がいるなんておかしいはずなのに不思議と疑わず、その人に見惚れていた 温かい・・・すごく気持ちが良い・・・僕の孤独をいやすようだ まるで天使のように、僕のすべてを知り尽くしているような目で微笑んでいた 手を差し伸べてきた・・・だから僕は手を出した あそこに行きたい・・・温かくて、気持ちの良い場所 手が届いた・・・ 不思議な気持ちだ。寒くて、真っ暗だった目の前が、暖かくて明るくなった。 もうどうなってもいい・・・この天使についていけば・・・ 君に会えるような気がした
身分違いの恋
わたくしは小豆沢美琴と申します。 時は江戸。 わたくしはただの町娘でございます。 「あら、美琴ちゃん。こんにちは」 近所のおばさまです。 「おばさま。こんにちは」 またわたくしは歩き出す。 どうでもいいですがわたくしは16です。 なのでわたくしは働き場に行きます。 「美琴ー!」 あ、あれは同じ働き場の菜々扇多笑さんです。ですが慌てておられる。 「多笑さん」 「美琴っ!あんた働き場の時雨さんがお怒りよ?!何したの!あんたが何かするとは思わなかった」 え!わたくし何かしたかしら?どうしましょう。時雨さんにどう謝りましょう? 「美琴?!早く行きましょ?これ以上時雨さんを怒らせないようにしないと」 「えぇ、行きましょ」 行かなくちゃいけない。なぜか体が動かない。 「んもう!美琴!」 「ごめんなさい……お先に……」 「先行くわ!」 多笑さん。ごめんなさい。 わたくしも行かなくては。 ダメ……体が動かない。意識が遠のく……目の前が真っ白になる…… 「おっと。大丈夫か?」 え? 誰かに支えられてる? 気がつくと部屋の中にいた。 でもただの部屋ではない。 とても豪勢な、まるで皇族のお方のようなお部屋…… 「よかった。目が覚めたようだ」 わたくしの顔を誰かが覗き込んできた。 美しいお顔立ち…… ん?冠……? はっ!もしや本物の皇族?! 「大変申し訳ございませんでした」 わたくしは床に手をつき深々と頭を下げて謝った。 「わたしが勝手に助けたのに」 皇族のお方はにっこりしていらっしゃる。 「いえ、ですが、どんなことがあれ……」 「そんなことはどうでもいい」 あぁ、なんてお優しい皇族のお方。 「わたしは神楽坂暁月という者だ」 「はじめまして。小豆沢美琴と申します」 「美琴か。いい名だな」 「ありがとうございます。ではわたくしは帰らせていただきます。このようなところにお長いするわけにはいきませんので」 わたくしは帰ろうと立った。 「ダメだ。また倒れるかもしれない。ここに泊まりなさい」 暁月さまは帰ることを認めてはくれなかった。それどころか泊まれと申すのだ。 「そんなっ!いえ、そんなわけにはいきません。わたくしたちは身分が違いすぎます」 わたくしはもちろんお断りした。 その時だ。一瞬立ちくらみがした。 わたくしは思わず床に手をついてしまった。 「ほら!いいから休んで行きなさい。身分が違くとも倒れてる人を見過ごすわけにはいかない」 「本当にお優しいのね」 胸が熱くドクンドクンと言っている。 違うわ。そんなんじゃない! わたくしはお言葉に甘えさせてもらった。 次の日。 「もう大丈夫かい?」 「はい、おかげさまです。申し訳ございませんでした。ありがとうございました」 「いいよ」 こうしてわたしくしは暁月さまと別れた。 悲しくて暁月さまのことを考えると胸がドキドキする。 って違う! …… いやそうよ。好きなの。暁月さまが…… あぁ、どうしましょう。 身分違いの恋をした…… 絶対に叶わぬ恋。 諦めるしかないのね…… 体に吹き付ける風がとても冷たくい。 涙が出てきた。
君の分身さ。(ループ物)
ジリジリ照りつけるような真夏の中、 玄関のドアがコンコンコンとノックされた。 無視をしてもずっと鳴り続いていた為、 仕方なくドアを開ける。 「こんにちは」 そう言ったのは、私にそっくりな顔を…いや 私の顔をして、声も同じで、 イントネーションだって同じの人だった。 今、ここでドアを閉め、知らないふりをすればよかったと深く今更ながら思う。 「あ、貴女は……?」 「ふふっ。貴女、気付いているのに、野暮な質問しますね?」 「はぁ…」 「私は貴女の分身です」 「は?」 「あら、疑っています?証明と言ってもなんですが、貴女のスリーサイズでも言いましょうか…。上から順n」 「あー分かりましたから!で? 分身様が何の御用ですか?」 「話すのも良いですけど、 上がらせていただいても?」 「あ、すいません。あそこの椅子にどうぞ」 「失礼します。さて、私の用はですね…」 まとめると、彼女は私と入れ替わり生活をしてほしいということだった。 意味はわからなかったが、サボれると考え、 私は承諾してしまった。 それから生活が始まった。 分身というだけあり、バレることは無く、 順風満帆だった。 ____________________ とある日、私は分身に詰め寄った。 「ねぇ何してくれてんの!?」 「はて、何のことだか」 「とぼけんな!あんた、私に入れ替わりだけじゃ無くて、なりすましもしてたでしょ!」 「あら、なぁにを当たり前のことを。 一体それを承諾したのは誰でしょうか?」 まぁ、貴女が今更ぐちぐち言ったって、 貴女の周りの人達は、貴女じゃない、私を求めてる。貴女は誰にも既に求められていないんです。私がいるから。」 「とにかく!早くどっか行って! 私が消えちゃうよ……!!」 「桜木優奈という席は一人だけなのに、 二人で座ってるからおかしいんですよ。」 「何言って」 「だから貴女も頭じゃわかってるでしょ? 私と同じことをすればいいって」 「……!でもどうやって…!」 「別世界に行ったらどうです?はい、これ潜れば行けますよ?」 私は潜り、今家の前でノックをしている。