短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
かけがえのない友情。
「山田花音です。勉強と読書が好きです。よろしくお願いします」 私は、みどり小学校への転入生。 今日からここに通う。 私は、「読書が好きです」といったけれど、みんなとは少し…いや、だいぶ違う。 私は、自分の中で、自分の行動を小説のようにするのが好きなのだ。 読書をして、どんな表現があるか学ぶのが好きなだけで、読書自体が好きなわけじゃない。 お話が好きなんじゃなくて、表現が好きなのだ。 でも、前の学校の自己紹介タイムで言ってから、「変」と言われ、いじめになった。 二年以上、ずっと。 そのいじめから逃げるために転校してきたのだ。 変だと思われないように、休み時間は教室で読書をしてごまかす。 前の学校みたいにさわがず、おとなしいキャラで。 これを常に意識して過ごすことにしている。 五年生だと、グループもあるだろうから、私に話しかける人はいないだろう。 いたとしても、初日にさわがれるだけだ。 少しでもマシな学校生活を送るため、学習に支障を出さないため、そんなくだらない理由で転校することにしたのだから。 「私みか!よろしく!」 「うちはりさ!」 「私はかえで。よければ、仲良くしてね」 「花音ちゃんっ!転校してきた理由って?」 「ちがうよりさー!好きな色は?でしょ」 「えーみか、まずはこっち!カレシいるの?」 「誕生日は?」 「勉強好きなんだね!」 「ねーみかぁ~」 「りさこそ~」 はあ、めんどくさくてくだらない自己紹介&質問攻めタイムだ。 なんで、チャイムと同時に来るんだろう… そんな慌てなくていいのに。 予想どおりの中休み。もうちょっと授業時間が続いてほしかった。 「…いいたくない。…水色。…いないけど?…明後日。」 こういうキャラでいないといじめられるかも。 「かーのんちゃぁん!」とか変な呼び方されるようになるかも、グループには入らない。 …席を立ってどっかいけば諦めるよね。 いつの間にかネガティブ思考になったことに気づかないまま私はその場を去った。 「あの…」 「ん」誰?さっきかえでとか言ってた子?また質問? 「さっき、転校してきた理由、言いたくないって言ってたよね」 「うん」 ああ、やっぱり。あきれるけど聞き流すか。 「それって、前の学校で嫌なことがあったとか…? 私はね、去年、いじめが嫌で転校してきたの」 「!…かえで、さんもなんだ…」 いけない! 意外さに驚くあまり独り言を口にしかも聞き流せなかったし私ってば何をしてるんだろもう… 「…かのんちゃんも?あと、さんじゃなくていいよ」 「え、じゃあ、かえで、ちゃん…」 「突然で申し訳ないんだけど、よければ、友達にならない? 嫌ならいいんだけど」 「え…」 「じゃあ、一緒に帰るだけなら」 この子なら、大丈夫だよね…。 そんな安心感が生まれていた自分が、自分なのに不思議だった。 かえで、さ…かえでちゃんの、輝く笑顔のおかげかな。 そう思った私も、いつの間にか口角が上がっていた。 帰り道だけだと思ってた。 でも、ちがった。 これは、わたしたちの始まりだったのだ。 「友達になってもいいよ」 私がこうやって自分から言えた瞬間。 そして… ―――かけがえのない、友情の。
泣いてもいいの?
『ガシャーン』 嫌な音がした。そう。花瓶が割れたのだ。私、花岡みずきは悲しみしかなかった。そう、花瓶が割れたのを、私のせいにされるから。七波さんに。いつもそうだ。何か七波さんが失敗したら全部私のせいになる。あのとき、階段で、ぶつかってしまわなければよかったのに。あのとき、階段で七波さんにぶつかって、七波さんが怪我をしなければよかったのに。私のほうが重症だったし、みんなから、心配されると思ってた。もう、後悔しても遅いと気付き始めたのは、つい最近だった。あのときまでは、みんなの中心は私だと思っていた。でも違った。本当にみんなの中心にいたのは七波さんだったんだ。それからというもの、みんなに無視されるようになった。泣いたら、いじられる。私は、泣けなかった。一生泣けないと思った。 「先生!花岡さんがぁ、またしでかしたよぉ。マジヤバ。アハハっ。」 七波さんにそう言われた。いつもなら、私は、廊下に立たされるところだった。でも、最近やってきたイケメン転校生が来てから、変わった。 「七波がやったんだろ。嘘言うなよ。」 正直、驚いた。そう、私が、転校してきて独りだった山本くんに絶景の屋上のいい場所を教えてから。でも、七波さんが山本くんにいつも喋りかけて、山本くんがそっけなくしているのをみると、そんなことしていたら花本くんも無視されるようになるかもしれない、という恐怖がだんだんと襲ってきた。そんなときだった。いつもの屋上で山本くんが平然と、こう、話したのは。 「花岡、お前、七波が意地悪したとき、なんでいつも泣かずに怒らずに、何もしゃべんねーの?泣いてもいいんだぜ?」 そういってくれた。私の涙腺が崩壊したのはその時だった。 「俺さ、お前の笑顔が好きなんだよ。笑顔になるにはまず、泣いて、すべてを流せよ。俺、お前のこと、応援してるし、大好きなんだよ。付き合ってくれないか。」 頬を赤らめてそう言われた。私はもちろん、うなずいた。それからは、嫌いだった学校が好きになった。七波さんからのいじめも終わった。七波さんは、山本くんが先生に言って、退学になった。それからは、みんな普通に喋ってくれた。
豚汁とお姉ちゃん
随分と冷えた11月後半、吐く息はみんな白い。でも私は冬が好き。寒いからこその良さがある。例えば、食べ物。私は豚汁が好きだけど、夏はなかなか食べる気にならないから、この時期のお楽しみ。でも、今日で嫌いになりそう、、、 私は中学2年生で、都内の学校に通っている。そして、今日振られた。昼休み、一目惚れでずっと好きだった男子に告って、、、撃沈。みんなに見られながらの告白、はぁ~私の青春終わった~気まずすぎて、HR終ったら秒で帰っれないな~、、、私の家、父親単身赴任中の、母親入院中だから、家事はお姉ちゃんと私がやんないとだよ、、最悪。「めんどくさ、」 「よっこいしょっと!」両手いっぱいの袋を抱えながら、歩いて帰る。ふぅ、とりあえずスーパーでは誰にも合わなかったから、後は帰るだけ!結構みんな外出てないんだな~ なんてことを思っていた矢先、前から笑い声が聞こえてきた。 「てかお前、なんで今日振ったんだよ」「お前、ああいう顔タイプだろ?ww」「あ~いや、俺だって思春期よ?そんな純白な恋愛何てするわけねえっての!しかもあいつ何か、あの、男子の3大欲求のうちの一つ、満たしてくれなさそうじゃん?ww」「お前やばっw」「モンスターじゃんw」 頭が真っ白になった。は?嘘、嘘だ。確実に、私が告った男子だった。そんなふうに思われていたなんて、そんなショックで、私は帰ってきたらリビングで泣いてしまった。何時間も。気づいたら随分時間が経っていた。「ただいま~」 お姉ちゃんだ。やば、目真っ赤だ、、どうにかしなきゃ、という思いも虚しく、リビングに入ってきたお姉ちゃんに見つかってしまった。 「は!?どしたんあんた!なんかあった?」その優しい声を聞いた瞬間、ためてた涙がまたこぼれた。私とお姉ちゃんは昔から仲がいい。どんな秘密も知ってるし、どんな悩みも打ち明けられる。そんな信用できるお姉ちゃんに、私は全てを話した。 「は?何そいつ!キモ!そんなやつに妹をあげるもんか!」お姉ちゃんが言ってくれても、私は少し凹んでいた。 「今日、あんたの好きな豚汁つくるよ。食べるでしょ?おかずは作っとくから、食べたくなったら食べて。」そんな私を見て、お姉ちゃんは提案してくれた。 少し経って、台所から香ってきたと思うと、同時に「できたよ」と聞こえた。泣き腫らした顔でお姉ちゃんの前に座り、できたての豚汁を啜る。「美味しい、」思わず声が出ると、安心したのかお姉ちゃんもふふっと笑った。私が豚汁を好きな理由はこれだ。そのあと、何十分もお姉ちゃんと泣きながら話した。
もう一度だけこの恋、信じてもいいですか。
私は、桜木七海。 私には大好きな人がいる。 同じクラスの斎藤裕翔。 裕翔は、幼稚園の頃からの友達…っていうのが苦しいのはなぜなのだろう。 友達以上になりたかった。 恋愛対象として見てほしくて。 こっそり、髪の毛を切ったのに。 おしゃれの研究も頑張ったのに。 気づいてくれなくてさ。 友達以上にはなりえないのかなって。 君と、裕翔とまだまだいろんなことがしたい。 だって…大好きだから。 静かに立ち上がって、裕翔の方へ行く。 「あの、裕翔?放課後、屋上に来て欲しいんだ。」 「屋上?いいよ!」 そうやって私に優しくされるのも辛い。 信じたい恋なのに、信じれなくてさ。 ---- 放課後がやってきてしまった。 屋上へと続く階段を一歩ずつ登っていくたび、私の心臓は大きな音を立てていた。 「よぉ。七海」 裕翔にそう声をかけられて、 「やっ…やっほ~ 裕翔。」 「今日はね。言いたいことがあってここに裕翔を呼んだの。 あのね… ずっと前から好きでした。よければお付き合いしてほしいです。」 「ごめんね。七海とは友達でいたいんだ。本当にごめんな。」 「そ…そっか。じゃあ、友達としてよろしくね…」 私は、静かに、ちょっとずつ屋上を後にした。 ---- 「はぁ。俺だって七海のこと好きだったのに。」 俺の友達が、七海のことを好きだから。 なんか付き合いづらかった。 こんなことで断るなんてさ。 「本当は髪を切ったこと、わかってた。 七海が、ある時からいきなりおしゃれし出すから、変だな。って思いつつかわいいな。って思ってる自分だっていた。だけど…さ。」 七海の去った屋上で、裕翔がこう呟いていたことを七海は知らない。 ---- 「私失恋しちゃった。どうしよう。悲しいな。」 LINEのストーリーにあげてみる。 こんなこと書いても、裕翔には伝わらないのに。 部屋で、1人「大好きなのに。」そう呟く七海の声は裕翔には届かない。 君に恋したこの日々は……幸せでした。 もう叶うこともないけれど、 このまま消えてしまうだけかもしれないけど それでも、私は、俺は、あなたが好きだ。 すれ違う2人の恋に、春が来ますように。 もう一度だけこの恋、信じてもいいですか。 ------ 38.5℃くらいの熱があった時のテンションで書いてるので、おかしいとこあったらごめんなさい!
背景私へ
背景 未来の私へ 貴方は今幸せですか。子供の私が夢見た人になってますか? なんて。小説でよく見る冒頭だけどさ。結構事実でもある。かもw こんな手紙書くの初めてだから戸惑うw えー、何話そ。うーん。まぁ未来の私だから、正直に話しちゃお! この世界は狭いね。「本当の自分を…」なんて、いうくせ、本当に自分をさらけ出した途端、大人も子供も離れてく。私ね、中1までガリ勉だったのw思い出せるかな。w未来のうちw それでね、担任の先生の 「自分がなりたいと思う自分に積極的に寄せてみなさい。たとえそれが怖くても自分性格に合わないと思っても、始めるのに大切なものは少しの好奇心だ」 って言われてて、自分のやってみたかった「ギャル」やってみたんだ。うちにはギャルがあってるみたいで続けてたらさ、途中からちょっとずつ友達が減ってきて、親や、ついに担任のせんせいにまで言われちゃったの。 で、ここからが本題。 未来に私、この、狭い息苦しいこの世界をどうしたらいい?どう、乗り越えたらいいの?学校のみんなみたいに普通の生活を送って普通に過ごしたくないよ。うちは。正直。怖いんだ。うん。めっちゃ怖い。自分を否定される度になぜか、心が冷めてく様な、黒いものが渦巻く様な。やっぱり、自分が自分らしくあれる場所ってないのかな。こんな葛藤してる日々が無駄なのかな。 背景 過去に私へ こんにちは 私は今とても幸せです。聞いて。私ね会社立てちゃったの。しかもギャルを専門的に扱うやつ!私ね、そこの社長やってるんだ!もちろん社長だから、やらなくちゃいけない資料やオカネこととかでとっっっても大変だけど、その倍にね楽しいことがいっぱいあるよ!一歩下がって日本から世界を見渡してみると過去のうちみたいなことを感じてる人ってけっこういたんだよ!あ、やばぁいw一人称うちに戻ってるぅ~w うちの会社はね、そんな思いをしてる人たちを支援する会社やってんの。行けたら、過去のうちも救いたいわ~wまぁ、とりあえずこんな感じで、上手くやってるよ。だから安心してね。 過去のうちへ。安心して。貴方が頑張って頑張ってもがいたあの葛藤の日々は無駄なんかじゃない。だから、胸を張って。 貴方は貴方らしくいて。それが今の貴方にとって大事なものです。くれぐれも、自分の好きなことや、良さを曲げないでね。 貴方がいつまでも幸せであることを願います。
夏の始まり
私は海鳥ひな。小6。スイミングスクールに通っている。私の行ってるスイミングスクールはバスで家から10分くらい。スイミングスクールの入り口でバスが止まり降りるとブワッと初夏の暑い空気が押し寄せてきた。足取りが重い。何より昨日学校で 同じスイミングスクールの同じクラスで泳いでいる幼馴染の青島カイとひょんなことで喧嘩してしまったのだ。カイと会うのは嫌だ。気まずい。話したくない。そんなことを考えながら着替えてプールサイドに向かった。カイがいた。こちらに気づくとサッと目を離した。いつもは話しかけてくるのに何なのよ。体操が終わってシャワーを浴びて水に入った。水は冷たかった。 まるで今のカイに対する気持ちのように、、 今日はクイックターンの練習の日だった。私はターンが苦手で、それもまた嫌になってきた。後ろを泳ぐカイに気をつけながら泳いだ。でもカイのことを考えて泳ぐうちに喧嘩、私も悪かったかな、、 と思うようになってきた。でも悔しかった私はそんな気持ちを押し殺そうとしていた。やがて練習が終わり、濡れる前髪を整えてパステルイエローのTシャツに短パンを履き外へ出た。時刻は10時20分。バスが来るまで時間がある。飲み物を買いに自販機へ向かった。安い炭酸ジュースを買い、バス停のベンチに座った。カイがいた。互いに気づいていたが、沈黙の時間が続いた。 でも、先に口を開いたのはカイだった。「昨日、ごめん。俺、すなぉにぃなれなかった」最後の方はゴニョゴニョ言っていたが 気持ちが伝わった。「私もごめん。悔しかったの」すっかりカイに対する冷たい気持ちは温まっていた。「お詫びのアイス」と言い、カイは私の好きなアイスを渡してくれた。「ありがと」笑顔で受け取ったアイスはいつもより美味しく感じた。これからの夏休み、私はカイと仲良くして過ごせそうだ。買った炭酸ジュースを開けるとプシュッとなった。私たちの青い夏の始まりを意味しているみたいだった。 最後までありがとうございました。今秋だけど夏の物語が書きたかったので書きました。 時々変な文になっているかもですけど多めにみてください。お願いします
君の笑顔のような輝く春の空
「今年も桜、見れるかなぁ」 私、木原美桜(みお)は妹の梨桜(りお)と窓の外を眺めていた。 梨桜は体が弱くて、入院している。 「今年は満開の桜が咲くよ!きっとね」 私は優しく声をかける。 「楽しみだなぁ、桜。早く見たい!」 元気な梨桜の笑顔に安心しつつ「楽しみだねぇ」と相槌をうつ。 「そろそろ帰ろっか、美桜。明日学校だもの」 隣にいたお母さんが私に声をかける。 「うん、また明日来るからね」 そう声をかける。 「絶対来てね!」 と、手を振る梨桜。 さ、明日も頑張りますか。 3月の中旬、そろそろ桜が咲き始める季節。 でもまだ、満開ではなかった。 梨桜の調子が悪くなったのはその頃からだ。 ある日、いつも通り学校で授業を受けていると先生に声をかけられた。 「妹の梨桜さんが…」 その言葉で全てを察した。 学校を早退して、頭が真っ白になりながら病院へと向かう。 「梨桜は…梨桜は!?」 そこにはやつれた梨桜の姿。 「…大好き…だよ、お姉…ちゃん」 涙と笑顔を浮かべた梨桜。 その言葉を最後に梨桜は静かに息を引き取った。 「私も…大好きだよ…っ!」 届くはずないその言葉は私の足元へと落ちていった。 梨桜と一緒に眺めた窓に目を向けると桜が例年より1週間も早く満開になっていた。 あの桜はきっと梨桜が一生懸命生きた証なのだろう。 「満開の桜、見れたね…」 春の輝く空に向かってそう言った。 たくさんの人を喜ばせた梨桜の笑顔のような青空に。
大人になりたい少女と大人になりたくない少年
【真琴視点】 私、城ケ崎真琴(じょうがさきまこと) 高3だよ☆ 私の将来の夢はイラストレーター!絵を描くことが好きなんだ。 「真琴また絵を描いているの?相変わらず上手いな~」 「イラストレーター絶対なれるよ!」 友達はいつもそういう。 はぁ~早く大人になりたいな~。 【伊織視点】 僕、一ノ瀬伊織(いちのせいおり) 高3。 僕に将来の夢なんてない。大人の世界がどれだけ厳しいのか知っている。 上下関係の差が酷い弱肉強食のような世界だ。 もうすぐ高校を卒業する。そしたら子供でいられなくなる。 時が止まればいいのに・・・・。 【真琴視点】 今日は職業体験! 2人1組で行う。 私のペアは伊織君!私達が行くのは病院!楽しみだな~。 「ついた!病院!!」 「声が大きいよ・・・」 もぉ~伊織君はいつもそうなんだから。 「こんにちは!職場体験にきた城ケ崎真琴です!」 「・・・一ノ瀬伊織です」 「あぁ、西刀根高校の生徒さんだね。どうぞこちらへ」 看護師さんが案内してくれた。 おぉ~これが医者の仕事か! 医者も悪くないかも!! 【伊織視点】 今日は職業体験か・・・。 嫌だな・・・。真琴ちゃんと一緒のもちょっと・・・。 なんやかんや病院に来て、なんやかんやで看護師さんに案内された。 「2人は将来何になりたいの?」 「もちろん、イラストレーターです!」 「僕は・・・・まだ決まっていません」 そりゃ決めていないよ、大人になりたくないから。 ということで僕たちは医者の仕事を体験してみた。 ああ、やっぱり大変だ。さっさと終わらせよう。 「お兄さん、気持ち悪い・・・」 小6くらいの子が話しかけてきた。 「母さんは?」 「お母さんは医者と話している・・・」 どんどん顔色が悪くなってくる。 やばい!!吐くかも!!! 僕は急いでその子を抱いてトイレに入った。 予想どうり吐いた。そして・・・。 「え!吐いたんですか!?ほんとありがとうございます」 「お兄さんありがとうございます」 母親がやってきてお礼を言った。 よかった・・・・。 あれ?なんだろう、この気持ち・・・。 【真琴視点】 伊織君すごい! 小学生を助けた!! 医者とか看護師さんに向いているんじゃないのかな! 伊織君てほんと、観察力に優れているよね~。 帰り道。 「いや~楽しかった!それにしても凄いよ!伊織君」 「別に」 「医者か看護師さんになってみたら?」 「なる気ははない」 「伊織君バレバレだよ!お・と・な・に・な・り・た・く・な・い・で・しょ」 君とあってからすぐに気づいているんだよね! 「・・・・・・・・うん」 【伊織視点】 なんでわかったのだろう・・・。 「どうして大人になりたくないの?」 「大人になると今の暮らしができないから。大人になると上下関係、差別、弱肉強食のような世界 になるから。結婚しても妻や子を守れない気がするんだ」 「ふ~ん・・・」 真琴ちゃんが何を考えているのか分からない。 「じゃあ逆になんで大人になりたいの?」 「だって何でもできるから!」 よく分からない答えだったから質問を変えた。 「どうしてイラストレーターなりたいの?」 「私のお父さんはイラストレーターで絵を描いてみんなを喜ばせていたの!! それに憧れたんだ。でもお父さんは私が中学生の頃病気で亡くなっちゃったんだけどね。 だから亡きお父さんのようなイラストレーターのようになりたいの!」 【真琴視点】 「よく明るく生きれるね。」 「伊織君はどうして大人の世界が酷いものだと思ったの?」 「・・・僕の母さん、花屋をしていたんだ。でも近くに大きなフラワーショップができてつぶれてしまった。 そして借金まみれになった。近所の人はダメ大人といわれて差別された。結局僕は小学生のころ祖父母の 家に預けられて母さんがその後どうなったか分からない。だから大人の世界は厳しいと思った」 そんなことがあったんだ・・・・。 真琴:「ねね、だからといっていずれ大人にならないといけないよ」 伊織:「そんなの知っているよ!でもなりたくないんだ!!!」 真琴:(でも大人は辛いことばっかりじゃないのに) 伊織:(ならないといけない。でもやっぱり怖い) 真琴:(そーだ!) 真琴「伊織君!!!!!!」 伊織:「?」 真琴:「いいアイデア思いついた!!!!」 伊織:「????」 真琴:「それはね・・・・」 このあと2人がどうなったかは、 あなたの想像に任せます。 あなたは大人になりたい真琴派? それとも大人になりたくない伊織派?
花朽ちる
花は咲き、川は流れ、 鳥は歌う。 私が見ていたのは、 そんな世界だった。 あの日までは。 私は名門校の生徒会長を していた。 当然生徒からの信頼は 厚く、成績はいつでも トップ。 「生徒たちのことを一番に考える」 それが私のイメージだった。 それが、表の顔だった。 休み時間、 生徒会室の用具置き場に、 私は生徒を一人 監禁していた。 「ねえ、何その顔。 誰か助けに来ると思ってんの?」 私はそう言って 生徒に笑顔を向ける。 この生徒はいつも不登校、 ということになっている。 誰もこの生徒が授業を 受けなくても疑わないから、 私はこいつをおもちゃに、 日々のストレスを解消していた。 そんな毎日を送りながら、 私は次期生徒会長の 座を狙っていた。 まあ、生徒の間では次の 生徒会長も私だろうと 噂されるほど私は支持率が 高く、私にすればそんなことは 余裕であり、当然だった。 「次の生徒会長もよろしくお願いします!」 「応援してます。」 「あなたがいないと、僕たちはもうダメです!」 私は、そんな暖かな声援に浸っていた。 あの日から、私の 噂が流れ始めた。 噂の内容は、 「生徒会長が一人の生徒を監禁している」 という内容だった。 「……っ!!」 私はパニックになり、 生徒会室の用具置き場 へ向かった。 用具置き場にいたはずの生徒は、 どこにもいない。 もう、私は終わりなんだ。 「あははは…あははははは!!」 まるで今までの猿芝居が 馬鹿みたい。 何もかも、私の化けの皮が全て 溶けてゆくようだ。 花は咲き、川は流れる? そんなことはなかった。 私の世界では永遠に 花は朽ち、水の一滴も 落ちては来ないのだから。 そんな世界。 そんな世界だけど、それでいい。 私の本当はこれだから。 数時間後、 学校には警察がやってきた。 私は狂ったように、 笑い続ける。 もう、誰にも止められないのだから。
時を超えて、会いに行く
私は、時々夢を見る。 だけど、目を覚ました時には、何も思い出せない。 ただ、微かに覚えているのは、 “誰かにものすごく会いたい”ってことだけ。 そんなことを考えながらぼおっと歩いていると、誰かからものすごい勢いで後ろに引っ張られた。 「危ない!信号赤だぞ。 ここは車も多い。戦も何もない世の中で暮らしているのに、命を軽々しく扱うんじゃないよ。」 彼の言葉は、最初は厳しいのかと思ったけど、優しく心に刻み込まれた。 振り返ると、急に頭痛がする。 「君!大丈夫か?それにしても、君は、、、 もしかして、、、どこかで、、、 姫様?」 そこで昨日の夢に戻る。今度は意識がはっきりとしている。そこは、少なくとも今より1000年前。 目の前にいるのはさっきの彼。そしてもう1人。綺麗な。ううん、血に塗れた服を着た、 強そうなお姫様。 「姫様、こんな時にすいません。あの、俺。」 「元の時代に帰る方法が見つかったのか。良かったな。」 「すいません。戦の最中、しかも姫様が怪我をなさっている時に。」 「顔を上げろ。お前は何も悪くない。ただ帰る前に一つだけ問いたい。お前が住む未来は、平和な世なのか?」 「はい、少なくとも、私の国では戦での血は流れておりません。」 「そうか。ならよい。我はお前が帰ったあと、次期王として、この国を平和へと導き、お前が住む世界を、未来を、もっとお前が誇れるものにしてやると誓おう。」 「平和な世界を、俺は姫様と一緒に見たかったです。見せてあげたかった.....」 「我もお前といる日々は楽しかった。 そうだな。お前が寂しいというなら、我は、時を超えて、何度生まれ変わっても、必ず未来のお前に会いに行ってやろう。 時を超えて会えたその暁には、我にその景色を見せてくれ。約束だぞ。」 はっと我に帰り、今までの夢を急速に理解する。あれは私の前世だ。 気づくと涙が溢れている。 「今の私は、瀬名愛架。姫ではないけど、私に、綺麗な景色、見せてくれますか?」 「もちろん。姫様、、、ううん。愛架さん。」 (前世からの約束。守ってくれて、心から感謝する。) 頭の中に、姫様が囁くのが聞こえた。
アイドル
わたしはなな。高校三年生。突然だけど、私には好きな人がいる。名前は藍原優。とってもかっこよくていわゆる一軍男子だ。優とは小さいころからの幼なじみでずっと一緒だと思ってた。でも、その願いが突然壊された。優がアイドルグループにスカウトされてしまったのだ。わたしは自分の恋心を隠して応援した。本当はやだったけどね……ここから物語が始まります! 「優、ホントに行っちゃうの?」 「なな、ごめん。」 「(泣きながら)ううん、頑張ってね!応援してる!」 「ありがとう!頑張るね!」 ~あれから十年後~ 優は今じゃ知らない人は居ないほどの人気アイドルだ!嬉しい気持ちはあるけれどやっぱり悲しい…… 「プルルルル はい、もしもし」 「あっ!なな?今週末そっちに帰る」 「えっ!仕事は大丈夫なの?」 「うん。じゃあ今週末ね!」 ~今週末~ 「優、久しぶり!元気してた?」 「(いきなりハグされる)急にどうしたの?」 「大丈夫なわけないじゃん。こっちはななが取られるんじゃないか気が気でなかったんだから!」 「えっ、もしかして優って私のこと好きなの?」 「覚えてないの?小さいころ約束したじゃん!将来結婚するって!」 「嬉しい!大好き、優」 「俺も大好きだ。なな」 チュツ 「私たち夫婦?」 「ああ、今日から俺たちは夫婦だ!」 あれから五年後…… 「パパ~遊んで!」 「おっ!いいぞ!」 私たちは誰もが憧れるような夫婦になりました!
恋をしてみたくて
私にとって、恋は憧れだった。 私の名前は濃音 恵(こいねめぐみ)SNSでは恋猫 愛(こいねこめぐみ)として活動している14歳。 フォロワー1.4万人のインフルエンサー。 「そう言えば昨日あげた写真のコメント見てなかったな」 そう言って私はおもむろにSNSアプリを開く 『めぐみん相変わらずお顔が天才( *`ω´)』 『愛ちゃん久しぶりっ☆前より可愛さ増した!?w』 学校では見向きもされない私でも、SNSでは称賛のコメントで溢れかえる。 『恋猫さん、もうすぐハロウィンですね。恋猫さんはなんの仮装をするんですか?』 この人は怒和 翔(ぬわしょう)私の好きな人……と言っても、この人と会った事はない。この名前が本名かどうかも わからない。本人は私と同い年と言っているけど、年齢も嘘かも知れない。つまり、ネット恋愛という事になる。 『そうぃぇば、もぉすぐはろぅぃんだね≧▽≦うぅん…めぐゎ^ ^ばぁんぱぃぁの仮装をしょカナ?写真もぁげるからはろぅぃんまでまってて・:*+.ばぃちゃっ☆』私は翔くんのコメントに返信をした。「あ、もうこんな時間だ。学校に行かなきゃ」 歩いている間も、私はずっと翔くんのことを考えていた。 ーーーそれから数時間後ーーー 授業が終わって、もう下校時間。「今日こそリア友作るんだ!」そう言って私は勇気を振り絞り、 近くにいた生徒3人に声をかけようとした。「あ、あのっえっと一緒に帰らな…」 私はうまく声が出ず他の生徒たちの声に揉み消されてしまった。 声をかけられなかったので今日も1人で帰る事になった。「はぁ…いつもこうだな私は。」私は大きくため息をついた。 その時…「ピコン」スマホに通知が来た。なんと、それは翔くんからのDMだった。 『恋猫さんのことが好きです。僕と付き合ってくれませんか?』 私は、急すぎてスマホを落としてしまった。「画面にヒビ入っちゃった!いやそれより!!早く!!返事しなきゃ!!」 『ぇ!めっちゃぅれしぃ(*≧∀≦*)めぐも翔くんのことすぅきだったの!いいょつきぁぉ!これからたくさんぉもいでつくろぉね☆』私にとって恋は、彼氏は憧れだった。学校ではいつもひとりぼっちで誰も話しかけてくれなかった。 そんな私にもついに彼氏ができる。 ーーーメッセージを送信しました。ーーーー 「文章合ってるかな?これで大丈夫かな…」不安になりながら返事を待った。 その夜…「ピコン」翔くんから返事が返ってきた。『ほんと!?嬉しい!恋猫さん!あ、これからはめぐちゃんって呼ぶね。それでさ、今度の土曜日、会わない?』私は戸惑った。ネットで付き合ってすぐ会うなんて思っていなかったからだ。 でも今度の土曜日と日曜日はちょうど親がいない。つまり、私1人で出かけることもできるのだ。 私は嬉しくて勢いで返事をした。 『土曜日はちょぉどょてぃがぁいてるから会えるょ!そぉれで、どこでぁう?』 翔くんから、一瞬で返事が返ってきた。 『じゃあ東京〇〇にある〇〇カラオケの夜10時とかどうかな?』 少し遅いけど、親は居ないので問題無し。 『もっちろんだょ(*≧∀≦*)土曜日、楽しみ☆』私はそう返事をした。 ーーーーーーーーーー土曜日ーーーーーーーーーーーーーーーーー 夜9時55分。集合時間の五分前。 『ぴんくとくろのりぼんをしてて、すまほをぃじってるのがめぐだょ☆』というメッセージを送り、翔くんを待つ。 「もしかして、君がめぐちゃん?」そう話しかけてきたのは…なんていうか…すごく…背が高くてカッコいい人だった。 私と同い年と言っていたけど、私の目には大学生ぐらいに見える。「翔くん?」 「やっぱり!君がめぐちゃんだね。写真通りですごく可愛いよ」 「ありがとう…!」「じゃあカラオケ、行こうか」…すごく幸せな気分で歩いていたら、すぐカラオケに着いた。 ーーカラオケの部屋ーー 「めぐちゃんはここに座って」翔くんはそう言うと、ポケットから何かを取り出した。 「ほらこれ、食べて」「…?翔くん、これは何?」「ラムネだよ。いいから食べて」 私は、その〝ラムネ“を口にした。「めぐちゃん、美味しい?」「ラムネにしては不思議な味だね…それで、何を歌う?」 「いや、僕は歌わないよ?もうすぐ効きはじめるからね」「え?……なんか…眠い…」 私は眠気に耐えきれずにそのまま横たわってしまった。これはただのラムネじゃない…睡眠薬だ。 翔くんは最初から付き合う気なんて1ミリも無く、この睡眠薬を飲ませるために近づいたのだ。 そう思ったが、私はそのまま寝てしまった。
私のことが好きな君
今日は球技大会。私、石井七海はドッジボールのトーナメントに出場する。 実は私、球技が本当に無理で、一番できるドッジボールも本当は苦手。 逃げるのに精一杯だった。 だから、他の子への声援が止まない。 私は活躍しないし、当たり前だよね。そう思っていた。 必死に逃げていたけど、そろそろ体力がなくなってきた。ヤバい、当たる... そう思ったときーー 「石井さーん、がんばれー!」 誰かが私を応援してくれた。いや、誰かじゃない。私はこの声の持ち主がわかる。 私のことが好きだという噂を聞いた、三波くんだ。 思わずドキッとした。鼓動が速くなる。 私、三波くんのことなんて、好きじゃないのに。 なのに、俄然気合が入る。私は最後まで逃げ切った。 「七海のおかげで勝てたよ!」 クラスメートに言われて、とっても嬉しかった。 あの応援があったから。なんて、言えない。私はあの人のことなんてなんとも思っていないから。 でも、その日から君のことを意識し始めたのは言うまでもない。 ただの噂なのに... でもこれは恋じゃない。絶対に、恋じゃない。
スパイ、恋に落ちる
私はラン(15歳)私はある人をターゲットにこの街へ引っ越してきた ある人とは同じ学校のルイ、親がビック会社の社長 私はバレないようにナチュラルメイクをし、ヘアアレにも力をいれた そして、性格もカレの元カノに似たように カレは私にあった瞬間恋に落ち、すぐ付き合った。すべて計画通り 私はカレの誕生日に文房具などをあげた。もちろん、盗聴器付きで カレはとても喜び、すぐ使用した (ふーっ、ここからは盗聴器で聞いたことをメモするだけ。いつも通り、平常心) (思った以上に情報が入ってくる。もしかしたらバレたかな、いや大丈夫) 一週間が立ったある日、盗聴器から… 「そろそろ、クリスマスだな。ランにクリスマスプレゼントあげよう!ランはどんなのが好きかな?」 とか、 「最近、ランと一緒に遊んでないな。今度デートに誘おう!デートプランは…」 「ふーっ、デートプラン完成!結構時間がかかったけどランに喜んでくれるとうれしいな」 (ほとんど私のことしか、聞こえてこない…カレ、社長をつぐとかいろいろ忙しいはずなのに・・・) 気がつくと、ポタポタッと涙が粒になって落ちてきた (なんで私泣くの?平常心を保たないといけないのに!) (私が恋をするわけないのに…なんで!なんで!) 『そっかぁ私、恋に落ちゃったんだぁ…私バカだなぁ。ボスにどうやって説明しよう、どうせ殺されるだけだし…』 ーもういいや 私は学校の屋上から飛び降りた。カレの写真を掴んで… (カレ、今どう思ってるのかな?私が恋の相手で悪かったなぁ) ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー アニョン♪ 元花恋のえあるだよ! 読んでくれてありがと!最高にうれしいな♪
また未来の世界で。
「ごめんね」 目が覚めるとそこは自分のベットの上だった。 「夢か…。」 何度この夢を見たのだろうか。 莉奈(りな)が死んでから今日で一カ月がたった。 俺、綺羅(きら)は、彼女が死んでから学校にも行かず自分の部屋に引きこもっている。 この姿を莉奈が見たらきっと呆れるだろうな。 俺は7年間、彼女のことが好きだった。というか今も好きだ。 教室の隅で一人でいたとき、話しかけてくれたのは莉奈だった。 そして俺にたくさんの友達をくれた。 顔も声も性格もすべてが大好きだった。 もう一度彼女に会えたなら、思いを伝えたい。 もう一度彼女に会えたなら… そう思いながら俺はもう一度眠りについた。 「起きて。起きて!」 声が聞こえて俺は目を覚ました。 「あ、起きた!もう、何回も起こしたんだからね!」 「…は?」 目の前にはもういないはずの莉奈がいた。 「は?え?どうゆうこと?」 「ふふっwすごい動揺してるじゃん。」 「なんで莉奈がここにいるの。」 「ここは死後の世界。多分綺羅くんは迷い込んじゃったんだと思う。」 「はあ。」 よくわからないけど、莉奈に会えて安心している。 そこから俺らはたくさんいろんな話をした。 ふいに沈黙が訪れたときに莉奈が口を動かした。 「というか、私がいなくなってから綺羅くん家に引きこもりすぎ!」 「え!?なんで知って..空から見えるのか。」 「そうだよ。」 「まじか。なんで見てたの?」 「だって、綺羅くんのことが好きだから。(小声)」 「え?」 空耳が聞こえた気がした。 「今なんて?」 「だから、好きなんだって!ずっと伝えたかった。死ぬ前から、ずっと。」 俺の口から、言おうとしていたことが莉奈の口から言われている。 「まって。俺のことが好きなの?」 「そうだよ..!」 「まじかああ!先言われたなあ。」 「え?」 「俺も、す、好きだ。」 口が勝手に動く。 「ずっと伝えたかった。初めて会った時から、今の瞬間までずっと大好きです。」 「…。ほんとに?」 「うん。」 「ほんとにほんと?」 「そうだよ。」 莉奈は恥ずかしそうに下を向く。 「付き合いたかったなあ。」 「付き合おうよ。」 「無理だよ。だって私死んじゃったんだもん。死ななきゃよかった。」 彼女の目から涙が溢れていた。 「…。じゃあ、それぞれ約束しよう。俺が死ぬまでそれが守れたら付き合おう。」 「え?」 「俺からのお願いは、天国で幸せになること。 ほら、次は莉奈のお願いの番だよ。」 俺からのむちゃぶりに彼女は驚きながら考える。 「二つでもいい?」 「もちろんいいよ。」 「じゃあ一つ目、学校に行ってみんなと幸せになること。」 「うん。」 「二つ目、私のこと、忘れないでね…。」 「うん。忘れないよ。忘れるわけないよ。」 「ありがとう…!」 だんだん莉奈の体が透けてきた。 「莉奈っ!?」 「あ。そろそろお別れみたいだね。綺羅くん。」 「なに?」 「幸せになってね!」 「!うん!」 「じゃあまたね。」 「…また、ね…!莉奈!元気でいろよ。」 「うん!」 そう言って彼女は消えていった。 俺は今までにないくらいたくさん泣いた。 目が覚めると、自分の部屋にいた。 「また夢かよ。」 そう思った。ふと自分の机を見ると一枚紙が置いてあった。 「?なんだこれ?」 その紙には見覚えのある字で手紙が書かれていた。 綺羅くんへ 幸せになってね。絶対だよ!! あと学校も行ってね! じゃあまた未来の世界で会おうね! 莉奈より 「夢じゃ、無かった…」 気が付くと俺の目には涙がたまっていた。 莉奈が夢じゃないと教えてくれた。 「ありがとう。莉奈..!」 また未来の世界で。 ―――あとがき――― 最後まで読んでくださりありがとうございました! 初めまして。はーむくーへんといいます! これが初めての作品となります。 もし誤字脱字、日本語がおかしなところがあっても見逃してください! たくさん考えた、と言いたいところなんですが、急に思いつきましたw この作品は本当の5分クオリティです! なのにこんなにも長くなって自分自身すごく驚いています。 長くなってしまってすみません! こんな作品ですがコメントをくださると嬉しいです! もしコメントが来たら泣いて喜びます! 改めてこの「また未来の世界で。」を読んでくださり、ありがとうございました!
一番星が輝く理由
人を信じる事って、とても怖い。 誰かと一生一緒にいるなんて出来るはずがない。そう思っていたのに。 「おはよー」 「おはよう、舞輝!」 朝一番で声をかけて来たのは、小学校から親友の明日葉舞輝。そして、私は森泉中学2年の満島ひかる。 「やっほー」 そして、幼馴染の大竹翔琉。 私の世界はこの3人とその他で回っていた。 深い関係なんていらない。2人が一緒にいてくれたらそれで、良かったのに。 その日の放課後、3人で下校していると、舞輝が話があると言った。 「あのね、私と翔琉、付き合うことに なったの。」 そう頬を赤らめて伝えた、舞輝はとても可愛かった。 (え、いきなり何で…。) 今日の朝も昼も2人ともいつも通りで何も変わらなかったのに、今は恋人繋ぎをして見つめ合っている。 「そうなんだ!良かったね。」 そう口にした途端、胸に穴が空いたように苦しくなった。いつまでも3人一緒だったと思っていたのに、“いつまでも”が崩れた。 「じゃあ、明日からは2人で登校しなよ。 私は1人でいけるし!」 本当は嫌だったのに。 残していかないで。 1人にしないで。 ほら、いつまでもなんてあり得ないんだよ。 次の日教室に行くと、1枚の封筒が机の上に置いてあった。 《昼休み、屋上に来てください。 神木大我》 神木大我、って5組のイケメンだって舞輝が言ってたような…? 昼休み、私は屋上に行った。 すると、神木くんが立っていた。 「満島ひかるさん、ひかるさんの笑顔が好きです。俺と付き合ってください。」 なんと、単刀直入な告白なのだろう。 私は迷った。ここで"はい"と返事をしたら、また舞輝や翔琉と一緒に遊べるだろうか。 今度はダブルデートという形になるのかな。 そんな風に考えていると、神木くんはしょんぼりとしていた。 「やっぱり、知らない人からいきなり告白されるなんて、気持ち悪いですよね…」 そんな事を言い出すから私は渋々告白を受け入れた。すると彼は、機嫌が直りとても喜び、抱きついて来た。初めての感覚だった。 暖かくて大きな体。私のへこんでいた心も少し落ち着いたような感覚だった。 神木くんと付き合い始めて1週間。 私は少しずつ彼のことを知っていき、惹かれ始めた。嬉しかった、と共に怖かった。 大切だと思うものは、必ずなんらかの形で失うから。 あの日もそうだった。 父が不倫をして、離婚した日。 私は猛反対をした。寂しかった。いつまでも一緒だと思っていたから。しかし、父は出て行った。 その日を境に母は、酒にやさぐれて、病気で一年後亡くなった。 その日から私は1人。 誰も信じられない日々が続いた。 「いつまでも一緒だよ」 そういった、父はもういない。 「ひかるが一番大切」 そういった母もいない。 でも、私には舞輝と翔琉がいる。 だから、寂しくないと思っていたのに、その2人ももう違う世界にいるようだった。 けれど、そんなある日君が現れた。 少し照れたような笑顔で好きと、私に言った人。とても眩しかった。私自身大切な人が出来て、嬉しかった。 後日、神木くんにこの話をすると、彼はあの日のような笑顔で、私の全てを受け入れてくれた。 「話してくれて、ありがとう。誰かを 信じて良いんだよ。俺は、ずっとひかると”一緒”にいたい。」 私にもそう言ってくれる人がいた。 世界で一番大切だと思った。 「私も、大我くんが好き。絶対に離れないでね。」 私の好きな人は一番星のように眩しい人。 これからもその光で私を照らしてね。
頭の上の数字
私はある特殊能力を持っている。 私の名前は藤田鈴(ふじたすず)。 高校一年生。 私が特殊能力を持っていると気付いたのは小学校一年生の頃だった。おばあちゃんの家に遊びに行った時のこと。おばあちゃんの頭の上にポンと3の文字が浮かんだ。 「おばあちゃん!頭の上に3ついてるよ」 「どうしたの?すずちゃん。ばあばの頭の上何もついてないよ?」 なんだろうなと思っていたが気にはしなかった。それから約3年後おばあちゃんは亡くなった。そう。私の持ってる特殊能力それは他人の余命がわかること。それは中学生になるころ、死因まで見えるようになった。 私の場合全ての人の余命がわかるわけではない。ある程度親しくならないと分からない仕組みだ。だから初対面では気づかない。 特殊能力はもう私にとっては日常に近い。でも、さすが人生100年時代。目に見える数字は80とか70ばかり。50を下回った数字を見ることはない。 死因も寿命がほとんどだ。 「おっはよー!すず!」相変わらず元気だなぁ。この子は高校になってできた友達、小林優香(こばやしゆうか)彼女の頭には90の文字。死因 寿命 と書いている。さすが優香。きっと死ぬまでこのテンションなんだろうなと思う。「なに?また、あの子気になってんの?もう告っちゃいなよ!!」「無理だよーそんな勇気ないし。」あの子というのは中野翔(なかのしょう)のことだ。私は翔が気になっている。完全に片思い。分かっているけど。彼の頭の上にはまだ何もない。多分まだ少ししか話したことがないから。 キーンコーン チャイムがなる。私達は席につく。 頭に60の文字をつけた新人の担任の先生が入る。死因はまだハテナだ。きっとあまり親しくないからだろうな。 「よーし席替えするぞー」と担任が言うクラスからは歓声の声が上がる。 くじを引いて番号が書いてある席に行くと隣はなんと翔くんだった。うっそ。マジで嬉しい!!! 「すずなちゃんだったよね?宜しく」と翔くんが言う。 やばいカッコ良すぎる! それから毎日のように翔と話した。本当に素敵な時間。いつしか気になるから好きに変わり、どんどん親しくなっていった。 ある朝のことだった。見たくなかった文字が彼の頭に浮かぶ。0.8 。ん?何かの誤作動か?と思う。だって今まで整数でない数字を見たことがなかったから。いや間違いなく0.8だ。つまり余命は8ヶ月。 横にはいつものように死因がうつる。 自殺。嘘でしょ。クラスからも人気者の翔くん。今から8ヶ月後翔くんは自殺で死ぬ。 それから3ヶ月後翔くんは突然周りからいじめられるようになった。だれも翔くんと話さない。翔くんと話すのは私ただ一人。 翔くんは次第に学校に来なくなった。誰も心配しなかった。でも、私は毎日翔くんの家に行く。そして、話を聞く。 辛い。学校に行けない。いなくなりたい。毎日そんな話を聞く。 その度に私は大丈夫だよ。生きててくれて嬉しいよ。ありがとう。という。 肌寒くなってきたある日のこと。 翔くんの頭の上の文字は24になっていた。でも、その文字は赤い。そうこれは残りの時間。つまり残り24時間で翔くんは死ぬ。次の日願うように翔くんの家に行った。インターホンでいつものように翔くんのお母さんが出る。「すずちゃん今日もありがとう。でも、今翔におつかい行ってもらってるの。もう少しで帰ってくると思うから。」嫌な予感がした。まさか、まさか。 私は走った。近くで一番高い建物へ。 この付近で一番綺麗な夕陽が見られると有名な展望台へ行く。そこは陰で自殺の名所とも呼ばれていると聞いたことがある。 はぁはぁついた。夕日が沈んできている。 屋上への扉を開けるとそこに翔くんがいた。 「すず。どうしてここが」 「やめて。翔くん。まだ私のそばにいて。」 「俺は誰からも必要とされていない。だからもう、、ダメなんだよ。」 「翔くん!」と私は翔くんの手を引く。 「大丈夫だよ翔くん。私には翔くんが必要なの。だから一緒に帰ろう?」 気がつくと私は泣いていた。彼も泣いていた。彼の心に私の想いは届いただろうか。 頭の上の彼の数字は0を指していた。 それから10年の月日が経った。あれから、私と翔は付き合った。そして結婚した。 今日は結婚式。それでは誓いの言葉です! どうぞ!司会の人が私たちに言う。 「すず。幸せにします。」 「私も翔を幸せにします」 あれ以来頭の上に文字は見えなくなった。 この特殊能力は翔を助けるためにあったものなのかもしれない。
わたしの町の伝統【ホラー要素あり】
わたしは恵美香。えみかって読むの。 今日はわたしの町のちょっと怖い伝統を紹介するね。 わたしの町では決まってハロウィンになると中学生があめを配る。ここまではいいんだけど、その中学生の見た目は子供にとっては怖いものなんだよ。 真っ黒な服に身を包んだ中学生はお面をかぶる。真っ白なお面に目と口のところが穴が開いている質素なものだった。何が怖いかって?穴が開いているにもかかわらず、なかの口や目が見えないのだ。まったく。まったくだよ? さらに配るあめは食べるとまずいことが起こる。そう噂されていたんだ。ついさっきも友達と話した。噂だから本当かどうかわからないけどね。あめは渡されたら必ず食べなきゃいけないんだって。 そしてその中学生は、町をうろつく。その見た目は怖い。見つかったら全速力で追いかけられ、だべさせられる。一度経験しただけでもトラウマになる。 怖いのはここから。あめを渡された人の何人かは行方不明になっている。それに中学生の先生たちはこんな怖いことが起きているにもかかわらず、あめを配る人を把握していないのだ。ましてや止めるとか持っての他。 わたしもさっき家の窓から見えた。怖かった。じっとこっちを見ている。 (END) こんにちは愛花です!意味は分かりましたか? 意味は中学生が中学生ではなく、そのあめを配っている人が食べてくれているすきに、誘拐するということです! 今日こんな夢を見ました。怖かったww ではまたきずなんで!