短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
ネットでも現実でも好きだった
私の名前はこころ、今年高校2年生。そしてあおい、私の幼なじみでずっと一緒。 ーーーーーーーーーーーーーーーー ある日、私はあおいにおすすめされた二人しか参加できないチャットアプリを入れた。チャットをしているときはニックネームのため、相手の名前はわからない。 私「おっ!人きた!はじめましてっと!」意味がまだわからない私にも寄り添ってくれたブルーさんとは毎日チャットをするようになった。 学校 私「あおい!チャットおもしろい!毎日話す人ができたんだよ!」 あおい「おー、そこまでいったか…すげーな…」 「今日も家帰ったらやるの!」 家 私はいつも通りチャットをブルーさんと始めた。すると… ブルー「すきです!付き合ってください!」 なんと、チャットで告られた。しかもあのブルーさんに… チャット内ならいいと思い私はOKを出した。 学校 私「あおい!あのさぁ告られた!!チャットで!」 あおい「へ、へ~」 あおいはいつもよりアタフタしていた。 家 チャットをやる。するとブルーさんからメッセージが… ブルー「もうチャットを辞めます。1年後、また戻ってくるから、それまで彼女でいてね」 それでブルーさんは私の返信も見ずに部屋を抜けた。 でも私はずっと彼女でいるつもりだし、やっぱりさみしい。 学校 朝行くとお知らせがあった。 先生「今日から1年間あおいさんがアメリカへ留学します。今日の放課後、アメリカへ行くそうです。」 は?あおいが?私は何もかもわからなくなった。ずっと一緒だったあおいがアメリカへ…? 先生「最後にメッセージを。」 あおい「今までありがとう、そして、友達のゆうま達、俺のこと忘れんなよ!」 私にメッセージなしかよ… あおい「そして、大親友のこころ、いや、彼女のこころ、忘れんなよ! ずっと愛していてくれよ!」 教室がざわつく、私は気づいた。 ーあのブルーさんはあおいー だからブルーさんに告られたのもあおいからの告白だってこと。 私「も、もちろんっっ(泣)」 何やってんの、みんなの前で泣くなんて、でも、告白されたことと行ってしまうことが悲しすぎる。 放課後 私「なんで私に告白したの?しかもチャットで」 あおい「そのほうが二人で話せるだろ、しかも、お前の顔見るとドキドキしちゃうんだよ…」 あおいの本心を聞いた私までドキドキしてきた。 もうこれでお別れか…さみしいな… あおいの乗った飛行機が行ってしまった。あと1年か… 1年後 私「はじめまして!」 ブルー「お久しぶり!」 え?ブルーさん? トントンと肩をたたかれ、後ろをむくと帰ってきたあおいが… あおい「ホント、変わんないな笑笑」 ここからまた青春がはじまる ーーーーーー終ーーーーーーーーー
私は君に片想いしている____。
私は星宮 清羽(ほしみや しんば)。私はとある人に片想いをしている。同じクラスの風井 晴芽(かざい はるめ)くんだ。だが悲劇は起こった。晴芽くんから恋愛相談をされたのだ。「あのさ、俺好きな子いんだけどさ相談乗ってくれね?」と。もちろん少し話せるだけでも嬉しいからオッケーしたが晴芽くんに好きな人がいたなんて...。晴芽くんは放課後、家に寄ってくれ相談しに来た。どうやら名前を出すのは恥ずかしいようなので○○ちゃんと彼は呼んでいる。「○○ちゃんの気を引くには」とか「誕プレに渡す物」など色々聞かれたことを私は答えた。ワンチャン私の好みを聞こうとしてくれているんじゃないかと思いながら。だから私の好みや考えに似た答えを返す。そうすると彼は太陽の様なキラッとした顔でくしゃっと笑って「ありがとうっ!」って言ってくれるのだ。そう一言言われるだけで私の胸はうるさいくらいにドキンドキンっと鳴ってしまう。それからしばらく経ち、彼もついに告白する勇気を決めたようだ。彼が告白する日の朝私はドキドキしながら学校へ行った。彼によると放課後に告白するようだ。今まで私の家に来ていた時間はもうこれで無くなるのだ。きっと彼とたくさん話すこともなくなりあの太陽の様な笑みを見る事も減るだろう。やっぱり寂しい...。こんなに好きだったのに。その時「しんば。聞いて欲しい」と彼から声をかけられた。私はまだ少し寂しい気持ちの中彼の話にそっと耳を傾けた。もうこれが最後かもしれない会話だと思い____ 「....俺、彼女出来た。星宮、成功したぜ!!」 そっか...。よかった...。成功したんだねッと言い私は心とは正反対の笑みを浮かべる。あ...なんか目から涙が...。晴芽くんを困らせちゃいけないのに...。そう思うほど涙は溢れ無意識に晴眼くんの胸に飛びついていた。「おうおうw泣きたいだけ泣け??w」と理由も分からなく晴芽くんは慰めてくれる。私は本当のことを話すことにした。 .....実はね、私、晴芽くんのことが好きだったの。 「そっか...。好きなのに今まで相談乗ってくれてありがとな。」 晴芽くんはそう言い、微かに微笑みながらゆっくり去って行った。去っても私の片想いが終わることはしばらくないだろう。 _______end_________ どもぉぉ!琥珀_Kohakuでっす☆恋愛小説どうでしょうかぁ
修学旅行でのラブストーリー
僕は埼玉の学校の小学校6年B組にいる私水沢陽菜(仮名)は心を躍らせていたいよいよ明日は修学旅行箱根と鎌倉へ私は彼氏でもある波田哲君(仮名)と同じ班になれるこれがとても楽しみだった そしていよいよ修学旅行の当日私は波田君とバスも隣の席で出発する前から二人で楽しみだねなどと語っていた。そして9時50分鶴岡八幡宮到着そこから班行動が始まるいよいよデートの始まりだお土産を買い10時28分の電車で北鎌倉に行くそして席ももちろん2人はとなりで3分だけど寄り添って座っていた。そして3分後北鎌倉についた私たちは円覚寺という寺へ向かう。そしてすごく長い階段でつらくても、哲君が引っ張ってくれてとても助かった。そして参拝を終えた私たちは鎌倉を経て鎌倉大仏に行った。そこでのお昼の弁当も哲君にあーんしてあげて鎌倉大仏を見たラ次はあのスラムダンクの聖地鎌倉高校前へ目の前は海でとてもきれいだった。そこで私はこういった「今とっても幸せだよ」とそしたら13時52分の電車で江の島に行ってゴールの水族館へそして先生からチケットをもらい中へ入った違うグループの人もいたが、大きい水槽の前で思いっきりハグして1日目は部屋も違うのでそれで終わった2日目はホテルから箱根の関所bに行って、2人のところを持ってっていいといわれたカメラで2ショットをとったりして箱根海賊船は班ごとに同じ船に乗り、そこのバルコニーでも今も幸せだといった。 そして降りた私たちは小田原城へ向かう。そこも自由行動で1時間で天守閣を見てなんと天守閣で私はキスをして好きですと告白していた。あちらも何かを悟ったのか受け入れてハグしてくれた。そこの下には特急踊り子が走っていた。 そしてお昼を食べたら帰路についた。そして学校でじゃあまた学校で会おうといって別れた本当にそんなことおはあったのか夢みたいだった。そこにはまだ暑さも厳しいがわずかに秋の風が吹いていた。
ステンドグラスにコーヒーを注いで。
朝。起きたって 何もすることなどない ベッドから降りて 一時間ほどボーッとしている 強いて言うなら、お気に入りのステンドグラスのグラスでコーヒーを飲むことだろうか。 毎日とは言わないが。 「…カラン」 ー氷が溶けてぶつかり合う音。 この ステンドグラス の虹色のグラスに、シロップで甘くしたコーヒーを注ぐ… まさに 至高のひととき という言葉で着飾るのは流石に豪華すぎるだろうか。 今日もボーッとしたあとは準備をして仕事へ向かう。 何も変わり映えのないいつもの風景。 だったはずなのに、何故か今日は少し寂しさを感じた気がする。 「お客さん、言い過ぎですよ~笑」 愛想笑いをするのも最近は疲れてしまった だが仕事だからきちんとこなさなければいけない。大変な世の中だ。 ……一日なんてあっという間だ。 起きて、仕事に向かい、かえって寝る。これを繰り返すだけ。 今日の仕事を終わらせて、足早と家へ向かう。 家に帰ってふと目に入るのは棚に飾っているステンドグラスのグラス。 見ているだけで何故かホッとする。 …グラスで描いてある女性が心なしか彼女に見えてきた。 数年前にもう他界してしまったが。 このグラスが安心感を与えてくれるのもこの絵のお陰だろうか。 そんなことを考えていたら気づけば夜だ ベッドに潜り目を閉じる。 朝。起きたって 何もすることなどない ベッドから降りて 一時間ほどボーッとしている 強いて言うなら、お気に入りのステンドグラスのグラスでコーヒーを飲むことだろうか。
空
私に自由があるのなら…。 って、考える。 少しずつ変わる、同じ場所から遠い青空へと、羽ばたけるのなら。 空は広くて、風は気持ちよくて…!! 金木犀の濃い香りがした。 「綺麗に咲いてるね、秋桜」 「そうだね、綺麗だね。」 私が枯れてしまうのも、ずっと先のことではない。すぐ、傍にあることなんだ。 少女たちの背中が遠のいた。 誰にも気づかれないのかな。
しらないせかい
ここは、、、? 目が覚めると知らないところにいた。暗くて、怖い。何かが落ちてくる。優しくて、きれいな感じ。でも何かはわからない。 誰かが話しかけてくる。「あなただけの世界。あなたが想像した世界を思い浮かんでこの闇に花を咲かせなさい。」と、感じるように聞いた。 ああ、私は目が見えないのかな。でもそれでこそ自分の世界を繰り広げてみる。 触った感触で、自分の好きなものに解釈してみる。 空から何かが降ってくる。少し暖かい。音も聞きづらいけど、、誰かの笑い声かなぁ。あ、わかった。ここは綺麗な公園なんだ。上から降ってくるのは桜の花びら。共に木漏れ日も降ってくる。声は子供の楽しそうな笑い声。 そして、ひんやりと冷たいものに触れる。バーンバーン、と音がする。 あ、わかった。お昼だけど、花火大会をしているんだ! そして、上から大きな音がする。きっと大きな花火が上がっているのかなぁ。同時に子供達の声もする。 そして、ぼろぼろと大きな音がする。わかった。ふわふわした大きなクッキーがいっっっっっっぱい雨としてふってくるんだ。 これは、、、?誰かかな?誰かはわからないけど、寝ているのかなぁ?私もゆーっくり寝よう。 おやすみなさい。 私は現実から目を閉じた。この、戦争という現実から。 目の前には、いっぱい降ってくる爆弾の雨。 爆弾の火で熱くなった野原。 色々な人の悲鳴。 爆弾を出す戦車。 大きな爆弾。 ぼろぼろと壊れる建物。 涙を流しながら寝る人。 私は、現実から目を閉じた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 戦争というもののつらさ、苦しさから逃げたい多くの人々のうちの、静かに目を閉じた女の子のお話です。 戦争で苦しむ人が1人でも少なくなりますように。 だれかが、救われますように。
マジカ!!な、お話
私の名前は美花。最近幼馴染のゆうとが事故にあったのでお見舞いに来ている。 「ゆうと、最近の調子はどう?」『だいぶ治ってきているって。体調も良くなってるよ。』 ゆうとは事故にあってから、1週間も意識不明だった。でも、最近は調子がいいらしい。 「今度、ゆうとの好きなお団子買ってきてあげようか?」『うーん、今はアイスが食べた、、う、うぐ、、、、、うぅ!、、が!』 急にゆうとが苦しみ始めた。今ベルで看護師さんを読んだ。ゆうとは必死に体を動かそうとしている。「ゆうと!どうしたの!ゆうと!」 顔が真っ青だ。私はとりあえず、「妹ちゃんや家族に言いたいこととか、なんでもいいから伝えたいこと書いて!!」 ゆうとはペンと紙を持って、必死になにかを書いた。「ゆうと、ちゃんと渡すから!!」 そして、ゆうとは護師さんが来る頃、天国へ言ってしまった。 「妹ちゃん、ゆうとが最後に残した手紙。開けてみて」そして、妹ちゃんが開くと、顔が真っ青になり、 《これ、本当に私にですか?》その紙には、、、 『酸素チューブを踏むな。足をどかせ。』 END どうでしたか?初めての短編小説でした!!アドバイスとかくれると嬉しいです。タメ口とか、なんでもOKなので感想ください! 読んでくれてありがとうございました!
懐かしいこの温かさ。
朝起きたら倒れている両親。 仲の良かった友達は消えていく。 わたしの大切な人はみんなわたしから離れていく。 あーあなんで生きてるんだろうな。 そんなことを考えながら教室の前に立つ。 「ふぅ」 そっと深呼吸をして勢いよくドアを開ける。 「ねぇ、沙彩(さあや)が来たよ」 あちこちであざ笑う声が聞こえる。 なぜかはわからないが入学時から避けられている。 大切な人みーんなそう。 大切な人を失ってしまう運命なのかもしれない。 なんでわたしばっかり… ある日突然、知らない男性から声をかけられた。 「あのさ、沙彩ちゃん、だよね?ちょっとお話ししたいことがあるんだけど」 その男性は見覚えがあった。でも思い出せなかった。 男性はこう言った。 「突然だけど聞いてほしい。解離性同一症、つまり君は二重人格なんだ」 は?言っている意味がわからなかった。 「かつて君は実の母親から虐待を受けていた。それによって心を壊してしまった君は解離性同一症になってしまった。そのあと君は違う親に引き取られた。そして幸せな生活を送った。でももう1人の君は君が幸せにしているのが許せなかった。だから君の大切な人を奪ったんだ。これが君の知りたかった真相」 信じられなかった。いや、信じたくなかった。 わたしが…この手で…みんなを… 「でもね君はなにも悪くないから。君の手はまだ汚れていないから」 その男性はそう言ってぎゅっと抱きしめた。 なんだろう、この温かさ。懐かしい。 …そうかあなたは 両親の虐待が見つかり警察に引き取られる時そっと抱き合いめてくれた。 新しい両親が見つかった際、優しく撫でてくれた。 わたしの大好きな警察官であり、わたしの大好きな本当の〝お父さん〟
家族を守るため。(グロ注意!)
代り映えのしない現状。 飽き飽きするほど見てきた青い空、そしてたくさんの人々。 そして、 赤黒い血。 ある日補修が終わり、学校から帰ったら、 家族が血を刺されて倒れていた。 「...は?」 目の前に横たわる家族の姿。 傷口から湧き出る赤黒い血。 俺は頭が真っ白になった。 虫の息の母が「そう…た、に…げて…」と言った、 その時。 ドン! 俺は倒れた。 耳鳴りがする。頭が重い、意識がもうろうとする。 「あぁ、俺、死ぬんだ…。」 瞼はどんどん閉じていき。 俺は死んだ。 「...っは!」 目の前にあるのは、真っ白な天井。 「...夢、だったのか?」 今時夢オチとかありかよ。 けど。 学校から帰ってきたら、また家族が殺されてて。 また後頭部を殴られて、俺はまた死んだ。 三回目の朝、俺が最初に思ったのが。 「これって、死に戻りってやつじゃね?」 そう思って、図書館で調べてみた。 「死に戻りは、自分が死んだことで発動する力。 自分が死んだ後、次に目を覚ました時、同じ日の朝に俺は戻る。 そして、あらかじめ起こることを阻止しなければならない。」と書いてあった。 そうと決まれば。 四回目の朝、俺は家族を殺した犯人と戦うため、色々と道具を集めた。ハサミやナイフ、…とか色々。 正直俺もどれがどれだかわからない。 役立ちそうなものを集めただけだから。 そして学校帰り。 家のドアを開けると、家族は相変わらず倒れている。 4回目とはいえ、家族の亡骸を見るのはつらい。 たしか、後ろから殴られるはずだから…。 ガッ! よし。用意しておいたナットで攻撃を防げた。どうやらレンガで攻撃しようとしていたみたいだ。 犯人も驚きを隠せていない。 今まで家族を殺してきた罪、今ここで晴らす! そう思っていたのに。 バンッ! …筒から放たれた熱い何か。 弾丸だった。 それから俺は、何回も何回も死に戻りをした。 あらゆる可能性を考えた。 けれども犯人は初めからそれを知っていたかのように、俺のことを殺しに来る。 警察にも信用してもらえない。当然だけど。 そして666回目の死に戻り。 今日も俺は戦う。
僕は『犬』だけど、君は『猫』みたいだ。
僕は『犬』みたいな性格で、君は『猫』みたいな性格。 だけど、僕は君を幸せにして見せる。 僕は犬沢ケン(いぬざわけん)、中1。 僕は、外で遊ぶのが好きで、それも1じゃなく部活の先輩たちなどと遊ぶような、 そんな性格。 一言で言うと、僕は『犬』。 犬そのものみたいな性格をしているのが、僕。 そして今から紹介するのは、 猫井美々(ねこいみみ)という僕の同級生だ。 彼女とは幼馴染で、お互いのことはだいたい知っているような関係。 彼女は、ほとんど外に出ることがない。 休み時間も1人で静かに自分の席に座っていることが多い。 一度、美々の家に行ったことがあるけど、美々はたいてい、家では寝ているそうだ。 言うまでもないだろうが、彼女は一言で言うと『猫』。 僕は犬、彼女は猫。 猫と犬は仲が悪い、という設定が、物語には多い。 だけど、僕は彼女と喧嘩なんてしない。 僕は、猫井美々が好きだ。 そして2年後。 僕たちは中3になった。 僕はある決心をしていた。 僕は、今から美々に告白をする。 猫のような優雅なあの子に、好きだと伝える。 放課後、誰もいない運動場の隅に呼び出した。 「ケンくん、どうしたの?」 眠そうに目をこすりながら、美々がたずねる。 「好きだ!!付き合って!!!!」 僕は腹の底から大きな声を出した。 美々は、拍子抜けしたように黙り込む。 だがしばらくして、言った。 「私も、好き。ありがとう」 その言葉を聞いた途端、僕は飛び跳ねそうになった。 すると美々が、「私のお守りなんだけど、もらってくれる?」と、 赤いリボンのついた鈴をくれた。 まるで、猫の首輪のような――。 僕は『犬』で、君は『猫』。 僕たちは、恋人になった。
「優しい」世界の物語。
昔々。 そのころの世界はとても優しい世界でした。悪者とされる人は一人としていませんでした。 しかし、一人の少女が生まれたことによって、悪者とされる人が一人生まれてしまいました。 少女は、嘘をつくことができたのです。 今では、誰しもが嘘をつきますが、その頃にとって、嘘は重罪どころではありませんでした。 神に歯向かう者、生贄にしても良い者とされました。 その少女も大きな洞窟に住む龍の生贄にされることになりました。 めでたしめでたし。 ーーー 私は、必死に走った。 龍から逃げているのだ。 冬になったばかりの風が、ナイフのように冷たく突き刺すのを感じた。 寒かった。 生贄に差し出された服は、夏服より薄い服だった。 龍はどうなったかと後ろを振り返る。 龍は、遅い。 馬鹿だから。 飛べばいいのに、私に合わせて歩いてきている。 「…」 少し、考えてから私は近くにあった神殿に逃げ込んでみた。 龍からしっかり見えるように。 すると、龍は荒々しく吠えてから、自分の穴に帰っていった。 神に使えるものが、神殿に入ったら死んでしまうと思っているのだろう。 やっぱり馬鹿だ。 「はあああ…」 特大のため息をつく。 死ぬかと、思った。 初めて嘘をついた時、家の外に放り出された時も、1週間食事がなかった時も、生贄にされるために捕まった時も、龍が見つけやすいようにと流血するほど体罰を喰らった時も。 死ぬとは思わなかった。 死といえば、」おそらく私が死んだ後、「優しい」人のいいように捏造されて、御伽話になるんだろう。 私、逃げ切ったのに。 何が、「優しい」だ。 「残酷」の間違いだろう。 自分たちの上手いように捏造していって。 何が何が何が? 何が「優しい」の??? 「優しい」って何? 私の嘘は変わらない。 変わることができない。 初めて母にこのことを聞いて、嘘だと決めつけられ、龍の生贄になった今でも。 「さよなら。お母さん。いえ、残酷な世界。私、一人で生きてく。でも、もう一度聞きたい。答えは返ってこないだろうけど」 ーどうして、生贄にされる人が普通に生きれる人より多いのー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めまして! 夜桜です。 最初は、主人公を幼馴染が助けるとかいう恋愛モノを考えていたのですが、気がつけば意味怖っぽくなってました。なんででしょうね…??? ダーク系の小説は初めてです!(ダークになっているかどうかは別として) なんか、こう…不思議な感じのふわふわした世界線目指しましたが、途中で挫折しました。次頑張ります!!! では、また。
僕は君と付き合いたい。
僕はため息を付く。高橋友香(たかはしともか)。小学5年生だ。 毎日、毎日、好きな人をいじられる。 クラスメイトにも、親友にも、家族にも、 僕がその人と釣り合うわけがない。 名前は定直宙(さだなおそら)。 運動が出来て、勉強はあんまり…でも、イケメンでムードメーカーでとにかく とっても優しいんだ! 僕は、勉強はそこそこ、体育は自分で言うのも何だけど、めちゃくちゃ出来る! でも、顔と身長がダメだった。 顔はブスの極み。みんなは可愛いって言ってくれるけど、多分お世辞だろうな… 身長は学年で2番目の160㎝くらいで、背が高い。 こんな僕、どんなやつでもごめんだろう、 「高橋ー!こっちに来いよ!一緒にドッヂやろうぜ!」 宙に呼ばれる。 「うん!いいよー!」 この気持ちがバレてなきゃいいなぁ、 次の日の帰り道、事件は起こった。 友達の女の子が宙に告白してる現場に居合わせてしまったのだ。 「私さ、定直くんが好き。付き合って。」 僕は心臓がドキドキしてた、 付き合ったらどうしよう、 そんなことを考えながら柱の影にいた。 すると、宙はとんでもない言葉を発したのだ。 「ごめんな、俺は今、この後ろに隠れてる高橋が好きなんだ。高橋、俺と付き合ってくれ。」 僕の方を向いて言われた。 僕は苦しくなって…同時に嬉しくなって… いつの間にか抱きついていた。 「僕も宙がすき。もしよかったら付き合おう!」 一部始終を見てた女子が学年中に広め、大惨事となった。 いつも聞かれるわ、二人で喋るのも苦痛だったり、 でも、それ以上に大切な宙がいた。 僕の彼氏だった。 「友香っ!俺さ、こんどこのショッピングモールに一緒行かない?」 「もちろん!初デートはそこで決定だね!」 僕が言うと、宙は顔を赤くした。 僕はミスったと思ったが反応が面白く、 ついついいじってしまった。 「なに、まだ照れてるの?」 「照れてねぇし!」 そんな言い合いをする二人が夕日の影となり、写っていた。
一本の花
~一本の花~主人公:せせらぎ せな 友達:さとう あいか せな=せ あいか=あ いじめっ子:い 私には一番の親友がいる。それは同じクラスのあいかちゃん!とっても優しくておもしろい。でもそんなある日・・・。 あ「せなっ!」 せ「あ、あいか!どうしたの? あ「これあげるよ!」渡されたのは一本のきれいな色のお花だった。 せ:可愛い!これ、もらっていいの?? あ:もちろん!せなのために買ったやつだから! せ:ありがとう!うれしい! 私は本当に嬉しかった。でも、せなはなにかに気づいてほしそうな目をしていたことに私は気づかなかったのだ あ:大事にしてね! せ:うん!ありがとう! でも、せなとのやり取りはこれで最後だった 翌日 せなはトラックに轢かれて死亡した。 せ:そんな,,,,。でも、このお花は、絶対に大切にするから、ちゃんとお世話するから、、、!私は泣いて泣いて泣きまくった。授業中も泣いた。もう授業にほとんど集中できなかった。 それからというもの、私は悪い事しか起こらなかった。 い:あんた、いっつも気に食わなかったんだよねぇw人気者のあいかと仲良くしてさぁw今度は私が仲良くしてあげる~w カチカチカチカチッ いじめっ子はカッターを持っていた。 せ:な、なにするの、、、?やめてよ、、、! い:生意気言いやがって、そんなんで辞めるわけないじゃぁんw ギリギリッ せ:い、痛いっ!やめ、あぁぁぁぁぁあ! い:あれ?その手に持ってるもの何??せ:いや、これは、、、。 い:へぇ?w花持ってるの??しかも一本??だっさぁwグリグリ いじめっ子は上履きでその大切なお花を潰した。せ:(大切にするって決めたのに、、、。) それから家に帰り、潰された花を見てたくさん泣いた。でも、ふと思った。 せ:あ、そうだ、このお花にも花言葉ってあるのかな? せなはいま花言葉にはまっている。 せ:えっと,,,。この花はパンジーかな?パンジーの花言葉は、、。え、、、、? パンジーの花言葉は「一人にしないで」だったのだ せ:あいか、事故じゃなくて、自殺だったの、、? 何故か私はそう思った。 せ:だったら、今すぐ、あいかのところにいこう 私は先生の隙をついて屋上までのぼった。夜だから少し怖いが、自然とその怖さもなくなってきた。今すぐあいかにあいたい、そう思ったのだ。 星が輝く空の下、私は笑顔で落ちていった。 ーENDー
あ行がない世界
目が覚めたら知らな×ところに×た(目が覚めたら知らない所にいた) 「ここどこ、?」 「こんにちは」 「×はたはだれ、?」(あなたはだれ、?) 「僕はだれでもな×よ」(僕はだれでもないよ) 「てゆ×かさっきからバツがつくけどなんなの?」(てゆうかさっきからバツがつくけどなんなの?) 「ここは×ぎょ×がな×せか×なんだ」(ここはあ行がない世界なんだ) 「×ぎょ×がな×せか×?」(あ行がない世界?) 「×ん。×ぎょ×はつか×な×んだ」(うん。あ行は使えないんだ) 「なんで?」 「このせか×の×ら×人が×ぎょ×がきら×なんだ」(この世界の偉い人があ行が嫌いなんだ) 「×ぎょ×ってどんな時につか×と×も×?」(あ行ってどんな時に使うとおもう?) 「××してるとか、×りがと×とか?」(愛してるとか、ありがとうとか?) 「そ×そ×。×だと×ただきますとか×だと×んとか×だと×が×とか×だと×ねが×しますとか」 (そうそう。いだといただきますとかうだとうんとかえだと笑顔とかおだとお願いしますとか) 「×ぎょ×って×ろ×ろつか×んだね」(あ行って色々使うんだね) 「そ×だね」(そうだね) 「僕の×やがね、××してるって言葉がつか×な×から離婚しちゃったんだ。」 (僕の親がね愛してるって言葉が使えなかったから離婚しちゃったんだ。) 「×?」(え?) 「××をつた×られなかったんだろ×ね。」(愛を伝えられなかったんだろうね) 「そっか、、」 「人って××を言葉にしな×とだめみた×」(人って愛を言葉にしないとだめみたい) 「××を言葉に…」(愛を言葉に…) 「早く言葉にしな×と嫌われちゃ×んだって」(早く言葉にしないと嫌われちゃうんだって) 「嫌われ…」 「だから君も早く××してるってつた×なよ?」(だから君も早く愛してるって伝えなよ?) 「×ん…!」(うん…!) 「あ、れ…?」 「自分の部屋だ…寝てたのかな…?」 「てゆうか、あ行使える…当たり前かあれは夢だもんね」 「愛を言葉に…」 「早く伝えないと嫌われちゃう…」 「伝えなきゃ…!」 ダッ 私は好きな人が待っている公園へ走り出した。 そう。私は今日、公園で告白をしようと好きな人を呼び出していた。 緊張してベットでぼーっとしてたらいつのまにか寝てて、あの夢をみた。 「お、お待たせっ!」 伝えなきゃあ行が使えるうちに愛してるって 「あの、、!!好きです、!愛してます!付き合ってください、!!!」 夢に出てきた男の子には感謝してる。 告白する勇気をくれたのだから。 おっと!もうこんな時間だ。デートに遅れちゃう! 「いってきます!」 「いってらっしゃい」
キスをしたって幼馴染でしかいられない!!!
「好きだ、付き合ってほしい!」 誰もいない放課後の教室で俺、九条淳(くじょうあつし)は、幼馴染の道田茜(みちだあかね)に告白をした。 茜はおとなしめな性格で読書が好きな女の子。 優しい性格の持ち主で、淳はそんな茜を好きになった。 九年間隠し続けてきた気持ちを今、明かす。 茜は下を向いていてどんな表情をしているかはわからない。 淳は喉を鳴らすと茜の返事を待った。 「淳、気持ちは嬉しいよ、ありがとう。でも、ごめんね。私、今好きな人がいて、淳の気持ちには応えられない」 茜はそういうと、教室を出て行く。 一人その場に残された淳は黙ってしゃがみ込んだ。 翌日。 遅刻スレスレで登校した淳は、教室に入るなり自分の机に顔を置く。 窓の外を見ながら小さくため息をついた。 まさか、断られるなんて思ってもいなかった。 茜の好きな相手か、誰なんだろう。 淳はそのことばかり考え、事業に集中できなかった。 休み時間。 淳のところに友達の成瀬瑛人(なるせえいと)が寄ってくる。 「どうした、淳?」 瑛太は前の席に座りながら淳にそう問いかけた。 「実はさ、昨日茜に告白したんだ。そしたら断られちゃって。」 淳はため息をつくと顔を上げた。 「そっか、断られたか。で、それで諦めたのか?」 瑛太の言葉に淳は首を横に振る。 「ううん、全然。今でも付き合いたいとか思ってる」 淳は少し顔を赤くして答えた。 「そっか、なら攻めないと。」 「攻める…‥?」 瑛太の言葉に淳は首を横に傾げる。 「そう、攻めるんだ。そうしないと誰かにとられちゃうよ?」 瑛太がそう言ったのと同時に茜が昨日言った言葉を思い出した。 『私、今好きな人がいるの』 顔を少し赤らめて答える茜の姿を思い出して首を大きく左右にふった。 「そうだな。攻めないとダメだよな」 淳は席を立つと急いで教室を出て行った。 「あっ、おい!最後まで話を…‥!」 瑛太は淳が出て行ったドアを見ながらつぶやいた。 「お前の攻めるは危険だから教えようとしたのに」 その声は決して淳には届かなかった。 淳は茜のクラスに行くと近くにいた女子生徒に聞く。 「茜は?」 「ああ、茜ちゃんなら図書室だと思うよ。」 お礼を言うと急いで図書室に向かった。 「茜!」 図書室の戸を開けると茜がカウンターでお弁当を食べていた。 「茜、ひとりなのか?」 茜は少し驚きながらも頷く。 「今日、友達が休みだったから。で、何の用?」 茜は気まずいのか下を向いたままそう言った。 「あ、えっと、その。おれ、茜のことが好き。今日はその気持ちを行動で表そうと思って。」 淳はそういうと茜に近づき唇にキスをした。 「ん!?」 茜は驚いた様子で淳を押し倒す。 「なにすんの!?」 怒ったのか茜は立ち上がりお弁当箱を片付けると図書室を出て行った。 「あ……、やってしまった」 淳はキスをすれば意識してもらえると考えていた。 でも、逆に茜を怒らせてしまった。 「嫌われたな……」 淳の声が静まり返った教室に響いた。 放課後。 落ち込みながら門を出ようとしたところで誰かに呼び止められた。 「淳、今ちょっといい?」 そう言ったのは茜だ。 淳は戸惑いながらも頷いた。 「うん」 二人は図書室に行くとカウンターに座った。 「淳、あのね。私、好きな人がいるって言ったよね?なのに淳にキスされて酷く傷ついたの。だから淳にはちゃんと言っておこうと思って。」 茜は深呼吸をすると口を開いた。 「私が好きな相手はね、成瀬くんなの。」 その言葉に淳は頭が真っ白になった。 茜の好きな相手が自分の友達、瑛太だということに。 「瑛太……?」 「そう、だから淳の気持ちには答えられないから。二度とあんなことしないでね。」 茜はそれだけ伝えると図書室を後にした。 「まさか瑛太だったなんて…‥」 淳は愕然とした。 翌日の放課後。 屋上に来た茜に淳は謝った。 「急に呼び出してごめん。昨日、キスしてごめんな」 淳のその言葉に茜は答えた。 「うん、もういいよ。あっ、私ね、成瀬くんと付き合うことになったの。怒らないでね、成瀬くんを」 茜の言葉に少し辛くなったが頷いた。 「ああ。茜も瑛太も大切な人だから。それに、キスしても茜とは幼馴染でしかいられないってわかったし」 淳の言葉に茜は笑顔を見せた。 「ありがとう。私たちはずっと友達だよ!」 茜は手を出して握手を求める。 淳はその手を握った。 「おう!」 二人の笑顔が夕陽に照らされて一層輝く。 淳も茜も今までにない友情を感じた。
入学式、恋に落ちるまでの10カウント
今日は入学式だから、遅刻するわけにはいかねぇな! そう思って時計を見ると… 「8時くらいには着いときたかったのに、今8時10分じゃん!」 プルルル… あー!なんだよこんな時にィー! 「もしもしー?」 「お弁当忘れたから届けろ。」 「偉そうだなー!」 「あ"ぁ?」 「はい。すいません届けます。」 「わかったならいい。」 なんだよーー!!って時間ねぇんだった!弁当カバンに入れて…。 「行ってきます!」 うおお!流石に初日から遅刻はやばいやつと思われる! それだけは嫌だ! そう思ってスピードを上げた途端…。 ガコッ ガサッ ペチャ あ。やべぇ。俺の弁当であってくれ!さもないと姉ちゃんに◯される。 助けて助けて助けて助けて…。 タヒにたくねぇーーー! そんなことを考えてる間に学校についた! 10 やばい!急げ!遅刻は嫌だ! 全速力で走れ! ガコガコッ グチャ あぁ。完全に終わった。 9 上靴に履き替える。 8 廊下?関係ねぇ!走れ! 7 窓を見る。 今日は雲一つない、晴天だ。 6 っと!余所見してたら洗剤で滑った!バナナの皮より危ねぇ! しかも靴に付いた! 5 うっ!汗がすげえ気持ち悪りぃ! 4 汗を拭う。 3 教室の前に着いた! 2 緊張するけど、いけ! 1 「おはようございます!」 教室に入ると同時にお辞儀をするが、カバンが開いていて教科書が落ちる。 もちろん姉ちゃんの弁当も…。 うわっ!教科書に躓いて誰かとぶつかる。誰だ?女子だ。 キーンコーンカーンコーン 彼女と目が合う。そして2人は恋に落ちた。
私の好きな人…
私、山田 優美(やまだ ゆみ)は中学二年生。 私の好きな人は佐野 叶太(さの かなた)かっこよくて最高にイケメンだからみんなにモテるタイプだ。 ある日突然、めまいがし、私は入院することになった。もちろん大好きな叶太にも会えなくなった。 しばらくし、医師から告げられた。「余命はあと2ヶ月です」と。 突然のことにびっくりした。その日の午後、私の友達が会いにきてくれた。花やクッキー、それに私の大好きな推しのグッズをたくさん買ってきてくれた。 あと余命が1ヶ月になった頃、叶太が会いにきてくれた。そして、私に言った。「お前のこと大好きだよ」と。私は「うん。私も大好き」と、自分の思いを伝えた。その時だ。私は気を失ってしまった。 まだ元気な頃に、叶太に伝えたことがあった。もし私が交通事故とかで死んだら、ハグしてくれる?それとずーっと一緒にいようね。と、私は言った。 -それから8年後- 叶太は元気に働く大人になった。 それと私のことをずっと愛してくれ、いつも行ってきます。と、言ってくれるのだった。 -END - あとがき 小説初挑戦です。 komomoです。 誤字とかあったらすみません。 またねー!
あなたがいいから
「ねぇ、あなたでいいから私を連れて行ってくれない?」 好きな人からの告白の返事はこれだった。 そもそも、真っ当に恋愛をして、真っ当な告白をしたわけではないので、そんな返事が来ても文句は言えないのだが、流石にそんな回答は想定外だった。 「えっと…それはどういう…」 「だから言った通りよ。あなたみたいな人でもいいから私を連れ去って欲しいの。」 「なんで?」 「…理由を言わなければいけないのかしら。」 「…具体的には何をすればいいのかな。」 「家出を手伝ってほしい、ってところかしら?」 上手くいったと言わんばかりの得意げな笑みを浮かべる。そんな些細な変化にも胸が踊るのだから、僕が彼女に逆らえないのは当たり前のことと言っていいだろう。 「家出?君がかい?」 「ストーカーでもわからない事はあるという事よ。じゃあ今日の7時、この場所で会いましょう。」 そう言って彼女は僕に背を向けた。 彼女のストーカー…曰く彼女に恋をしたのは、去年の今頃だった。 高校受験に失敗し、私立の通信制しか選択肢がなくなり、もはや居場所がなくなった僕の前に、彼女が現れた。 と言っても、僕がたまたま見かけただけである。しかし、桜並木の通学路で、羨望、野望、嫉妬、後悔。それらの淀んだ感情を全て押しのけるかのような彼女の澄んだ空気、そして、彼女の何も映さない、ただ透明な瞳に恋をした。 みたいな前置きを考えていれば、噂の彼女が約束通りの時間に来た。 制服姿かお洒落な格好しか見ていないので、ラフな格好の彼女に少しドギマギする。 「あら、待たせたかしら?」 「いや、僕もいま来たとこ。」 カップルみたいだな。デート先が家出場所でさえなければ完璧だったが。 「じゃあ行きましょう。」 そう言って彼女は僕の横に立つ。どうやら行き先は僕に丸投げらしい。 「じゃあ…海なんてどうかな?」 「デートみたいね。まぁいいわ、連れて行って。」 そうか、デートと思えば気が楽になってくる。 などと言いながら全然気は重かったが、僕が知っているとびきりの穴場についた。 「…誰もいないわね。」 「家出少女を人前に晒すわけにも行かないからね。」 「それもそうね。」 そう言いながら彼女は指を僕の手に絡めた。 「デートなんでしょう?」 いたずらっぽく笑う彼女にドキっとしながら、僕は黙って歩いた。 「これがカップル同士ならさぞ胸キュンシーンになっただろうな。」 「実際はストーカーと変人ね。何ならカップルになってもいいのだけどね。」 今日の彼女はやけに自分を安売りする。いや僕としては嬉しいのだが、なんだか違和感を感じる。 「やめとくよ。」 「告白した側がよく言うわ。」 「…なら、僕がここでキスを迫っても君は受けるのかい?」 「受けるわね。」 僕は彼女にキスをした。ふと目があっても、彼女の瞳に僕は映っていなかった。 「…次は私の行きたい場所に行ってもいいかしら?」 「構わないが、どこなんだい?」 まさか、ここまで来て家などと言わないだろうな。 「そうね…取り敢えず来て。」 まさかのサプライズか?こういう事も好きなのか。 ストーカー失格などと考えていれば、彼女は歩き出していた。 「ここよ。」 ついた場所は、花達が美しく咲いた岬だった。 「綺麗だな。」 「でしょう?行き詰まった時はここに来るの…もう来ることもないわね」 そう言うと彼女は悲しそうに目を伏せ、岬の先に立つ。 「おい、何をしているんだ。」 「本当はね、あなたじゃない人に頼むつもりだった。それこそ真っ当に私にアプローチしてくれる人とかね。…私は1人が怖いから、この世を去る時も誰かと一緒に居たいのよ。」 彼女の考えている事がわかった。だが意外と、僕は戸惑っていない。1年もストーカーしている功だろうか。 「…じゃあ、僕も一緒に連れて行ってくれないか?」 「言うと思ったわ。だからあなたにしたんだもの。」 そう言うと、彼女は諦めたように笑った。彼女としては、止めてくれたほうが嬉しかったのかもしれない。でも僕は独占欲の強くて気持ち悪いストーカーなんだからそこは諦めてほしい。 彼女と心中するほうが、僕としては都合がいいのだ。 「それにしても、あなたの名前何だったかしら?忘れてしまったわ。」 「いつも手紙の最後に書いているだろう?リョウジだよ…名前が分かっている人の方が良かったんじゃないか?」 「忘れていたのだからしょうがないでしょう?それに、あなたがいいのよ」 最後の最後にそんな事を言われたら心中なんてやめて真っ当な恋をしようだなんて言いたくなる。 でもまぁ、僕は彼女に逆らえないのだから、しょうがない。 星空の下、花達に囲まれながら僕は呟く。 「じゃあ行こうか。ミサキ。」 「そうね、リョウジ。」 彼女の瞳に僕は映っていた。 初めて書いたのが何気重くてびっくりです。