短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:8

言えて良かった、さようなら」

中学一年の4月。私はずっと好きな幼馴染みの 矢野 優から、こう言われた 「俺、好きな人出来た…」 相手は岡川葵。ショートカットで少年のように元気な女子。優、前女の子らしい子が好み、とか言ってたじゃん。私、優のために髪伸ばしたんだよ…悔しくて素直になれない 『私だって好きな人いるもん。優の話聞くから、私のも聞いてよね』__あれから一年と2ヶ月。ずっとさりげなく優が好き、とアピっているのに全く気付かない。でも、優も動けていないし自信がないらしいから安心してしまう私がいるのが、“あぁ私、嫌なやつだな。こんなやつ優は好きにならなな”と モヤモヤした気持ちを抱え優と一緒に下校する。優が「公園寄らない?話したくて」と言うので誰もいない公園のブランコに座る。するとだんだん優の顔が歪んで、遂に静かに泣き出し… 「俺、振られた」 時間が急に遅く流れる。かすれた声で告白したの、と聞くと岡川葵に好きな人ができた、 私は慰めることもできなくて。私に出来ることを考えた。『ねぇ、優。次は私が話すターンだよね、いい?』と急に話を振ってみる。優と同じタイミングで振られようう。『私、優のこと好きなの__  (タイトルの台詞→完結)

短編小説みんなの答え:7

ココロノコリ (心残り)

主人公 藤湊生 (ふじみなせ) 友人 中尾勇介 (なかおゆうすけ) 幼なじみ 椙原莉奈 (すぎはらりな) 中尾「おーい!!湊生!!」 湊生「おお!!勇介!!」 中尾「一緒に帰ろーぜ!!」 湊生「うん!行こ!」 僕は、藤湊生。 こいつは、友人の中尾勇介。 僕には、好きな人がいる! それは、幼なじみの莉奈。 昔から一緒にいるから、向こうはこっちになんか興味無いと思うけど、僕は大好きだ。 莉奈「湊生!勇介ー!」 中尾・湊生「あ!莉奈ー!一緒に帰ろーぜ!!」 莉奈「うん!!」 中尾「そういえば、湊生の好きな人って、誰なんだ?」 湊生「言えないに決まってんだろ」 莉奈「えー。言ってよー!相談とか乗るからさぁー。」 湊生「無理無理」 湊生の心の中「まあ当然無理に決まってる。笑 だって好きな人に好きな人聞かれてんだぞ?言えないに決まってるだろ。」 こんなことを思いながら、家へ帰った。 その日の夜、嫌な予感がした。 その次の日の朝、予感は的中した。 湊生の母「湊生!!!」 湊生「なんだよこんな朝早くからー」 湊生の母「今すぐ病院に向かうよ!! 莉奈ちゃんが倒れたって!」 湊生「え!?はやく言ってよ!!」 湊生の母「とりあえずはやく車に乗って!!」 湊生「どうしよう。。」 ~病室~ 湊生「莉奈!!!」 莉奈「湊生。。」 湊生「どうしたんだよ!大丈夫か?」 莉奈「大丈夫。貧血で倒れただけだから。」 湊生「心配かけんなよ。でもとりあえず良かった。」 莉奈「心配してくれてたの?」 湊生「いやいやいやいや。心配なんかす、するわけないだろぉ!」 莉奈「図星だね笑」 湊生「莉奈。」 莉奈「なに?」 湊生「やっぱなんでもない」 莉奈「何よー」 そんなこんなで会話を終え、家へ帰った。 ~家~ 湊生の母「湊生。」 湊生「なに?」 湊生の母「実は莉奈ちゃん。。」 湊生「なに!!莉奈がどうしたんだ!」 湊生の母「莉奈ちゃん、病気にかかっちゃって、悪化しすぎて、余命宣告されてるの。」 湊生「え。。嘘だろ。。」 湊生の母「ホントなの。。」 湊生「嘘だって言ってくれよ!!!!」 湊生の母「ごめんね湊生。早く行っておけばよかった。。」 湊生「なんでだよ。。莉奈。。」 僕は病院へ走った。 運動会のリレーより早く走った。 ~病室~ 湊生「莉奈!!!」 莉奈「湊。。。生。。」 湊生「大丈夫か!!!!」 莉奈「今まで、ありがとう。大好き。」 湊生「なんだよ!!どうしたんだよ!!」 ピー ピー ピー (心肺停止音) 湊生「莉奈!!!!」 湊生「先生!!早く来てください!!」 病院の先生「もう、手遅れです。午後7時6分、ご臨終です。」 湊生「嘘だろ。。莉奈!!!起きてくれよ。。好きだ!!!大好きだ。。」 莉奈の家族「莉奈。。。」 中尾「莉奈!!!。。嘘だろ。。」 その時、僕は気づいた。 莉奈が亡くなった時刻は、僕の生まれた日、7月6日だと。 僕は、あの日からずっと、心残りがある。それは、莉奈に、思いを伝えられなかったことだ。 莉奈。好きだった。大好きだった。 ありがとう。莉奈。 はい!終わりましたどうでしたでしょうか。結構ベタな感じのお話をイメージしたんですけど笑笑 感動してくれたら嬉しいです!

短編小説みんなの答え:7

操られ人形。

僕は操り人形。 そこそこ頭がよくて、友達もいて。 先生からの信頼も厚い。 でも 建前だけで生きてる。 全てはなんのため? わからない。 両親に言われたままに生きてきた。 僕は何を言っても無駄。 どうせ、操られたままなんだから。 生涯僕は操られ人形。

短編小説みんなの答え:4

シュワっとはじけた恋シャボン

季節は夏。猛暑で熱中症になっている人も多い。 「暑すぎる~…」私はヘトヘト…「おぉ!美咲!今日暑すぎる(笑)」この子は幼なじみの蓮人!実は蓮人に恋してます! 「それな(笑)」蓮人は心を許せる人。大好き! 「美咲は宿題終わったか?来週からは学校だぞ~」「あっ!日記終わってないよ~…」「じゃあ俺と一緒にゲームやって、お前が勝ったら宿題手伝ってやるよ!」「やったぁ!!」蓮人はいつも私を元気づけてくる。そして1週間後、学校が始まった「おはよう!あれ?りお髪切った?似合ってる~!!」「ありがとう~!」りおは私の親友!ロングが印象的なりおが髪を切ったからなんだか新鮮で可愛く見える。そして学校が終わった。宿題を終わらせて、近くの駄菓子屋へ向かった。「おばちゃん~!暑すぎる…」「アイス食べて元気だしな~!」駄菓子屋のおばちゃんは優しくてほんわかしている。一緒にいると落ち着くの!「あっ!蓮人!宿題手伝ってくれてありがとう!」蓮人はイケメンで足が速くてクラスのリーダー的な存在。「なぁ美咲、いきなりだけど俺、気になっている人がいるんだ。」「誰?」「りおだよ。前から気になってたんだけど、髪切ったらもっと可愛くてさ」私は胸が痛んだ。少しの間固まってしまった。「美咲?どうした?」私は駄菓子屋を走って飛び出た。「なんで、なんでなの…」涙が止まらなかった。3年も大好きだった蓮人が私の親友を好きになるなんて…そして私は無言でその日をすごした。そして気持ちが落ち込んでから1週間、蓮人に話しかけられても冷たい態度を取ってしまう。なぜだろう、学校が大好きだったのにとてもつまらない。「美咲!なんか最近元気ないけど、どうした?」「蓮人には関係ないの!ごめん!一人にさせて!」また冷たい態度を取ってしまった。そして放課後、また1人で駄菓子屋へ向かった。そして誰かが私のことを追いかけてくる。「美咲!俺、何か悪いことした?何があったか言えよ!」「私、私ね、蓮人が好きなの!大好きで大好きでどうしようもないよ!でも、蓮人はりおが好きなんだもんね、」私は心の声が出てしまった。「美咲…俺な美咲が好きだ。ずっと言えなかったけど、引っ越してきた時から好きだった。…言えなくてごめんな!俺と付き合ってください!」夏休み明けの日、私の前でシャボン玉が爽やかにシュワっとはじけた。END 感想やアドバイスお待ちしています!

短編小説みんなの答え:3

夏休みだけのひまわり畑

あの8月10日夏休み、ひまわり畑で君と出会った。 部活の帰り、自転車に乗って道を走っていた、そしたら、ひまわり畑を見つけた。こんなきれいなひまわり畑があるんだなと思った。ぼんやりとひまわりを眺めていたら、白いワンピースを着た女の子がいた。「わ、綺麗な子」と思った。そしたら、女の子が振り向き目があった。そしたら、女の子が「あなたもこのひまわり畑を見に来たの?」と言った。僕は慌てて、「えっと、たまたま部活の帰りでひまわり畑があって綺麗だなぁって思って」と言った。女の子は「そうなんだ。綺麗だよね。そういえば、君の名前は」と聞いてきた。「優太です」と答えた。そしたら、「私は優花、よろしくね」と答えた。優花ちゃんか仲良く出来るといいなぁと思ってた。そしたら、バタンと優花ちゃんが倒れた。僕は急いで、救急車を呼んだ。そして、病院に着き、優花ちゃんのお母さんが来た。僕はお母さんに「優花ちゃんに何があったんだ」と聞いた。お母さんは一瞬戸惑いの顔を見せたら、僕を安心させるかのように微笑んで、「大丈夫よ、軽い貧血みたい、今日は救急車を呼んでくれてありがとね」といった。この時は僕はまだ未熟で嘘をついてる事が分からなかった。あの日までは。そしてこの日から、優花ちゃんとは、仲良くなり、話したりするようになった。そして夏休みがおわる1週間前、また、体調が悪くなり、入院することになったらしい。そして、お見舞いにいったら、優花ちゃんが痙攣を起こして苦しんでいた。僕はお母さんに聞いた。「何が起こってるんですか?優花ちゃんの病気は何なのですか?貧血じゃないでしょ?」そしたら、お母さんは「本当は優花は脳腫瘍なの。もう、寿命は長くなくて、嘘ついてごめんね。」と泣きながら言った。僕はただ、呆然とするしかなかった。優花ちゃんが脳腫瘍で死ぬなんて受けいられなかった。そして、夏休みが終わる頃、お母さんに優花ちゃんの命が危ないと言われ、急いで、病院に言った。病室についたら、優花ちゃんは呼吸器を付け苦しそうにしていた。僕が駆け寄ると優花ちゃんが精一杯の笑みを浮かべて、「私と出会ってくれてありがとう。大好きだよ。」と言った。僕は涙が止まらなかった。そしたら、優花ちゃんは「泣かないで、優太くんには笑っていて欲しい。だから、笑って」と言った。だから、僕は優花ちゃんのために必死に笑った、そしたら、優花ちゃんはひまわりのような眩しい笑顔を浮かべて、それから、眠るように、息を引き取った。 そして、優花ちゃんが亡くなってから、1年後の夏休み、また、ひまわり畑に行った。そしたら、優花ちゃんがいるような気がした。僕は涙を流しながら、 「優花ちゃんありがとう。僕、優花ちゃんの分まで頑張って強く生きるよ」と空を見上げて言った。優花ちゃん、天国で聞いてるかな?

短編小説みんなの答え:4

笑顔

私は澄葉(すみは)。 いつも私は作り笑顔を振り撒いて、みんなに好かれようとしている。だから私は悪口を言われたことはほとんどない。目立つ人にも嫌われてない。だけど、この生き方はすごく辛い。誰にも本音を言えないで、自分一人で詰め込んで、反対したくても私より立場が上の人には絶対逆らえない。そんな生き方を、何年と続けてた。 でも、あるとき影でずっと目立つ人に悪口を言われてたのを知ってしまった。「澄葉って、空気読みすぎておもしろくないよねw」 「それな~。向こうはちゃんと私らと話せてるって思ってるんだろうけど、こっちは嫌々付き合ってあげてるのにね~」 今までの努力が全部無駄になった。 今まで我慢してきたことがその一瞬で、消えた。もう、いなくなればいいのかな。誰も私を必要としてないのかな。 屋上にたどり着き、気づいたら私は屋上の柵に手をかけていた。風が冷たい。でも、もういなくなるし、どうでもいい。そんなことを思って最後の瞬間を過ごしていると、いきなりドアが開いた。私は思わず振り向く。そこにいたのは、クラスで一番の嫌われ者の田中さんがいた。今まで私達がいじめてた人だ。 「田中…さん?どうしてここに?」 「そっちこそ、何してるの!?降りて!」 「…嫌。降りたくない。どうせ消えるから。田中さん、ごめんね。今まで無視したりして。」 「…私はあなたのことが嫌いだった。いつもあの人たちにくっついて、ただみてるだけの傍観者。自分一人では何にもできない弱い人。でもね、あなたをみてたら、それを好きでやってる訳じゃないことに気づいたの。逆らえないで仕方なくやってる。本当は助けたかったんじゃなかったのかなって…違う?」 「私は、田中さんを助けたかった。だけど、それをやれば先がわかってたから、できなかった。言い訳にしか聞こえないかもしれない。でも…!」 「信じるよ。嘘じゃないことぐらい、わかるから。でも、消えないで。澄葉ちゃんを必要としてくれる人もいる。私は、生きててほしい。あの人達のせいで大切な命を失わないで。」 私はそのとき初めて思った。生きたかった。あの人たちになんて負けたくなかった。でも、つらさから逃げるために消えようとしてた。消えることで逃げちゃだめ。辛くても、大切な命をそれで失わない。 「ありがとう。気づかせてくれて。私、生きるよ。負けない。強くなる。本音を、少しでも、伝えたい。」 今までたまっていた心の声が、すべて出たような気がした。大切なことは、きっと、大切な人に気持ちを伝えることなんだ。

短編小説みんなの答え:6

ロマンチスト

戦争。それは、必ず誰かに傷がつく。 戦争。それは、必ず誰かを失う。 戦争。それは、必ず忘れてはならない。 ある日。夫が戦地に行くことが決まった。 時は戦時中、私の恋人は戦地へ行かなければならないらしい。国のお偉い様方からの命令だ。。嫌だった。愛する人が、もう会えぬかもしれぬ。 愛した人が、こんな早くに私より先に旅立つかもしれぬ。そんな事あっていいのだろうか。 私は気がついている。今の子供たちは「国の為に戦うのがいい事」とか終いには、大人たちまでお国の嘘に騙されている。 「あなた、行ってしまうのですか」 「あぁ、すまない。」 「そう、ですよね。お元気で」 「あぁ、、」 「、、、」 「、、幸。お前の幸せを心から願う。」 「、、、私も貴方様をずっと待っております」 「これを貰ってくれ」 「いいのですか?」 「あぁ、、」 「ありがとう。」 「では、、達者でな。」 「はい。」 この会話を最後に彼とは、直接会えなくなった。だけれど、私は知っているのです。この彼から貰った簪(かんざし)に込められた意味。彼も意外とロマンチストなのでした。。もういないであろう彼に私は死ぬまで、いや来世でも来来世でも思いを寄せ愛し続けるでありましょう。それほど、彼は素敵な...愛人でございました。

短編小説みんなの答え:4

人工甘味料

「先輩、お疲れさまでした。今日もいい絵が描けました。」 それはお決まりのセリフ。 にっこりと百点満点の笑顔を浮かべる彼に、私はもう茶化す気も起きず、小さく溜息を漏らす。吐息は、夕日に照らされたあたたかな空気に溶けていった。 「いつもおれのわがままに付き合ってくれる優しい先輩に、お礼ですよ。」 そう言って、彼は白い包みのバニラアイスを私に差し出した。 ありがと、ホールに反響する無愛想な自分の声を聞きながら、後輩からの差し入れをいつも通りありがたく受け取る。 ピリ と封を破ると、人工的な甘さが香った。 誰もが認めるこの美少年は、平凡な私に随分とご執心らしい。 顔が良すぎる新入生が居る、と入学式直後から噂が流れるくらいには、彼は有名人だった。 部活勧誘の季節になれば、大勢(特に女子)は、その新入生に殺到した。 学校全体が彼に夢中だった。 そうすればなるほど、興味がなくても噂は耳に入ってくるものだ。 美形で、儚げな外見。体が弱く、過度な運動を医者から止められているらしい(運動部の友達はそれを聞いて揃って残念そうにしていた)こと。そして言わずもがな、モテモテなこと。 名前も知らない新入生について、恋愛漫画に出てくる王子様みたいだ、と私は頭の外側の方でぼぅっと考える。 間もなく、彼は美術部に入ったという噂が流れ始めた。それにつれ、彼の話も徐々に話題に登らなくなっていった。 それでもワイワイと騒がしい教室の中、静かにしているのは私と隣の席の女の子くらいのものだった。彼女は最近ずっと机の上の絵とにらめっこしている。なんでも、部活の次の課題が終わらないらしい。人の絵のデッサンだそうで、なかなか上手くいかないと愚痴を零していた。モデルがいないなら私を書けばいいじゃないと冗談めかして提案してみたが、怪訝な顔をされた。すみませんね、つまんない顔で。ちなみに、例の新入部員は沢山の部員からモデルになってくれとせがまれ、部活中ずっとポーズ人形と化している、と窓越し向かいの美術教室に目をやりながら教えてくれた。 モテるってのも相当大変らしい。 しかし、部活に入っていない私にとって、それはただの他人事だった。 特にやりたいこともない。ただ、のんびり幸せな毎日を過ごせればそれでよかったから。 と言っても、家に帰る気も起きなかったので、下校のチャイムまで残るのが日課になっていた。 カラスが鳴き始めたと思うと、もう空が赤くなっていた。チャイムが鳴る。最終下校の催促だ。 のんびりと帰りの支度をし、下駄箱へ向かう。案の定もう人気はなく、いつも通り、私以外の靴箱は同じ薄汚れた白で埋まっていた。 突然、静寂に乱暴な足音がする。ドンドンドンドンドン。誰かが階段を下りているらしい。段々と音が大きくなる。 足音は、玄関ホールに差し掛かったところで止まつた。 顔を上げるとそこには黒髪を乱した、彼の姿があった。 白い顔が赤くなっているのは、きっと夕日のせいだけではない。慌てて走ってきたのだろう、息づきは酷く苦しそうだった。 薄い唇は、吐き出す息と共に音を紡ぐ。 「せん、ぱい」 「おれの絵の、モデルになってください。」 芯のある声が、ホールに反響した。 断ろうとしたが、「だって暇なんでしょう。」と言われると反論も出来ず、しまいには「お菓子あげますから」と一言で、彼の絵のモデルになることになってしまった。 見た目は儚げでも、中身は結構強情で頑固らしい。言うなれば、顔だけ王子。 そして挙句、その絵が完成したあとも次は先輩の足が描きたいだの手が描きたいだのセクハラ紛いな懇願をされ(子犬のような顔をされては、断ることも出来まい)、その関係は今までずるずると続いている。 「なんで私なの」 もっとかわいい子あなたの周りに一杯いるでしょうと聞いても、さぁ、とか、そうですね、とか面倒くさそうにはぐらかされたものだが、放課後になると私のそばを犬のように着いてまわるのはずっと変わらなくて、何だかおかしかった。 1度だけ、私の少し前を行く彼が 「だって、夕日に照らされた先輩の顔が、綺麗だったから。」 と、ぽつりと漏らしたことがある。 え、と立ち止まると、彼は振り返ってにっと笑って 「冗談ですよ。先輩、地味だし。」 と、付け加えた。 一言余計なのが玉に瑕の、ちっとも可愛くない後輩。 「帰りますよ、先輩。」 口に含んだアイスクリームがシャリと音を立てて、喉の奥に消えていく。 口内に香る甘さに甘酸っぱさが混じっていることに、今はまだ、気が付かないふりをする。

短編小説みんなの答え:4

曇り空の向こう

小学校、僕らは5年生になった。2組だった。 クラス発表の紙を見た時。男友達を増やしたかった僕は、皆の名前を覚えようとした。 相田翔。 1番上に書かれたその名前を、しっかりと頭に入れた。 教室に入り、先生が出席番号順に点呼をとる。 相田翔。 「はい」 耳に飛び込んできたその声は、男とは思えないような高くて可愛らしいものだった。 そこで僕は初めて翔という女子を認識し、男ではなかったことに残念がった。 それでもなんとなく気になり、少し目で追うようになっていた。 小学生の僕なりにコミュニケーションをとろうとからかったりもした。彼女は怒っていたが、どこか楽しんでいた。 中学校、入学したばかりの頃、僕は吹奏楽部に入った。小学生の時の友達作りには失敗したので、周りに合わせる必要も無かった。 彼女とはあまり喋らなくなった。 トランペットを吹いていた。 教室で友達と楽しそうに話す姿は、僕を安心させた。 高校、始め彼女はいなかった。病気だったらしい。手術を受けて帰ってきた時、僕は思わず声をかけてしまった。彼女は笑いながら言葉を返してくれた。 それからは少しずつ話すようになり、次第に打ち解けていった。 色んなことを話した。 知らず知らずの間に、僕は彼女のことが好きになっていった。 お互いになくてはならない存在。 そう感じていた。 仲良くなってからは、頻繁に会うようになった。 僕と彼女には何か通じるものがあった、気がする。 ちっぽけな僕は、何もできないまま高校を卒業した。 大学は離れた。二人の将来の方向性は全く違っていた。彼女は見事に夢を叶え自分の道を進んでいた。 僕は、そこそこの会社に勤め、どこにでもいるサラリーマンになった。 もう、彼女とは会わない。そう思ったし、それで良かった。 そのはずだった。 だけど、いま目の前にいるのは紛れもなく彼女。運命でもなんでもない、ただの偶然。 色々な感情が飛び交う中、やっと発した声。 「…翔?」 驚いた顔で振り向く彼女は、ほっとする優しそうな、あの時のままだった。 見開いた目をだんだんと細くしながら、僕を一瞬で誰だか察したらしい、 「…久しぶり」 「もう7年ぶりかな」 「そうだね」 覚えてくれていた。 それだけで気持ちが溢れそうなのだが、大の大人が外でもじもじとと話すのもと思い、2人で軽い食事に行った。 話している間にだんだん慣れてきたようで、彼女もよく話すようになった。 「いやぁ、ほんとに久しぶりだねえ。 もうアラサーの仲間入りだよ笑」 「君は最近何してるの?」 もう会わないと諦めていた人との食事は、楽しくて仕方がなかった。徐々にあの頃の自分を取り戻していき、随分と長く話してしまった。 「それじゃあねー。また今度!」 そう言って彼女は手を振った。 「ああ、それじゃ…」 小さく言いかけてやめた。 やっぱり、言うべきだ。 「ごめん、ちょっと来てほしい」 真剣な声色になったせいか、彼女は少し動揺していた。 彼女を連れて行った場所は、あまり人気のない、少し離れた歩道橋。 「こういう場所来るの珍しいね」 「…うん」 僕は彼女に背を向け、心の準備をしていた。 彼女の方に戻り、目を見て言った。 「中学の時から好きでした、良かったら 付き合ってほしいです。」 子どもみたいな告白だった。 顔をあげると、彼女は優しく笑ってい た。 「私もね。好きだったよ、ずっと。中学 から。」 彼女は続けた。 「結婚したんだ、2年前に」 言葉を失ってしまった。 当たり前だ、7年も会ってなかった。 彼女も結婚くらいするだろう。 後悔と、自責の念が押し寄せてきた。 聞いてもどうしようもないのに、聞いてしまった。 「…相手は?」 「会社の人。」 申し訳なさそうに俯く彼女は、とても見ていられなかった。 「そっか。おめでとう。」 「うん…ごめんなさい」 見る限り、彼女は相手の男性の事が本当に好きなのだろう。 自惚れすぎたし、遅すぎた。 彼女の微笑みを見て、うまくいくと根拠も無く確信していた。愚かだ。 「引き止めてごめん。もう帰って大丈夫だから」 「本当にごめんね。 それじゃあ…さようなら」 そう言って彼女は去っていった。 彼女の口から出た「さようなら」は、本当に、本当にもう会うことがないんだと僕に実感させた。 君のいない歩道橋。 意味もなく見上げた夜空は、僕の気持ちを嘲笑うようにひどく晴れていた。 ----------------------------- こんにちは!わらびもちです。 初めて小説書いたんですけど、どうでしょうか… 感想待ってます!

短編小説みんなの答え:12

お母さんへ。

元気ですか。お母さん。 生きてますか?怪我してませんか? ちゃんと食べていますか? 楽しい事はありましたか? 私の事を、愛していますか? 愛してくれてますか? 死にたいなんて思ってないよね。 うつ病に勝つんだよ。お母さん。 死にたいなんて、何回も聞いたよ。 死にたい以外の言葉を言ってよ。 大好きだよって言ってよ。 頭を撫でてよ。 ねぇ、お母さん。 元気ですか? 生きていますか?怪我してませんか? ちゃんと食べていますか? 楽しい事はありましたか? 突然、夕飯が出てこなくなった。 流しには沢山の洗い物がたまって部屋の匂いがきつくなった。 お母さんが死にたいって言い出した。 私は怒って逃げた。 『お前みたいな母親の所になんか、生まれなければよかった!』 ごめん。ごめんなさい。お母さん。 ねぇ、お母さん? お母さん。 こんにちは、わ。です。 短編小説を描きました。 母は、うつ病で死にました。 今は父と暮らしています。 感想待ってます。

短編小説みんなの答え:2

恋の形なんて、

私は今、恋をしてはいけない人に恋をしている。 相手は数学の先生で、私が中1のときに新任式でその先生に一目惚れしたのだ。もともと数学は得意教科ではなかったが、1時間先生の授業が受けられると思うと、楽しみで仕方がなかった。先生は顔はもちろんイケメンなのだが、生徒思いで努力家で、生徒からも愛される先生だった。その先生が私は恋愛的な意味で好きなのだ。 私「はぁ……。」 私がこうやって重いため息をつくのには理由がある。 それは、その先生は若いながら結婚していて、子供も今年産まれるそうだ。つまり、この恋は100%叶わないということ。 私「もう少し、夢見たかったなぁ、笑」 先生「何が?」 私「…!?」 ビックリした。ここは屋上で、生徒はもちろん、先生などの出入りがほとんどない。私だけが知っている場所と言っても過言ではないぐらいだった。 私「どうしてここに…?」 先生「俺もよく、ココ来るんだよね。ま、お前らが帰ったあとだけど。」 そうなんだ。先生とちょっとした共通点があるだけで嬉しく感じてしまう。 先生「…で、何を夢見たかったんだ?進路のことか?それなら諦めるのはまだ早いぞ。」 私「っいえ…。何でもありません…笑」 先生とのことを夢見たいって思ってたことなんて、口が裂けても言えない。 先生「何だよ笑 言ってみろ!」 言えないですよ、こんなこと。 だけど、少しだけ口に出してみてもいいかな。 私「…好きなんです、先生が。恋愛的な意味で。」 先生「…ぇ」 気づいたら口に出てた。ホントに言うつもりなかったのに。 私「あっ、すみません…。こんなこと言われても先生には奥さんがいますし…。無理なことは分かってるんです、だから忘れてください。」 先生「……忘れるわけねぇだろ。」 私「え…?」 どう言う意味? 先生「こうやってお前がそういう風に思ってたのはビックリしたけど、でも。告白されたらそれがどんな人だろうと嬉しいもんだろ。」 やめてください、期待しちゃうじゃないですか。私、バカなんだから。 私「っでも、先生には奥さんがいますし…。それが分かってて言うのは奥さんにも失礼じゃないですか。」 先生「あのな、無理なことは分かってるって言ったけどさ…、そんなことないと思うぜ?恋の形なんてな、人それぞれなんだ。それが先生と生徒の関係でも、同性だったとしても。恋はな、するもんじゃなくて落ちるもんなんだよ。やめたくてやめれるわけでもないし、したくてできるもんでもない。」 うん。 先生「でもよ、俺なんかよりお前には良い人がいっぱいいると思うよ?可愛いし、性格いいし、頭良いしな。」 そんなことを言われていつもの私だったら嬉しすぎてぶっ倒れるところだけど、いつものように先生といると緊張するとか、そうゆう感情はなくなっていた。 私の恋は先生の優しすぎる言葉によって花が散るように崩れた。 だけど、 次の恋にも心置きなく進める感じがした。 挨拶が遅れました、アンニョンハセヨ、army & once ニダ! 作品はどうだったでしょうか(^^) あまり小説というものを書いたりしたことがないので難しかったですが、書いてて凄く楽しかったです! 感想やリクエスト等、回答欄でお待ちしております!! 楽しかったから、もっと書いてみよっ!

短編小説みんなの答え:3

お化け屋敷~もう二度と戻れない~

私の名前は真由。今は友達と遊園地に来ている。友達はホラー好きで、言うなればお化け屋敷が大好きな感じの人だ。 私は、友達と違ってお化け屋敷が大嫌いだ。そんな友達につれられて私は、お化け屋敷の中に入った。 ~入って10分~ いきなりお化けが出てきた。私は、大きな声を上げてしまった。友達は、お化けにはびくともせず、私の声にビックリしたと言う。 ~入って15分~ もう少しで終わりだ。ゴール。。。かと思ったら、友達がいない。どうしたんだろう。。。。ただでさえお化け屋敷が嫌いなのに。。。。。おいていかないでよ。。。。。 脱出成功。そこには友達の姿は無かった。しばらくして、「きゃああああ」という女性の悲鳴が聞こえた。私の友達に似た声だった。すぐにお化け屋敷の中に戻る。そこにはパニックで冷静さを失った女性と、血を流して倒れている友達の姿があった。 友達の死はすぐにわかった。即死だった。私は、泣き叫ぶ。もう、私には友達が一人もいない。。。。。。。。。。 目が覚めた。これは夢だった。良かったと、思い、一安心した。生存確認の為、友達にラインを送る。既読がついた。返信をしたのは友達のお母さんだった。 「○○(友達)は事故でなくなったのよ。今まで○○の友達でいてくれてありがとうね」 え.....?なんで?夢じゃなかったの? 以上です!!感想どしどしお待ちしています!

短編小説みんなの答え:3

叶わぬ恋(私と先生の物語)

「おはよう」 と俺が密かに好きな人が教室に入ってきた。俺、いや私の名前はまどか。中学2年生だ。俺と言っているが女だ。気づいたら男の子のようになっていた。(ここからは私という)私が好きな人は、数学教師で私たちの担任である春香(はるか)先生だ。27歳でこの学校に転任してきたばかりの女性だ。そう、私が好きなのは女性なのだ。春香先生は優しくて教えるのが上手い。去年は学年最下位だったのに上位まで上がった。最初は尊敬や憧れだったのに、気づいたら恋愛対象としてみていた。人を好きになったことがないし、先生でしかも同性となるとどうすればいいかわからない。そう悩んでいたある日、町を歩いていたら春香先生が歩いていた。近くに行こうとしたら男の人が来た。どっかで見たことがある顔だ。あれは国語教師の斗真(とうま)先生だ。春香先生は幸せそうだ。私は悔しくて悲しかったが、二人の幸せを願った。「どうか斗真先生が春香先生を幸せにしてくれますように」

短編小説みんなの答え:5

これは君に捧げる愛の手紙

健太へ 君がすき。 笑顔がすき! 優しいところも、いつも慰めてくれるところも… わたしのせいでたくさん泣かせちゃってごめんね。 彼女失格だよね…。 わたしが死んだらちゃんと新しい彼氏作るんだよ?笑 いつまでもくよくよしてたら君らしくない! ずっと君らしく生きてください。 でも、わたしの事忘れないで。 わたしが死んでもちゃんと、君の心の中にわたしはいるんだから悲しまないでね! もっともっといろいろしたかったね。 ディズニーも原宿も、君と行けばなんでもたのしかったよ! 全部わたしの宝物! 本当にあなたに会えてよかった。君に会うたび、わたしはなんて幸せものだろうっていつも思ったよ。 本当にありがとう。 ずっと見守ってるよ! 亜美より これは、 わずか13歳で天国へ旅立った、亡き彼女からの手紙であった。

短編小説みんなの答え:4

卵焼き

私は鈴木香苗。お姉ちゃんと「最強姉妹」と言われている。正直に言うと本当に最強だと思う。でも、お姉ちゃんには一つだけ欠点があった。それは「料理が下手くそ」。私のママはデザイナーとして働いていて料理は得意だけどたまに帰るのが遅くなる。パパは海外出勤が多い。自慢じゃないんだけどね…。だから、たまに私達姉妹が料理をしなきゃいけない時がある。そんな機会が初めてあったのは二年前、小学生三年生の時のことだった。 
 「おなかすいたぁ~」「あっ!ママからメールだ。」「なんて?」「ええと、今日は遅くなりそう。早苗、ご飯作ってくれるかな?ごめんね。だってさ。」「ええー」「仕方がない。作るか。」「何を作ってくれるの?ハンバーグ?パスタ?」「ばかね。お姉ちゃんはまだ小学六年生で家庭科でちょっとしか料理していないのよ。あと、頑張ってレベルの高い料理に挑戦してもあとで失敗して悲しむだけじゃない。」「はーい。でも、粗末でもいいからおいしいの作ってね。」「わかった。お姉ちゃんがんばる!」 十分後。「あれ?お姉ちゃん焦げ臭いよ?」「あー!ほうれん草の火をつけたままだったー!ヤバイヤバイ。」「お姉ちゃん冷蔵庫開けっぱなし!」「あー!電気がぁ。香苗閉めて!」「うん。」「きゃーー」「お姉ちゃん!?」「あっち。ヤバイ。火傷かも…。」「お姉ちゃん!」「うぅっ。」「お姉ちゃん!」「うわーん」「お姉ちゃん!?どうして泣くの?」「うわーん」「とにかく火を消さなきゃ!」「香苗、危ないっ!」「え?」「香苗っ!」「きゃーーー」包丁が落ちてきた。幸い軽い切り傷ですんだが下手すれば命を落とすところだった。そのあとなんだかんだあって姉妹両方泣いちゃってママが帰ってきていろいろ大変だった。 そんな思い出にひたりながらも宿題をやっていた。明日は運動会。楽しみだなぁ。ソーラン節を踊るのも楽しみだし、リレーも楽しみだし、何よりママのお弁当が楽しみなんだ。一年生の時からいっつも豪華でかわいくて、みんなにうらやましがられていた。いいなー、おいしそう、かわいい!、って。 楽しみでいっぱいの気持ちを胸にして寝た。 「きゃー」 ママの悲鳴で目が覚めた。朝の5時だった。 「ママ!」「ママどうしたの?」「うぅっ。痛い…」「恵美子!どうした!?」 たまたま海外出勤から戻ってきていたパパもやってきた。 「腰を…やっちゃっ…た…みたい…。」「ママ、大丈夫?」「でも…、運動会…のお弁当…作らな…きゃ…。」「ママ、そんなのいいよ。コンビニとかどっかで買うよ。」「ダメ…コンビニは…ダメ…」「どうして?」「ちょっと、香苗。ママ苦しいのにたくさん質問したら余計しんどくなっちゃうよ。」 お姉ちゃんの言う通り、うなずいた。 「とにかくパパはママを連れて病院に行くよ。君たちはまだ5時だし寝ておきなさい。今日は運動会なんだろ?ママを病院に連れて行ったらカメラをもって学校に行くよ。」「……はい。」「……わかった。」 ベッドに戻っていつのまにか寝ていた。 朝6時。 「おはよう。」「香苗。ママは病院に行ったわ。いわゆるギックリ腰をやっちゃったみたい。」「……」「とにかく着替えなさい。今日運動会なんでしょ。昼食はなんとか用意してあるから。」「……はい。」 学校に着いた。 パパも見えないし、お姉ちゃんは送り出してくれたけど姿は見えない。最悪な土曜日だな…。 「あ、香苗ちゃんおっはよー!」「お、香苗おはよう。」 親友の美鈴ちゃんや幼なじみの和人からあいさつしてもらったけど返す気にもならない。 「香苗ちゃん?どうしたの?元気ないじゃん。」「もしかして緊張してんのか?男子の前では強気なのによ。」「なにそれー!香苗いじめてんじゃん!」 朝からワイワイガヤガヤしてる。いいな。みんなは。ママのお弁当は食べられないし…。お姉ちゃんに昼食らしきものはもらったけどありがとう、って言えなかった。 この調子でリレーも3位でソーラン節もテキトウに踊っていた。 お弁当の時間。 包みを開ける。お弁当箱には入っていたけどどうせ冷凍食品で頑張ったんだろう。箱を開ける。 「…うわ…」 まず目に入ったのは不格好なハンバーグ。その次にほうれん草のおひたし。苦い思い出が思い浮かんだ。食べる気を無くした。 「…あれ…?」 お子様ランチにあるあるの旗がたてられていた。 「香苗。料理下手なお姉ちゃんでごめんね。」 目が涙でにじんだ。お姉ちゃん…。涙を見られたくなかったので卵焼きをほおばった。塩が濃かった。自分の涙でしょっぱくなったんだろうと自分で言い訳をした。

短編小説みんなの答え:1

ホラーのはずだった話 【長文・ぐだぐだ】

「よし。集中だ、僕」小声で集中力を高める。 今、僕の前には僕がいる。まあ、正確には鏡に映っているだけだけど。鏡の僕をじっと見つめながら、息をはく。そして、「パチン!」と指をならす。 (時よ、戻れ!) ...。沈黙がいたい。 「はぁ~。」 大きなため息をつき、やっぱりな、と呟く。今、僕が何をしようとしたのか?答えは「時間を戻そうとした」だ。結果は明らかだった。そりゃ、そうだ。僕だってこんなオカルトっぽいの信じちゃいなかったし。 じゃあ、なんでやったんだよ。という疑問はもっともだ。 それはこういうわけだ。 ~昨日~ 「なあ、知ってる?『トキメグリ』の話。」 「は?なにそれ。名前からして胡散臭いな。」 「最近流行りの噂だよ!夕暮れどき、ウツシ池に行って鏡を水にくぐらせる。夜中の0時半になったら、鏡にむかって指を鳴らして『時よ、戻れ!』って念じる。ってやつ。」 「誰も説明なんて求めてないよ。てか、嘘だろ。」 「わかんないぜ?集中しないと鏡の中の自分にのまれちまうんだと。」 「はいはい。そうですか。」 ってかんじでさ。誰だって、「毎日休みだったらいいのに!」とか思ったことあるだろう。ないとは言わせないぞ。もし、これが本当ならその夢が叶うのだ。試してみる価値はある。幸か不幸か、好奇心だけは人一倍だからね。 ...別に、いつもさえないあいつが、あの子に告白してるのを見て、僕だって告白しようとしてたのに!とか思った訳じゃない。決して。 それで、とりあえずウツシ池に行って鏡をぬらしてきた。ウツシ池は(すいこまれそうだ)っていうありきたりな表現しか思いつかなかったけど、まさにそんな感じなんだ。ちなみにお気に入りの靴が犠牲になった。(泥まみれになったんだ!) 夜はどうしても起きてられなくて、2日も失敗したけど今日は土曜日。昼の12時半にやってみた。一応、部屋は暗くした。しかし、何も起こらない。 ピンポーン。? 誰だ?そう思いドアを開けた。 「おい、お前俺と遊ぶ約束忘れて何やってたんだよ!」    「ごめん。すっかり忘れてた!」      「ったく...。もう、お前の家で遊ぼうぜ。」     「え。」 まずい。まだ鏡を片付けてない。あんな返事したのに、万が一ばれたら赤っ恥だ。 「今日は家、誰もいなくて気の利いたものとか出せないし、外行こうよ!」      「なんか、言い訳っぽくない?まあ、いいよ」 やれやれ、危ない。 ウツシ池の方まで行って遊んだ。やーい、あいつ転んでやんの。しょうがないな。土ははらってあげるよ。 帰るころにはすっかり陽がかたむいていた。 部屋に戻り、ふと、鏡のことを思い出した。引き出しから鏡を取り出しのぞきこむ。その瞬間、視界がとんだ。 「パチン!」 軽い音がきこえた気がした。と思ったら別に大したこともなかった。 「あれ?!鏡が...!あ,床に落としてただけか」 拾い上げ,割れていないことを確認する。鏡が割れるのは不吉らしいし。 とそこで違和感を覚える。 シャッとカーテンをあけると,眩しさに目がくらんだ。あわてて閉める。? 混乱しながら椅子に座り,鏡を見ながら言ってみる。 「よし。集中だ,ぼく。」 指を「パチン!」とならすけど,あまりいい音はでなかった。 さっきから,何か変だ。これ、前もやったよな...? ピンポーン。やっぱり,ドアを開けたら恐らくあいつがいるんだろう。 「『トキメグリ』をやるときは,集中しなきゃだめって知ってたろう?」         ? 僕だ。立っていたのは僕だった。 「聞いてんの?!」   ッ!  「ああ。外行こう。」 夕方まで遊び,帰る。「パチン!」 まただ。ずっとくりかえし。 これ,戻るというよりループじゃないか? ___無限ループ 「『ぼく』はもう抜け出せない_____。 なんて,ごめんだ!あ,無意識に鏡にむかって指鳴らしちゃったし。落ち着いて考えろ。これはループしている。最初の行動からはずれるんだ...!パッとひらめいた瞬間, ピンポーン。          「来た...!」 ドアを開く。僕がいる。 「『トキメ......!」 一瞬で口をふさぎ,家に引き込む! 「うるさい。戻れ。」 僕の目の前でぼくは指を鳴らす。「パチン!」といい音がした。 視界が白い。まさか、失敗...? 恐る恐る、目を開ける。 部屋の中に立っていた。カーテンを開くと赤い空が目に飛び込んできた。成功だ...! やれやれと息をつく。疲れた。 「ぼくも,もう少し遊びたかった。」      「僕は戻れて、心底ほっとしてるよ。」

短編小説みんなの答え:3

時代遅れの私【スカッとする話】

私の名前は読子。中学生になったばかりだ。 私は今、いじめられている。時代遅れだからだ。 私は生まれてから一度もゲームをやったことが無い。テレビなんて年に2~3回位しか見なかった。 ニュースなんて新聞で確認してた。 だから友達の話についていけず、私は話すのが嫌いになった。 話しかけても無視される、制服を汚される、ものを隠されるなどいじめがエスカレートしてきたある日、私は母に愚痴を言った。 「お母さん達が何もやらせてくれないせいでいじめられるんだけど」 そうすると母は言った。 「どうして時代遅れじゃダメなの?」 私はぽかんとした。 続いて母は 「あれを知ってる、これを持ってるからといって偉いわけじゃないでしょう。自分は自分よ。大人になって見返してやるって思えばいいじゃない!」 母の言葉は正しかった。それから私はいじめなんて気にしなくなった。 そして私は高校生になった。 今、私はとある雑誌の専属モデルをしている。 中学校の時のいじめっ子達は私を羨み、謝罪した。 今はとてもいい毎日を過ごしている。 お母さん、いい事言ってくれてありがとう! 【完】

短編小説みんなの答え:4

お姉ちゃんとの約束

咲希お姉ちゃん、天国から見ててね!そう言い私は歩き出した。 5年前の夏、私、柚希は姉、咲希と一緒に近所の公園で遊んでいた。その日は暑かったのでジュースを買いに行った。帰ってきたらお姉ちゃんが倒れていた。近所の人に救急車を呼んでもらい、お姉ちゃんは緊急手術となった。だかお姉ちゃんは亡くなった。お母さんもお父さんも泣いていた。お姉ちゃんの部屋を掃除していると机の引き出しに[柚希へ]という手紙が入っていた。 [柚希へ] この手紙を読んでいることは、私は死んだのですね。今までありがとう。柚希にお願いが2つあります。1つは、お母さんとお父さんを慰めてください。2つ目は、柚希が私の夢だった医者になって下さい。柚希は優しいから、たくさんの人を助けてね。 と書かれていた。私はすぐに2つの願いを叶えようと一生懸命勉強した。 そして22歳になった今日、私は医者になった。全部お姉ちゃんのおかげだ。私はお姉ちゃんのような亡くなってしまう子をなくしたい。お姉ちゃん、ありがとう。これから頑張るから見守っててね!

1065710674を表示