短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
砂時計
「え……」僕の第一声はそれだった。 「んふふ、すごいでしょ。これ全部、ダーターなんだよ」 僕は目の前の砂時計のようなもの、ダーターに圧倒される。ダーターは何なのか…それは少し前にきいた話。 幼なじみの友香の祖父は、時計の修理屋だった。だいぶ前に亡くなり、友香に大きな倉庫を残していったと聞いていた。その倉庫がここ、ダーターの保管場所である。 ダーターは一言でいえば、人の寿命を表す砂時計だった。砂が落ちたときに人は死ぬ。それを友香の祖父は作っていたというのだ。 「もちろんさ、ここにあるのはほんの少しだよ。全世界の人のダーターがあるんだから、収まりきらない。うちの近くに住んでる人たちの分がほとんどって言ってたけど…知り合いのなんて見つかんないよ」 そりゃそうだろう、あきらめろ…そういったとき、僕はあるものを見つけた。 それから一ヶ月、いつもとほとんど変わらない平和な生活を堪能していたその時、最悪の知らせを聞いた。友香が交通事故に巻き込まれ、意識不明の重体で病院にいるというのだ。でも、僕は決して驚かない。 友香のダーターを、僕は見つけていたから。 病院に行くと、友香が集中治療室にいることを知らされた。そして… あと一粒の砂が落ちようとしたとき、僕はとっさにダーターをひっくり返した。もう砂は、動かなかった。 「それで…彼女は?」僕は記者に淡々と答える。 「ずっと眠ったままです。この先も起きることはないでしょう」 あれから10年、僕は医者になっていた。僕のせいで天国に行けない友香を、医者として守りたかったから。 僕は動かないダーターを友香の隣においた。 「君が生きている間に…もう一度戻らせてよ。 友香の残り少ないダーターを見つけていたこと、ちゃんと話したかった」 静かな夜、僕は友香を前にして語りかけた。
どうかそのままでいて欲しいんだ
私は藍川ココロ。コトノハ研究所に所属する平凡な大学4年生。そこで一つの女の子型ロボットが完成しようとしていた。その女の子の名前はメグ。メグが起動するのを研究員みんなで見ていた。そして、ついにその時が来た。 「メグ…起動…………。こんにちは、メグです。」 「やったぁっ!!」 喜ばなかった研究員は誰一人いなかった。ついにメグが完成した。 ちなみにだが、メグは、おしゃべりロボット。 教授がこう言った。 「誰かこいつとテストとして1ヶ月過ごしてもらいたいんだが。……そうだ!ココロ、やってみないか?」 「えええっ?!私がやっていいんですか?!」 「お前はメグの開発に沢山貢献してくれた。だから是非お前にやってほしい。」 「はい!やってみます!」 私はメグのソフトと体を受け取った。そして小走りで帰宅した。そして手も洗わずにソフトをパソコンにダウンロードしてメグの電源を入れた。 「…こんにちは。あなたの名前は?」 「藍川ココロ。あと、敬語使わなくていいよ?」 「…分かった。ココロちゃん、よろしくね!」 「うん!よろしく!」 …それから沢山話した。怖いのが苦手なこと、好きなアーティストのこと、本が好きなこと… 次の日、メグを研究所に連れて行ってみた。 「ここが…私の生まれた場所?」 「そうだよ!ここはコトノハ研究所。ここの研究員は大体本好きなの!」 「へぇ……。」 「あ!メグちゃん!」「メグじゃん!」 と、メグが入った途端、研究室が大騒ぎになった。 「ココロちゃん、誰?」 「左が栞ちゃん、隣が練くん、奥にいるのが和奏ちゃんと果奈ちゃん、春樹くん。他にも沢山いるけど今はこれしかいないよ。」 色々データを送って帰ることにした。コンビニでアイスでも買おうかな…。 いろいろあってメグが出来てからもう1ヶ月が経った。本当は今日でお別れだったけど、私のわがままで、これからも同居することになった。 「そういえばココロは何になりたいの?」 「うーん…メグみたいなロボットを沢山作ったりしたいな~メグも夢、あるの?」 「私は… メグの言葉が詰まった。イレギュラーは…起きてない。よかった。再起動すればいいかな。…よし。戻った。 色々あるけどやっぱメグといると楽しい! ー20年後ー(ここからはメグ視点) あれからココロは夢を叶えた。二人の子供に恵まれた。そして、私メグはデータとして販売されるようになった。今も私はココロと一緒にいるけど…新しくココロが作ったロボットの影響で私はココロに忘れられた。そのロボットの名はリコ、ミライ、ナオ、ルリ。この4台は感情がある新型ロボット。だから普通の家族のように喋れる。そのせいか、ここ7年私は電源を一回も入れられてない。私は感情のない20年前のロボット。誰かが電源を入れてくれないと喋れないし、動けない。そんな自分が嫌になる。 私はこんなにココロが好きなのに… でもある日転機が訪れた。あの4人が点検に出されたらしい。ロボットが好きなココロは私を思い出してくれた。でも、7年も喋っていなかったから、うまく喋れなくて…。ココロもあの4人と喋っている時の方が楽しく喋っているように見えた。 そこでやっと分かった。人は凄いものを見つけるとそっちにいってしまうことがわかった。その瞬間、私の寿命はもう少しだと分かった。ココロに忘れられたら私は消滅してしまう。でも愛のない好きはいらない。…。 そろそろ4人が点検から帰ってくる頃。ココロは電源を消そうとした。けど、電源を消す手を止めた。何かを思い出したようにこう言った。 「メグ、7年も喋ってあげれなくてごめんね…!」 え…?覚えてたの?!あの頃を…!……でも私は消滅ギリギリでうまく言えなかったけど、最後の力を振り絞って、こう言った。 「…もう…………。いいの。あの4人が好きならそ……れでいい。私だ…って無理に好きになら…………。れるのも嫌だか………ら、4人が好きでいい。…………。ココロはずっと……私にし………ばられなくていいから…………。ココロはどうか………そのままでいて欲しいんだ‥…。だから……私を忘れて…………。幸せでした。ありがとう」 「メグがそう言うなら忘れる。今までありがとう。そしてごめんね。大好きだった。」 私は暖かい光に包まれて消えた。 ガチャ。 「…ただいま~!ってココロ、なんで泣いてるの?」 「…。教えてあげるね。昔ね…」
何故?
俺は恋人…いや、咲が死ぬ瞬間を目の前で見た。なぜかスローモーションみたいに全てがゆっくり動いているように見えた。 そして咲は死んだ。 自分が咲の代わりだったら良かったのに…!と悔やんだ。 そんな時、知らない叔父さんに声を掛けられた。 「君の彼女との思い出と引き換えに彼女を生き返らせてあげようか?」と。 「んなもん、出来るもんならやってみろよ!」 そう言って俺はパチン、という指を鳴らす音と共に意識が遠のいた。 そして、咲は生き返った。 「…い!…おい!聞いてるか?」 はっ、と目が覚めた。 自分は何をしていたんだ? 「休み時間もうすぐ終わるけど、次、教室移動だから一緒に行こう、って言ったんだよ!ったく…」 「…あ、ごめん!」 そう言って机を立った。 廊下を歩いていると、学校のマドンナ、天野咲とすれ違った。 「うわ~!アイツがあのマドンナか~!やっぱ可愛いな!」 「…え?あぁ、確かにね…」 俺はあの匂いにどこか懐かしさを感じた。
入れ替わりDays
「乙葉姉さん!」 「乙葉おねえちゃん!」 「乙葉!」 うっすらとそんな声が聞こえた 僕は、目を開ける そこは、病院だった そこには、知らない小さな女の子、 同い年くらいの男の子、 その女の子、男の子のお母さんのような人が私の前に。 乙葉? 僕は若峰瑞葉だったはずじゃ… 「乙葉姉さん…心配したんだからな」 「乙葉お姉ちゃんだ~!」 「乙葉…よかった」 「あの…乙葉って誰ですか」 「忘れたの…?」 「乙葉お姉ちゃんだよ?」 「乙葉…あなたは、急に倒れたのよ 覚えてない?」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「瑞葉」 「瑞葉兄さん」 「瑞葉おにぃちゃん」 そんな声が聞こえる 私は目を開ける そこは、病院だった。 同い年くらいの女の子、小さい男の子、 その二人のお母さんが私の前に立っている 「瑞葉!よかった…」 瑞葉?私は、好森乙葉だったはずじゃ… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 僕は、1カ月経ったあと、退院した。 やっぱり慣れない。 夢でもみているのかな 僕はどう見ても、女の子だった ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私は、1ヵ月経ったあと退院した やっぱり慣れない。 夢かな 私は、どう見ても男の子だった ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 僕は、学校に向かう。 「おーとは!一緒に学校行こう!」 「…あ、うん」 「テンション低いね」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私は、学校に向かう 「瑞葉!学校行こうぜ!」 「あ、そうだね」 「テンション低いな」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2人は結局そのまま自分に戻ることはなかった… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あなたがもし入れ替わったらどう過ごしますか
家に強盗!感動物語(短編小説)
新一(しんいち)という11歳の少年と愛犬ゴールデンレトリバーのれとるがお留守番していた……その時事件は起こる…! なんと新一と、れとるの居る家にとある強盗がやってきた。身長170センチくらいの痩せ型な男……その男は窓をわり入ってきた。その音に気づいた新一はれとるを連れて大きなタンスに隠れた。そのタンスは家族皆の洋服がしまってある場所だ。そして強盗はすぐ目の前にやってきたのだ。強盗犯が自分達に気づいていないと知った新一が少し落ち着き思いっきりホット言った。その小さな声に気づいたのか!?強盗犯は新一とれとるが居るタンスを開けた!そして新一は 「ひ、ひゃぁぁぁ!ど、どうか。殺さないでください……せめてれとるは殺さないで!た、助けてー!うわーん」 と言い泣き出してしまった。あまりの恐怖に倒れてしまった。その時れとるは強盗犯が新一を殺したと思い込みとっさの行動にでた。それはれとるが強盗犯の腕を噛むという事だ。早速れとるは噛み付いた。そしたら強盗犯は 「痛ぁぁぁあ!くっそ!クズ犬め!」 と言いれとるを蹴った。そして階段から突き落としたのだ!そして新一は目が覚めたがとっさに目を閉じた。それは強盗犯が帰るとこだったからだ。そして強盗犯は帰り1時間後母父は帰ってくる。すると2人同時に 「ど、どうしたのよ!れとる!新一!」 と叫ぶ。新一はすぐ起き上がり事情を説明。そしてれとるは動物病院へ運ばれる。どうやら新一を守ろうとしてとった行動だったようだ(腕に噛み付いた所) そしてれとるはこの世を去ってしまった… 「れとる……俺を助けてくれてありがとな。いくられとるが天国にいるとしても親友だ!いや、立派な家族!俺の事をそんな大切にしてくれて、本当にグスンお前って、、良い奴だったんだなグスンれとる。」その後犯人は捕まったが捕まっても勿論れとるは帰ってこない。 でも!れとるの分、俺が生きてやるぜ!れとる! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 最後まで見てくださりありがとうございました!めちゃくちゃ一生懸命考えたので、どうか採用されますよーに!! では、感想まってます!
まぶしい光は。
春雨の降る窓辺を眺める。 結露はとうに消えていて、私の顔が反射されているのを見て幻滅した。目は離れているし鼻は潰れている。挙げ句にニキビも沢山ある。そんな私を親は汚いものを見るような目付きで睨む。きっと居場所なんか私にはないんだ。私は窓に映る自分を見て今日も泣いた。学校でもそうだ。好きな男の子には当然のごとく嫌われていじめを通り越してクラスの皆はシカトする。担任も私を空気のように扱う。そんな日々が嫌だった。世の中結局顔なんじゃん、そう思った。だからかな、考えているうちに雨の降る外に私は半袖で飛び出していた。ただやみくもに走っていた。けど、私はついに疲れてしまってコンクリートの上に座った。その間も雨に打たれている。痛い、寒い、辛い。自分は何で生きてるんだろう。ひたすら人に好かれようと頑張った。でも、無駄だったんだ。私は泣き虫だ。また泣いてしまった。雨に打たれているうちに私は意識が遠のくのを感じた。 「ああ、やっと、やっと幸せになれるのか。」 とうに暖かな日差しが戻った頃、誰かが私の名前を呼ぶ声がした。 「春乃ちゃん…春乃ちゃん!!こんな所でどうしたの!!」ちょっとだけ目を開けて誰なのかを確かめた。…それは、同じクラスのあおいだった。あおいは私の意識が戻ったのを見て涙を流した。よかった、よかったと嬉しそうに泣いていた。それから、あおいは私の話を真剣に聞いてくれた。それから、ごめんねと謝ってくれた。「なんで、私を無視してたの、私の顔が嫌いだったから?」勇気を振り絞ってそう訊いてみると、あおいは「春乃ちゃんのことは本当は嫌いじゃなかったよ。むしろ助けたかった。でも、私が嫌われるんじゃないかって怖かったの。でも、一番怖かったのは春乃ちゃんだったよね。…本当にごめんなさい。」と申し訳なさそうに謝ってくれた。「私は春乃ちゃんの味方になるよ。」最後にあおいからその言葉を聞いて胸が熱くなった。 今日も深呼吸をして、教室の扉を開けた。いつもは聞こえないおはようの声、今日は聞こえた。あおいが手を振って私を招く。その笑顔に救われた。ああ、居場所が出来たんだ。ここが私の居場所なんだ。
題名募集します
私の住んでる星では今、ゾンビが繁殖している。 とある研究所で人体実験をしていた人が、混ぜてはいけない薬を混ぜ、一人のいや、一体のゾンビが完成した。そのゾンビは研究所から脱走した。 そのゾンビの体や唾液に触れたりして人はどんどん感染してゆく。 ゾンビに近づかなければ感染するリスクは低い。 だから偉い人たちは家から出ないように呼び掛けを始めた。 皆、最初は家から出ないようにしていた。 だけどゾンビが繁殖し初めてしばらくすると、ずっと家にいるのは飽きた!と言って家に出てしまう人がいた。 それがどんどん広がって、皆は家にいるのをやめて、どんどん感染した。 ゾンビになっても見た目が変わらず、感染したか分かりにくい人もいるから、気づかず家族に感染させ、後から知能がなくなり完全なゾンビになるケースもあった。 私の両親はゾンビになった人を人間に戻すために薬をつくったり治療をしたりしていて忙しいからほとんど帰ってこない。両親だけじゃない、一緒に薬を作って治療してる人たちもいるけど何人かはゾンビになった。 私達の星は小さいから人口は減っていった。 そして皆皆、ゾンビになってしまった。 薬は完成しなかった。治療も成功しなかった。 私だけになった。 これは私からの手紙です。 他の星でこんなことがないように書きます。 ゾンビは感染症と同じです。 ゾンビを無くすために頑張って薬を開発したり、治療をするお医者さんがいます。その人達の努力を無駄にしないために、皆で家にいよう。できるだけ人と人との感覚をあけよう。 感染してないようでしてるかもしれない。あなたが感染しているかもしれない。 今、私はゾンビに襲われそうです。もしかしたら私は書いてる途中で死んでしまうかも知れませんだから急いで書きます。 どうか私達の星見たいにはならな
中に入ってもいいですか?
グロ表現ありです! 今日はすごい雨だ。 私は傘をさして下校する。 信号を待っているとずぶ濡れの女の人が近づいてきた。 ロングの髪がビショビショに濡れている。 なんで傘さしてないんだろう…? ヤバい人じゃん。 信号が青になった。 私が歩き出そうとしたとき その女の人が 「中に入ってもいいですか?」 と言った。 ヤバい人だ、と思って 「いえ、急いでるんで」 と断った だがその女の人は 「中に入ってもいいですか?」 「中に入ってもいいですか?」 「中に入ってもいいですか?」 と連呼しはじめた。 私は入れてあげないとなにかヤバい事が起こる気がして、 「ほらっ、これで満足!?」 と、ぶっきらぼうに傘の中に入れてあげたがそれでもその女の人は 「中に入ってもいいですか?」 「中に入ってもいいですか?」 「中に入ってもいいですか?」 といい続けている。 私は「は?」と訳が分からなくなった。 するといきなり女が私の口の端をつかんで 「中に入ってもいいですか?」 と言って 私の口を ブチブチとこじ開けた
その瞳に惚れた【短編小説】
高校で再開したのは私の初恋の人だった。 _______はぁ…。 高校の中庭で袋からメロンパンを取り出して一口噛った。 1人で食べると美味しくない。 この高校に入部して2ヶ月が経つ。友達と言えるものはいない。というか作らなかった。 「なーにソボソボ食べてんの?」 男の声だ。喋りかけられるような仲の人なんていたっけな。振り返るとそこには、初恋の人がいた。 「え、隼人!? ッゲホッゲホッ」 驚きのあまりパンをつまらせ咳が出た。 「あ、やっぱり莉子だ。」 昔と変わらず輝いた笑顔で近付いてくる。 同じ高校だったんだね。とか、中1で転校したのなんで?とか色々話した。私も大人になったな。 昔よりも顔は熱くならないし鼓動も速まらない。 「でも莉子のキャラじゃないじゃん、1人なんてさ。どうしたの?喧嘩した?」 落ち着いた声で聞いてくる。 「いや、友達いないんだ。もう飽きたって言うか友情なんてすぐに裏切られるしわかれちゃうし。1人の方が気楽かな。」 ふーん…。ボソリと言うと目の前の小石を蹴った。やっぱり優しいな。深入りしてこない。 「ねぇ、覚えてる?俺が転校するってなって最後に遊んだ鬼ごっこ。」 「うん。楽しかったね。」 「あの時俺、莉子に好きだって伝えようと思ってた。初恋の人が莉子だった。でもさ、これからお別れなのに無責任だなって伝えられなかったんだよ。」 ______じゃあ私達は両思いだったってこと…? 「私も。私もだよ。3年間、好きな人なんて隼人しかいなかったよ!いきなりの転校だったから私、言えなくて。」 ぎゅっと隼人を抱き締めた。好きって思い伝われ。 そうしたら優しくて暖かい隼人の気持ちが返ってきた。 「大好きだよ。」 ______初恋の人。…今は両想いの人。 END
『愛』を疎む男
ある所に『愛』を疎む男が居た。 疎む...とは、きらう。嫌だと思って遠ざける時などに使う1漢字1平仮名の単語である。 つまり彼は『愛』を嫌っていた。 26年前彼は貧民街と呼ばれる場所に住む男女の間に生まれた小さな男児であった。 彼は小さな頃から愛されるという事を知らなかった。 彼は良い栄養が取りにくい貧民街の住民から生まれた子供にしては、珍しく病気も少なく元気な子供だった。 普通だったら元気な子供が生まれた事は喜ぶべき事なのだが、神はそれを許してはくれなかった。 何故同じ環境に生まれ同じ環境で育ったのに、この男児の方が元気なのか。 ただそれだけの、だが伸びしろがたっぷり有る、醜らしい嫉妬の感情が貧民街の人間の心を突き動かした。 その感情は次第に大きく広くなって行き、家族からも友人からも見捨てられ、愛の代わりに孤独を与えられ、彼の日々は最悪な物に変わっていった。 そして...。 ※ ※ ※ ※ ある公園のベンチにスーツ姿の一人の男が座っていた。 彼は虚ろげな目で青い空を見上げていた。 ...彼は愛される事を嫌っていた。 生まれたモノはいつか必ず枯渇し砕け散る。 そしてそれを急かされ、無理矢理にも終わらせられる事がどれだけ苦しく辛い事か、彼は最早身を持って知っているからだ。 彼は愛する事を知らない。 誰しもが愛を求めているというのに、彼はそれを拒絶する。 自分も愛を求めていた時期があったのに、それを無視され逆に孤独という生きる中で一番辛い仕打ちを受け、愛された経験が無い事を彼の冷たくなった心が自覚しているからだ。 どうやって愛したら良いのか、彼はそれを知らない。 彼は他の人の痛みや苦しみを、気持ちを理解するが故にそれにさらに鞭を打つ事を快感を覚える。 彼は痛みや苦しみをよく知っている。だからこそ自分だけその境遇に置かれるのか疑問を持つ。 何故私だけこんなにも悩まなければならない、痛がらなければならない、泣かなければならないのか。 私も皆と同じ人間である事に違いは無いのに、何故何故何故何故何故何故っ...‼ 理不尽な無理解と、他の人も同じ目に合わせてやろうという憎しみを......。 彼は誰も信じる事が出来ないし信じる術も持たない。 信じられた事が無く愛された事が無く、それ故に信じる術も愛する技術も持たない。 今、彼は仕事探し中だがこの性格故に良い職場が見つからなかった。 ...もうこの世界の何処にも自分の味方など居ない事を、彼は改めて思い知らされた。 そしてふと今後の事を考える。 どうせ誰にも味方が居ないのなら、わざと敵を作り、それによって味方を集めれば良いのでは無いか。 悪い事をすれば大きなリスクを背負う事になるが仲間と呼べる人、生物、概念を持てば、新世界を切り開ける。 どうせならば大きな事の方が良いだろう。 例えば、そう... 「人殺し」 ...とか。 愛は時に人を狂気に走らせる事がある事を忘れてはならない。 ※ ※ ※ ※ この男は自身の親、友人、通りすがりの一般人などを十分に痛めつけた上で殺害していった連続殺人罪で事件を犯した数ヶ月後に逮捕、死刑の判決が下された。 彼は貧民街に生まれ愛を知らないまま育ち、サイコパスな考え方に脳を支配されてしまっておりました。 実際に想像を絶する苦しみを体験しているからこそ、他人にも自分と同じだけの苦しみを与えてしまおうと考える。 それはとても恐ろしい事です。 もう一度言います。 ......愛は時に人を狂気に走らせる事がある事を忘れてはならない。 (この物語はフィクションです。実際の人物、団体とは関係ありません。)
今日いなくなる君へ。
『今日、いなくなるんだ』 偶然にも重なった言葉に私は戸惑う。 同じ病棟の同い年。それだけの関係だったのにあと24時間しかいきれないというのに。あなたを好きになった。 「創人が」「未來が」 『好きと言ったらどうする?』 またまた重なった言葉に私たちは笑いあいお互いが愛しくおもえた。ふいに 「私は創人が好きだよ?」と君にいうと顔を赤くしてはははと笑った ~タイムリミットあと10秒~ お互いに望みを叶えあいだきしめあったまま私より少し早く逝ってしまった君のほほに口づけを一つ。 「生まれ変わって結婚してね」 二人は目をさまさなかった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 「未來。生まれ変われたね」 僕は未來のベールをそっと上げて初めて………の口づけをする。 天使が生まれ変わらせてくれた。僕は未來に愛を誓い離さないと決めた。 「二回目…だよ?」「なにが?」 私はクスクスと笑った。あの日の記憶はしっかりと頭に残っている。あなたに口づけをした時のことも。 なかなかの傑作じゃないですか? 初投稿なので暖かい目で宜しくです☆
犬小屋
僕は神社の隣の家の犬が好きじゃなかった。 最初は普通の黒い犬に見えたんだ。 だけど、あいつは僕が家の前を通る時だけ吠える。 友達には吠えないクセに。しかも、あいつは散歩している時だけは急に大人しくなるんだ 卑怯者みたいでそういう所は好きじゃなかった でも、毎日楽しかったんだなんか悪友みたいで。 僕は中学生になった、あの犬の前は通らなくなったけどたまーに様子を見に行った。 様子見なんて要らないくらいに元気だったよ本当。 僕を見た瞬間すっごい吠えてくるんだ、しっぽも振りながら。 中学生ってのはすごい忙しかった。 見に来れたのは最初だけでそれから一年間来れなかった。 ある日、車で犬の前を通る機会があった。 僕はちょっとあの犬の事を忘れていたんだけど またあの犬に会えると思ったらちょっとワクワクした。 通った。あの犬はいなかった。 ただ、解体された犬小屋が庭の端に寄せられていた。 あの犬はどこに行ったのだろう。 僕はあの解体された犬小屋を見てとても寂しいような悲しいような気持ちに襲われてしまった 僕は本当にあいつの事が好きじゃなかったのかな?
大きな世界の小さな冒険
【この話は小さな野良猫が、ある地図を拾って宝を探す物語。】 ここは路地裏。野良猫の集まるところだ。 ねこ太「僕はねこ太。回りの猫から、魚好きマンと言われている。」 ぶうた「おーい!!ねこ太!なんか、散歩してたら、地図があったぞ!」 ねこ太「地図?(何で路地裏に地図が?)」 ぶうた「ねこ太!ここに、宝のマークがあるぞ。」 ねこ太「宝のマーク?、、ほんとだ。 」 ぶうた「もしかして、宝石とか魚がいっぱいあるんじゃないか?」 ねこ太「(魚!!!)よし!魚を目指してがんばるぞー!!」 ぶうた「ん?魚??今魚って言ったか?」 ねこ太「なんの話だ?ぼーっとしてると、置いていくぞ。」 ぶうた「あ!まってよー!」 ねこ太たちは大きな山に向かって歩いて行きました。 そして、今にも落ちそうな橋をわたろうとしていました。 ぶうた「お、おい、違う道からいこうぜ。(がくがくブルブル)」 ねこ太「ダメだ。地図によると、僕たちが通れそうなところはこの橋からしかない。」 ぶうた「まじかよー」 ねこ太「僕から行くよ。」 ぶうた「う、うん。」 ギシギシ、ギシギシ ねこ太「よし!わたれたぞー!」 ぶうた「よく行けたな、、」 ギシギシギシギシ ぶうた「やったー!わたれた。(泣)」 ねこ太「よし。行くぞ。」 ぶうた「え?もう?まてよー!(泣)」 トコトコ ねこ太「ここに宝石が。(魚たち、まっててね。)」 ぶうた「なんか、ここの雰囲気怖いね、、、あれ!ねこ太行くの早いってー!」 トコトコトコトコトコトコ ねこ太「これが、宝石?」 ぶうた「は?この変な石が?」 ねこ太「ん?なんだこのボタン?」 ポチっ ねこ太「わ!スクリーンがでてきた!」 ?「昔、マタタビ王国といういろんな猫たちが働いて栄えていた王国があった。だが、ある日、マタタビ王国の姫が森に行って、キラキラ光る石を見つけた。姫が城に持って帰ってきてからは、王国は火山の噴火や隕石の突撃があって、滅んでしまった。そのことがあってから、不思議な石は違う王国の魔術師によってある洞窟に封印されたそうだ。」 ピュイン ぶうた「、、、どゆこと?」 ねこ太「たぶん、この石は危険だってことを知らせたかったんじゃないかな?」 ぶうた「ふーーーん。」 ねこ太「帰ろっか。」 ぶうた「そうだね。」 そして、ねこ太たちはいつもの路地裏に戻りました。 ぶうた「はぁ~。宝石じゃなかったね。」 ねこ太「うん。(魚が食べたい。)」 ぶうた「よし!久しぶりに駄菓子屋のおばぁちゃんのところに行って、魚もらってくる!」 ねこ太「(魚!!)僕も行く!!!」 ぶうた「それじゃー日が暮れる前にいこう。」 おわり 皆さん最後まで見てくれてありがとうございます!
言葉という名の花
「言葉」 それは世界で1番美しく、世界で1番特別だ。だが、世界で1番残酷で、世界で1番危険だろう。 言葉と薔薇はよく似ている。 素敵な1輪の美しい赤い薔薇。その薔薇を見つめた時の居心地は、最高だろう。 美しかった薔薇は、ほんの一瞬鋭い棘(とげ)となり、襲いかかってくる。激しい辛さと痛みが積み重なり、命に関わることになる。そんなことはないか。 これを言葉に例えてみよう。 人の口から簡単に出てくる言葉。 心が綺麗になることを言えば、誰しもがいい気持ちになる。 だが、どうだろうか? 人々が辛く悲しくなることを言えば、 命に関わるかもしれない。 自ら命を絶つ人が出るかもしれない。 美しい薔薇を咲かせよう。貴方が。
思い出の子犬 バニラとチョコ
私は、双子の子犬を飼っている。 その子犬の名前は、バニラとチョコ。 私が名付けの親だ。 バニラ色だったからバニラ、チョコレート色だったからチョコだ。 バニラとチョコとは、毎日ヘトヘトになるまで走った。 私は一人っ子だったから、こんなパートナーができて、毎日が楽しい。 出会ったのは8か月前、散歩に行っている時に捨てられていたのを引き取った。二匹は体が弱かったのですぐ病院に連れていった。 二匹は運動させない限り、死んでしまうと告げられた。それでも引き取った 明日、バニラとチョコの1歳の誕生日を迎える頃の事、悲劇は起きた。 母さんと犬の散歩に行っていると、 横断歩道の途中のトラックに気付かなかった。私と母さんは軽傷で済んだが 二匹はトラックの下敷きになって、亡くなった。 『私のせいだ。私がもっと早く気づいていれば、二匹を殺さずに済んだのに。』 3日後、お葬式を行った。 “こんな思いをさせてしまって、ごめんね。でも、一生貴方達を忘れない。今までありがとう。バニラとチョコ。” 現在は、ストロベリーとクランベリーという二匹の猫を飼っている。でも、もちろんバニラとチョコの事、忘れてない。というか、忘れたくない。二匹との思い出は、これからも、忘れない。皆に、あの辛い思いを体験して欲しい。それが私の夢。18歳になった今は、夢に向かって努力の途中。 今までありがとう。バニラとチョコ。 これからよろしくね。ストロベリーとクランベリー。
『小悪魔君と天使ちゃん』 ~小中生向け~ ☆短編小説☆
紹介 主人公(姫里 芽亜李)ひめさとめあり中1 天使ちゃん (天音 星) あまねしょう 中1 小悪魔くん 友 『今年の5組イケメン多くない?』 友『確かに~芽亜李はどう思う?』 芽【ふえ?ああごめん.私そういうのよく分かんなくて】 友『興味ないか…てことは恋したことないなw?』 芽【あ、うん】 友「「えええ( *゚A゚)」」 芽【まあそんなことは置いといてクラスいこ】 友「やっぱ天然だな~」 芽【そうかなぁ?】友『だって小学ん時の あだ名、天使ちゃんじゃん。』 芽【そうだった】本当は私も恋したい。でも勇気が出せないだけ。 ガラガラ 芽(席どこかな…) 星〈おおーい〉 芽(見つからないな…~) 星〈おーい〉'ぽんっ' 芽【わあっ】 星〈ぷははっびっくりした?〉優しく教科書で頭を叩かれた。芽【なっ、】 星〈こーこ。君の席~〉 芽【え?教えてくれた?】芽(ていうか隣?)星〈よろしくね。芽亜李さーん〉 芽【な、何で名前知ってるの…?】星〈だって、幼稚園の時おなクラだったじゃん〉ん?よく見るとにていた いたはずの初恋の人。でもすぐに諦めた人。星〈覚えてるよ。だって俺の初恋だもん〉 ドクン ? ドクン なんだろう。こんかんじ。すぐに理解できなかった。芽【それはどういう…?//】芽【…】 星〈まあ、会えて良かった〉初恋。が頭の中で回っている。今すぐ、私も好き。好きだったが漏れそう… 星〈放課後屋上に来て〉 芽【う、うん。何するの?】 星〈 告白するの 〉 ……え?告白?それってあの?私がいつも赤面の女子に言うおめでとうの? 神様。私恋の仕方を教えて欲しいです。あの 小悪魔系男子との。この恋煩いどうにかしてください。そして私は屋上に向かった。星〈待ってたよ天使ちゃん〉芽【【おっ待たせ。小悪魔くん】】私は知った。君の事が好きだ。 ずっと前から。 読んで下さりありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ 初めてなのでお見苦しいところがあると思います。すみません(ToT) 感想を返信してくださるととても嬉しいです(*^^*) 芽亜李と星のその後は読んでくださった皆さんにのご想像に任せます。 本当に本当に読んで下さりありがとうございました☆ミ
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